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南小谷駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南小谷駅
駅舎(2021年8月)
みなみおたり
Minami-Otari
10 千国 (1.4 km)
(4.0 km) 中土
地図
長野県北安曇郡小谷村大字千国乙10356
北緯36度46分28.68秒 東経137度54分30.01秒 / 北緯36.7746333度 東経137.9083361度 / 36.7746333; 137.9083361座標: 北緯36度46分28.68秒 東経137度54分30.01秒 / 北緯36.7746333度 東経137.9083361度 / 36.7746333; 137.9083361
駅番号  9 (松本方面のみ[報道 1]
所属事業者
所属路線 大糸線
キロ程 70.1 km(松本起点)
電報略号 オタ←ヲタ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
81人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1935年昭和10年)11月29日[1]
備考
  1. ^ a b 会社境界駅(JR東日本の管轄駅)
    - 千国方(電化区間):JR東日本
    - 中土方(非電化区間):JR西日本
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南小谷駅(みなみおたりえき)は、長野県北安曇郡小谷村大字千国乙にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・西日本旅客鉄道(JR西日本)大糸線である。駅番号は「9[報道 1]事務管コードは▲510631[2]

概要

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JR東日本が管轄する電化区間と、JR西日本が管轄する非電化区間との境界駅であり[3]、在来線では唯一のJR東日本とJR西日本との境界駅[注釈 1]である。

JR東日本長野支社が構内施設を保有し、駅業務等を担当している。

歴史

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駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線を有する地上駅である[3]。互いのホームは跨線橋(階段のみ)により連絡している。

糸魚川方面約600メートルにある上り場内信号機より北は西日本旅客鉄道北陸広域鉄道部(旧:糸魚川地域鉄道部)の管轄下となっており[新聞 12]、東日本旅客鉄道と西日本旅客鉄道の社界を示す標柱が立てられている[13]。架線が社界まで伸びていたが2024年時点で既にホームから見えるところまで短縮している。かつては当駅を越えて直通運行される列車の設定もあった[新聞 13][23]

駅舎は2010年(平成22年)8月に改装されたもので[報道 2]、外側は蔵造り建築をモチーフとしたなまこ壁となっており[24]、待合室には畳敷きのスペースがある[24]。また同スペースは冬季には炬燵が設置される[新聞 14][新聞 15][新聞 16]

JR東日本の駅としては直営駅であり、管理駅として白馬大池駅千国駅を管理している。駅舎内にはJR東日本が営業するみどりの窓口が設置されている[3]。冬季には除雪のため数名が増員される[新聞 12]。当駅はインターネット予約サービスはえきねっとのみ受け取り可能。

のりば

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番線 事業者 路線 行先 備考
1 JR東日本 大糸線 信濃大町松本方面[25] 特急を含む
2・3 普通列車のみ
JR西日本 大糸線 糸魚川方面[25]  

利用状況

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員81人である[JR 1]

1935年度(昭和10年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1935年(昭和10年) 19 [長野県統計 1]
1936年(昭和11年) 43 [長野県統計 2]
1950年(昭和25年) 157 [長野県統計 3]
1954年・1955年(昭和29年・30年) 226 [長野県統計 4]
1960年・1961年(昭和35・36年) 699 [長野県統計 5]
1965年(昭和40年) 457 [長野県統計 6]
1970年(昭和45年) 491 [長野県統計 7]
1975年(昭和50年) 495 [長野県統計 8]
1980年(昭和55年) 472 [長野県統計 9]
1982年(昭和57年) 488 [長野県統計 10]
1983年(昭和58年) 708 [長野県統計 11]
1984年(昭和59年) 497 [長野県統計 12]
1994年(平成06年) 437 [長野県統計 13]
1995年(平成07年) 387 [長野県統計 14]
1996年(平成08年) 413 [長野県統計 15]
1997年(平成09年) 371 [長野県統計 16]
1998年(平成10年) 328 [長野県統計 17]
1999年(平成11年) 249 [長野県統計 18]
2000年(平成12年) 249 [JR 2]
2001年(平成13年) 215 [JR 3]
2002年(平成14年) 168 [JR 4]
2003年(平成15年) 159 [JR 5]
2004年(平成16年) 150 [JR 6]
2005年(平成17年) 144 [JR 7]
2006年(平成18年) 129 [JR 8]
2007年(平成19年) 134 [JR 9]
2008年(平成20年) 119 [JR 10]
2009年(平成21年) 120 [JR 11]
2010年(平成22年) 100 [JR 12]
2011年(平成23年) 108 [JR 13]
2012年(平成24年) 102 [JR 14]
2013年(平成25年) 105 [JR 15]
2014年(平成26年) 106 [JR 16]
2015年(平成27年) 121 [JR 17]
2016年(平成28年) 123 [JR 18]
2017年(平成29年) 116 [JR 19]
2018年(平成30年) 100 [JR 20]
2019年(令和元年) 83 [JR 21]
2020年(令和02年) 50 [JR 22]
2021年(令和03年) 58 [JR 23]
2022年(令和04年) 83 [JR 24]
2023年(令和05年) 81 [JR 1]

駅周辺

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駅前

駅前に食品等を取扱う商店が存在する[24]

バス路線

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小谷村営バスの路線が運行されている[26]。詳細は当該記事参照。

その他

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隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
大糸線(松本方面)
快速
白馬駅 (13) - (一部信濃森上駅) - 南小谷駅 (9)
普通
千国駅 (10) - 南小谷駅 (9)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
大糸線(糸魚川方面)
南小谷駅 - 中土駅

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ 両社の境界駅としてはほかに北陸新幹線上越妙高駅がある。また、信越本線•北陸本線時代の直江津駅もJR東日本とJR西日本の境界駅で、いずれもJR東日本新潟支社が管轄。

出典

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  1. ^ a b c 『東筑摩郡松本市塩尻市誌 第三巻 現代下』 東筑摩郡・松本市・塩尻市郷土資料編纂会、1965年。
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ a b c 信濃毎日新聞社編集部編、『長野県鉄道全駅 増補改訂版』、2011年(平成23年)7月、信濃毎日新聞社
  4. ^ 昭和10年鉄道省告示第537号(『官報』、1935年(昭和10年)11月22日、内閣印刷局)
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n 小谷村鉄道開業50年の歩み編纂委員会編、『小谷村鉄道50年の歩み』、1987年(昭和62年)1月25日、南小谷駅
  6. ^ a b 昭和14年鉄道省告示第134号(『官報』、1939年(昭和14年)8月7日、内閣印刷局)
  7. ^ 昭和15年鉄道省告示第20号(『官報』、1940年(昭和15年)1月19日、内閣印刷局)
  8. ^ 昭和15年鉄道省告示第237号(『官報』、1940年(昭和15年)10月30日、内閣印刷局)
  9. ^ 石野哲編、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅰ』、1998年(平成10年)9月、JTB
  10. ^ 石野哲、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅱ』、1998年(平成10年)10月、JTB
  11. ^ a b 長野鉄道管理局 編『写真でつづる長野鉄道管理局の歩み』長野鉄道管理局、1987年3月10日、361頁。 
  12. ^ 昭和37年日本国有鉄道公示第628号(『官報』、1962年(昭和37年)12月22日、大蔵省印刷局)
  13. ^ a b 小谷村誌編纂委員会編、『小谷村誌 社会編』、1993年(平成5年)9月、小谷村誌刊行委員会
  14. ^ 昭和42年日本国有鉄道公示第469号(『官報』、1967年(昭和42年)9月30日、大蔵省印刷局)
  15. ^ 日本国有鉄道編、『日本国有鉄道百年史年表』、1972年(昭和47年)10月、日本国有鉄道
  16. ^ 「第8章 施設/2 営業用建物」『長鉄局二十年史』日本国有鉄道長野鉄道管理局、1971年3月30日、477頁。 
  17. ^ 昭和46年日本国有鉄道公示第28号(『官報』、1971年(昭和46年)1月30日、大蔵省印刷局)
  18. ^ 昭和46年日本国有鉄道公示第337号(『官報』、1971年(昭和46年)9月7日、大蔵省印刷局)
  19. ^ 昭和59年日本国有鉄道公示第174号(『官報』、1984年(昭和59年)1月30日、大蔵省印刷局)
  20. ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
  21. ^ 近藤禎夫 安藤陽 『JRグループ 「民営化」に活路を求めた基幹鉄道』 大月書店、1990年9月。ISBN 978-4272102037
  22. ^ 長野県北部を震源とする地震について(第8報) (PDF) - 国土交通省 災害情報、2014年11月26日 9:00現在
  23. ^ 「街PRへヒスイ号再び 東京・新宿発 - 糸魚川行き企画列車」、『朝日新聞』2003年(平成15年)10月10日、朝日新聞社
  24. ^ a b c 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』通巻36号、2013年(平成25年)4月、朝日新聞出版
  25. ^ a b 時刻表 南小谷駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月19日閲覧。
  26. ^ 村営バスのご案内 - 小谷村
  27. ^ 週末パス - 東日本旅客鉄道

報道発表資料

[編集]
  1. ^ a b 大糸線に「駅ナンバー」を導入します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道長野支社、2016年12月7日。オリジナルの2016年12月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20161208081159/https://www.jreast.co.jp/nagano/pdf/161207.pdf2016年12月8日閲覧 
  2. ^ a b 「信州デスティネーションキャンペーン」におけるJRグループの取り組みについて』(PDF)(プレスリリース)JRグループ、2010年8月11日。オリジナルの2020年12月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201213160318/https://www.jreast.co.jp/press/2010/20100803.pdf2020年12月14日閲覧 
  3. ^ 「三連休東日本・函館パス」の発売について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、2017年6月8日。オリジナルの2017年8月16日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20170816184102/http://www.jreast.co.jp/press/2017/20170609.pdf2020年12月14日閲覧 

新聞記事

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  1. ^ 「白を基調に改装 ペンション風駅舎 JR南小谷駅」、『信濃毎日新聞』18面、1989年(平成元年)12月31日、信濃毎日新聞社
  2. ^ 「大雨のため、新潟で2万世帯が停電 長野でも2900人以上避難」、『朝日新聞』1995年(平成7年)7月12日、朝日新聞社
  3. ^ 「3週間ぶり運転再開 県北信豪雨災害のJR大糸線白馬-南小谷間 「活気戻りうれしい」」、『信濃毎日新聞』夕刊6頁、1995年(平成7年)8月1日、信濃毎日新聞社
  4. ^ 「JR大糸線不通区間 南小谷 - 小滝 代行バス発車」、『信濃毎日新聞』朝刊26頁、1996年(平成8年)1月17日、信濃毎日新聞社
  5. ^ 「復旧開通するJR大糸線 代行バスの役目も終了」、『信濃毎日新聞』朝刊31頁、1997年(平成9年)11月29日、信濃毎日新聞社
  6. ^ 「JR大糸線、きょう2年ぶりに復旧」、『朝日新聞』1997年(平成9年)11月29日、朝日新聞社
  7. ^ 「大糸線が待望の復旧―出発式 強風の影響、列車は運休」、『信濃毎日新聞』夕刊1頁、1997年(平成9年)11月29日、信濃毎日新聞社
  8. ^ 「JR大糸線、運行再開 54日ぶり」、『朝日新聞』2006年(平成18年)3月9日、朝日新聞社
  9. ^ 「JR南小谷と信濃松川両駅、改修終わる 信州DCに合わせ」、『信濃毎日新聞』朝刊23頁、2010年(平成22年)8月11日、信濃毎日新聞社
  10. ^ “41人けが、全壊34棟 長野北部地震、余震70回に”. 中日新聞 (中日新聞社). (2014年11月24日)
  11. ^ “JR大糸線、全線復旧 15日ぶり、高校生ら歓迎” 信濃毎日新聞 (信濃毎日新聞社). (2014年12月8日)
  12. ^ a b 「JR大糸線・南小谷駅 小谷村(しなの途中下車)」、『朝日新聞』2002年(平成14年)9月20日、朝日新聞社
  13. ^ 「海水浴客向けの臨時列車、姿消す JRが夏の増発計画」、『朝日新聞』2000年(平成12年)5月27日、朝日新聞社
  14. ^ 「こたつで列車を待つ駅 JR大糸線南小谷駅、風物詩に」、『信濃毎日新聞』朝刊27頁、2009年(平成21年)12月16日、信濃毎日新聞社
  15. ^ 「待ち時間…こたつでのんびりと JR南小谷駅に今年も登場」、『信濃毎日新聞』朝刊27頁、2010年(平成22年)12月23日、信濃毎日新聞社
  16. ^ 「南小谷駅にこたつ設置 待合室の3畳 - お年寄りら、温かく」、『信濃毎日新聞』朝刊22頁、2005年(平成17年)1月6日、信濃毎日新聞社

利用状況

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長野県統計書の1935年 - 1999年の乗車人員
  1. ^ 長野県編、『昭和十年 長野県統計書第二編』、1937年(昭和12年)3月、長野県
  2. ^ 長野県編、『昭和十一年 長野県統計書第二編』、1938年(昭和13年)3月、長野県
  3. ^ 長野県総務部統計課編、『昭和25年 長野県統計書』、1950年(昭和25年)3月、長野県総務部統計課
  4. ^ 長野県総務部統計課編、『昭和29・30年 長野県統計書』、1957年(昭和32年)3月、長野県総務部統計課
  5. ^ 長野県総務部統計課編、『昭和35・36年 長野県統計書』、1963年(昭和38年)3月、長野県総務部統計課
  6. ^ 長野県総務部統計課編、『昭和40年 長野県統計書』、1967年(昭和42年)3月、長野県総務部統計課
  7. ^ 長野県総務部統計課編、『昭和45年 長野県統計書』、1972年(昭和47年)7月、長野県総務部統計課
  8. ^ 長野県総務部情報統計課編、『昭和50年 長野県統計書』、1977年(昭和52年)9月、長野県総務部情報統計課
  9. ^ 長野県総務部情報統計課社会生活統計班編、『昭和55年 長野県統計書』、1982年(昭和57年)9月、長野県総務部情報統計課
  10. ^ 長野県総務部情報統計課社会生活統計班編、『昭和57年 長野県統計書』、1984年(昭和59年)11月、長野県総務部情報統計課
  11. ^ 長野県総務部情報統計課編、『昭和58年 長野県統計書』、1985年(昭和60年)11月、長野県総務部情報統計課
  12. ^ 長野県総務部情報統計課編、『昭和59年 長野県統計書』、1986年(昭和61年)12月、長野県総務部情報統計課
  13. ^ 長野県総務部情報統計課編、『平成6年 長野県統計書』、1996年(平成8年)10月、長野県総務部情報統計課
  14. ^ 長野県総務部情報統計課編、『平成7年 長野県統計書』、1997年(平成9年)10月、長野県総務部情報統計課
  15. ^ 長野県総務部情報統計課編、『平成8年 長野県統計書』、1998年(平成10年)10月、長野県総務部情報統計課
  16. ^ 長野県企画局情報政策課、『平成9年 長野県統計書』、1999年(平成11年)11月、長野県企画局情報政策課
  17. ^ 長野県企画局情報政策課編、『平成10年 長野県統計書』、2000年(平成12年)10月、長野県企画局情報政策課
  18. ^ 長野県企画局情報政策課編、『平成11年 長野県統計書』、2001年(平成13年)10月、長野県企画局情報政策課
JR東日本の2000年以降の乗車人員

関連項目

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外部リンク

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