国立療養所多磨全生園(こくりつりょうようじょ たまぜんしょうえん)は、東京都東村山市にある、ハンセン病患者の収容施設である。日本にある国立ハンセン病療養所の一つで、厚生労働省所管の施設等機関である。『いのちの初夜』などを執筆した北条民雄が1934年から亡くなる1937年まで入所しており、同作は全生園での体験が元になっていると言われている。現在も、過去に無癩県運動で収容された元ハンセン病患者の看護や介助を行っている。この他園内には附属看護学校(進学コース・2年制)、「花さき保育園(社会福祉法人「土の根会」運営)」などがある。また、隣接した敷地には国立ハンセン病資料館(旧高松宮記念ハンセン病資料館)や国立感染症研究所ハンセン病研究センターがある。