きみの鳥はうたえる
日本の小説
『きみの鳥はうたえる』(きみのとりはうたえる)は、佐藤泰志による小説、および2018年公開の日本映画。『文藝』 1981年9月号で発表され、1982年に書籍化。第86回芥川龍之介賞候補となった佐藤泰志の初期の作品[1]。
きみの鳥はうたえる | ||
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著者 | 佐藤泰志 | |
発行日 | 日本 1982年3月 | |
発行元 | 日本 河出書房新社 | |
ジャンル | 青春小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
コード |
ISBN 4-309-00079-7 ISBN 978-4-309-41079-1(文庫本) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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タイトルは作中にも登場するビートルズの楽曲「And Your Bird Can Sing」を直訳にしている[2]。
表題作の「きみの鳥はうたえる」とともに「草の響き」も収録されている。
あらすじ
編集冷凍倉庫のアルバイトで知り合った僕と静雄。2人は意気投合し共同生活を始める。静雄の数少ない持ち物の中にはレコードもあり、それは全てビートルズのものだった。部屋にはレコードプレイヤーが無く、2人で飲んだ時に静雄はビートルズの「And Your Bird Can Sing」を歌ってくれた。その後、僕は東京郊外の国立(※映画版は函館の郊外)にある書店で働き始め、そこで一緒に働く佐知子とやがて恋仲となり、静雄との生活に佐知子も加わり、3人で夜通し飲み明かす生活が始まる。楽しくも切ない3人の夏のひとときが過ぎようとしていく。
書籍情報
編集- 単行本(1982年3月 河出書房新社) ISBN 4-309-00079-7
- 文庫本(2011年5月 河出書房新社) ISBN 978-4-309-41079-1
映画
編集きみの鳥はうたえる | |
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監督 | 三宅唱 |
脚本 | 三宅唱 |
原作 | 佐藤泰志 |
製作 | 菅原和博 |
製作総指揮 | 松井宏 |
出演者 |
柄本佑 石橋静河 染谷将太 |
音楽 | Hi'Spec |
撮影 | 四宮秀俊 |
製作会社 | 函館シネマアイリス |
配給 | コピアポア・フィルム |
公開 | 2018年9月1日 |
上映時間 | 106分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
函館市民映画館シネマアイリスの開館20年を記念してオール函館ロケで制作された作品である[3]。2018年8月25日より函館シネマアイリスで先行公開された後、9月1日に全国公開された[3]。
キャスト
編集- 僕 - 柄本佑
- 佐知子 - 石橋静河
- 静雄 - 染谷将太
- 森口 - 足立智充
- みずき - 山本亜依
- 柴田貴哉
- 警察官 - 水間ロン
- OMSB
- Hi' Spec
- 直子 - 渡辺真起子
- 島田(書店の店長) - 萩原聖人
スタッフ
編集- 脚本・監督 - 三宅唱
- 音楽 - Hi'Spec
- 撮影 - 四宮秀俊
- 照明 - 秋山恵二郎
- 録音 - 川井崇満
- 美術 - 井上心平
- 助監督 - 松尾崇
- ラインプロデューサー - 城内政芳
- アソシエイトプロデューサー - 寺尾修一
- 企画・製作・プロデュース - 菅原和博
- プロデューサー - 松井宏
- 製作 - 函館シネマアイリス
- 制作 - Pigdom
- 配給 - コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス
受賞
編集脚注
編集- ^ “染谷将太、夏の函館で青春!佐藤泰志原作『きみの鳥はうたえる』公開決定”. シネマトゥデイ. (2018年5月12日) 2018年5月14日閲覧。
- ^ 原口和大 (2018年9月17日). “佐藤泰志さんは人生の悩みや喜びに誠実な小説家だった…!『きみの鳥はうたえる』関西公開直前、三宅唱監督に聞く!”. キネ坊主. 2019年3月12日閲覧。
- ^ a b “柄本佑×石橋静河×染谷将太「きみの鳥はうたえる」9月1日全国公開!”. 映画.com (2018年5月12日). 2018年5月14日閲覧。
- ^ “毎日映画コンクール 第73回(2018年)”. 毎日新聞 (2019年1月30日). 2019年2月4日閲覧。
- ^ “2018年 第92回キネマ旬報ベスト・テン”. KINENOTE (2019年2月4日). 2019年2月4日閲覧。
- ^ “2018年日本映画ベストテン”. ヨコハマ映画祭. 2019年2月4日閲覧。
- ^ “第10回TAMA映画賞”. 映画祭TAMA CINEMA FORUM. 2019年2月4日閲覧。
- ^ “映画芸術のベストテン1位に「きみの鳥はうたえる」、ワースト1位は同率で2作品”. 映画ナタリー (2019年1月30日). 2019年2月4日閲覧。
- ^ “第28回受賞作品”. 日本映画批評家大賞. 2019年5月21日閲覧。