宇和島市
宇和島市(うわじまし)は、愛媛県の南部(南予地方)に位置する都市。南予地方の中心都市で、宇和島城を中心に発展した闘牛で有名な旧城下町でもある。
うわじまし 宇和島市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 四国地方 | ||||
都道府県 | 愛媛県 | ||||
市町村コード | 38203-5 | ||||
法人番号 | 3000020382035 | ||||
面積 |
468.16km2 | ||||
総人口 |
64,717人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 138人/km2 | ||||
隣接自治体 |
西予市、南宇和郡愛南町、北宇和郡鬼北町、松野町 (海を隔てて)西宇和郡伊方町、八幡浜市 高知県:四万十市、宿毛市 | ||||
宇和島市役所 | |||||
市長 | 岡原文彰 | ||||
所在地 |
〒798-8601 愛媛県宇和島市曙町1番地 北緯33度13分24秒 東経132度33分38秒 / 北緯33.22331度 東経132.56056度座標: 北緯33度13分24秒 東経132度33分38秒 / 北緯33.22331度 東経132.56056度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集地形
編集- 西側は宇和海に面し、それ以外の三方は山地に囲まれている。リアス式海岸が広がり、加えて離島もあり、漁港の数では全国有数である。今後発生が予見されている南海トラフ巨大地震の際には、最大7mの津波が到達することが予想されている[1]。
- 実際には八幡浜市よりも南南東側に位置するが、JR四国の予讃線の特急列車の終着駅であるため、地元住民以外には愛媛県の最西端の市と思われがちである。
- 山: 鬼ヶ城山(一部関係者の間では鬼ヶ城山系を南予アルプスと呼ぶこともある(例: 南予流域林業活性化センター))、高月山
- 川: 須賀川、辰野川、神田川(じんでんがわ)、来村川、三間川(四万十川の支流の一つ)、岩松川、国安川
- 湖沼: 若山湖、旧三間町域にはため池多数
- 島: 九島、高島、戸島、嘉島、遠戸島、日振島、沖の島、竹ヶ島、御五神島
隣接している自治体
編集気候
編集中央構造線より南に位置し、黒潮の影響を受けているため気候は温暖な太平洋側気候である。
1927年7月22日に最高気温40.2℃を記録し、日本で初めて40℃を超えた地点である。この記録は現在まで宇和島市の最高気温である。
四国の中でも桜の開花時期が早いことで知られていたが、宇和島測候所が無人化されたことから2006年から市が開花状況を独自に調べて発表している。
宇和島特別地域気象観測所(宇和島市住吉町、標高2m)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 22.5 (72.5) |
23.7 (74.7) |
26.8 (80.2) |
30.0 (86) |
31.7 (89.1) |
35.9 (96.6) |
40.2 (104.4) |
38.4 (101.1) |
36.1 (97) |
33.0 (91.4) |
28.4 (83.1) |
24.3 (75.7) |
40.2 (104.4) |
平均最高気温 °C (°F) | 11.3 (52.3) |
12.3 (54.1) |
15.6 (60.1) |
20.4 (68.7) |
24.3 (75.7) |
26.7 (80.1) |
31.0 (87.8) |
32.2 (90) |
29.0 (84.2) |
24.3 (75.7) |
19.1 (66.4) |
13.8 (56.8) |
21.7 (71.1) |
日平均気温 °C (°F) | 7.0 (44.6) |
7.6 (45.7) |
10.7 (51.3) |
15.3 (59.5) |
19.5 (67.1) |
22.8 (73) |
26.8 (80.2) |
27.7 (81.9) |
24.5 (76.1) |
19.3 (66.7) |
14.1 (57.4) |
9.1 (48.4) |
17.0 (62.6) |
平均最低気温 °C (°F) | 2.9 (37.2) |
3.2 (37.8) |
5.9 (42.6) |
10.4 (50.7) |
14.9 (58.8) |
19.4 (66.9) |
23.4 (74.1) |
24.3 (75.7) |
20.9 (69.6) |
15.1 (59.2) |
9.8 (49.6) |
5.0 (41) |
13.0 (55.4) |
最低気温記録 °C (°F) | −5.6 (21.9) |
−6.2 (20.8) |
−4.2 (24.4) |
−0.7 (30.7) |
2.8 (37) |
9.0 (48.2) |
14.5 (58.1) |
16.2 (61.2) |
8.7 (47.7) |
2.9 (37.2) |
−0.4 (31.3) |
−3.3 (26.1) |
−6.2 (20.8) |
降水量 mm (inch) | 61.2 (2.409) |
74.8 (2.945) |
115.6 (4.551) |
116.7 (4.594) |
149.0 (5.866) |
286.0 (11.26) |
245.0 (9.646) |
177.1 (6.972) |
215.9 (8.5) |
129.8 (5.11) |
86.4 (3.402) |
70.2 (2.764) |
1,727.5 (68.012) |
平均降水日数 (≥0.5 mm) | 10.7 | 9.9 | 12.0 | 10.2 | 9.6 | 14.4 | 11.6 | 10.1 | 11.4 | 8.3 | 8.8 | 10.9 | 127.9 |
% 湿度 | 66 | 66 | 67 | 67 | 71 | 78 | 78 | 75 | 76 | 74 | 72 | 69 | 72 |
平均月間日照時間 | 110.1 | 132.0 | 167.7 | 187.7 | 197.0 | 139.0 | 195.1 | 219.8 | 169.5 | 171.9 | 135.4 | 110.0 | 1,933.4 |
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1922年-現在)[2][3] |
その他
編集津島町高田に「稲中(いなか)」、三間町に「土居中(どいなか)」という地名がある。
津島町の「嵐(あらし)」は、同名のアイドルグループの影響で、同地にバス停留所を置く宇和島自動車や地元郵便局などに問い合わせが多い [1]。
歴史
編集(※ 合併して新市になる以前の吉田町、三間町、津島町の出来事については、それぞれのページを参照。)
市制以前
編集伊予国最大の荘園である宇和莊に含まれていたとの説もあるが未詳。古くは板島と呼称されていた。古代伊予の豪族越智氏の祖といわれる伊但馬に由来するとの伝承がある。
板島と云事、孝元天皇の御弟伊豫皇子~(中略)此の御子を當国へ下し給ふによって、西南藩屏将軍と云、此三男を小千御子と云、越智郡に居住せり、夫より6代目を伊但馬と云、當国西南土佐界に御館有、故に居處を持って名とすと豫章記に見えたるよし(宇和旧記 板島殿之事)
律令時代の宇和郡には石野・石城・立間・三間の4郷が置かれており、旧三間町の領域を除く宇和島市の地域は立間郷に属していた。この立間郷は徐々に開発が進み、新しい郷が設置され、鎌倉時代には旧立間郷に小立間が起こり、また岩松・岩藤・清光の津島三郷が起こっている。この頃に来村郷も成立したとみられている。
- 936年(承平6年) -藤原純友が沖合の日振島を拠点に海賊の頭目になったとされる
- 941年(天慶4年) - 警固使である橘遠保により、宇和島に砦が建設される。
- 1203年(建仁3年) - 西園寺公経が伊予国の知行国主となる。
- 1236年(嘉禎2年) - 橘公業の宇和郡地頭職が停止される。
- 室町時代中期 - 松葉城の西園寺家支流である西園寺公広が宇和莊の代官に補任され来村領内の開発にあたり、この西園寺家支流の家が来村殿と称される。
- 1585年(天正13年) - 豊臣秀吉の四国攻めにより、伊予国は小早川隆景の所領となる。養子秀包に南伊予支配を当たらせ、隆景家臣の持田右京が板島丸串城の城代を務めた。
- 1587年(天正15年) - 隆景が筑前国に転封となり、代わって伊予大洲十万石を拝領し大洲城に戸田勝隆が入城。戸田与左衛門が板島丸串城の城代となった。
- 1595年(文禄4年) - 藤堂高虎が宇和郡7万石を拝領し入城。板島を宇和島と改める。
- 1596年(慶長元年) - 藤堂高虎が板島丸串城の地に本格的な築城工事を開始。
- 1601年(慶長6年) - 藤堂高虎により宇和島城が築城される。
- 1608年(慶長13年) - 伊勢安濃津五万石城主の富田信高が宇和郡十万石を拝領し板島丸串城主となる。
- 1613年(慶長18年)- 富田信高が改易となり、幕府直轄領となった宇和郡の代官として藤堂良勝が再び板島丸串城に入城する。
- 1614年(慶長19年) - 伊達秀宗が、大坂の陣の功により10万石を与えられる。秀忠は秀宗を国持大名格とし「西国の伊達、東国の伊達と相并ぶ」よう賞した。
- 1615年(慶長20年) 宇和島城に入城。以後、江戸時代を通じて、仙台藩伊達家の別家である宇和島伊達家が9代に渡り統治した。
- 幕末になると、宇和島藩は政局で重要な立場を担った。幕末には、シーボルトの直弟子で宇和郡卯之町(現・西予市宇和町)の医者二宮敬作、二宮敬作が紹介した高野長英、村田蔵六(後の大村益次郎)といった人物が滞在し宇和島の近代化に貢献した。
- 1889年(明治22年) - 町村制の施行で宇和島町となる。
- 1914年(大正3年)10月18日 - 宇和島鉄道の駅として宇和島駅開業、宇和島(正確には北宇和郡八幡村地内) - 近永間の運転始まる。
- 1917年(大正6年) - 丸穂村を編入。
市制発足から新市まで
編集うわじまし 宇和島市 | |||||
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廃止日 | 2005年(平成17年)8月1日 | ||||
廃止理由 |
新設合併 宇和島市(旧)、北宇和郡吉田町、三間町、津島町 → 宇和島市(新) | ||||
現在の自治体 | 宇和島市(新) | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 四国地方 | ||||
都道府県 | 愛媛県 | ||||
隣接自治体 | 北宇和郡吉田町、三間町、津島町、鬼北町、松野町 | ||||
宇和島市役所 | |||||
所在地 |
〒798-8601 愛媛県宇和島市曙町1番地 | ||||
ウィキプロジェクト |
- 1921年(大正10年)8月1日 - 北宇和郡宇和島町・八幡村が合併、市制施行して誕生。
- 1925年(大正14年) - 宇和島市庁舎が完成。
- 1934年(昭和11年)9月1日 - 北宇和郡九島村を編入。
- 1945年(昭和20年) - 国鉄予讃線が全線開通。
- 1950年(昭和25年)
- 1955年(昭和30年)3月31日 - 北宇和郡三浦村・高光村を編入。
- 1956年(昭和31年)5月 - 財政再建団体指定。
- 1957年(昭和32年)1月1日 - 北宇和郡来村を編入。
- 1958年(昭和33年) - 宇和島市公会堂が新築完成。
- 1960年(昭和35年) - 宇和島港重要港湾指定。
- 1962年(昭和37年) - 宇和島城天守修理工事竣工。
- 1963年(昭和38年) - 市立宇和島病院本館が完成。
- 1966年(昭和41年) - 昭和天皇、香淳皇后が第21回全国植樹祭開催に合わせて県内を行幸啓。市内の県立水産試験場などを視察[5]。
- 1970年(昭和45年) - 新市民音頭「宇和島おんど」を選定。
- 1972年(昭和47年) - 南予レクリエーション都市に指定される。
- 1974年(昭和49年)4月1日 - 北宇和郡宇和海村を編入。国鉄予土線が全線開通。
- 1976年(昭和51年) - 市庁舎を移転新築。
- 1979年(昭和54年) - 松尾バイパスが開通。
- 1980年(昭和55年) - 恵美須町商店街、新橋商店街のアーケードカラー舗装。
- 1987年(昭和62年) - 南予文化会館が完成(現宇和島市立南予文化会館)。
- 1988年(昭和63年) - 牛鬼すとりーと完成。第1回うわじまガイヤカーニバルを開催。
- 1992年(平成4年) - JR宇和島駅舎、ホテルなどを併設した駅ビルに改築。
- 1993年(平成5年) - 新内港埋め立てに着工。
- 1994年(平成6年) - 宇和島圏地方拠点都市指定。
- 1997年(平成9年) - 国道320号柿原バイパス全面開通。宇和島港内港の埋め立て工事と港湾事務所完成。
- 2000年(平成12年) - 宇和島城築城400年祭。
新市以降
編集- 2005年(平成17年)8月1日 - 北宇和郡吉田町・三間町・津島町と宇和島市が対等合併(新設合併)し、新しい宇和島市となった。
- 2008年(平成20年)10月15日 - 市立宇和島病院 全面的に建替え新館で開院
- 2010年(平成22年) - 南予文化会館が宇和島市立南予文化会館に改称。
- 2012年(平成24年)3月10日 - 四国横断自動車道宇和島北IC〜西予宇和IC開通。宇和島が全国高速道路網に繋がる。
- 2016年(平成28年) - 九島大橋開通
- 2019年(平成31年) - 宇和島市学習交流センターを開設。
- 2022年(令和4年)3月7日 - 宇和島市本庁舎が新築され、低層棟での業務を開始[6]。
歴代市長
編集- 旧・宇和島市
- 山村豊次郎: 1922年(大正11年)5月〜
- 久野廉: 1926年(大正15年)7月〜
- 山村豊次郎: 1927年(昭和2年)3月〜
- 高橋作一郎: 1930年(昭和5年)11月〜
- 井上源一: 1933年(昭和8年)5月〜
- 赤松桂: 1936年(昭和11年)7月〜
- 樋口虎若: 1938年(昭和13年)7月〜
- 高畠亀太郎: 1939年(昭和14年)6月〜
- 上田宗一: 1942年(昭和17年)8月〜
- 国松福禄: 1946年(昭和21年)5月〜
- 中平常太郎: 1951年(昭和26年)5月〜
- 中村純一: 1955年(昭和30年)5月〜
- 中川千代治: 1959年(昭和34年)5月〜
- 山本友一: 1967年(昭和42年)5月〜
- 中川千代治: 1971年(昭和46年)5月〜
- 山本友一: 1972年(昭和47年)4月〜
- 菊池大蔵: 1981年(昭和56年)2月〜
- 柴田勲: 1989年(平成元年)2月〜
- 石橋寛久: 2001年(平成13年)2月〜
- 新・宇和島市
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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初 | 石橋寛久 | 2005年9月11日 | 旧宇和島市長 | |
2 | ||||
3 | 2017年9月10日 | |||
4 | 岡原文彰 | 2017年9月11日 |
行政
編集南予地方の中核都市となっているが、産業経済面で芳しくなく、人口も流出を続けるなど、行政運営的には険しい環境にある。
市長
編集- 岡原文彰(1期目)
- 任期:2021年9月10日
市議会
編集- 定数:24人
- 任期:2021年9月10日
国の行政機関
編集- 財務省
- 神戸税関松山税関支署宇和島出張所
- 国税庁高松国税局宇和島税務署
- 法務省
- 松山地方法務局宇和島支局
- 松山地方検察庁宇和島支部
- 宇和島区検察庁、愛南区検察庁
- 松山保護観察所宇和島駐在官事務所
- 裁判所
- 松山地方裁判所宇和島支部
- 松山家庭裁判所宇和島支部
- 宇和島簡易裁判所
- 厚生労働省
- 愛媛労働局宇和島公共職業安定所
- 愛媛労働局宇和島労働基準監督署
- 国土交通省
- 四国運輸局愛媛運輸支局宇和島海事事務所
- 四国地方整備局大洲河川国道事務所宇和島国道出張所
- 海上保安庁第六管区海上保安本部宇和島海上保安部
- 防衛省
- 自衛隊愛媛地方協力本部宇和島地域事務所
県行政機関
編集- 愛媛県南予地方局
- 愛媛県宇和島保健所
- 愛媛県南予教育事務所
市の行政機関・公共施設
編集- 宇和島市役所
- 宇和島市立中央図書館
- 宇和島市総合体育館
警察
編集消防
編集- 宇和島地区広域事務組合消防本部
- 宇和島地区広域事務組合宇和島消防署
- 吉田分署
- 津島分署
- 宇和島地区広域事務組合宇和島消防署
姉妹都市
編集国内
編集国外
編集地域
編集人口
編集宇和島市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 宇和島市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 宇和島市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
宇和島市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
健康
編集- 主な病院・医療機関
教育
編集中等教育学校
編集高等学校
編集専修学校
編集- 宇和島看護専門学校
- 宇和島文化女子専門学校
- 宇和島商業専門学校
中学校
編集小学校
編集- 宇和島市立和霊小学校
- 宇和島市立結出小学校
- 宇和島市立天神小学校
- 宇和島市立番城小学校
- 宇和島市立戸島小学校
- 宇和島市立嘉島小学校休校
- 宇和島市立高光小学校
- 宇和島市立三浦小学校
- 宇和島市立住吉小学校
- 宇和島市立小池小学校閉校
- 宇和島市立蒋淵小学校
- 宇和島市立石応小学校閉校
- 宇和島市立日振島小学校
- 宇和島市立九島小学校
- 宇和島市立鶴島小学校
- 宇和島市立明倫小学校
- 宇和島市立宇和津小学校
- 宇和島市立遊子小学校
- 宇和島市立吉田小学校
- 宇和島市立奥南小学校
- 宇和島市立喜佐方小学校
- 宇和島市立立間小学校
- 宇和島市立玉津小学校
- 宇和島市立清満小学校
- 宇和島市立御槙小学校
- 宇和島市立岩松小学校
- 宇和島市立畑地小学校
- 宇和島市立下灘小学校
- 宇和島市立北灘小学校
- 宇和島市立南部小学校閉校
- 宇和島市立竹ケ島小学校
- 宇和島市立成妙小学校
- 宇和島市立三間小学校
- 宇和島市立二名小学校
学校教育以外の施設
編集経済
編集産業の現況
編集宇和島市は南予地方の中心都市であるが、平地が乏しいため産業面の力は小さい。
水産業
編集リアス式海岸を生かして養殖水産業(真珠、ハマチ、マダイなどの魚類)が発達し、稚魚・餌料供給、資材供給などの関連産業も発達した。かつては愛媛県の真珠養殖日本一の中心的存在となったほか、鯛類養殖では周辺地域も含めると日本一の産地となった。平成の中頃、魚価の低迷や真珠貝(アコヤ貝)の大量死などにより、廃業が相次ぐなど苦境の時期もあったが、平成後期以降は、漁価の安定等で経営環境は良くなっている。
製造業
編集2017年の製造品出荷額等(従業員4名以上の事業所)は303億円であり、上位を食料品、飲料が占めている[7]。食料品では園芸栽培や果樹栽培、水産業が盛んな事を背景に発達している。
1988年にはシロキ工業が宇和島シロキを設立して進出し、1990年より自動車部品の製造を行っていたが完成車組立工場から遠く輸送コストが不利であった事などから2004年に工場が閉鎖されている。この他、市内には造船所が1社立地している。
小売業
編集- 百貨店(ただし、いずれもサテライト店)
- 主な大型スーパー
- 大型書店
- 明屋書店宇和島本店
- ファッション・衣料品店
- 大型家電専門店
産業構成
編集本社を置く企業
編集工場・事業所を置く企業
編集- 愛媛県漁業協同組合冷凍冷蔵宇和島工場、水産物加工センター、舶用機関整備宇和島工場
- 宗家 源吉兆庵愛媛宇和島工場
- 四国ガス宇和島工場
- JA西日本くみあい飼料宇和島工場
- 東海シープロ 宇和島事業所・MP工場、宇和島飼料工場
- 東芝ライテック宇和島分工場(旧イナン電気)
- シーティーアイ情報センター 宇和島コールセンター
- 双葉産業 四国工場
支社・営業所を置く主要企業
編集- 地方銀行・第二地方銀行・労働金庫
- 証券会社
- 岡三証券宇和島支店
- 四国アライアンス証券宇和島支店
- 保険会社
- インフラ
交通
編集鉄道路線
編集道路
編集高速自動車国道
編集自動車専用道路
編集一般国道
編集都道府県道
編集- 愛媛県道268号宇和島港線
- 愛媛県道269号無月宇和島線
- 愛媛県道270号滑床松野線
- 愛媛県道271号玉津港線
- 愛媛県道272号河内立間停車場線
- 愛媛県道273号奥浦白浦線
- 愛媛県道274号吉田宇和島線
- 愛媛県道276号大内停車場線
- 愛媛県道277号伊予宮野下停車場宮野下線
- 愛媛県道278号伊予宮野下停車場務田線
- 愛媛県道279号西谷吉田線
- 愛媛県道282号小倉三間線
- 愛媛県道283号広見吉田線
- 愛媛県道286号御内下畑地線
- 愛媛県道287号嵐田之浜岩松線
- 愛媛県道290号喜路能登線
- 愛媛県道291号美砂子郡線
- 愛媛県道292号網代鳥越線
- 愛媛県道313号九島循環線
- 愛媛県道314号舟間伊予吉田停車場線
- 愛媛県道315号音地清延線
- 愛媛県道318号後柿之浦線
- 愛媛県道319号御代ノ川清重線
- 愛媛県道345号柿之浦下波線
- 愛媛県道346号蔣淵下波線
道の駅
編集港
編集- 宇和島港(重要港湾)
- 沖合いの日振島や戸島、嘉島などの離島を結ぶ航路がある(盛運汽船が就航)。
- 内港には、釣り客向けの船も多数繋留されている。
- 水産実習船えひめ丸の母港であり、愛媛県立宇和島水産高等学校も港の近くにある。
- フェリー航路があるため、カウント上同じ四国西部で国内貨物取扱量において宇和島港に勝る八幡浜港は貿易貨物がまったくなかったため重要港湾から外されたが、宇和島港は稚魚の輸出入があることもあって、重要港湾に位置付けられている。
- 宇和島湾入口に位置する九島とを結ぶえひめ南汽船の航路もあったが、九島大橋の開通に伴い廃止された。
- 八幡浜 - 別府等のフェリーを運航している宇和島運輸は「宇和島」を冠しているが、これは宇和島が創業の地であるためで、現在は宇和島港からの航路は廃止しており存在しない。登記上の本店のみが残っており、本社も八幡浜市に移している。
路線バス
編集高速バス
編集観光
編集名所・旧跡・景勝地
編集- 城山公園
- 宇和島市立伊達博物館
- 宇和島市立歴史資料館
- 天赦園
- 遊子水荷浦の段畑
神社・仏閣
編集- 和霊神社: 和霊公園
- 多賀神社: 多賀神社凸凹神堂(性風俗博物館)
- 八幡神社:八幡神社のイブキ(国の天然記念物)
- 宇和津彦神社
- 三島神社
- 稲荷山龍光寺(四国八十八箇所 41番札所)
- 一か山佛木寺(四国八十八箇所 42番札所)
- 臨海山龍光院(四国別格二十霊場 6番霊場)
- 神田山泰平寺(新四国曼荼羅霊場 54番札所)
- 金剛山大隆寺
- 龍華山等覚寺
- 霊亀山大超寺
- 佛日山西江寺
- 佛性山光國寺
- 法寶山佛海寺
祭り
編集- 闘牛(牛対牛):4月上旬、宇和島市営闘牛場
- だんだん祭り:同、遊子・水ヶ浦地区
- 南楽園ツツジまつり:4月中〜下旬、南楽園
- 南楽園サツキまつり:5月中〜下旬、南楽園
- 南楽園菖蒲まつり:5月下旬〜6月上旬、南楽園
- 世界の風鈴展:6月中旬〜8月中旬、南楽園
- 薬師谷そうめん流し:6月上旬〜8月下旬、薬師谷渓谷
- 和船競漕:7月、津島町下灘地区[8]
- 和霊大祭:宇和島うしおにまつり(7月22日〜7月24日)
- 夏祭り:7月下旬、市内各所
- 吉田秋祭の神幸行事:11月3日[9]
- 宇和島産業祭り(じゃこ天カーニバル): 11月上旬
- 亥の子: 11月頃
工芸品
編集- 牛鬼張子
- 牛鬼Tシャツ
- 手染めのれん
- 節句鯉幟
郷土料理
編集文化スポーツ施設
編集- 宇和島市立南予文化会館
- 宇和島市立コスモスホール三間(旧・三間町民会館)
- 宇和島市総合体育館
- 丸山公園:野球場、陸上競技場、庭球場、弓道場
- 宇和島市営闘牛場 1975年3月竣工
- 吉田町ふれあい運動公園: 室内温水プール
- 宇和島市スポーツ交流センター
- 宇和島市学習交流センター(愛称:パフィオうわじま)
廃止した文化スポーツ施設施設
編集- 石丸公園:温水プール、
- クアホテル宇和島: 室内25mプール、水泳教室
著名な出身者
編集政官界
編集- 今松治郎 - 和歌山県知事、静岡県知事、総理府総務長官
- 児島惟謙 - 大審院長
- 高畠亀太郎 - 宇和島市長、衆議院議員
- 増原惠吉 - 香川県知事、警察予備隊本部長官、行政管理庁長官、北海道開発庁長官、防衛庁長官
- 山本友一 - 宇和島市長、衆議院議員
- 山本公一 - 環境大臣、衆議院議員
学界・言論界
編集- 木村鷹太郎 - 歴史家
- 小林儀衛 - ジャーナリスト、『宇和島鉄道唱歌』を作詞
- 清家新一 - 物理学者
- 曽根松太郎 - 教育者
- 徳田元 - 生物学者
- 穂積陳重 - 日本国民法生みの親、日本初の法学博士
- 穂積八束 - 日本大学設立者、法学博士
産業界
編集- 油屋熊八 - 別府温泉発展の祖
- 井関邦三郎 - 井関農機創業者
- 大宮庫吉 - 寳酒造中興の祖
- 鹿村美久 - 富士瓦斯紡績元社長
- 土居通夫 - 大阪商工会議所元会頭、初代通天閣建設の旗振り
- 中島眞介 - パティシエ(ニューオータニ、シェフパティシエ)
- 中村浩之 - 三菱鉱石輸送元社長
- 松根宗一 - 電気事業連合会副会長、後楽園スタヂアム会長、産業軍(現:中日ドラゴンズ)オーナー
- 山口一彦 - ベルグアース創業者・社長、日本野菜育苗研修会元会長
- 山下亀三郎 - 山下汽船創業者
芸術
編集- 絵画・映像系
- 伊藤渓水 - 日本画家
- 伊藤大輔 - 映画監督
- カナヘイ - イラストレーター(旧吉田町出身)
- 楠葉宏三 - アニメーション監督
- 柴田正重 - 彫塑家
- 高畠華宵 - 挿絵画家
- 田中寅三(1878年〜1961年) - 洋画家[11]
- 谷岡ヤスジ - 漫画家
- 土居孝幸 - イラストレーター、キャラクターデザイナー
- 浜田泰介 - 日本画家
- 三輪田俊助 - 画家
- 村上天心 - 彫刻家
- 小説、詩歌系
- 井上宗和 - 作家、写真家、日本城郭協会を創設
- 宇神幸男 - 作家
- 大和田建樹 - 詩人(宇和島駅前に『鉄道唱歌』の歌碑がある)
- 片山恭一 - 小説家(『世界の中心で、愛をさけぶ』著者。同作の舞台は特定の都市ではないが宇和島市内の情景を主要なモチーフとしている)
- 木下博民 - ノンフィクション作家(代表作『南豫明倫館』、『板島橋』等)
- 久保喬 - 作家
- 末広鉄腸 - 新聞記者、小説家(政治小説)
- 須藤南翠 - 小説家
- 直遊紀 - 作家
- 中野逍遙 - 詩人
- 中井コッフ - 歌人、医師
スポーツ
編集- 野球
- 岩村明憲 - 元プロ野球選手(東京ヤクルトスワローズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、福島ホープス)、現福島レッドホープス監督
- 岩村敬士 - 元プロ野球選手(近鉄バファローズ)
- 上甲正典 - 高校野球指導者(宇和島東高等学校、済美高等学校)
- 土居豪人 - プロ野球選手(千葉ロッテマリーンズ)
- 橋本将 - 元プロ野球選手(横浜ベイスターズ)
- 平井正史 - 元プロ野球選手(オリックス・バファローズ)
- 宮出隆自 - 元プロ野球選手(東京ヤクルトスワローズ)
- 陸上
- 鈴木健吾 - 陸上選手(長距離)。マラソン日本記録保持者
- 体操
- 松田治廣 - 旧姓山下。1964年東京オリンピック金メダリスト、山下跳びの考案者
- 空手
- 柔道
- プロレスラー
- 水泳
- 大野孝之 - 第5回東アジア競技大会競泳50mバタフライ4位
- 吉村昌弘 - メルボルンオリンピック競泳200m平泳ぎ銀メダリスト
芸能・論壇
編集- 俳優
- 鮎瀬美都 - 女優・宝塚歌劇団所属
- 志賀圭二郎 - 俳優
- 島田一の介 - 喜劇俳優(よしもと新喜劇)
- ぢゃいこ - 喜劇俳優(よしもと新喜劇)
- 土居裕子 - 歌手、女優
- 松山恵子 - 「おけいちゃん」の愛称で親しまれたアイドル歌手。2006年死去
- 歌手
- ミュージシャン
- 赤松クニユキ(サンダルバッヂ) - ミュージシャン(旧吉田町出身
- 大田紳一郎(doa) - ミュージシャン
- 鹿島公行(ジャパハリネットのベース) - ミュージシャン)
- 金戸覚 - ベーシスト
- Kenzooooooo(八十八ヶ所巡礼) - ミュージシャン(旧吉田町出身)
- Sun-High(0SOUL7) - ミュージシャン
- マーガレット廣井(八十八ヶ所巡礼) - ミュージシャン(旧吉田町出身)
- アイドル
- グラビアアイドル
- 声優
- パフォーマー
- 山本天心(蘭丸陽一) - コントユニットMYMY(まいまい)のメンバー。ザ・ニュースペーパー結成メンバー
- 振付
- 落語家
- 林家源平 - 落語家・俳優・タレント。(旧三間町出身)
マスコミ
編集市外局番
編集全域で0895(宇和島MA)。北宇和郡松野町・鬼北町も宇和島MAに含まれ、この3市町間は市外局番なしで通話できるが、同じ0895でも南宇和郡愛南町はMAが異なる(御荘MA)ため市外局番が必要となる。
関連項目
編集脚注
編集- ^ “資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
- ^ “平年値ダウンロード”. 気象庁. 2024年3月閲覧。
- ^ “観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年3月閲覧。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、104頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、129頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ “宇和島市が本庁舎新低層棟での業務開始”. 愛媛新聞. 2024年8月23日閲覧。
- ^ 経済産業省、「平成30年 工業統計調査」
- ^ 愛媛新聞(2013年7月16日付、5面)
- ^ 宇和島市ホームページ
- ^ 朝日新聞(2021年3月17日)
- ^ “田中寅三”. 松戸市. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “プロフィール”. 濱田初幸Facebook. 2022年6月24日閲覧。
外部リンク
編集- ウィキトラベルには、宇和島市に関する旅行ガイドがあります。
- 宇和島市に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- 地図 - Google マップ