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{{別人|x1=大名の|阿部正精}}
'''阿部 正静'''（'''あべ まさきよ'''）は、[[江戸時代]]の[[大名]]。[[陸奥国|陸奥]][[白河藩]]の第8代（最後）の藩主。[[陸奥国|陸奥]][[棚倉藩]]の初代藩主。▼
{{基礎情報 武士
| 氏名 = 阿部正静
| 画像 = Abe Masakiyo.jpg
| 画像サイズ = 200px
| 画像説明 = 阿部正静
| 別名 =
| 諡号 =
| 神号 =
| 戒名 = 大清院殿高誉智峯正静
| 霊名 =
| 墓所 = [[多磨霊園]]([[西福寺 (台東区)|西福寺]]から改葬)
| 幕府 = [[江戸幕府]]
| 主君 = [[徳川家茂]]→[[徳川慶喜|慶喜]]
| 藩 = [[陸奥国|陸奥]][[白河藩]]主→陸奥[[棚倉藩]]主→白河藩主→棚倉藩主
| 氏族 = [[阿部氏 (徳川譜代)#阿部正勝流|阿部氏]]
| 兄弟 = '''正静'''、勝、礼、三郎ら
| 子 = 喜久、信一郎<br>[[養子]]：'''''[[阿部正功|正功]]'''''
| 特記事項 =
}}
▲'''阿部 正静'''（
== 略歴 ==
後に白河藩第7代藩主となる[[阿部正外]]の長男。[[元治]]元年（[[1864年]]）[[3月4日 (旧暦)|3月4日]]、3000[[石高|石]]の[[旗本]]出身の父が本家の白河藩主・[[阿部正耆]]の急死で白河藩主（10万石）の座を継承したことに伴い、正静は父が保持していた旗本の家督を継いだ。しかし翌[[慶応]]元年（[[1865年]]）10月に父が[[兵庫開港要求事件]]により[[朝廷 (日本)|朝廷]]・[[江戸幕府]]から謹慎処分にされた上、慶応2年（[[1866年]]）[[6月19日 (旧暦)|6月19日]]に父が強制隠居処分となったため跡を継いだが、同日に棚倉藩への転封を命じられ、財政逼塞、家臣団を迎える屋敷が手狭など理由をつけて幕府に延期を願い出た。
▲{{武士/時代|[[江戸時代]]末期（[[幕末]]）、[[明治時代]]}}
▲{{武士/生誕|[[嘉永]]2年[[11月28日 (旧暦)|11月28日]]（[[1850年]][[1月11日]]）}}
▲{{武士/死没|[[明治]]11年（[[1878年]]）[[1月23日]]}}
▲{{武士/別名|録太郎、長吉郎（幼名）}}
▲{{武士/官位|従五位下、従五位、[[美作国|美作]]守}}
▲{{武士/父母|父：[[阿部正外]]}}
▲{{武士/妻|正室：[[須田津次郎]]の娘、継室：[[阿部正備]]の娘}}
やがて慶応3年（[[1867年]]）1月に正静は棚倉藩へ移封したが、交代で白河藩主になるはずだった棚倉藩主・[[松平康英]]の移転先が変更、康英は[[武蔵国]][[川越藩]]へ転封、白河藩は[[天領]]とされ幕府の[[小名浜]]代官の支配となり、同年8月に[[白河小峰城|白河城]]が幕府の役人へ引き渡された。翌慶応4年（明治元年、[[1868年]]）2月に阿部家に幕府から白河再封の命令が下ったが、3月に中止となり実行されず、白河は領主不在のままとなる一方で白河城は[[二本松藩]]（後に[[会津藩]]）の管理下に置かれた<ref>藩主人名事典編纂委員会、P84、P109、新人物往来社、P125、白河市、P395、P513 - P515、安田、P54。</ref>。
同年から始まった[[戊辰戦争]]では、消極的な立場から[[奥羽越列藩同盟]]に参加していたが、[[5月1日 (旧暦)|5月1日]]に[[白河口の戦い]]にて列藩同盟軍は[[官軍|新政府軍]]に敗れ、白河藩では家老の阿部正煕（阿部内膳）が戦死、[[6月24日 (旧暦)|6月24日]]に父が守備していた[[棚倉城]]も[[板垣退助]]率いる官軍により陥落した。正静は生き残った藩士らと分領の保原に移動、[[9月18日 (旧暦)|9月18日]]に[[保原陣屋]]で降伏した。12月、新政府より同盟に参加した罪を問われたが、主導したのは家老の阿部内膳である、と釈明することで改易は免れ、4万石削減の6万石となった上、家督を義理の叔父・[[阿部正功|正功]]（正耆の実子）に譲って東京へ強制隠居処分に処せられた。<ref>阿部内膳の家は明治2年5月に絶家処分。内膳の父の阿部秋風は明治期に書家・俳人として活躍。</ref>明治11年（1878年）1月23日、東京で死去した。享年28<ref>藩主人名事典編纂委員会、P84 - P85、新人物往来社、P125 - P129、白河市、P395、P521 - P531、P537、P546、安田、P54。</ref>。
実子に喜久（1866年 - 1887年）、信一郎（1868年 - 1871年）がいたが、いずれも早世している<ref>学習院大学史料館、P395。</ref>。
== 系譜 ==
'''父母'''
* [[阿部正外]]（父）
'''正室、継室'''
[[Category:江戸の大名|あへまさきよ]]▼
* 通 ー [[須田津次郎]]の娘（正室）
[[Category:譜代大名|あへまさきよ]]▼
* 幸 ー [[阿部正備]]の娘（継室）のち離縁。
[[Category:阿部氏|まさきよ]]▼
{{生没年|あへまさきよ|1849年|1878年}}▼
'''子女'''
* 喜久
* 阿部信一郎
'''子女'''
* [[阿部正功]] ー [[阿部正耆]]の次男
== 脚注 ==
<references/>
== 参考文献 ==
* 藩主人名事典編纂委員会編『三百藩藩主人名事典 第一巻』[[新人物往来社]]、1986年。
* 新人物往来社編『三百藩戊辰戦争事典』新人物往来社、2000年。
* [[学習院大学史料館]]編『陸奥国棚倉藩主・華族阿部家資料 学習院大学史料館収蔵資料目録』学習院大学史料館、2001年。
* [[白河市]]編『白河市史 第二巻 通史編2 近世』白河市、2006年。
* [[安田昭男]]編『幕末維新大人名事典【上】』新人物往来社、2010年。
{{白河藩主|阿部家|8代|1866年 - 1867年、1868年}}
{{棚倉藩主|阿部家|初代|1867年 - 1868年、1668年}}
[[Category:白河藩主]]
[[Category:棚倉藩主]]
[[Category:幕末の大名]]
[[Category:幕末の旗本]]
[[Category:1849年生]]
[[Category:1878年没]]
[[Category:多磨霊園に埋葬されている人物]]
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