伊藤恭彦
伊藤 恭彦(いとう やすひこ、1961年4月3日 - )は、日本の政治学者。専門は政治哲学。名古屋市立大学人文社会学部教授、博士(法学)(大阪市立大学)。
経歴
[編集]愛知県名古屋市昭和区生まれ。愛知県立松蔭高等学校卒業。1984年岡山大学法学部卒業。岡山大学大学院法学研究科博士前期課程を経て、1990年大阪市立大学大学院法学研究科単位取得退学。岡山大学時代には岩間一雄 (政治学者)、大阪市立大学博士課程では加茂利男の指導を受ける。2007年に大阪市立大学で博士(法学)を取得(論文タイトルは『多元的世界の政治哲学:ジョン・ロールズと政治哲学の現代的復権』[1])。
静岡大学人文学部講師・助教授・教授を経て、名古屋市立大学人文社会学部教授。2014年から名古屋市立大学理事、教育担当副学長。
『貧困の放置は罪なのか――グローバルな正義とコスモポリタニズム』で、2011年度日本公共政策学会学会賞(著作賞)受賞[2]。
人物
[編集]熱狂的な中日ドラゴンズファンでもある。そのため、出版社からドラゴンズ関連のインタビューを受けたこともある。(「中日ドラゴンズ伝説」“落合監督が体現する「資本主義のトレンド」と「近未来型政治」”オークラ出版、2008年)
著書
[編集]単著
[編集]- 『多元的世界の政治哲学――ジョン・ロールズと政治哲学の現代的復権』(有斐閣, 2002年)
- 『貧困の放置は罪なのか――グローバルな正義とコスモポリタニズム』(人文書院 2010年)
- 『ブックガイドシリーズ基本の30冊 政治哲学』(人文書院 2012年)
- 『さもしい人間――正義をさがす哲学』(新潮新書 2012年)
共著
[編集]共編著
[編集]- (有賀誠・松井暁)『ポスト・リベラリズム――社会的規範理論への招待』(ナカニシヤ出版, 2000年)
- (有賀誠・松井暁)『現代規範理論入門――ポスト・リベラリズムの新展開』(ナカニシヤ出版, 2004年)
- (有賀誠・松井暁)『ポスト・リベラリズムの対抗軸』(ナカニシヤ出版, 2007年)
訳書
[編集]- L・マーフィー/T・ネーゲル『税と正義』(名古屋大学出版会, 2006年)
- デイヴィッド・ミラー『国際正義とは何か――グローバル化とネーションとしての責任』、風行社、2011
脚注
[編集]- ^ 国立国会図書館. “博士論文『多元的世界の政治哲学 : ジョン・ロールズと政治哲学の現代的復権』”. 2023年4月7日閲覧。
- ^ “学会賞受賞者 of PPSAJ 日本公共政策学会”. PPSAJ 日本公共政策学会. 2022年8月21日閲覧。