スタッフォードシャー

イングランドの州

スタッフォードシャー: Staffordshire, Staffs., [ˈstæfərdʃɪər, -ʃər];[1])は、イングランドウェスト・ミッドランズに位置する典礼カウンティ。北西でチェシャーと、東でダービーシャーおよびレスターシャーと、南東でウォリックシャーと、南でウェスト・ミッドランズおよびウスターシャーと、西でシュロップシャーと隣接する。州都はスタッフォード、最大都市はストーク=オン=トレント

スタッフォードシャー
Staffordshire
典礼カウンティ
イングランド内のスタッフォードシャーの位置
イングランド内のスタッフォードシャーの位置
座標北緯52度50分 西経2度0分 / 北緯52.833度 西経2.000度 / 52.833; -2.000座標: 北緯52度50分 西経2度0分 / 北緯52.833度 西経2.000度 / 52.833; -2.000
イギリスの旗 イギリス
カントリー イングランドの旗 イングランド
リージョン ミッドランド西部
典礼カウンティ
面積 2,714 km2 (1,048 mi2)
 • 順位 18位(48地域中)
人口(2018年) 1,131,052人
 • 順位 17位(48地域中)
人口密度 417人/km2 (1,080人/mi2)
民族構成 97.0% 白色人種
1.7% アジア系
非都市カウンティ
カウンティ議会 スタッフォードシャー・カウンティ・カウンシル
与党 保守党
行政上の中心地 スタッフォード
面積 2,620 km2 (1,010 mi2)
 • 順位 14位(26地域中)
人口 875,219人
 • 順位 8位(26地域中)
人口密度 334人/km2 (870人/mi2)
ISO 3166-2 GB-STS
GSSコード E10000028
NUTS UKG24
ウェブサイト https://www.staffordshire.gov.uk/

スタッフォードシャーのディストリクト
単一自治体 カウンティ議会区域
ディストリクト
  1. タムワース
  2. リッチフィールド英語版
  3. カノック・チェース英語版
  4. サウス・スタッフォードシャー英語版
  5. スタッフォード英語版
  6. ニューカッスル=アンダー=ライム英語版
  7. スタッフォードシャー・ムーアランズ英語版
  8. イースト・スタッフォードシャー英語版
  9. ストーク=オン=トレント
国会議員

標準時 グリニッジ標準時 (UTC+0)
夏時間 英国夏時間 (UTC+1)

面積は1,713平方キロメートル、人口は110万人あまり。主要都市としてストーク=オン=トレント、タムワースニューカッスル=アンダー=ライム、バートン=アポン=トレント、スタッフォード、リッチフィールドなどが挙げられる。行政上は非大都市圏カウンティに分類され、9つの地区(ディストリクト)とストーク=オン=トレント単一自治体からなる。ウォルソールウェスト・ブロムウィッチウルヴァーハンプトンといったウェスト・ミッドランズ・カウンティの北西部も、かつてはスタッフォードシャーに所属していた。

北部はペナイン山脈の南端にあたり、ピーク・ディストリクト国立公園がある。南部も山がちで、キャノック・チェイス特別自然美観地域 (AONB) やナショナル・フォレストが広がっている。州内の大部分がトレント川やその支流の流域で、ビダルフ近郊を水源を発したトレント川は南西に流れ、スタッフォードの東でまずサウ川と合流し、次にテイム川と合流したうえで進路を北東に変え、バートン=アポン=トレントのすぐ下流でダービーシャーに入る。

州内には鉄器時代の墳墓や古代ローマの野営地の跡が数多く残る。6世紀になると、アングル人が入植した。州のシンボルである「スタッフォードの結び目」が刻まれた最古の例は、ストーク大聖堂の墓地にアングル人が建てた十字架である。スタッフォードシャー自体は、スタッフォードがマーシアの首都となった10世紀初頭に成立した。その後は比較的落ち着いた歴史を歩んだが、産業革命を迎えると急速に工業化した。北スタッフォードシャー炭鉱が開発され、州南部の製鉄・自動車産業に燃料を供給した。今日もっとも有名な名産品は陶器で、製作されるボーンチャイナリモージュ磁器によく似ているといわれる[2]

歴史

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かつて、州内はカトルストーン、オフロウ、パイアヒル、シーズドン、トットモンスロウの5つの村落(ハンドレッド)からなっていた。

スタッフォードシャーの範囲はもともと、都市カウンティのウェスト・ミッドランズの大部分を含むものであった。1888年地方自治法にもとづき1889年に設立されたスタッフォードシャー行政州は、スタッフォードシャーを管轄するものであったが、南部のウルヴァーハンプトンウォルソールウェスト・ブロムウィッチの各特別市(ブラック・カントリーと呼ばれる地域)、および北部のハンリーは除外された。同法はまた、もともとウォリックシャーとにまたがっていたタムワースとダービーシャーとにまたがっていたバートン・アポン・トレントについて、全域をスタッフォードシャーに編入した。リッチフィールドは1553年、メアリー1世が独立自治区に指定して以来、1888年までスタッフォードシャーのほかの地域とは別個の行政が敷かれていた。

1911年にハンズワースがバーミンガムの、1928年にはペリー・バーがウォリックシャーの特別市にそれぞれ移行した。1901年には東部のバートンが特別市となり、同じくブラック・カントリー地域のスメジックが1907年にこれに続いた。1910年には陶器の産地として知られるハンリーなど6つの町が合併し、ストーク・オン・トレントという特別市となった。

1926年、州境の改変が行われ、ダドリー特別市議会が購入した土地にプライオリー団地を新たに造成できるようにするため、セジリーの東部がウスターシャーに移管された[3]

1966年には、ブラック・カントリー地域で大規模な行政再編が実施された。イングランド地方行政委員会の勧告にもとづき、新たに特別市が複数設置された。従来のスメジック特別市とロウリー・レジス市はウスターシャーのオールドベリー市と合併し、ウスターシャーのウォーリー特別市となった。一方、もともとウスターシャーの飛び地状態であったダドリー特別市は拡大し、スタッフォードシャーとの結びつきを強めた。これによって、スタッフォードシャー行政州は特別市の虫食い状態となった。

1972年地方行政法の成立によって、1974年4月1日、ブラック・カントリー地域の各特別市とスタッフォードシャーのオールドリッジ=ブラウンヒルズ市街地区はバーミンガムやソリフル、コベントリーなどとともに都市カウンティとしてのウェスト・ミッドランズに改変された。特別市制度は廃止され、ストークはスタッフォードシャーの非都市ディストリクトとなったが、1997年4月1日にバーナム委員会の勧告にもとづいて再びスタッフォードシャーとは独立した単一自治体となった。

著名な出身者

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脚注

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  1. ^ Staffordshire”. Collins Dictionary (n.d.). 3 March 2016時点のオリジナルよりアーカイブ29 May 2020閲覧。
  2. ^ 素木洋一『陶芸・セラミック辞典』(1版)技報堂出版、1982年、1130頁。 
  3. ^ A History of Dudley”. Localhistories.org. 10 December 2012時点のオリジナルよりアーカイブ4 June 2012閲覧。

外部リンク

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  • "Staffordshire" . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 25 (11th ed.). 1911.
  • スタッフォードシャー - Curlie(英語)
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歴史
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