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== 様々な地域のお辞儀 ==
[[東アジア]]地域ではお辞儀は伝統的な挨拶、お礼、謝罪の行為であり、特に日本と朝鮮半島及び中国の一部地域で顕著に見られる。中国ではお辞儀は長い間一般的ではなかったが、北朝鮮との国境に近い地域などでは朝鮮族に対してお辞儀をする。
=== 東アジア ===
東アジア地域ではお辞儀は伝統的な挨拶、お礼、謝罪の行為であり、特に日本と朝鮮半島及び中国の一部地域で顕著に見られる。中国ではお辞儀は長い間一般的ではなかったが、北朝鮮との国境に近い地域などでは朝鮮族に対してお辞儀をする。
 
==== 日本 ====
[[File:Kusakabe Kimbei - 400 Greeting.jpg|thumb|お辞儀(拝礼)]]
 
===== 伝統的なお辞儀の仕方 =====
日本のお辞儀には、座った姿勢で行う「座礼(ざれい)」と、立ったまま行う「立礼(りゅうれい)」の二通りがある。
 
武家のお辞儀は、鎌倉時代の武家政権樹立以来、洗練され培われてきた。武家の礼法は「左進右退」(座礼の途中でもいつでも刀を抜けるように、左手・右手の順で畳に手をつく)や「下進上退」など、和服で髷を結って帯刀していることを前提としている。武道の流派にはこのような礼を現在も残しているものがある。武家の礼法の系統としては、室町時代に生まれた今川流・[[伊勢流]]・[[小笠原流]]のほか、江戸時代に生まれた[[武田流]]([[細川幽斎]]が[[武田吸松斎]]から教えを受けて起こした流派なので、細川流ともいう)や吉良流(忠臣蔵で有名な[[吉良義央]]の父、[[吉良義冬]]が起こした流派)などがあるが、現代においては小笠原流が最も良く知られる。
 
茶道のお辞儀は戦国時代の[[千利休]]から発展したもので、基本的に座ってする「座礼」である。現代では流派ごとに細かい所作が違っているが、武家の礼法に比べて茶道の立ち居振る舞いは丸みを帯び、所作も細やかである。現代では、武家の礼法の「座礼」よりも茶道の「座礼」のほうが、習い事や学校の部活を通じて広く知られている。[[真行草]]はお辞儀の長さや角度で三種類に分けられる。真のお辞儀が最も丁寧なお辞儀で、草のお辞儀が会釈に相当する。
 
近代以降に古武術から武道に発展する形で生まれた、武道の流派のお辞儀としては、大きな声で「[[押忍]]」と言う[[空手]]のお辞儀が有名である。この「押忍」は明治時代に大日本武徳会の[[武道専門学校]]で生まれたらしい。
 
===== 小笠原流のお辞儀の仕方 =====
小笠原流のお辞儀の仕方は、幕府高家による小笠原流弓馬術礼法と、小倉の大名家に伝わる小笠原流礼法の二派があり、いずれも今日まで続いている。特に前者は江戸時代において将軍家から大名、旗本に至る殿中における礼儀作法を司った。しかし、明治維新以降は境に西洋文化の流入と武家文化の軽視が急激に進み、新政府の担い手の多くが上流武家文化に無知であったこともあり、紳士の嗜みというより、もっぱら女子教育の一環へと存在意義が移っていった。
 
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「立礼」は、足を平行にして立ち、手先をまっすぐ伸ばしてそろえ、自然に手が定まる位置を出発点として、静かに腿の上を膝がしらに向けて滑らせる。このとき、首だけを丸め込まず、首と背中がまっすぐなまま尻を後ろに突き出す要領で上体を前に倒すと美しいフォームになる。また、立ち止まってからお辞儀をすること、深いお辞儀をする場合には荷物はかたわらに置くかそばの人に預けて両手を空にして行うことが重要である。和服でも洋服でも何ら問題なく行えるお辞儀である。後述する近年ビジネス界で流布しているお辞儀などと違い、所作に男女の差はない。
 
===== 昭和の国民礼法におけるお辞儀 =====
1941年(昭和16年(1941年)戦時下において国民が認識すべき礼法として文部省制定の「礼法要項」が発表された<ref>[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1447302/8 『昭和の国民礼法 : 文部省制定』]国民礼法研究会 編著 (帝国書籍協会, 1941)</ref>。
 
<gallery>
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===== ビジネス界のお辞儀の仕方 =====
[[File:Ojigi 2016-05-15.jpg|thumb|right|お辞儀の角度差]]
ビジネス界のお辞儀の仕方は通常3種類ある。最も軽く腰を曲げるお辞儀を[[会釈]]と言い、これは15度曲げるのが基本とされる。主に廊下ですれ違う際などに使用する。
次は腰を30度ほど曲げるお辞儀で、これを[[敬礼]]と言う。ビジネス上は最も一般的とされ、来客への挨拶や会議室への出入りなどでも使用される。
より敬意を表すためには、45度ほど腰を曲げてお辞儀をする。これを最敬礼と言う。非常に重要な相手(取引先の代表者など)への挨拶や、重要な依頼や謝罪をするとき、また冠婚葬祭の場などで使用するとされる。
 
ビジネスマナーとして流布しているお辞儀の仕方は主に3種類ある。
大方のビジネス・スクールやマナー教室では、男女のお辞儀の仕方に差異が見られ、男性は腰を曲げたときに手は体の横にそのまま添わせるように、女性は臍の下あたりで両手の指先を重ねるようにと教えている。男性のお辞儀は、旧日本軍の軍隊式礼を、女性のお辞儀は、昭和時代のデパート・ガールやその頃スチュワーデスと呼ばれていた客室乗務員が行っていたスタイルをベースにしている。
 
[[会釈]]は15度ほど腰を曲げる軽いお辞儀で、主に廊下ですれ違う際などに使用する。
これらは「変なお辞儀」と見なされ、日本の伝統的な礼法に沿ったお辞儀をするべきとの意見もある。<ref>{{Cite book|和書|title=生き抜くための小笠原流礼法|publisher=方丈社|author=小笠原清基}}</ref><ref>{{Cite book|和書|title=小笠原流礼法入門|publisher=アシェット婦人画報社|author=小笠原清忠}}</ref>
 
[[敬礼]]腰を30度ほど腰を曲げるお辞儀で、これを[[敬礼]]と言う。ビジネス上は最も一般的とされ、来客への挨拶や会議室への出入りなどで使用される。
 
より意を表すために45度ほど腰を曲げお辞儀をする。これを最敬礼と言う。非常に重要な相手(で、取引先の代表者などの重要な相手への挨拶や、重要な依頼や謝罪をするとき、また冠婚葬祭の場などで使用するとされる。
 
大方のビジネス・スクールやマナー教室ではしばしば、男女のお辞儀の仕方に差異が見られ、男性は腰を曲げたときに手は体の横にそのまま添わせるように、女性は臍の下あたりで両手の指先を重ねるようにと教えている。男性のお辞儀は、旧日本軍の軍隊式礼を、女性のお辞儀は、昭和時代のデパート・ガールやその頃スチュワーデスと呼ばれていた客室乗務員が行っていたスタイルをベースにしている。
 
これらは「変なお辞儀」と見なされ、日本の小笠原礼法を伝統的な礼法に沿として支持する立場からは、これらを誤ったお辞儀を礼法とするべきとの意見もある。<ref>{{Cite book|和書|title=生き抜くための小笠原流礼法|publisher=方丈社|author=小笠原清基}}</ref><ref>{{Cite book|和書|title=小笠原流礼法入門|publisher=アシェット婦人画報社|author=小笠原清忠}}</ref>
 
=== ヨーロッパ ===
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*[https://kotobank.jp/word/%E3%81%8A%E8%BE%9E%E5%84%80%E3%81%A8%E6%8F%A1%E6%89%8B-899712#E6.97.A5.E6.9C.AC.E6.96.87.E5.8C.96.E3.81.84.E3.82.8D.E3.81.AF.E4.BA.8B.E5.85.B8 お辞儀と握手(おじぎとあくしゅ)とは] - コトバンク
*[https://kotobank.jp/word/%E3%81%8A%E8%BE%9E%E5%84%80-897508#E3.81.A8.E3.81.A3.E3.81.95.E3.81.AE.E6.97.A5.E6.9C.AC.E8.AA.9E.E4.BE.BF.E5.88.A9.E5.B8.B3 お辞儀(オジギ)とは] - コトバンク
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