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北アフリカ

北アフリカ(きたあふりか)は、アフリカのうちサハラ砂漠 (英語版) より北の地域を指す。通称「マグレブ」(Maghreb)。この地域はウマイヤ朝などのイスラーム王朝による侵入以降イスラム教徒が多く、イスラム教の影響が強いが、一方で地中海に面しているため歴史的に欧州との交流もある。また、アラビア語の使用者が多いが、アラビア語と一口に言ってもさまざまな方言があり方言間の差異もあるため、学習などの際は注意が必要。

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地図
北アフリカの地図
北アフリカの地図
 アルジェリア (アルジェ)
アフリカ最大の面積を誇る。
 エジプト (カイロ)
寺院、ヒエログリフ、ミイラなど古代エジプト文明の文化を感じることができる場所。
 リビア (トリポリ)
国土の90%以上が砂漠で、海岸沿いにはローマ時代の遺跡もあるが、現在は内戦の真っ最中にある。
 モロッコ (ラバト)
北大西洋と地中海の両方に面している。
 チュニジア (チュニス)
地中海周辺のアフリカ諸国の中央に位置する。イタリアに近く、アラブの春の嚆矢となったジャスミン革命の起きた土地でもある。
 西サハラ (ラーユーヌ)
モロッコと「サハラウィ・アラブ民主共和国(SADR)」の間で統治権が争われているが、地域の大部分はモロッコに占領されている。

その他の領有地

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都市

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地図
北アフリカの地図
ジェマー・エル・フナ(Djemaa El Fna)はマラケシュ (英語版) の有名な広場
  • 1 アレクサンドリア  アレクサンドリア (英語版) はエジプトの地中海沿岸の主要都市は、かつての栄光の影は薄れつつあっても依然として主要な観光地。
  • 2 アルジェ  アルジェ (英語版) アルジェリアの首都で中世の城は有名
  • 3 カイロ  カイロ (英語版) は北アフリカ最大の都市。古代エジプトの主要な遺跡がある
  • 4 カサブランカ  テンプレート:カサブランカモロッコ最大の都市で、旅行者にはあまり人気がなくても、主要な中継点
  • 5 アイウン  アイウン (英語版) は係争が続く西サハラの首都。ラユーン、ラーユーンともいう。
  • 6 マラケシュ  マラケシュ (英語版) アトラス山脈 (英語版) の麓に近い歴史的な都市。古代と現代が驚くべき融合を見せる
  • 7 オラン  オラン (英語版) アルジェリアにある歴史的な都市。フランスやオスマントルコ、ムーアの教会やモスクなどが居並ぶ。公園やビーチ、民間の建物も美しい。
  • 8 トリポリ  トリポリ (英語版) リビアの首都。長い間、ほとんどの旅行者の立ち入りを禁じてきたが、現在は再び関心が大きく高まってきた
  • 9 チュニス  チュニス (英語版) チュニジアの首都であり、こぢんまりとしていて眠っているように見えて、実はカルタゴ (英語版) の遺跡群への玄関口

その他の目的地

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カルタゴから地中海をながめる
  • 10 アブシンベル  アブシンベル (英語版) エジプト国内でもはるか南の非常に遠隔な地域で、美しい古代寺院がいくつかある
  • 11 カルタゴ  カルタゴ (英語版) はフェニキア人がチュニジアに植民した都市で、アンティークな世界では最大の貿易の中心地。ローマ人により破壊されたことはよく知られていて、現在、その残骸は博物館に保管されている
  • 12 エル=ウェッド  エル=ウェッド (英語版) アルジェリアにあるドーム型の建物建築物と近くのグランド・エルグ・オリエンタル - サハラ砂漠で2番目に大きな砂丘がある
  • 13 ガート (リビア)  - リビア南西部にあるガート (リビア) (英語版) は古代の集落。先史時代の岩絵があり、砂漠のトレッキングは非常に厳しい
  • 1 アトラス山脈  モロッコの山々や渓谷を渡りハイキングやスキーをするならアトラス高地 (英語版) 、ベルベル文化にも出会える
  • 1 レプティス・マグナ  リビアにあるレプティス・マグナ (英語版) は広大なローマ遺跡
  • 14 マトマタ  — チュニジアの砂漠の村マトマタ (英語版) の暮らしは、穴居住居でいとなまれる。映画『スター・ウォーズ』の天体タトゥイーンを撮影した場所
  • 15 メルゾウガ  およびムハミド (英語版) メルゾウガ (英語版) もムハミドもモロッコの国境地帯にある入植地。ラクダまたは四輪駆動車に乗って、サハラの砂丘や星空の下で1泊、気が向けば1週間、砂漠を味わいましょう
  • 2 王家の谷  王家の谷 (英語版) に広がるのは、古代エジプトあの 偉大な遺跡

知る

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Ramadan

ラマダンとはイスラム暦のもっとも貴い9番目の月で、期間は29日–30日とされる。ムスリムはその間、日中は食事を断ち、ほとんどの飲食店は日没まで閉店する。夜明けから日没まで、唇から一切、何も摂取してはならない(水もタバコも)。非ムスリムはこの習俗から免除されるものの、人目のあるところで飲食することは社交儀礼上、たいへんに失礼なため自粛するよう勧められる。ラマダンを採用する社会では就業時間は短縮される。 ラマダンの期間は毎年、天文暦に従って決まり、また国ごとに差異がある。ラマダン明けを告げる祭り Eid al-Fitr を数日にわたって行い、多くの国は3日としている。

  • 2025年3月1日 – 3月29日 (1446 AH)
  • 2026年2月18日 – 3月19日 (1447 AH)
  • 2027年2月8日 – 3月8日 (1448 AH)
  • 2028年1月28日 – 2月25日 (1449 AH)
  • 2029年1月16日 – 2月12日 (1450 AH)

もし旅行先に北アフリカを選び時期がラマダンに当たる場合、参考書 "Travelling during Ramadan" を事前に読んでおくよう推奨されます。

北アフリカは地域として、さらに南の国々とは大きく異なります。住民や文化はアラブ系で食べ物も異なり、宗教の主流はイスラム教です。現在、北アフリカを中東とまとめて MENA(メナ=中東・東北アフリカ)とする組織が多いのですが、これは北アフリカがマリコートジボワールなどの近隣の国々よりも、シリアヨルダンなどと共通点が目立つからです。

歴史

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北アフリカの人々はいくつもの帝国の興亡を目の当たりにしてきました。どの帝国も戦乱をもたらし、地元の文化に何らかの貢献を残してきたのです。古代エジプト (英語版) は世界で最も長く続いた都市文明のひとつであり、フェニキア、古代ギリシャ (英語版) 、またローマ帝国 (英語版) が地中海地域を支配しました。

アラブ人とイスラム (英語版) は7世紀に到来し(イスラムの黄金時代 (英語版) を参照)、オスマン帝国 (英語版) に追い出されました。帝政フランスの植民地 (英語版) はモロッコ、アルジェリア、チュニジアを傘下に収めると、一方で1869年にスエズ運河 (英語版) が開通しました。他方、1882年にエジプトが英エジプト戦争の後、大英帝国 (英語版) の一部に取り込まれます。

第一次世界大戦 (英語版) でオスマン帝国が敗北した後、リビアはイタリア帝国 (英語版) に組み込まれます。イタリアと、後にドイツはアフリカの第二次世界大戦 (英語版) の間に北アフリカ全土の掌握に失敗。戦後、アラブ民族主義運動が独立を要求して北アフリカ諸国は独立に向けてそれぞれ異なる道を歩むと、2020年代に入ってもヨーロッパの支配下にあるのはスペイン領北アフリカ (英語版) の沿岸地域の一部のみとなりました。

北アフリカは冷戦期のヨーロッパ (英語版) の舞台であり、西側諸国またはソビエト連邦 (英語版) に忠誠を誓う独裁主義的な指導者が多数を占めました。2010年、一連の民衆の反乱としてアラブの春が始まったのです。2020年時点に見るその結果はさまざまで、チュニジアは民主的な憲法を採用し、リビアは内戦状態です。

話す

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アラビア語 (英語版) は間違いなく主要な言語であり、北アフリカのあらゆる国の公用語です。ただし、その方言の話者同士は互いに言葉が通じないため、モロッコ人の方言は標準アラビア語を話す観光客に理解できなくても当然です。ただし標準アラビア語は常に公用語であり、十分な教育を受けた人々なら会話ができます。

フランスの植民地であったチュニジア、アルジェリア、モロッコではフランス語 (英語版) が第二言語で、リビアとエジプトでは歴史の流れで主要な第二言語は英語です(ただしリビアの高齢者の間ではイタリア語 (英語版) の方が通じます)。

北アフリカ、特にアルジェリアとモロッコの多くの人々はアマジグ語を母国語として話します(ベルベル語と呼ぶと差別表現のため避けるべき)。

観る

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サハラ砂漠

北アフリカには広大なサハラ砂漠が広がっていて、その光景はとても美しい。

する

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買う

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  • モロッコ・ディルハム(MAD)
  • チュニジア・ディナール(TND)
  • アルジェリア・ディナール(DZD)

食べる

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飲む

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泊まる

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安全を確保する

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浄化していない未処理の地下水を飲まないでください。武力紛争や反乱軍の暴力を受けないよう、危険地帯であるリビアやアルジェリア南部、西サハラのサハラウィ地域、チュニジア南部には行ってはいけません。

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