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鶴澤寛治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鶴澤 寛治(つるざわ かんじ)は、文楽義太夫節三味線方の名跡

初代

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生没年不詳

初代鶴澤友次郎の門下で亀次郎。1750年に大坂豊竹座初出座。宝暦10年(1760年)に寛治を名乗る。花蝶軒・観西翁と称した。

通称を「土橋寛治」。

2代目

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(生没年不詳)

初代寛治の門下で儀七が寛政8年(1796年)に2代目寛治を襲名。

3代目

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(生年不詳 - 文政4年(1821年3月11日

2代目寛治の門下で初代鶴澤文吾、初代鶴澤八兵衛を経て文化13年(1817年)に3代目寛治を襲名。

4代目

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(生没年不詳)

摂州難波村(現在の大阪市)の生まれ、3代目寛治の門下で富造、2代目文吾を経て文政9年(1826年)に4代目寛治を襲名。明治元年に弟子に寛治を譲り寛翁と称した。

関取千両幟」の櫓太鼓の曲弾きを始めたといわれている。寛永時代の大立者。

通称を「鬼寛治」。

5代目

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嘉永2年(1849年) - 明治17年(1884年2月5日)本名は大盛寛治郎。

の生まれ、鶴澤寛三郎の養子、幼少から三弦に親しみ5代目鶴澤傳吉の門下で初代鶴澤寛治郎、その後傳吉の没後は初代鶴澤清六の門下で明治7年(1874年)頃に5代目寛治を襲名。明治8年(1875年)正月から大阪松島の文楽座竹本重太夫の相三味線を務める。病が多く、明治14年(1881年)の文楽座が病気で最後の舞台。

6代目

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(明治20年(1887年10月17日 - 昭和49年(1974年8月20日)本名は白井治三郎。

京都市内の生まれ、明治29年(1896年)に9代目竹澤彌七(当時・鶴澤團六)の門下で初代竹澤團治郎、明治33年(1900年)に2代目鶴澤寛治郎の門下に移り、6代目團六、1937年3月に3代目寛治郎を経て、昭和31年(1956年)1月に道頓堀文楽座「絵本太功記」の尼ケ崎の段で6代目寛治を襲名。

戦後数少ない明治時代の古きよき文楽、浄瑠璃の知る人物として重きをなし3代目竹本津太夫4代目竹本津太夫の相三味線を務めた。

昭和37年(1962年)に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。昭和44年(1968年)に大阪芸術賞。昭和46年(1971年)に毎日芸術賞。昭和47年(1972年)に日本芸術院賞[1]名古屋演劇ペンクラブ年間賞。昭和59年(1984年)に上方芸能人顕彰。実子に7代目寛治、女婿が4代目竹本津太夫

7代目

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(昭和3年(1928年9月27日 - 2018年9月5日[2])本名は白井康夫。京都市出身[3]

6代目の実子。昭和17年(1942年)に父の門下で寛子。同年初舞台。昭和18年(1943年)に寛弘、昭和30年(1956年)に8代目竹澤團六を襲名。平成13年(2001年)に7代目寛治を襲名。平成11年(1999年)、勲四等旭日小綬章[4]

平成9年(1997年)に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定[3]

孫は鶴澤寛太郎[3]

脚注

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  1. ^ 『朝日新聞』1972年4月12日(東京本社発行)朝刊、23頁。
  2. ^ [人間国宝・鶴澤寛治さん死去 89歳 文楽三味線 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180905-00000087-spnannex-ent]
  3. ^ a b c “鶴澤寛治さん死去=文楽三味線の人間国宝、89歳”. 時事通信. (2018年9月5日). https://web.archive.org/web/20180907183046/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018090500641 2018年9月7日閲覧。 
  4. ^ 「受章99年秋の叙勲 県内から67人=奈良」『読売新聞』1999年11月3日








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