スーザン・サランドン

アメリカ合衆国の女優、活動家 (1946-)

スーザン・サランドンSusan Sarandon, 本名: Susan Abigail Tomalin, 1946年10月4日 - )は、ニューヨーク州ニューヨーク市出身のアメリカ合衆国女優

スーザン・サランドン
Susan Sarandon
Susan Sarandon
本名 Susan Abigail Tomalin
生年月日 (1946-10-04) 1946年10月4日(78歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク州
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジャンル 俳優映画テレビドラマ
活動期間 1970年 -
活動内容 1970年:デビュー
1995年アカデミー賞受賞
配偶者 クリス・サランドン1967年-1979年
著名な家族 エヴァ・アムリ(娘)
主な作品
映画
ロッキー・ホラー・ショー
アトランティック・シティ
ハンガー』『イーストウィックの魔女たち
さよならゲーム』『白く渇いた季節
テルマ&ルイーズ』『ザ・プレイヤー
ロレンツォのオイル/命の詩』『依頼人
若草物語』『デッドマン・ウォーキング
グッドナイト・ムーン
地上より何処かで』『17歳の処方箋
Shall We Dance?』『エリザベスタウン
告発のとき』『魔法にかけられて
スピード・レーサー』『ラブリーボーン
死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実
ソリタリー・マン
キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け
オーバードライヴ
マダム・メドラー おせっかいは幸せの始まり
テレビドラマ
フュード/確執 ベティ vs ジョーン
レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー
受賞
アカデミー賞
主演女優賞
1995年デッドマン・ウォーキング
AFI賞
アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100(ヒーロー部門第24位)
2004年『テルマ&ルイーズ
英国アカデミー賞
主演女優賞
1994年『ザ・クライアント 依頼人
ジニー賞
最優秀外国女優賞
1980年アトランティック・シティ
全米映画俳優組合賞
主演女優賞
1995年デッドマン・ウォーキング
その他の賞
ハリウッド映画賞
助演女優賞
2005年エリザベスタウン
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経歴・活動

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ローマ・カトリック教徒の、アイルランドイングランドウェールズの血を引く父親とシシリー島ラグーザ生まれの母との間に9人兄弟の長女として生まれる[1][2]1964年から1968年までアメリカカトリック大学で演劇を学び、1970年、映画『ジョー』でデビュー。メイン・キャストの一人としての出演ではあったが注目されず地道な俳優活動を余儀なくされる。

1975年、『ロッキー・ホラー・ショー』に主演女優として出演。現在に至るまでカルト映画の傑作として評価されるなど大ヒット。それに伴いサランドンも高い評価を受けた。1980年に映画『アトランティック・シティ』で初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされると、順調にキャリアを積み重ね数多くの映画賞を受賞。1995年、『デッドマン・ウォーキング』でアカデミー主演女優賞を受賞。俳優としての地位を不動のものとした。以降、テレビドラマドキュメンタリー番組アニメーション作品とジャンルを問わず幅広く活躍。2008年公開の映画『スピード・レーサー』では真田広之と共演した。

私生活

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大学在学中の1967年に、同級生であったクリス・サランドンと結婚[3]したが1979年に離婚[4]。しかし名前はそのまま残した[5]。1970年代は映画監督のルイ・マルと2年間交際[3]。その後、イタリア人監督のフランコ・アムリと交際し、後に女優となるエヴァ・アムリを儲ける[5]1988年より俳優ティム・ロビンスと同居し、1989年に男の子、1992年に男の子を儲けている[6]。因みに、サランドンがアカデミー主演女優賞を受賞した『デッドマン・ウォーキング』はロビンスの監督作品である。

2009年夏に、ティム・ロビンスとの約20年間のパートナー関係を解消した[7][8]

政治的に左翼な立場を保ち、反戦運動や人権問題にも積極的に関わっていることで有名[9]。2008年の大統領選挙では、ジョン・エドワーズを支持していた。2011年9月には「ウォール街を占拠せよ」への協力意志を表明し、9月27日にデモ拠点となっているズコッティ公園を訪れた[10]。同年10月には、ローマ法王ベネディクト16世が少年時代にヒトラーユーゲントに加入していたことを理由に「法王はナチだ」と発言[11](なおバチカンによれば、当時ドイツの少年のユーゲント加入は強制だったという)。

2016年の大統領選挙では、予備選挙において、バーニー・サンダース候補の支持を表明し、応援演説も行っている[12]。最終的には、多くのハリウッド・スターがヒラリー・クリントンへの支持を表明する中で、緑の党から出馬したジル・スタインに投票した[13]

その他、2010年のトリノオリンピックの開会式でオリンピック旗を掲揚する際の旗手を務めている。

主な出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1970 ジョー
Joe
メリッサ
1974 フロント・ページ
The Front Page
ペギー・グラント
1975 華麗なるヒコーキ野郎
The Great Waldo Pepper
メアリー・ベス
ロッキー・ホラー・ショー
The Rocky Horror Picture Show
ジャネット・ワイズ
1976 ドラゴンフライの幻想
One Summer Love
クロエ
1977 アドベンチャー・ラリー
Checker Flag or Crash
C.C. ウェインライト
真夜中の向う側
The Other Side of Midnight
キャサリン・アレクサンダー・ダグラス
1978 プリティ・ベビー
Pretty Baby
ハティ
キング・オブ・ジプシー
The Other Side of Midnight
ローズ
1980 アトランティック・シティ
Atlantic City
サリー・マシューズ
ラヴィング・カップル
Loving Couples
ステファニー
1982 テンペスト
Tempest
アレサ・トマリン
1983 ハンガー
The Hunger
サラ・ロバーツ
クリストファー・ウォーケンの アクターズ・ラブ/舞台は恋のキューピット
Who Am I This Time?
ヘレン・ショー
バディ・システム
The Buddy System
エミリー
1985 ムッソリーニと私
Mussolini and I
エッダ・ムッソリーニ・チャーノ テレビ映画
1986 フィリピン陥落 -バターン半島1942
Women of Valor
マーガレット テレビ映画
ジュディスの告発
Compromising Positions
ジュディス・シンガー
1987 イーストウィックの魔女たち
The Witches of Eastwick
ジェーン
1988 さよならゲーム
Bull Durham
アニー・サヴォイ
スウィート・ハート・ダンス
Sweet Hearts Dance
サンドラ・ブーン
1989 乙女座殺人事件
The January Man
クリスティーン・スターキー
白く渇いた季節
A Dry White Season
メラニー・ブルーワー
1990 ぼくの美しい人だから
White Palace'
ノラ・ベイカー
1991 テルマ&ルイーズ
Thelma & Louise
ルイーズ・ソーヤー
1992 ザ・プレイヤー
The Player
カメオ出演
ボブ★ロバーツ
Bob Roberts
タウナ・タイタン
ロレンツォのオイル/命の詩
Lorenzo's Oil
ミケーラ・オドーネ
1994 ザ・クライアント 依頼人
The Client
レジー・ラブ 英国アカデミー賞 主演女優賞 受賞
若草物語
Little Women
マーチ夫人
1995 セルロイド・クローゼット
The Celluloid Closet
ドキュメンタリー
デッドマン・ウォーキング
Dead Man Walking
シスター・ヘレン・プレイジョーン アカデミー主演女優賞 受賞
1996 ジャイアント・ピーチ
James and the Giant Peach
クモ 声の出演
1998 トワイライト 葬られた過去
Twilight
キャサリン・エイモス
天井桟敷のみだらな人々
Illuminata
セリメン
グッドナイト・ムーン
Stepmom
ジャッキー・ハリソン
1999 ブロークン・ハイウェイ
Earthly Possessions
シャーロット テレビ映画
クレイドル・ウィル・ロック
Cradle Will Rock
マルゲリータ・サルファッティ
地上より何処かで
Anywhere But Here
アデル・オーガスト
2000 ラグラッツのパリ探検隊
Rugrats in Paris: The Movie - Rugrats II
ココ 声の出演
2001 キャッツ&ドッグス
Cats & Dogs
アイビー 声の出演
2002 17歳の処方箋
Igby Goes Down
ミミ
バンガー・シスターズ
The Banger Sisters
ラヴィニア・キングズレー
ムーンライト・マイル
Moonlight Mile
ジョージョー・フロス 兼製作総指揮
2004 NOEL/ノエル
Noel
ローズ・コリンズ
Shall We Dance?
Shall We Dance?
ビヴァリー・クラーク
アルフィー
Alfie
リズ
2005 エリザベスタウン
Elizabethtown
ホリー・ベイラー
2006 バーナード・アンド・ドリス
Bernard and Doris
ドリス
2007 告発のとき
In the Valley of Elah
ジョアン・ディアフィールド
Mr.ウッドコック -史上最悪の体育教師-
Mr. Woodcock
ベヴァリー
魔法にかけられて
Enchanted
ナリッサ女王
2008 スピード・レーサー
Speed Racer
ママ・レーサー
2009 グレイティスト
The Greatest
グレース
ソリタリー・マン
Solitary Man
ナンシー・カルメン
ラブリーボーン
The Lovely Bones
リン
2010 死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実
You Don't Know Jack
ジャネット・グッド テレビ映画
サイコ リバース
Peacock
ファニー
ウォール・ストリート
Wall Street: Money Never Sleeps
シルヴィア・ムーア
2011 ハッピーニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡
Jeff, Who Lives at Home
シャロン
2012 クラウド アトラス
Cloud Atlas
アーサラ
素敵な相棒 〜フランクじいさんとロボットヘルパー〜
Robot & Frank
ジェニファー
俺のムスコ
That's My Boy
メアリー・マクギャリクル
キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け
Arbitrage
エレン・ミラー
ランナウェイ/逃亡者
The Company You Keep
シャロン
2013 オーバードライヴ
Snitch
ジョアン・キーガン
グリフィン家のウエディングノート
The Big Weding
ビービー・マクブライド
ラスト・スキャンダル〜あるハリウッドスターの禁じられた情事〜
The Last of Robin Hood
フローレンス・アードランド
2014 殺人の啓示 死を誘う男
The Calling
ヘイゼル・ミカレフ
タミー/Tammy
Tammy
パール
ピンポン・サマー
Ping Pong Summer
ランディ・ジャマー
2015 アバウト・レイ 16歳の決断
About Ray
ドリー
エイプリルと奇妙な世界
Avril et le monde truqué
チミネ 英語吹替、声の出演
マダム・メドラー おせっかいは幸せの始まり
The Meddler
マーニー
2016 ズーランダー NO.2
Zoolander 2
本人役 ノークレジット
スパーク:スペース・テイル
Spark: A Space Tail
バナニー アニメ映画、声の出演
ニューヨーク、愛を探して
Mothers and Daughters
ミリー
2017 バッド・ママのクリスマス
A Bad Moms Christmas
アイシス
2018 ジョン・F・ドノヴァンの死と生
The Death & Life of John F. Donovan
グレース・ドノヴァン
2019 ブラックバード 家族が家族であるうちに
Blackbird
リリー
2021 JOLT/ジョルト
Jolt
謎の女性 日本劇場未公開
2023 ブルービートル
Blue Beetle
ビクトリア・コード  日本劇場未公開

テレビシリーズ

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放映年 邦題
原題
役名 備考
1984 フェアリーテール・シアター
Faerie Tale Theatre
美女 エピソード: 「美女と野獣」に主演
1995 ザ・シンプソンズ
The Simpsons
バレエ教師 声のゲスト出演
2001 フレンズ
FRIENDS
ジェシカ・ロックハート エピソード:The One with Joey's New Brainに出演
2002 マルコム in the Middle
Malcolm in the Middle
メグ エピソード:Company Picnic: Part 1, Company Picnic: Part 2に出演
2003 デューン 砂の惑星 II
Children of Dune
テレビ・ミニシリーズ
2006-2007 レスキュー・ミー NYの英雄たち
Rescue Me
アリシア・グリーン 6エピソードに出演
2008-2009 ER緊急救命室
ER
ノラ エピソード:Old Timesに出演
2010-2011 30 ROCK/サーティー・ロック
30 Rock
リン 2エピソードに出演
2013-2014 マイク&モリー マシュマロ系しあわせ日記
Mike & Molly
J.C.スモール 2エピソードに出演
2016 アメリカン・ダッド
American Dad!
ジャスパーテリアン夫人 1エピソードに出演、声の出演
2017 フュード/確執 ベティ vs ジョーン
FEUD: BETTE AND JOAN
ベティ・デイヴィス
リック・アンド・モーティ
Rick and Morty
ドクター・ウォン 1エピソードに出演、声の出演
2017-2018 ネオ・ヨキオ
Neo Yokio
アガサおばさん、ほか 7エピソードに出演、声の出演
2017-2019 レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー
Ray Donovan
サマンサ・ウィンスロー 19エピソードに出演

受賞・ノミネート

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参照

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  1. ^ Sarandon learns about Welsh roots News.bbc.co.uk. 28 November 2006
  2. ^ A fine romancer. The Guardian. 18 March 2006.
  3. ^ a b Susan Sarandon Biography – Yahoo! Movies”. Movies.yahoo.com. July 13, 2010閲覧。
  4. ^ スーザン・サランドンの娘で女優のエヴァ・アムリ、結婚 - シネマトゥデイ
  5. ^ a b Susan Sarandon. Hollywood.com.
  6. ^ Triggs, Charlotte (December 23, 2009). “Susan Sarandon and Tim Robbins Split – Breakups, Susan Sarandon, Tim Robbins”. People. http://www.people.com/people/article/0,,20332851,00.html July 13, 2010閲覧。 
  7. ^ おしどりパートナー スーザン・サランドンとティム・ロビンスが23年目で破局」『シネマトゥデイ』2009年12月24日。2024年5月7日閲覧。
  8. ^ スーザン・サランドン”. 映画.com. 2024年5月7日閲覧。
  9. ^ Susan Sarandon's Federal Campaign Contribution Report”. Newsmeat.com. 2008年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月13日閲覧。
  10. ^ “「ウォール街を占拠」デモにオスカー女優のサランドンさんも参加”. ブルームバーグ. (2011年9月27日). http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=ahP3GWOvd0b8 2011年10月2日閲覧。 
  11. ^ ローマ法王は「ナチス」、米女優S・サランドンの発言が物議 ロイター2011年10月18日
  12. ^ “Susan Sarandon Gets Emotional About Bernie Sanders Movement”. YouTube. https://www.youtube.com/watch?v=1tFR2MIOgUY 2019年6月16日閲覧。 
  13. ^ SusanSarandonのツイート2019年6月16日閲覧。

外部リンク

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