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「大陸と海洋の起源」の版間の差分

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『'''大陸と海洋の起源'''』(たいりくとかいようのきげん、独:'''Die Entstehung der Kontinente und Ozeane''')は、[[ドイツ]]の[[気象学者]][[アルフレート・ヴェーゲナー]]が[[大陸移動説]]を提起し論じた古典的名著。<br>ウェーゲナー自身の主著で、初版は[[1915年]]に刊行、版を重ねるごと([[1920年]]に第二版、[[1922年]]に第三版)に全面的に書き直しを行い、[[1929年]]に最終改訂・第四版を刊行した。
『'''大陸と海洋の起源'''』(たいりくとかいようのきげん、独:'''Die Entstehung der Kontinente und Ozeane''')は、[[ドイツ]]の[[気象学者]][[アルフレート・ヴェーゲナー]]が[[大陸移動説]]を提起し論じた古典的名著。
ェーゲナー自身の主著で、初版は[[1915年]]に刊行、版を重ねるごと([[1920年]]に第二版、[[1922年]]に第三版)に全面的に書き直しを行い、[[1929年]]に最終改訂・第四版を刊行した。


本書が主張した大陸移動説は、人工衛星による精密な測地観測が進み、[[大陸]]が実際に移動している状況が直接的に観測され実証されている。研究の大幅な進展により、本書内容には少なからず誤りが判明しているが、[[自然科学]]の[[真理]]探求の過程を克明に描写した点において、本書は古典としての多大な意義を持っている。
本書が主張した大陸移動説は、人工衛星による精密な測地観測が進み、[[大陸]]が実際に移動している状況が直接的に観測され実証されている。研究の大幅な進展により、本書内容には少なからず誤りが判明しているが、[[自然科学]]の[[真理]]探求の過程を克明に描写した点において、本書は古典としての多大な意義を持っている。
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== 日本語訳 ==
== 日本語訳 ==
*ヴェーゲナー 『大陸と海洋の起源 [[大陸移動説]]』[[都城秋穂]]・紫藤文子訳、[[岩波文庫]](上・下) 1981年。ISBN 4003390717・ISBN 4003390725
*ヴェーゲナー『大陸と海洋の起源 [[大陸移動説]]』[[都城秋穂]]・紫藤文子訳、[[岩波文庫]](上・下) 1981年。ISBN 4003390717・ISBN 4003390725
*アルフレッド・ウェゲナー 『大陸と海洋の起源』[[竹内均]] 訳・解説、[[講談社ブルーバックス]]、2020年。ISBN 4065194040
*アルフレッド・ウェゲナー『大陸と海洋の起源』[[竹内均]] 訳・解説、[[講談社ブルーバックス]]、2020年。ISBN 4065194040
**旧版 [[講談社]]、1975年。[[講談社学術文庫]]、1990年。原著は各・第四版
**[[講談社]]、1975年。[[講談社学術文庫]](改訂版)、1990年。原著は各・第四版
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2022年9月23日 (金) 00:17時点における最新版

大陸と海洋の起源
Die Entstehung der Kontinente und Ozeane
第4版の表紙
第4版の表紙
著者 アルフレート・ヴェーゲナー
発行日 1915年
言語 ドイツ語
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大陸と海洋の起源』(たいりくとかいようのきげん、独:Die Entstehung der Kontinente und Ozeane)は、ドイツ気象学者アルフレート・ヴェーゲナー大陸移動説を提起し論じた古典的名著。

ヴェーゲナー自身の主著で、初版は1915年に刊行、版を重ねるごと(1920年に第二版、1922年に第三版)に全面的に書き直しを行い、1929年に最終改訂・第四版を刊行した。

本書が主張した大陸移動説は、人工衛星による精密な測地観測が進み、大陸が実際に移動している状況が直接的に観測され実証されている。研究の大幅な進展により、本書内容には少なからず誤りが判明しているが、自然科学真理探求の過程を克明に描写した点において、本書は古典としての多大な意義を持っている。

目次

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表記は、岩波文庫版『大陸と海洋の起源』より
  • 第1章 歴史的序論(私の大陸移動説の起源と発展 大陸移動説の先駆者たち)
  • 第2章 大陸移動説の本質、ならびに地質時代における地球表面の変化についての従来の諸見解に対する大陸移動説の関係陸橋説 地球収縮説 アイソスタシー 海洋不変説 大陸移動説)
  • 第3章 測地学的議論地質時代の長さ 大陸の移動速度 ヨーロッパに対するグリーンランドと北米の移動 その他の移動 緯度変化)
  • 第4章 地球物理学的議論(高さ頻度曲線の2つの極大 アイソスタシーと大陸移動 地震学的に見た大陸と深海底 シアルシマ 地球の力学的性質)
  • 第5章 地質学的議論(南大西洋両岸の比較 デュ・トワの議論 北大西洋両岸の比較 アフリカ・マダガスカル・インド アルガンの議論 オーストラリアとニュージーランド スンダ列島付近 南極大陸)
  • 第6章 古生物学的および生物学的議論(陸地のつながり(南米―アフリカ、北米―ヨーロッパ、インド―マダガスカル―オーストラリア、ニュージーランド―南太平洋) オーストラリアの動物群 大陸移動説に基づく研究)
  • 第7章 古気候学的議論(気候帯とその証拠 極移動の及ぼす効果 大陸移動説と二畳―石炭紀の気候帯(大陸氷河、偽氷河成礫岩、気候帯の復元)
  • 第8章 大陸移動と極移動に関する基礎的問題(基準座標 極移動 地殻の相対運動 地球内部の軸の移動 軸の天文学的移動)
  • 第9章 大陸を動かす力(極から遠ざける力 西へ動かす力 地表の高まりから生ずる力 シマ層の対流)
  • 第10章 シアル層についての補足的覚え書(褶曲山脈 地溝帯と大陸分裂 弧状列島 大陸縁に平行なすべり運動 火山 など)
  • 第11章 深海底についての補足的覚え書

日本語訳

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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