京都高速鉄道
京都高速鉄道株式会社(きょうとこうそくてつどう)は、1988年4月8日に設立された、京都市や京阪電気鉄道(現・京阪ホールディングス)などが出資していた第三セクター方式の鉄道会社。2008年度末に解散した[1]。
本社所在地は、京都市山科区安朱中小路町15番地の4であった。
京都市営地下鉄東西線の三条京阪-御陵間を建設した。完成後同区間の路線および施設のすべてを所有し、京都市交通局にそれらを貸し出していた第3種鉄道事業者であった。
設立の目的や事業内容など、詳細については京都市営地下鉄東西線の歴史の項を参照のこと。
解散直前の状況
編集京都市営地下鉄は、1日あたり約4300万円の赤字とも言われ、累積赤字額は約2900億円に上った(2007年度)[2]。京都市交通局は京都高速鉄道に建設費返済の財源として、年間55億円の線路使用料を支払っていたが当初の借入金が高金利で、人件費など会社の経費もかさむことから、地下鉄の経営悪化の要因となっていた。
そのため、京都市交通局は2008年5月12日に、2008年度中に京都高速鉄道を解散し2009年度より、東西線全線を市直営で運営する方針を決定した[3] [4]。
出典
編集- ^ 京都市交通局「平成21年度 交通局運営方針」 (PDF) 12ページ
- ^ 「平成19年度京都市交通事業決算概要」(PDF) 3ページ
- ^ 「地下鉄東西線・御陵-三条京阪 京都市 来年度直営化」 京都新聞電子版 2008年5月13日
- ^ 「平成20年度京都市高速鉄道事業特別会計補正予算」(PDF) 平成20年5月市会定例会提出議案