合同出版
合同出版(ごうどうしゅっぱん)は、日本の出版社。社会問題や環境問題に関する一般向け書籍や、育児書をはじめとする実用書を多く手がけている。平和の棚の会会員出版社[3]。
合同出版 | |
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正式名称 | 合同出版株式会社 |
現況 | 事業継続中(2024年) |
種類 | 株式会社 |
出版者記号 | 7726 |
取次会社 | トーハン、日販、楽天ブックスネットワーク、柳原、中央社、日教販 |
取次コード | 2363 |
法人番号 | 7010001016161 |
設立日 | 1955年1月13日 |
代表者 | 上野良治[1] |
本社郵便番号 | 〒184-0001 |
本社所在地 | 東京都小金井市関野町1-6-10 |
資本金 | 1,000万円[2] |
従業員数 | 15名[1] |
外部リンク | http://www.godo-shuppan.co.jp/ |
合同出版 (@godo_shuppan) - X(旧Twitter) |
歴史
編集1955年1月、戦後の出版史の一角を占めるソ連の『経済学教科書』を最初の出版物として刊行して以来、1960年代、1970年代には『グラムシ選集』『トリアッティ選集』『資本論を読む』(ルイ・アルチュセール、エティエンヌ・バリバール)などの社会科学の専門出版社として活動を続け、『無知の涙』(永山則夫1971年)が話題になった。
1980年代は社会問題として〈環境汚染、人体汚染、食品汚染〉をテーマに取り上げた『よくわかる合成洗剤』『食品添加物一問一答』『農薬問題一問一答』などを刊行、市民生協・市民運動のテキストとして活用された。
2010年1月、出版梓会より第25回出版文化正賞を受賞。『原爆詩集 八月』『イラク崩壊』『イラク脱走兵 真実の告発』『クラスター爆弾なんてもういらない。』などの刊行による、反戦と平和希求の姿勢が評価された。
主な刊行物
編集- 『恐るべきフロンガス汚染』(泉邦彦1987年)『恐るべき酸性雨』(谷山鉄郎1989年)などを皮切りに地球環境問題に取り組む。
- 『よくわかるダイオキシン汚染』(宮田秀明1998年)『よくわかる環境ホルモンの話』(北條祥子1998年)など、〔外なる環境(化学物質汚染・食品汚染)・内なる環境(人体汚染)〕を同時に考える「恐るべきシリーズ」「よくわかるシリーズ」を刊行。
- ドイツの環境教育をルポした『みみずのカーロ』(今泉みね子1999年)が厚生大臣賞を受賞。
- イラク開戦の前年、米国反戦マンガ『戦争中毒』(きくちゆみ監訳2002年)を刊行。
- 『戦争をしなくてすむ世界をつくる30の方法』(2003年)『世界から貧しさをなくす30の方法』(2006年)『人権で世界を変える30の方法』(2009年)などNGOが現場から発信する中学生〜市民に向けた〈シリーズ30の方法〉を刊行開始。
- 2011年3月の福島原発事故以降、『安斎育郎のやさしい放射能教室』(安斎育郎2011年)、『放射線セシウムが人体に与える医学的生物学的影響』(ユーリ・バンダジェフスキー2011年)、『チェルノブイリ・ハート』(マリアン・デレオ2011年)、『スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか』(スウェーデン農業大学+防衛研究所+食品庁+農業庁+放射線安全庁2012年)など、脱原発のスタンスで、放射能汚染、原発事故に関する書籍を集中的に刊行。
- 2011年12月、原発労働の実態を撮影した『原発崩壊-樋口健二写真集』(樋口健二2011年)で第17回平和・協同ジャーナリスト基金賞大賞を受賞。
主な出版分野
編集- 環境問題・環境教育の入門書
- 人権・民主主義をテーマとした本
- 戦争や平和をテーマとした本