龍馬プロジェクト

日本の政治団体

龍馬プロジェクト(りょうまプロジェクト)は、日本地方議員らによる超党派の政策提言・実現のための団体。政党に擬した組織を持ち、総務省にも政治団体として届出をし、政治資金収支報告書の報告を行っている[1]

概要

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2010年6月に吹田市議会議員の神谷宗幣を中心に発足。20歳代〜40歳代までの政治家を中心に構成されており、2017年4月現在は約200名の議員・首長が活動中とされている[2]。各種の研修会や塾を開いたり、地方政治家の発掘・連携を目指して選挙で候補者を公認・支援する活動も行っている[3]。経済の停滞、年金をはじめとした社会保障への不安、生活保護のあり方、若者の就職難、後を絶たない残虐な犯罪、我が子に対する虐待などといった問題に対して地方議員が想いをすり合せ、政策提言し、実現していくことを目的としている。

会長の神谷による「結成の想い」には「純粋に国益を考え奔走する、若く行動力のある政治家」を坂本龍馬になぞらえ、「現代の下級武士とも言える我々地方議員が、坂本龍馬の如く全国を飛び回り、草の根活動で想いある青年を探し、政治の世界に引っ張っていくこと、そして地方でくすぶっている可能性ある政治家に声をかけ繋げていくことで、国民の信頼を受け止められる政治集団を超党派で作ろう」というのが龍馬プロジェクトであると表現されている。名前に「龍馬」を冠するなど、歴史用語を多用しているが、公式サイトにある「龍馬プロジェクトの想い」などにも諸所に「独立自尊の精神」「敬神崇祖の心」と言った語句が並び、復古主義的な性格が見られる。

自由民主党所属議員や林英臣政経塾の塾生らが中心となっている。

2020年3月、神谷らは政治団体の参政党を設立した。参政党は2022年7月の第26回参議院議員通常選挙で得票率2%を上回って1議席を獲得し、神谷が当選。法制度上の政党要件を満たす国政政党となった。

2022年12月、神谷が約12年間務めた龍馬プロジェクトの会長を退任[4]。神谷は退任の理由について同会は地方議員中心の会であり、参議院議員が会長を務めることは趣旨に反することや、自身が会長を続けることで超党派の龍馬プロジェクトが参政党と同一視されることを避ける意図があったと説明した[5]

政策

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マニフェスト」にあたる政策の基本事項は「国是十則」と呼ばれ、「地方議員でも国のあり方を考えた国家ビジョンを持つべきだ」[6]という考え方の下、皇室、憲法、教育、国防、資源、政治、経済、国土、安心、暮らしの10項目について基本方針を示している[7]

メンバー

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役員

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首長会

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国会議員参与

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2023年8月現在[8]

その他

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  • 2014年3月-6月にかけ、クラウドファンディングサイトのShooting Starで『古事記の紙芝居をつくって、全国の神社に寄贈し、地域の寺子屋を開催!』というプロジェクトへの出資を呼び掛け、サポーター80人から計1,155,981円の支援を集めた[9]

脚注

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  1. ^ 龍馬プロジェクト全国会‐政治資金収支報告書平成28年11月25日公表(平成27年分定期公表) (PDF)
  2. ^ 日本最年少市長も県知事も輩出!全国で200名もの若手政治家たちが所属する「龍馬プロジェクト」会長の神谷宗幣氏インタビュー - 選挙ドットコム
  3. ^ 「[政治の現場]後半戦ルポ(中)地域政党同士の争い」読売新聞4頁(2011年4月21日・東京朝刊)
  4. ^ “龍馬プロジェクト神谷氏が会長退任 後任に吹田市議”. 北國新聞. (2022年12月10日). https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/933750 2023年6月11日閲覧。 
  5. ^ “参政党・神谷宗幣参院議員が語る龍馬プロジェクトの今!政党をボトムアップ運営する秘訣とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ”. 選挙ドットコム. (2023年3月3日). https://go2senkyo.com/articles/2023/03/03/77754.html 2023年6月11日閲覧。 
  6. ^ 「龍馬プロジェクト」は「維新」を超えるか 若手議員が集結する新勢力、ビジョンある国家を目指す:JBpress(日本ビジネスプレス)
  7. ^ ビジョンと国是十則-龍馬プロジェクト
  8. ^ メンバー紹介 - 龍馬プロジェクト
  9. ^ 『古事記の紙芝居をつくって、全国の神社に寄贈し、地域の寺子屋を開催!』 | 支援コメント | クラウドファンディングサイト - ShootingStar(シューティングスター)

関連項目

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関連図書

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  • 龍馬プロジェクト―超党派の若手政治家たちが日本再興の大きなうねりを創りだす! - 龍馬プロジェクト〔編著〕(2010年、カナリア書房・刊、ISBN 978-4778201647

外部リンク

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