国会 (ハンガリー)
国会(こっかい、ハンガリー語: Országgyűlés [ˈorsɑ̈ːɡɟyːle̝ːʃ])は、ハンガリーの立法府である。
国会 Országgyűlés | |
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種類 | |
種類 | |
役職 | |
議長 | |
事務総長 | マールタ・マートライ(フィデス=ハンガリー市民同盟)、 2013年1月1日より現職 |
副議長 | ヘンデ・チャバ(フィデス=ハンガリー市民同盟) |
レジャーク・シャーンドル(フィデス=ハンガリー市民同盟) | |
ヤカブ・イシュトヴァーン(フィデス=ハンガリー市民同盟) | |
構成 | |
定数 | 199 |
院内勢力 | 与党 (135)
閣外協力 (1) 野党 (63)
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任期 | 4年 |
選挙 | |
小選挙区制 (93) 比例代表制 (106) | |
前回選挙 | 2022年4月3日 |
議事堂 | |
ハンガリー、ブダペスト 国会議事堂 | |
ウェブサイト | |
National Assembly | |
憲法 | |
ハンガリー基本法 |
概要
編集一院制で定数199、任期は4年となっている。ハンガリーでは「国会」( országgyűlés [ˈorsɑ̈ːɡɟyːle̝ːʃ]) と「国民議会」( nemzetgyűlés [ˈnemzɛɟɟyːle̝ːʃ]) は区別されており、歴史的にも、現在も基本的にはハンガリーの議会は「国会」と呼ばれている[注釈 1]。ハンガリーにおいてはハンガリー評議会共和国の崩壊の後、1918〜1927年に一院制の「国民議会」( Nemzetgyűlés [ˈnemzɛɟɟyːle̝ːʃ]) が設置され、1944年12月〜1945年秋の間に「臨時国民議会」(Ideiglenes Nemzetgyűlés [ˈidɛiglɛneʃˌnemzɛɟɟyːle̝ːʃ]) が設置されていた。1945年秋以降は一院制(衆議院のみ)の国会となっている。
議長と副議長(5名)、事務局が置かれている。常設委員会は15あり、法案の審議や報告、閣僚の活動の監督を行なっている[1]。ハンガリー憲法裁判所は法令の合憲性を審議する権限を持っている。また会期は2月1日~6月1日及び9月1日~12月15日の二期。なお国会は1902年からハンガリーの首都であるブダペストにある現在の国会議事堂で開かれている。
選挙制度
編集2010年総選挙まで議席は小選挙区176(二回投票制)、県別比例区152、死票を集計する全国補償比例区58による小選挙区制と比例代表制を組み合わせた制度となっていたが、比例区では阻止条項として、得票率が 5% 未満の政党には議席が配分されないことになっていた[2]。全体としては小選挙区比例代表並立制と小選挙区比例代表併用制の中間的な制度といえる。なお2011年12月に国会議員選挙法改正案が可決され、2014年3月に行われた総選挙から、定数が386議席から199議席に削減された。また選挙制度も県別比例代表制が廃止され、小選挙区93名(2回投票制から1回投票制に変更)と全国比例代表106名(5%阻止条項は現行通り)の並立制に変更された[3]。
会派別議席数
編集3名以上の議員を有する政党は党単独で議員団を結成する事ができる[注釈 2]。
政党・会派 | 議席数 | |
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フィデス=ハンガリー市民同盟・キリスト教民主人民党 Fidesz - KDNP |
135 | |
統一ハンガリー Egységben Magyarországért |
57 | |
我らが祖国 MHM |
6 | |
ハンガリー・ドイツ少数民族自治体 LdU - MNOÖ |
1 |
脚注
編集注釈
編集- ^ 「国会」を意味する országgyűlés [ˈorsɑ̈ːɡɟyːle̝ːʃ] は「国」を意味する ország [ˈorsɑ̈ːɡ] と「集会」を意味する gyűlés [ˈɟyːle̝ːʃ] から造語されている。なお、ハンガリー語では「国」 ország [ˈorsɑ̈ːɡ] と「国家」 állam [ˈɑ̈ːlːlɒm] は厳密に区別される。
- ^ 2013年までは12名以上だったが、同年6月に国会憲法委員会が議員団再結成を模索していたLMPからの要求を認めた形で、議員団構成要件を12名から3名に引き下げた。在ハンガリー日本大使館 (2013年7月). “政治・経済月報(6月号)” (PDF). 日本外務省. 2014年5月6日閲覧。
出典
編集- ^ “ハンガリー概況(2014年6月)” (PDF). 在ハンガリー日本大使館. 日本外務省 (2014年6月). 2014年7月14日閲覧。
- ^ 中東欧・旧ソ連諸国の選挙データ・ハンガリー(選挙制度)[1]
- ^ 在ハンガリー日本大使館作成『政治・経済月報 2011年12月号』 (PDF) 6頁。なお記事によると新制度においても全国比例代表の議席配分は小選挙区で敗れた候補者を出した政党に重点的に行われるとのことで、正確には現行の日本衆議院の「並立制」とは異なる制度を予定している。