要撃機(ようげきき、英語: Interceptor)とは、基地や艦隊の上空の防御を担当する戦闘機。同じ読みで邀撃機とも表記する。 要撃戦闘機・邀撃戦闘機(ようげきせんとうき)、迎撃機(げいげきき)、迎撃戦闘機(げいげきせんとうき)、防空戦闘機(ぼうくうせんとうき)、局地戦闘機(きょくちせんとうき)とも呼ばれる。性能について明確な類型があるわけではなく、運用する国が要撃任務に使う、と指定すれば要撃機となり、また要撃機という呼称と無関係に要撃任務に就くこともある。エンジンの出力が限られ、用途ごとに専用設計の専任機を開発せねばならなかった第二次世界大戦や冷戦の初期は、上昇力の優れた昼間戦闘機も、重くてかさばるレーダーや火器管制装置など電子機器を搭載し、全天候能力や空対空ロケット弾あるいはミサイルの運用能力を得た代償に運動性の低い、対戦闘機戦闘の不可能な機体も、ともに要撃機(迎撃機:Interceptor aircraft)に分類された。時代が下り、戦闘機の基本性能として優秀な上昇力や全天候性能、レーダー誘導ミサイルが必須となり、搭載レーダーやセンサー、コンピュータやデータリンク機能が高度化した結果、同一の機体が要撃、制空戦闘、対地攻撃、近接航空支援、阻止攻撃、あるいは対艦攻撃まで行うようになった。これら複数任務に対応するマルチロール機の発達により、制空戦闘機や戦闘爆撃機との区別がなくなり、投入任務、所属部隊あるいは訓練に投ずる飛行時間によって呼び名が変わるようになっている。

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  • 要撃機(ようげきき、英語: Interceptor)とは、基地や艦隊の上空の防御を担当する戦闘機。同じ読みで邀撃機とも表記する。 要撃戦闘機・邀撃戦闘機(ようげきせんとうき)、迎撃機(げいげきき)、迎撃戦闘機(げいげきせんとうき)、防空戦闘機(ぼうくうせんとうき)、局地戦闘機(きょくちせんとうき)とも呼ばれる。性能について明確な類型があるわけではなく、運用する国が要撃任務に使う、と指定すれば要撃機となり、また要撃機という呼称と無関係に要撃任務に就くこともある。エンジンの出力が限られ、用途ごとに専用設計の専任機を開発せねばならなかった第二次世界大戦や冷戦の初期は、上昇力の優れた昼間戦闘機も、重くてかさばるレーダーや火器管制装置など電子機器を搭載し、全天候能力や空対空ロケット弾あるいはミサイルの運用能力を得た代償に運動性の低い、対戦闘機戦闘の不可能な機体も、ともに要撃機(迎撃機:Interceptor aircraft)に分類された。時代が下り、戦闘機の基本性能として優秀な上昇力や全天候性能、レーダー誘導ミサイルが必須となり、搭載レーダーやセンサー、コンピュータやデータリンク機能が高度化した結果、同一の機体が要撃、制空戦闘、対地攻撃、近接航空支援、阻止攻撃、あるいは対艦攻撃まで行うようになった。これら複数任務に対応するマルチロール機の発達により、制空戦闘機や戦闘爆撃機との区別がなくなり、投入任務、所属部隊あるいは訓練に投ずる飛行時間によって呼び名が変わるようになっている。 (ja)
  • 要撃機(ようげきき、英語: Interceptor)とは、基地や艦隊の上空の防御を担当する戦闘機。同じ読みで邀撃機とも表記する。 要撃戦闘機・邀撃戦闘機(ようげきせんとうき)、迎撃機(げいげきき)、迎撃戦闘機(げいげきせんとうき)、防空戦闘機(ぼうくうせんとうき)、局地戦闘機(きょくちせんとうき)とも呼ばれる。性能について明確な類型があるわけではなく、運用する国が要撃任務に使う、と指定すれば要撃機となり、また要撃機という呼称と無関係に要撃任務に就くこともある。エンジンの出力が限られ、用途ごとに専用設計の専任機を開発せねばならなかった第二次世界大戦や冷戦の初期は、上昇力の優れた昼間戦闘機も、重くてかさばるレーダーや火器管制装置など電子機器を搭載し、全天候能力や空対空ロケット弾あるいはミサイルの運用能力を得た代償に運動性の低い、対戦闘機戦闘の不可能な機体も、ともに要撃機(迎撃機:Interceptor aircraft)に分類された。時代が下り、戦闘機の基本性能として優秀な上昇力や全天候性能、レーダー誘導ミサイルが必須となり、搭載レーダーやセンサー、コンピュータやデータリンク機能が高度化した結果、同一の機体が要撃、制空戦闘、対地攻撃、近接航空支援、阻止攻撃、あるいは対艦攻撃まで行うようになった。これら複数任務に対応するマルチロール機の発達により、制空戦闘機や戦闘爆撃機との区別がなくなり、投入任務、所属部隊あるいは訓練に投ずる飛行時間によって呼び名が変わるようになっている。 (ja)
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  • 要撃機(ようげきき、英語: Interceptor)とは、基地や艦隊の上空の防御を担当する戦闘機。同じ読みで邀撃機とも表記する。 要撃戦闘機・邀撃戦闘機(ようげきせんとうき)、迎撃機(げいげきき)、迎撃戦闘機(げいげきせんとうき)、防空戦闘機(ぼうくうせんとうき)、局地戦闘機(きょくちせんとうき)とも呼ばれる。性能について明確な類型があるわけではなく、運用する国が要撃任務に使う、と指定すれば要撃機となり、また要撃機という呼称と無関係に要撃任務に就くこともある。エンジンの出力が限られ、用途ごとに専用設計の専任機を開発せねばならなかった第二次世界大戦や冷戦の初期は、上昇力の優れた昼間戦闘機も、重くてかさばるレーダーや火器管制装置など電子機器を搭載し、全天候能力や空対空ロケット弾あるいはミサイルの運用能力を得た代償に運動性の低い、対戦闘機戦闘の不可能な機体も、ともに要撃機(迎撃機:Interceptor aircraft)に分類された。時代が下り、戦闘機の基本性能として優秀な上昇力や全天候性能、レーダー誘導ミサイルが必須となり、搭載レーダーやセンサー、コンピュータやデータリンク機能が高度化した結果、同一の機体が要撃、制空戦闘、対地攻撃、近接航空支援、阻止攻撃、あるいは対艦攻撃まで行うようになった。これら複数任務に対応するマルチロール機の発達により、制空戦闘機や戦闘爆撃機との区別がなくなり、投入任務、所属部隊あるいは訓練に投ずる飛行時間によって呼び名が変わるようになっている。 (ja)
  • 要撃機(ようげきき、英語: Interceptor)とは、基地や艦隊の上空の防御を担当する戦闘機。同じ読みで邀撃機とも表記する。 要撃戦闘機・邀撃戦闘機(ようげきせんとうき)、迎撃機(げいげきき)、迎撃戦闘機(げいげきせんとうき)、防空戦闘機(ぼうくうせんとうき)、局地戦闘機(きょくちせんとうき)とも呼ばれる。性能について明確な類型があるわけではなく、運用する国が要撃任務に使う、と指定すれば要撃機となり、また要撃機という呼称と無関係に要撃任務に就くこともある。エンジンの出力が限られ、用途ごとに専用設計の専任機を開発せねばならなかった第二次世界大戦や冷戦の初期は、上昇力の優れた昼間戦闘機も、重くてかさばるレーダーや火器管制装置など電子機器を搭載し、全天候能力や空対空ロケット弾あるいはミサイルの運用能力を得た代償に運動性の低い、対戦闘機戦闘の不可能な機体も、ともに要撃機(迎撃機:Interceptor aircraft)に分類された。時代が下り、戦闘機の基本性能として優秀な上昇力や全天候性能、レーダー誘導ミサイルが必須となり、搭載レーダーやセンサー、コンピュータやデータリンク機能が高度化した結果、同一の機体が要撃、制空戦闘、対地攻撃、近接航空支援、阻止攻撃、あるいは対艦攻撃まで行うようになった。これら複数任務に対応するマルチロール機の発達により、制空戦闘機や戦闘爆撃機との区別がなくなり、投入任務、所属部隊あるいは訓練に投ずる飛行時間によって呼び名が変わるようになっている。 (ja)
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