「ルミネエスト新宿」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
m 追記・リンク変更等、細部の編集、リンクの追加、加筆・修正。 |
||
(21人の利用者による、間の28版が非表示) | |||
6行目:
|一次資料=2020年12月
}}
{{特殊文字|説明=[[Microsoftコードページ932]]([[はしご高]])}}
{{商業施設
|社色 = #c3c
11 ⟶ 12行目:
|名称 = ルミネエスト新宿
|外国語表記 = LUMINE EST
|画像 =
|画像サイズ = 300px
|画像説明 = ルミネエスト新宿(2023年5月)
|地図 = {{maplink2|frame=yes|plain=yes|type=point|zoom=13|frame-align=center|frame-width=300}}
|正式名称 = ルミネエスト新宿<ref>[http://www.tokyoto-koho.metro.tokyo.jp/file/koho/id/955/f/2442/14117-06.pdf 東京都広報第14117号] - 東京都 2012年7月12日閲覧</ref><br/>(旧:新宿ステーションビル)
32 ⟶ 33行目:
|駐車台数 =
|前身 = 新宿ステーションビル(マイ・シティ)
|外部リンク =
|商圏人口 =
|グループ社色 = #c3c
42 ⟶ 43行目:
== 概要 ==
新宿駅東口において[[民衆駅]]を開発・運営することを目的に、[[1959年]]に株式会社新宿ステーションビルディングを設立<ref name="jr434">『東日本旅客鉄道株式会社二十年史 1987.4-2007.3』p.434</ref>、'''新宿ステーションビル'''として[[1964年]][[5月20日]]午前9時30分にオープン。[[1978年]][[11月17日]]の全館改装時に一般公募により愛称を決定、'''マイシティ'''(MY CITY)<ref>[https://web.archive.org/web/20000123094250/http://www.age.ne.jp/x/mycity/index.htm MYCITY-NET][https://web.archive.org/web/20040524132047/http://www.e-mycity.co.jp/] - 2022年6月10日閲覧</ref>に呼称を変更している<ref>{{Cite news |和書|title=装い新たに開店 新宿ステビル「MY CITY」 |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通協力会 |date=1978-11-18 |page=1 }}</ref>。
運営会社である株式会社新宿ステーションビルディングの初代[[社長]]には、[[井野碩哉]]([[農林大臣]]・[[参議院議員]]、[[ビア&カフェBERG]](新宿ベルク)経営者[[井野朋也]]の祖父)が就任した。
地下1階のうち駅前広場下部分は、地下2階に設置している[[都市計画駐車場]](東京都市計画駐車場第11号新宿駅東口駐車場、株式会社ルミネ運営)の併設[[地下街]]として位置づけられており、地下街としての正式名称は「'''新宿駅東口地下街'''」<ref>[http://www.reiki.metro.tokyo.jp/reiki_honbun/ag10143011.html 消防法第8条の2第1項の規定により消防総監が指定する地下街]{{リンク切れ|date=2020-12-12}}</ref>である。▼
会社設立時には[[日本国有鉄道]](国鉄)は直接[[出資]]せず、代わりに駅[[売店]]「[[Kiosk (JRグループ)|KIOSK]]」を運営していた[[鉄道弘済会]]が出資した。[[株主]]には[[伊勢丹]]、[[髙島屋]]、新宿を本拠とするスーパーマーケットの[[丸正チェーン商事|丸正]]、[[西武グループ]]などが名を連ねた。当初は髙島屋が新宿店開設を狙ったが、地元の伊勢丹や[[西武新宿線]]と[[西武新宿駅]]を持つ西武グループが猛反発し競願することとなった<ref>{{Cite journal|和書|author=針木康雄|title=怪談・新宿民衆駅―伊勢丹に敗れた髙島屋―|journal=財界|date=1959-09|volume=7|issue=17|pages=39 - 41|publisher=財界研究所}}</ref>ため、国鉄の指導により[[髙島屋]]、[[伊勢丹]]、[[西武百貨店]]、地元資本等が均等に出資した[[寄合百貨店]]として開業した。
マイシティ時代の[[1980年代]]にはビル名である「街」を強調し、各フロアを「'''○階'''」ではなく「'''○番街'''」と名付けていた時期があった。[[エレベーターガール]]までが「ご利用番街をお知らせ下さい」と案内するほど「番街」という用語の使用を徹底させていたが、[[1992年]]の地下階の改装とともに「○階」に戻された。▼
▲地下1階のうち駅前広場下部分は、地下2階に設置している[[都市計画駐車場]](東京都市計画駐車場第11号新宿駅東口駐車場、株式会社ルミネ運営)の併設[[地下街]]として位置づけられており、地下街としての正式名称は「'''新宿駅東口地下街'''」<ref>[https://web.archive.org/web/20180815164537/http://www.reiki.metro.tokyo.jp/reiki_honbun/ag10143011.html 消防法第8条の2第1項の規定により消防総監が指定する地下街]{{リンク切れ|date=2020-12-12}}</ref>である。
新宿駅南口には[[ルミネ新宿]](ルミネ1・ルミネ2)が位置している他、甲州街道口・新南口には同じく株式会社ルミネが運営するファッションビルである[[NEWoMan|ニュウマン]](NEWoMan)が店舗を構えている。
== 西武新宿線乗り入れ計画 ==
開業時の[[キャッチコピー]]は「'''250の粒よりの名店=虹のターミナル'''」。オープン前日の新聞広告では「山手線、中央線、総武線、西武線、地下鉄、小田急、京王線…新宿ステーションビルは七つの線が集まる『虹のターミナル』です。」とあり、[[西武
オープン当時には[[西武新宿駅]]ホームを2階北側に接続させる計画があった。ステーションビルを施工した国鉄東京建築工事局が発行した「東建工」 2号「特集:新宿東口民衆駅」及び「建築界」1964年8月号「新宿東口民衆駅・新宿駅東口地下駐車場」に掲載されたステーションビル竣工時の図面によると、3階に西武駅務室、2階に改札、ホーム事務室、出札室、1階に改札、出札室が設置されることとされている。しかし、ホーム有効長を8両とすることに運輸省が難色を示したため、[[1965年]](昭和40年)3月に乗り入れは断念された。そのため仮駅として開業した西武新宿駅がそのまま西武新宿線の起点駅として使用されることとなった。
▲開業時の[[キャッチコピー]]は「'''250の粒よりの名店=虹のターミナル'''」。オープン前日の新聞広告では「山手線、中央線、総武線、西武線、地下鉄、小田急、京王線…新宿ステーションビルは七つの線が集まる『虹のターミナル』です。」とあり、西武鉄道の乗り入れを前提としたキャッチコピーであることがわかる。
東京都公文書館は、所有する「株式会社新宿ステーションビル事業案内」の西武線乗り入れ計画に対応していた一部図面等をフェイスブックで公開しているが、西武線ホームがビルの外にあり、ホームと関係なく2階吹き抜けが設置されていることが分かる<ref>{{Cite web|和書| url = https://www.facebook.com/photo/?fbid=2321517434549776 | title = 【新宿駅にはあの電車も】 | publisher = 東京都公文書館 | accessdate = 2022-09-12 }}</ref>。
[[PHP研究所]]編『西武鉄道のひみつ』175頁(同社刊)では「オープン当初は『新宿民衆駅ビル』を名乗り、すぐに『新宿ステーションビル』に改称されました。」と書かれているが、実際にはオープン前日の新聞広告には「新宿ステーションビル」と記載されている。
また中村健治著『東京 消えた! 鉄道計画』46頁([[イカロス出版]]刊)には「確保した狭い駅ビル内ではホームの長さが足りないことが判明した」と、ビル内にホーム建設を予定し、2階吹き抜け部分がホーム跡地であるかのような記述があるが、これも誤りである。
== 国鉄分割民営化後 ==
[[西武百貨店]](当時は[[セゾングループ]]、現:[[そごう・西武]])は[[1989年]]、JR東日本にステーションビルの社長交代(反JR派への交代)や役員増員などを要求し、6月の臨時取締役会で西武百貨店からステーションビルへ人材を送り込んだため「マイシティは西武百貨店の[[植民地]]と化している」と言われた。しかしJR東日本側も巻き返し、翌[[1990年]]6月には西武系役員は退陣するに至った<ref>『月刊経営塾』1991年6月号「完全に城を明け渡した新宿ステーションビル 敗戦処理に入った堤・セゾン」</ref><ref>林一仁「仮面の経営者・堤清二〈第7弾!〉新宿ステーションビルから追放された日」『[[月刊宝石]]』1991年9月号</ref>。
68 ⟶ 71行目:
この事態を受け、JR東日本は新宿ステーションビルディングと粘り強い交渉を重ね、お互い相協力して新宿東口の再開発を早急に策定し、もって地域経済およびマイシティの発展向上を図ることを確認し、[[1991年]]3月に新宿ステーションビルディングがJR東日本を引受先とする[[第三者割当増資]]を実施した。これにより、JR東日本は新宿ステーションビルディングおける発行済み[[株式]]の50.8%を保有することになった<ref name="jr434" />。その後もJR東日本は新宿ステーションビルディングの株式買取を進め、[[ルミネ]]との合併前には95.8%の株式を保有していた<ref name="jr434" />。
[[2006年]][[4月1日]]、同じ[[JR東日本グループ]]である[[株式会社ルミネ]]に[[合併 (企業)#吸収合併・新設合併|吸収合併]]され<ref>『東日本旅客鉄道株式会社二十年史 1987.4-2007.3』p.437</ref>、[[ルミネ新宿]]と一体的に運営することとなり、駅ビル名をマイシティから'''ルミネエスト'''に変更。「EST」は
== フロア改装の経緯 ==
▲マイシティ時代の[[1980年代]]にはビル名である「街」を強調し、各フロアを「'''○階'''」ではなく「'''○番街'''」と名付けていた時期があった。[[エレベーターガール]]までが「ご利用番街をお知らせ下さい」と案内するほど「番街」という用語の使用を徹底させていたが、[[1992年]]の地下階の改装とともに「○階」に戻された。
ルミネエストになる数年前からたびたび改装を行い、従来の駅ビル業態よりもターゲットを若い女性に絞り込んだフロア構成となっており、[[ファッションビル]]に近い業態になっている。そのためかつては[[デパ地下|食料品売場]]があった地下2階も、一部を除いてほぼファッションフロアになっている。
かつては6階に[[山下書店]]の本店があり、児童書や有名人の[[サイン会]]・[[握手会]]などで知られていた。しかし
また1964年5月20日の新宿ステーションビル開業以来、6階フロア中央にて営業していた[[文房具]]店「岩下書斎堂」(本社:[[栃木県]])は、山下書店の撤退以降業績不振となり、2005年9月9日に南側[[エレベーター]]・[[エスカレーター]]脇に移動し、売り場を縮小の上でリニューアルオープンした。業績は持ち直したものの、フロア構成変更のため2007年6月31日に閉店した。跡地は[[眼鏡]]店「[[Zoff]]」となっている。
85 ⟶ 87行目:
== フロア構成 ==
* RF(屋上階) - La FESTA BEERGARDEN<ref name="map" />
* 8階 - curry kitchen VENUS by cafe madu, GUMBO&OYSTER BAR, ビタースイーツ・ビュッフェ、Pizzeria e Dolceria Giulietta, MOKU OLA Dexee Diner, YAKINIKU BOUCHERIEなど<ref name="map" />
* 7階 - 一風堂、オリエンタルカラーズ、牛たん炭焼 利久、こめらく、Sakura食堂、ザ ステーション グリル、しゃぶしゃぶ野の豚 TONVEGE
* 6階 - [[ウィゴー|WEGO]], XLARGE, CALIFORNIA DEPT, COURTYARD BLUETORNADE, [[ステューシー|STUSSY]], [[ディッキーズ]]、
* 5階 - チューズライフ バイ キャサリンハムネット、ADPOSION, LHP, Casper john, GOSTAR DE FUGA, SHIPS JET BLUE, ジュンレッド、[[TOKYO BASE|STUDIOUS]], Ciaopanic, [[タケオキクチ|tk. TAKEO KIKUCHI]], NAVAL, NO ID., FREAK'S STORE MEN'S, マインドブロウ、モンキータイム ビューティー
* 4階 - ASTORIA ODIER, INDEX, WILLSELECTION, clear, Supreme.la.la, [[アーバンリサーチ#ブランド|SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH]], Te chichi, TIENS ecoute, tocco closet, 31Sons de mode, Doux archives Hamac, Dorry Doll, ノエラ、MISCH MASCH, Rew de Rew, ROPE PICNICなど<ref name="map" />
* 3階 - alcali, [[アンティローザ|Auntie Rosa]], Avan Lily, [[ニコル (アパレル)#オリジナルブランド|179/WG NICOLE CLUB]], evelyn, Kastane, KBF, SALON by Chico, ジーナシス、ダブルネーム、Par Avion, [[ViS (アパレルブランド)|ViS]], flower, PAGEBOY, MILKFED., Ray Cassin, ワンアフターアナザー ナイスクラップなど<ref name="map" />
* 2階 - archives, E hyphen world gallery, [[MARK STYLER#展開ブランド|jouetie]], PUNYUS, Heather, マジェスティックレゴン アラモード、[[MARK STYLER#展開ブランド|merry jenny]], more than words, [[ローリーズファーム|LOWRYS FARM]]など<ref name="map" />
* 1階 - CLEOPATRA fig, JOYRICH, Regalect, Lily Brown tokyo boutique, lilLilly, [[ビームス#展開
* B1(地下1階) - Another Edition, [[MARK STYLER#展開ブランド|UNGRID]], ENVYM, An MILLE, ECLIN, [[EGOIST (ブランド)|EGOIST]], [[MARK STYLER#展開ブランド|EMODA]], [[MARK STYLER#展開ブランド|EVRIS]], Secret Honey, CIROI, [[MARK STYLER#展開ブランド|GYDA]], SPIRAL GIRL, SLY, [[セシルマクビー|CECIL McBEE]], [[MARK STYLER#展開ブランド|dazzlin]], DHOLIC, BE RADIANCE, FREE'S MART, MERCURYDUO、moussy, MIIA, [[MARK STYLER#展開ブランド|MURUA]], rienda, [[MARK STYLER#展開ブランド|RESEXXY]], REDYAZEL、レンアイケイカク、ROYAL PARTY、titiy&co、Ravijour、[[バロックジャパンリミテッド#展開ブランド|Rodeo Crowns]]; [[ビア&カフェBERG|BERG]](ベルク)など<ref name="map" />
* B2(地下2階) - chambre de charme iki, UNRELISH, N., Omekashi, khaju, KIKKA THE DIARY OF, [[COLONY 2139]], ジェラートピケ、[[ジル・スチュアート#企業としてのジルスチュアート|JILL by JILLSTUART]], SLOBE IENA, [[ディーゼル (ファッションブランド)|DIESEL]], destination Tokyo, HYSTERIC GLAMOUR, [[ユナイテッドアローズ#展開ブランド(レーベル)|BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS]], FURFUR, FREAK'S STORE WOMEN'S, ライチなど<ref name="map">[http://www.lumine.ne.jp/est/map/ フロアガイド] ルミネエスト。2016年9月26日閲覧。</ref>
{{-}}
== その他 ==
* 1階北側には警視庁[[新宿警察署]]新宿駅東口交番がある。
==
{{脚注ヘルプ}}
===出典===
{{Reflist}}
111 ⟶ 113行目:
== 関連項目 ==
* [[民衆駅]]
* [[ルミネ]] - 運営会社
* [[ルミネ新宿]]
* [[ビア&カフェBERG]](新宿ベルク) - 地下1階にあるパブ兼喫茶店。 * [[井野碩哉]] - 新宿ステーションビルディング初代社長、[[ビア&カフェBERG]]経営者[[井野朋也]]の祖父。
* [[北条司]] -
== 外部リンク ==
* [
* {{Twitter|lumine_est|ルミネエスト新宿}}
* {{Instagram|lumine_est}}
|