2020年の台風(2020ねんのたいふう、太平洋北西部及び南シナ海で発生した熱帯低気圧)のデータ。データは基本的に日本の気象庁の情報に基づき、気象庁が熱帯低気圧としていない一部のものについては、合同台風警報センター (JTWC) のみに拠る。 2020年に発生した台風は、平年の25.6個より少ない23個であった。日本への影響においては、接近数は平年の11.4個を下回る7個、日本本土への上陸数は、2008年以来12年ぶりに0個だった(平年は2.7個)。 またこのことは、7月の集中豪雨の発生や梅雨明けが遅れたこととも関連がある可能性があるという。フィリピン海から太平洋高気圧の縁をまわって流れてくる暖かく湿った空気の流れが強まって、これが梅雨前線に沿うように西から流れるインドモンスーンの暖かく湿った空気の流れとぶつかることにより、大量の水蒸気を南西から送り込んだために、雨雲が発達しやすい危険な状況を生み出したと推測される。さらに、前述のように太平洋高気圧が例年より西に張り出し、日本付近に張り出していなかったため、梅雨前線も北に押し上げられず、この年は沖縄を除いて7月下旬になってもなかなか梅雨が明けず、記録的な遅さとなっていた。 詳細は「en:2020 Central Vietnam floods」を参照