ジョセフ・ワイズマン
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ジョセフ・ワイズマン Joseph Wiseman | |
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ジョゼフ・ワイズマン (1950年撮影) | |
生年月日 | 1918年5月15日 |
没年月日 | 2009年10月19日(91歳没) |
出生地 | カナダ・ケベック州モントリオール |
死没地 | アメリカ合衆国・ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン |
国籍 | カナダ |
職業 | 俳優 |
配偶者 | Pearl Lang |
主な作品 | |
『革命児サパタ』 『007 ドクター・ノオ』 |
ジョセフ・ワイズマン(Joseph Wiseman, 1918年5月15日 - 2009年10月19日)は、カナダの俳優。
略歴
[編集]モントリオール出身。その後アメリカへ移住。1930年代から10代でブロードウェイの舞台に立つ。1950年に映画デビュー。翌年、ウィリアム・ワイラー監督の映画『探偵物語』の精神異常者役で話題をさらう。1962年『007 ドクター・ノオ』では、敵役のノオ博士を東洋人風のメイクアップを施して演じ、伝説の悪役となった。
他の映画出演作品は、マイケル・ウィナー監督の『追跡者』、『許されざる者』、『USAブルース』など。21世紀になり、80歳代になってもブロードウェイの舞台に立ち続けた。
芸風・人物
[編集]- 娘のマーサはロサンゼルス・タイムズ紙の中で、「父は、舞台俳優として名前を覚えてもらいたがっていたので、ドクター・ノオ役だけで知られることを恐れていました」と語っている。実際、映画やテレビでは脇役やゲスト出演が大半だが、ブロードウェイでは主役も複数ある。
- フランス語圏カナダの出身であるため、中国系ドイツ人というドクター・ノオをどう演じたら良いか共演のウルスラ・アンドレス(ドイツ語圏スイスの出身)に相談したという[2]。
受賞歴
[編集]- Drama Desk Awards 主演男優賞 (舞台):In the Matter of J. Robert Oppenheimer(Oppenheimer、1969年、Broadway)[3]
- The Obie Awards : I Can't Remember Anything (1998年、Off-Broadway)
主な出演作品
[編集]舞台
[編集]- Abe Lincoln in Illinois (1938~) : ワイズマンの舞台デビュー作。
- ジャンヌ・ダルク Joan of Lorraine (1946~)[4] - マシュー神父(Father Massieu)
- In the Matter of J. Robert Oppenheimer (1969) :主役 - オペンハイマー(J. Robert Oppenheimer)
- 何も思い出せない I Can’t Remember Anything (1998) :主役 - レオ(Leo) アーサー・ミラー原作[5]。
- Judgment at Nuremberg (2001) [6]
映画
[編集]- With These Hands (1950) - Mike Deleo
- 探偵物語 Detective Story (1951) - ジェニニ[7](Charlie Gennini)
- 革命児サパタ Viva Zapata! (1952) - アギーレ(Fernando Aguirre)
- ああ無情 Les Misérables (1952) - Genflou
- プロディガル The Prodigal (1955) - Carmish
- 許されざる者 The Unforgiven (1960) - 死神(Abe Kelsey)
- 007 ドクター・ノオ 007 Dr. No (1962) - ドクター・ノオ (Julius No)
- Bye Bye Braverman (1968) - Felix Ottensteen
- USAブルース Stiletto (1969) - Emilio Matteo
- 追跡者 Lawman (1971) - ルーカス(Lucas)
- バラキ The Valachi Papers (1972) - ドン・マランツァーノ(Salvatore Maranzano)
- ジャガーNo1 The Jaguar Lives! (1979) : Christopher Lee、Donald Pleasence、Barbara Bachら007経験者が多数出演。 - アシール(Benjamin Ashir)
- ミッドナイト・ニューヨーカー Seize the Day (1986) - ドクター・アドラー( Dr. Adler)
テレビ
[編集]- 『ミステリー・ゾーン』(The Twilight Zone) One More Pallbearer (1962) - ポール・ラーディーン(Paul Radin)
- 『警部マクロード』(McCloud)もう一人の演奏者 Fifth Man in a String Quartet (1972) - 双子 (Paul Rudell /Stephen Rudensky)
- 『アメリカン・ヒーロー』(The Greatest American Hero) Don't Mess Around with Jim (1981) - ベック氏(James J. Beck)
- Masada (1981) : テレビ映画(ミニシリーズ) - Jerahmeel
- 『私立探偵マグナム』(Magnum, p.i.) Birdman of Budapest (1983) - テッサー医師(Dr. Albert Tessa)
- 『特攻野郎Aチーム』(The A-Team)聖メリーの鐘 The Bells of St. Mary's (1984) - ジーク・ウェスタラン(Zeke Westerland)
- 『クライム・ストーリー』(Crime Story) : 準レギュラー。全18エピソード(1986~1988) - マニー・ヴァイスボード(Manfred Weisbord)
- 『冒険野郎マクガイバー』(MacGyver) The Battle of Tommy Giordano (1989) - ジョー・カターノ(Joe Catano)
- 『L.A.ロー 七人の弁護士』(L.A. Law) Finish Line (1994) - イサドラ・ショーン(Isidore Schoen)
- 『ロー&オーダー』(Law & Order)ファミリー・ビジネス Family Business (1996) - シーモア・バーグリン (Seymour Bergreen)
脚注
[編集]- ^ Fox, Margalit (2009年10月20日). “Joseph Wiseman, James Bond’s Dr. No, Dies at 91”. The New York Times. 2009年10月20日閲覧。
- ^ DVD『007/ドクター・ノオ』特典オーディオ・コメンタリー(20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン)。
- ^ 「Entertainment Awards : A Music, Cinema, Theatre and Broadcasting Guide, 1928 Through 2003」by Don Franks ISBN 978-0-78641798-8
- ^ 1948年に「Joan of Arc」として映画化。Ingrid Bergman主演。日本語記事や字幕で「マッセイ神父」とされる場合がある。
- ^ “「I Can’t Remember Anything/the Last Yankee」”. VARIETY REVIEWS (1998年1月18日). 2022年1月8日閲覧。
- ^ 「Joseph wiseman」Adam Bernstein(Washington Post Staff Writer)Wednesday, October 21, 2009
- ^ 「ベスト・オブ・キネマ旬報 上巻 1950-1966」(ウィリアム・ワイラー篇)日本語記事や字幕で「ゲニーニ」とされる場合がある。