羽田明
人物情報 | |
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生誕 |
1910年3月6日 日本京都府京都市 |
死没 | 1989年12月27日 (79歳没) |
出身校 | 東京帝国大学 |
配偶者 | 舒子(池内宏の二女)[1][2] |
両親 | 父 羽田亨 |
子供 | 長男羽田亨一[1][3]。 |
学問 | |
研究分野 | 東洋史(アジア史) |
研究機関 | 京都大学 |
学位 | 文学博士 |
羽田 明(はねだ あきら、1910年3月6日[4]- 1989年12月27日[5])は、日本の歴史学者。研究分野はアジア史。京都大学名誉教授。父は東洋史学者の羽田亨[1]。東京大学名誉教授羽田正の伯父にあたる[6]。
経歴
[編集]1910年、京都市生まれ[4]。第三高等学校を経て東京帝国大学文学部東洋史学科で学び、1934年に卒業した。1936年9月より2か年にわたりフランス政府招聘留学生としてパリ大学に留学する[4]。
帰国翌年1939年1月より東亜研究所嘱託員となり、中央アジア近世史に着手する[4][1]。 1940年3月より母校である第三高等学校の講師となり、翌年に同行教授、1949年京都大学教養部教授となり、東洋史学を講じた[1][7]。1962年に学位論文『中央アジア史研究(近世篇)』を京都大学に提出し、文学博士号を取得[8]。1967年6月より同大学教養部長をつとめる(1969年4月まで)。1970年4月、同大学文学部に転じ、新設の西南アジア史学講座の初代主任教授となった。1973年に京都大学を定年退官し、名誉教授の称号を受ける[4]。
翌年1974年4月より四天王寺女子大学教授となり(1982年3月まで)、1978年3月より10月まで同大学学長をつとめる。1979年日仏会館理事、1980年武田科学振興財団杏雨書屋(きょうう・しょおく)2代目館長[9]、1982年日本オリエント学会顧問、1983年日仏東洋学会名誉会長[10]などを歴任する[4]。
受賞・栄典
[編集]著作
[編集]著書
[編集]共著
[編集]- 『中学社会科世界史』豊田尭 文英堂 1954
- 『新講座地理と世界の歴史 第7-8巻 アジア篇』日比野丈夫・西村睦男共編 雄渾社 1956
- 『文英堂精説世界史』豊田尭,会田雄次共著 文英堂 1964
- 『世界歴史 第4巻 東アジア世界』日比野丈夫共編 人文書院 1965
- 『世界歴史 第3巻 オリエント・地中海世界 第2』会田雄次共編 人文書院 1966
- 『西域』河出書房新社〈世界の歴史 10〉1969 / 新装版1974
翻訳
[編集]- 訳註担当「瓦剌伝 (明史)」『騎馬民族史 正史北狄伝 3』平凡社東洋文庫 1973
- トゥリシェン [15][16]『異域録:清朝使節のロシア旅行報告』羽田明編訳・今西春秋訳注 平凡社東洋文庫 1985
参考文献
[編集]- 『京都大学文学部の百年』
- 「羽田明博士の略歴と主要著作目録 (羽田明博士追悼中央アジア・トルコ学研究特集)」『西南アジア研究』第34巻、西南アジア研究会、30-Mar-1991、iii-xi頁、hdl:2433/260196。
- 間野英二「<訃報>羽田明先生を偲ぶ」『史林』第73巻第2号、史学研究会 (京都大学文学部内)、1-Mar-1990、311-312頁、hdl:2433/239077。
脚注・出典
[編集]- ^ a b c d e f 間野英二 1990, p. 311.
- ^ 池内宏 (第8版-昭和3(1928)年7月-の情報) 日本研究のための歴史情報『人事興信録』データベース
- ^ 享年72歳:“2016年、お亡くなりになった本学ゆかりの方”. 東京外国語大学. 2023年12月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 略歴 1991.
- ^ 『著作権台帳』
- ^ p.19:“『地球の住民』の立場で新しい世界史を描く / カレッジ長 羽田 正”. 東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)同窓会誌EMPower Vol.26. 2023年12月22日閲覧。
- ^ p.683:京都大学百年史編集委員会「【部局史編 2】第14章: (旧)教養部」『京都大学百年史:部局史編;2』、京都大学後援会、30-Sep-1997、612-734頁、hdl:2433/152968。
- ^ NAID 500000317369
- ^ 斎藤幸男「武田科学振興財団・杏雨書屋」『薬学図書館』第42巻第1号、日本薬学図書館協議会、1997年、112-116頁、doi:10.11291/jpla1956.42.112。「p.116:二代 羽田 明 京大名誉教授」
- ^ 羽田・榎両先生御逝去日仏東洋学会通信 第11号.2023年12月23日閲覧。
- ^ 間野英二 1990, p. 312.
- ^ 『現代日本人名録』1987
- ^ 佐口透「<批評・紹介>羽田明著 中央アジア史研究」『東洋史研究』第42巻第1号、東洋史研究會、1983年6月、149-155頁、doi:10.14989/153883。
- ^ 梅村坦「<書評>羽田 明著『中央アジア史研究』」『史学雑誌』第92巻第12号、史学会、1983年12月、1921-1930頁、doi:10.24471/shigaku.92.12_1921。
- ^ 図理琛 - Webcat Plus
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『トゥリシェン(図理琛)』 - コトバンク