協同バス
株式会社協同バス(きょうどうバス)は、埼玉県行田市に本社を置くバス事業者。特定バス・貸切バス事業および、乗合バス事業として埼玉県内でコミュニティバスの運行受託も行う。2016年3月、同じグループ内で貸切バス事業やコミュニティバス受託などを行っていた協同観光バスを吸収合併[1]した。埼玉県バス協会会員[2]。
協同バスカラーの小型バス | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | 協同バス |
本社所在地 |
日本 〒361-0032 埼玉県行田市佐間1丁目20-36 北緯36度7分54.5秒 東経139度27分38秒 / 北緯36.131806度 東経139.46056度座標: 北緯36度7分54.5秒 東経139度27分38秒 / 北緯36.131806度 東経139.46056度 |
設立 | 1978年(昭和53年)4月15日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8030001086796 |
事業内容 |
特定旅客自動車運送事業 天然ガス自動車充填所運営 一般貸切旅客自動車運送事業 一般乗合旅客自動車運送事業 |
代表者 | 代表取締役社長 鈴木貴大 |
資本金 | 4,800万円 |
主要子会社 |
株式会社協同 大同貨物自動車株式会社 |
外部リンク |
www |
特記事項:2016年3月、協同観光バスを吸収合併[1]。 |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | 協同バス |
本社所在地 |
日本 〒361-0032 埼玉県行田市佐間1丁目20-36 |
設立 | 1989年(平成元年)4月15日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8030001086796 |
事業内容 |
一般貸切旅客自動車運送事業 一般乗合旅客自動車運送事業 |
資本金 | 6,500万円 |
主要子会社 |
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外部リンク |
www |
特記事項:2016年3月、協同バスへ吸収合併[1]。 |
関連会社の株式会社協同では、天然ガス自動車(CNG車)の改造も行う。本項では株式会社協同についても記述する。
概要
編集協同グループの起こりは、1945年に協同貨物自動車株式会社を設立したことに始まる。1964年に株式会社協同を設立し、自動車整備業を開始した。1978年に株式会社協同バスを設立して特定バス事業を開始、企業送迎バス・スクールバス・福祉バスなどを運行していた。1988年に株式会社アイ小型観光バスを設立して貸切バス事業を開始、これを1993年に株式会社協同観光バスへ商号変更した。
1998年には協同観光バスに初のCNG車が導入されたが、それはフラットフィールドが改造した車両を購入したものであった。それに伴い、協同バス熊谷営業所に天然ガス充填施設(エコ・ステーション)が建設された。これを契機に、2002年には株式会社協同が自社でCNG車の改造を手掛けるようになった。また同年には乗合バス事業の規制緩和により改正道路運送法が施行され、協同観光バスが乗合バス事業に参入した。
2016年に協同バスが協同観光バスを吸収合併したことにより、特定・貸切・乗合バス事業が協同バスに一本化され、会社合併前に協同観光バスが受託していた埼玉県内のコミュニティバスは協同バスへ移管された。乗合バス事業はコミュニティバスのみであり、自社運行路線はない。
貸切バスは、日本バス協会から貸切バス事業者安全性評価認定制度[3]の三ツ星を獲得していたが、認定期間内の交通事故により重傷者が発生したため、2019年11月29日付で同制度の取消処分を受けた。[要出典]
なお、社名が類似する協同貨物自動車株式会社(本社:埼玉県秩父郡皆野町)は、武蔵観光および福島観光自動車の関連会社であり、協同グループとは無関係である[4]。
事業所
編集- 本社:埼玉県行田市佐間1丁目20-36
- 本社事務所、車庫(貸切 第一車庫)、観光向け営業所併設。
- 株式会社協同:埼玉県行田市佐間1丁目27-49
- 本社の近隣に株式会社協同の事業所(大型車両対応整備工場)があり、敷地内に「株式会社協同バス/貸切 第二車庫/乗合車庫」と標識を掲げた車庫が併設されている。
- 熊谷営業所:埼玉県熊谷市佐谷田1393-1
- 特定輸送車の車庫。天然ガススタンド併設。
- 乗合車庫・特定 第二車庫
- 熊谷営業所の近隣(熊谷流通センター入口の交差点そば)にもう一つの車庫がある。現地入口に「株式会社協同バス/乗合車庫/特定 第二車庫」と記述された標識が掲げられている。
- 埼玉中央営業所:埼玉県桶川市加納2534-2
- 旧協同観光バスの営業所。
協同グループ沿革
編集[5]を元に記載
- 1945年(昭和20年)10月 - 協同貨物自動車株式会社を設立。
- 1949年(昭和24年)2月 - 協同貨物自動車行田支店を開設。
- 1964年(昭和39年)2月 - 株式会社協同を設立、自動車整備業を開始。
- 1966年(昭和41年)5月 - 大同貨物自動車株式会社を設立。
- 1978年(昭和53年)4月 - 株式会社協同バスを設立、特定旅客自動車運送事業を開始。
- 1985年(昭和60年)7月 - 株式会社協同が指定整備工場の許可を受ける。
- 1988年(昭和63年)12月 - 株式会社アイ小型観光バスを設立(1993年3月に株式会社協同観光バスへ商号変更)、一般貸切旅客自動車運送事業を開始。
- 1989年(平成元年)2月 - 協同バス熊谷営業所を開設。
- 1998年(平成10年)- フラットフィールドがバス車両のCNG改造を開始し、協同観光バスへ三菱ふそう・エアロミディMKを2台CNG改造して販売[6]。これに伴い、協同観光バス熊谷営業所にCNG充填施設(エコ・ステーション)を設置[6]。これは協同観光バスでは初のCNG車導入となる[6]。
- 2002年(平成14年)
- 株式会社協同がCNG改造車の製造事業を開始、協同観光バスへ納入するようになる[6]。
- 9月 - 協同観光バスが一般乗合旅客自動車運送事業の許可を受ける。
- 2009年(平成21年)4月 - 協同観光バス埼玉中央営業所を開設。
- 2016年(平成28年)3月 - 協同バスを存続会社として、協同観光バスを吸収合併。
- 2022年(令和4年)2月 - 株式会社協同が、自動車特定整備工場の認証を受ける。
運行受託
編集コミュニティバス
編集現行路線
編集- 熊谷市循環バス「ゆうゆうバス」
- 1994年、協同観光バス時代に無料循環バスとして運行受託開始。
- さくら号、ムサシトミヨ号、グライダー号、グライダーワゴン、くまぴあ号を担当。
- グライダーワゴンは2018年10月1日運行開始、くまぴあ号は2020年9月1日運行開始。それ以外は2014年4月1日より秩父鉄道観光バスから移管。
- 熊谷市星宮地域循環バス - 2023年4月10日運行開始。小学校の統合により遠隔地となった地域からの通学支援のスクールバス(こちらも協同バス受託)車両を使った日中の間合で同じ地域を循環する路線を試験運行している。
- 久喜市内循環バス(久喜市)- 協同バスが単独受託。1994年の運行開始時は東武鉄道直営時代の東武バスが受託していた[7]。
- 行田市内循環バス(行田市)- 北東循環、東循環を担当。1995年の運行開始時は東武鉄道直営時代の東武バスが受託していた[7]。
- 上尾市内循環バス「ぐるっとくん」- 上平箕の木循環、上平菅谷北上尾線、原市瓦葺線を担当。1998年運行開始。
- 桶川市内循環バス「べにばなGO」- 東循環、東西循環内回り、東西循環外回りを担当。2000年運行開始。
- 上里町コミュニティバス「こむぎっち号」- 協同バスが単独受託。2003年運行開始。
- 伊奈町内循環バス「いなまる」- 協同バスが単独受託。
過去の路線
編集さきたまシャトルバス
編集2009年7月4日から1年間の予定で実証運行された「さきたまシャトルバス」は、JR北鴻巣駅とさきたま古墳公園を所要時間15分で結ぶシャトルバスで、1時間に1便運行していた。
専用車両として、株式会社協同による日野・レインボーIIワンステップのCNG改造車が用意された。実証運行は行田商工会議所[8]「さきたまシャトルバス運行実証実験協議会」が実施したが[9][10]、運行開始に先立ち、2009年6月30日付『読売新聞』の記事では、協同バスの社長が行田商工会議所会長を務めていたことも報じられた[10]。
特定輸送
編集特定輸送の主な委託元は以下の通り。他にも多数の委託元がある。
- 学校
- 企業
- アルビオン 熊谷工場
- 富士電機 設備技術センター
- デンソーワイパシステムズ 加須工場(デンソーグループ、旧・日本ワイパーブレード[11])
車両
編集この節の加筆が望まれています。 |
路線車はコミュニティバス用の小型バスが在籍する。株式会社協同によるCNG改造車として、日野・リエッセ、三菱ふそう・エアロミディME、日野・ポンチョ(2代目HX系)が在籍する。
-
久喜市内循環バス
「イチョウ」ラッピング
三菱ふそう・エアロミディME -
久喜市内循環バス
「イチョウ」ラッピング
三菱ふそう・エアロミディME -
久喜市内循環バス
「まつり」ラッピング
日野・ポンチョ -
上尾市内循環バス「ぐるっとくん」
日野・ポンチョ
株式会社協同
編集種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | 協同 |
本社所在地 |
日本 〒361-0032 埼玉県行田市佐間1丁目27-49 |
設立 | 1964年(昭和39年)2月1日 |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 8030001086796 |
事業内容 | 自動車整備業 |
資本金 | 6,500万円 |
外部リンク |
www |
株式会社協同(きょうどう)は、自動車の整備・販売を行う協同バスの関連会社である。自動車整備店としてロータスクラブに加盟し「ロータス協同」、自動車販売店としてジョイカルジャパンに加盟し「ジョイカル行田中央店」と、それぞれ平行して称している。
CNG車への改造を行っており、フラットフィールド(神奈川県厚木市)と並び、コミュニティバス用の小型バス車両を中心に多数のCNG車改造を手がけていることでも知られる。そのため協同バスが運行受託するコミュニティバスでも、株式会社協同によるCNG改造車が多く使用されている[6]。
メーカー純正によるCNG車と、フラットフィールドによるCNG改造車、株式会社協同によるCNG改造車は、それぞれCNGボンベの形状が異なっており、外観からも判別することが可能である[6]。
主な改造車種は、日野・リエッセ、三菱ふそう・エアロミディME、エアロミディMJ、トヨタ・ハイエース、いすゞ・ジャーニー(日産・シビリアンのOEM車種)など。
日野・ポンチョ(2代目HX系)のCNG改造も行っており、協同バスが運行受託する久喜市内循環バス、上尾市内循環バス「ぐるっとくん」で導入している。株式会社協同に先駆けてCNGバスの改造を手掛けてきたフラットフィールドではポンチョの改造例はないため、全国的にも極めて珍しい仕様となっている。
フラットフィールドとの関係
編集フラットフィールドは1998年にバス車両のCNG改造を開始し、三菱ふそう・エアロミディMKを2台CNG改造して、株式会社協同の親会社である協同観光バス(現:協同バス)へ販売した[6]。CNG車の導入にあたり、協同観光バスでは熊谷営業所にCNG充填施設(エコ・ステーション)を建設している[6]。フラットフィールドから購入した2台のMKが協同観光バスの最初のCNG車であったが[6]、協同観光バスではこれを企業送迎バスとして使用していた[6]。
協同観光バスでは、フラットフィールドの改造車や国産メーカー純正車(日産ディーゼルRM・UA)、輸入車のクセニッツCITYなどのCNGバスを導入してきたが[6]、株式会社協同がもともと自動車整備業者であったことから、2002年からは自社でCNG改造車の製造事業に乗り出すことになったのである[6]。
納入実績
編集株式会社協同が改造したCNG車は、協同バス以外が運行受託するコミュニティバスにも採用されている。以下にその一例を挙げる。運行受託事業者、車両の詳細については各路線の記事を参照。
協同グループ
編集以下の企業とともに協同グループを構成している。
- 過去の関連会社
脚注
編集- ^ a b c 協同バス 循環バス(路線バス)運行路線一覧 観光地 乗合交通情報、へいとうはじめオフィス
- ^ 会員バス事業者一覧 埼玉バス案内WEB、埼玉県バス協会
- ^ 貸切バス事業者安全性評価認定制度 日本バス協会
- ^ 会社案内 - 関連会社 福島観光自動車株式会社、2024年7月14日閲覧。
- ^ 会社概要・沿革 株式会社協同バス
- ^ a b c d e f g h i j k l 『バスラマ・インターナショナル No.77』2003年。
- ^ a b 『東武鉄道百年史 沿線とともに歩んだ百年』1998年。
- ^ 行田商工会議所
- ^ a b さきたまシャトルバス終了のお知らせ さきたまシャトルバスは2010年7月19日をもって運行を終了いたしました。 さきたまシャトルバス運行実証実験協議会(行田商工会議所公式サイト内)
- ^ a b 『読売新聞』2009年6月30日付
- ^ 日本ワイパブレードと朝日製作所が合併 より安心・安全なワイパーシステムを提供することを目指し、「デンソーワイパシステムズ」へ 株式会社デンソー、2019年7月1日
- ^ みなとタクシー有限会社の情報 国税庁法人番号公表サイト
参考文献
編集- 『バスラマ・インターナショナル No.77』「特集:小型CNGバスの新しい動き CNGバス改造メーカーを訪ねて フラットフィールド/株式会社協同」ぽると出版、2003年4月25日、ISBN 4-89980-077-0(絶版)
- 東武鉄道社史編纂室 編『東武鉄道百年史 沿線とともに歩んだ百年』東武鉄道、1998年(平成10年)9月。
関連項目
編集外部リンク
編集- 協同グループ - 公式ウェブサイト
- 協同バス コミュニティバス・循環バス 運行路線一覧 - 久喜市の旅行代理店勤務「へいとうはじめ」が、協同バスの掲載承諾を受けてまとめたもの。2016年3月の協同バスと協同観光バスの経営統合についての記載もある。
- ロータス協同|LOTAS CLUB
- 行田中央店|販売店|ジョイカル - JOYCAL