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ニューアム区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニューアム区
London Borough of Newham
ロンドン自治区
グレーター・ロンドン内における区の位置
グレーター・ロンドン内における区の位置
地位ロンドン自治区
主権国家イギリスの旗 イギリス
構成国イングランドの旗 イングランド
リージョンロンドン
典礼カウンティグレーター・ロンドン
設置1965年4月1日
区役所所在地East Ham
行政
 • 種別ロンドン区
 • 議会ニューアム・ロンドン区議会
 • 統治体制リーダーと内閣制 (労働党)
 • 区長Robin Wales
 • ロンドン議会議員Unmesh Desai (Lab) (City and East区選出)
 • 英国議会下院議員Lyn Brown (Lab),
Stephen Timms (Lab)
 • 欧州議会ロンドン選挙区
面積
 • 計36.22 km2
域内順位289位(全317地域中)
人口(2018年中期推計値)
 • 計352,005人
 • 順位19位(全317地域中)
 • 密度9,700人/km2
 • 民族構成[1]人口密度16.7% イギリス系白人
0.7% アイルランド系白人
0.2% ジプシー系白人又はアイリッシュ・トラベラー
11.4% その他の白人
1.3% 白人とカリブ系黒人の混血
1.1% 白人とアフリカ系黒人の混血
0.9% 白人とアジア系の混血
1.3% その他の混血
13.8% インド系
9.8% パキスタン系
12.1% バングラデシュ系
1.3% 中国系
6.5% その他のアジア系
12.3% アフリカ系黒人
4.9% カリブ系黒人
2.4% その他の黒人
1.1% アラブ系
2.3% その他の民族
等時帯GMTUTC+0
 • 夏時間(DSTBSTUTC+1
郵便コードE, IG
市外局番020
ONSコード00BB
GSSコードE09000025
警察機関ロンドン警視庁
消防機関ロンドン消防局
ウェブサイトwww.newham.gov.uk

ニューアム・ロンドン自治区(ニューアム・ロンドンじちく、: London Borough of Newham)は、イングランドロンドン東部にあるロンドン自治区の一つ。1963年ロンドン政府法により設置された [2]:5ニューハムと表記されることもある。

シティ・オブ・ロンドンから東に8 km (5.0 mi)の辺り、テムズ川の北岸(左岸)に位置する。2006年の推計によると、ニューアムは特定の民族が突出しておらず、イングランド内で最も少数民族人口の高い地域となっている。自治体はニューアム・ロンドン・バラ・カウンシルで、イングランドで2番目に財政的に恵まれない地域である[3]

ニューアム区は2012年のロンドンオリンピックでホストとなる6つのロンドン自治区のうちの一つである。

歴史

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エセックス州カウンティ・バラであったイースト・ハムウェスト・ハムが、1963年ロンドン政府法に基づき1965年4月1日のグレーター・ロンドンの設置とともに合併し誕生した。

グリーン・ストリートはこの旧両地域の境界となっている。ミューニシパル・バラ・オブ・バーキングの一部だったローディング川以西の地域とともに、以前はメトロポリタン・バラ・オブ・ウーリッジに属していたノース・ウーリッジも区域に編入した。「ニューアム」の名は新しく計画されて設置したバラ(区)にとっての全く新しい名前である[4]

政治

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多くのイングランドの地区とは異なり、区の行政は直接選挙により選出されるニューアム区長が率いる。2002年から2009年までは、議員は市民大使 (civic ambassador) として任命され、かつては区長により執り行われていた市民のための役割や儀礼的行為を実行していたが、この役職は廃止された[5]

ニューアム区は統計上はインナー・ロンドンの一部に含まれるが、財政管理上はアウター・ロンドンの一部とされている。これは、区の大部分が1889年から1965年まで存在したカウンティ・オブ・ロンドン英語版の区域外にあったことに起因する。しかし、歴史的にロンドン市街地の一部を形成しつつ、経済的に困窮した地域の一つである。区議会は政府補助金を6000万ポンドまで増大させるために、すべての分野において公式にニューアム区をインナー・ロンドンに組み込むことを積極的に広報している。あらゆる分野で挑戦的な区であり、リサイクル率は英国で二番目に低い[6]

2010年5月6日に実施された区議会議員選挙では、労働党が議会の全60議席を獲得して完勝した。ロビン・ウェールズが68%の得票率で第一位となり、区長に選出された。

人口統計

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人口推移
人口±%
18018,875—    
181111,166+25.8%
182113,005+16.5%
183115,553+19.6%
184117,758+14.2%
185124,875+40.1%
186169,355+178.8%
1871113,835+64.1%
1881158,314+39.1%
1891259,155+63.7%
1901338,506+30.6%
1911442,158+30.6%
1921448,081+1.3%
1931454,096+1.3%
1941377,508−16.9%
1951313,837−16.9%
1961271,858−13.4%
1971235,496−13.4%
1981209,131−11.2%
1991221,146+5.7%
2001243,737+10.2%
情報源: A Vision of Britain through time, citing Census population

2001年の人口統計によると、ニューアム区は英国内で最も若年人口が多く、白人のイギリス人の割合が最も少ない地区の一つである。また、英国で二番目にイスラム教徒人口の割合が高い地区 (24.3%) である。

10種に区分された民族集団に対してシンプソンの多様度指数を用いると、2001年の人口統計はニューアム区が上位15の地区のうち9つの地区でイングランドおよびウェールズにおいて最も高い民族多様性を持つ地区であることが示された。[7]しかし、アイルランド系白人やその他の白人少数民族を含めた16の民族集団からなる民族区分を分析に用いたところ、ニューアム区は上位15の地区のうち7つの地区で最も高い割合を示したブレント区に次いで、上位15の地区のうち6つの地区で二番目に高い民族多様性を示した[8]

主な民族集団は白人とアジア系民族である。2006年の英国統計局の推計によると、人口の39%余りが白人で、その内訳は32.6%がイギリス人、1.1%がアイルランド人、5%がその他の白人である。次いで、約38%はアジア系イギリス人で、その内訳は10.2%がインド系イギリス人、7%がバングラデシュ系イギリス人、13.9%がパキスタン系イギリス人、5.1%がその他のアジア系イギリス人である。約20%は黒人で、その内訳は6.5%がカリブ系、12.4%がアフリカ系、1.1%がその他の黒人である。さらに、1.6%は華人、2.6%がその他の民族である[9]。2009年時点で、ニューアム区は英国内で最も高い出生率2.87 (全国平均は1.95) を示している[10]

教育

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学校および学寮

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区内には財団法人立学校、コミュニティ・スクール、有志団体立補助学校など、複数の運営主体による学校が設置されている[11]。また、寮制の成人教育学校であるデブデン・ハウス英語版が近隣のエセックス州ラウトンに設置されている。シェリダン・ロードに所在するエセックス小学校は全校児童数が900人以上であり、ロンドンで最も大規模な小学校の一つである。

大学

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イースト・ロンドン大学はニューアム区内に2つのキャンパスを所有している:

バークベック・ストラトフォード英語版ロンドン大学バークベック校とイースト・ロンドン大学が共同で設立した成人教育機関である。現在はイースト・ロンドン大学のストラトフォード・キャンパスを拠点としているが、将来的には単独の施設へと移転することが計画されている。

イースト・ロンドン大学は米国オリンピック委員会との間にパートナーシップ提携を締結しており、2012年のロンドンオリンピックおよびパラリンピックの期間中、米国のオリンピック代表チームはイースト・ロンドン大学内の施設をトレーニングの拠点に利用する[12]

名所・名物

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商業・展示施設

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スポーツ

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新聞

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地元紙はニューアム・レコーダー英語版で、編集者はコリン・グレンジャーである。

地理

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西側はドックランズカナリーワーフなどテムズ北岸のウォーターフロント都市再開発地帯が(ニューアム区まで)伸びるタワーハムレッツ区になる。北西部はハックニー区、北部はウォルサム・フォレスト区、北部から北東部にかけてレッドブリッジ区、東部はバーキング・アンド・ダゲナム区に接する。

南部はテムズ対岸のグリニッジ区になる。

地区

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交通

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ニューアムの交通体系は現在、ドックランズ・ライト・レールウェイ (DLR) の全線開通やロンドン地下鉄ジュビリー線の延伸等、大規模な更新が進んでいる。カニング・タウン、ウエスト・ハム、ストラトフォード駅が新設あるいは改築された。2009年末には、ハイスピード1ストラトフォード国際駅が開業した。さらに、既存の路線の接続を改善するクロスレール計画が予定されており、区内のいくつかの駅も対象となっている。

ドックランズにはロンドン・シティ空港があり、ドックランズ・ライト・レールウェイは同シティ空港まで延伸開業した。

区内に所在する駅の一覧

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国際交通

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関係者

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出身者
居住その他ゆかりある人物

関連項目

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脚注

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  1. ^ 2011 Census: Ethnic group, local authorities in England and Wales, Office for National Statistics (2012). 2011年の国勢調査に使われた設問などについては、英語版Classification of ethnicity in the United Kingdomを参照。
  2. ^ 阿部孝夫 "先進諸国における地方自治システム" 『地域政策研究』第2巻 第1・2合併号 高崎経済大学地域政策学会 1999年10月 2018年6月21日閲覧
  3. ^ Slum Landlords: Down and out in London - The Economist Retrieved on 2 January 2012
  4. ^ Mills, A. Oxford Dictionary of London Place Names, (2001)
  5. ^ The Civic Ambassador London Borough of Newham, accessed 13 December 2006
  6. ^ Other Stories we Liked, The Times. 22 November 2005.
  7. ^ Simpson's diversity indices by ward 1991 and 2001 - GLA Data Management and Analysis Group (page 11, Table 3) Greater London Authority, January 2006), accessed 13 December 2006
  8. ^ Focus on Newham 2006 - local people and local conditions - London Borough of Newham, Corporate Research Unit (chapter 2, page 24) (2006) Archived 2007年9月13日, at Archive.is date accessed 31 March 2007
  9. ^ Ethnic Group (Jun 06)”. Neighbourhood Statistics 2006 estimates. Office for National Statistics. 31 May 2008閲覧。
  10. ^ Stoddard, Katy (25 May 2010). “Birth statistics: Birth and fertility rates across England and Wales”. The Guardian (London). http://www.guardian.co.uk/news/datablog/2010/may/25/birth-rate-statistics-england-wales 
  11. ^ Education and Learning London Borough of Newham, accessed 24 March 2008
  12. ^ “University of East London Olympic Partnerships”. オリジナルの2010年9月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100923030902/http://www.uel.ac.uk/2012/office/partners.htm 

外部リンク

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