バットス(古希: Βάττος, Battos)は、ギリシア神話の人物である。「どもり」の意。ヘルメース神の盗みを目撃したと伝えられている。 『ホメーロス風讃歌』第4歌「ヘルメース讃歌」では無名の老人であったが、オウィディウスや、アントーニーヌス・リーベラーリスのバージョンにおいてバットスの名前が登場するほか、変身譚など「ヘルメース讃歌」にはない要素が追加されている。また文献によってバットスの居住する土地も異なっている。アポロドーロスはヘルメースの盗みの物語を語っているが、バットスについては言及していない。