デルヴェニ・パピルス(Derveni papyrus)は、1962年に発見された古代ギリシアの古文書である。 その本文自体は、オルペウス詩(神々の誕生に関する神統譜)を寓意的に注釈した哲学論文であり、紀元前5世紀後半にアナクサゴラスなど自然学者の影響が見られる。「ルネッサンス以降に新しく発見された、ギリシャ哲学と宗教に関する典拠の、最も重要な部分」とされている(Janko,2005)。 ヨーロッパ最古の残存する文書であり、このパピルス自体の埋葬期はマケドニア王国のピリッポス2世の治世である約紀元前340年にさかのぼる。最終的には2006年に刊行された。