タンパク質を構成しないアミノ酸(タンパクしつをこうせいしないアミノさん、英: Non-proteinogenic amino acids)は、天然においては、生物の遺伝コード(コドン)に見られないアミノ酸である。タンパク質を組み立てるための翻訳装置では22個(真核生物では21個)のアミノ酸しか用いられないが、天然のタンパク質から得られるアミノ酸としては140以上が知られており、天然で生成または実験室で合成されるアミノ酸としては、数千が知られている。 タンパク質を構成しないアミノ酸の多くは、以下の点で注目すべきである。 * 生合成の中間体である * タンパク質中で翻訳後に形成される * 生理学的役割を持つ(細菌の細胞壁(ペプチドグリカン)、神経伝達物質、毒素) * 薬理作用を持つ天然または人工の化合物である * 隕石中や生物誕生前の環境にも存在する(ユーリー-ミラーの実験)