細岡駅
北海道釧路郡釧路町にある北海道旅客鉄道の駅
細岡駅(ほそおかえき)は、北海道釧路郡釧路町達古武にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅(臨時駅)である。駅番号はB57。
細岡駅 | |
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駅舎(2018年9月) | |
ほそおか Hosooka | |
◄B56 釧路湿原 (2.4 km) (7.2 km) 塘路 B58► | |
所在地 | 北海道釧路郡釧路町字達古武23-2 |
駅番号 | ○B57 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■釧網本線 |
キロ程 | 17.1 km(東釧路起点) |
電報略号 | ホヲ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
4人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)9月15日[1] |
備考 | 無人駅[2] |
歴史
編集1927年(昭和2年)に釧路駅 - 標茶駅間が開業した当初から設置されている駅であるが、2023年(令和5年)3月18日以降は「ご利用の少ない駅」見直しの一環として臨時駅の扱いとなり、冬季の列車停車をとりやめている[JR北 1][注 1]。
年表
編集- 1927年(昭和2年)9月15日:鉄道省釧網本線釧路駅[注 2] - 標茶駅間開業に伴い開業(一般駅)[4]。
- 1953年(昭和28年)度:前年度まで無電燈駅であったが、同年度に電燈駅化[5]。
- 1962年(昭和37年)12月9日:同日付で車扱貨物・集荷配達の取り扱いを廃止[6]。
- 1973年(昭和48年)2月5日:駅員配置が運転扱い要員のみとなる[7]。貨物・荷物取扱い廃止[1]。簡易委託化。
- 1984年(昭和59年)2月1日:駅員配置終了[8]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]。
- その後、簡易委託廃止、完全無人化。
- 1993年(平成5年)
- 2023年(令和5年)3月18日:同日実施のダイヤ改正に併せて臨時駅となり、以降毎年4月25日から11月30日までの季節営業となる[JR北 1]。
- 2024年(令和6年)3月16日:同日のダイヤ改正で当駅を通過していた快速「しれとこ摩周号」が普通列車となり、当駅にも春から秋の営業期間中停車するようになる(実際の停車は駅が営業を再開する同年4月25日から)[11]。
駅名の由来
編集1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では以下の2説を示している[12]。
- 釧路川の左岸(東側)に「細い岡」が連なっているところから
- 鉄道建設の際の監督官が「細岡」という姓であったため
また、アイヌ語研究者の更科源蔵は当駅の北で丘(現在の夢ケ丘展望台のある丘)が細く釧路川の左岸に向かって岬のように突き出している様を和訳したものだ、としている[13]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線の地上駅。旧上り本線が使われており、かつては下り本線(相対式ホーム)も有していた。釧路駅管理の無人駅である[2]。
現在の駅舎は1993年(平成5年)に改築された、延床面積25平方メートルの平屋建てログハウス[2]。トイレは簡易水洗式となっている[9]。
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ホーム(2018年9月)
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駅名標(2018年9月)
利用状況
編集乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 13 | [14] | |||
2015年(平成27年) | 「1名以下」 | [JR北 2] | |||
2016年(平成28年) | 0.2 | [JR北 3] | |||
2017年(平成29年) | 0.2 | [JR北 4] | |||
2018年(平成30年) | 0.2 | [JR北 5] | |||
2019年(令和元年) | 0.2 | [JR北 6] | |||
2020年(令和 | 2年)0.2 | [JR北 7] | |||
2021年(令和 | 3年)0.2 | [JR北 8] | |||
2022年(令和 | 4年)0.2 | [JR北 9] | 同年度を最後に通年営業を終了。同年度分以降データ発表されず。 |
駅周辺
編集当駅は釧路湿原国立公園の区域内にある。カヌー下りの終点にもあたる。
- 釧路湿原国立公園
- 達古武湖(達古武沼)
- 達古武木道
- 達古武オートキャンプ場
- 釧路川
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、923頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d “ログハウスに変身 JR釧網線細岡駅”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年6月5日)
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236 。2023年4月2日閲覧。
- ^ 内閣印刷局, ed (1927-09-08). “鉄道省告示 第198号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (210) .
- ^ 北海道新聞社 編『北海道年鑑 1954年版』北海道新聞社、1953年10月15日、198頁。doi:10.11501/2980303 。
- ^ 「日誌(昭和37年度12月分)」『鉄道統計月報――昭和37年度12月分』、日本国有鉄道経理局審査統計課、1963年3月、doi:10.11501/2267839。
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 104
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 113
- ^ a b “釧網本線細岡駅今月から改築”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年4月17日)
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 128
- ^ 『JR時刻表』2024年3月号、交通新聞社、2018年2月24日、715頁。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、160頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 更科, 源蔵『アイヌ語地名解 : 北海道地名の起源』北書房、1966年、269-270頁。doi:10.11501/2985550 。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、912頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ 下り順に記載。路線は釧路湿原駅方の東釧路駅が起点。
JR北海道
編集- ^ a b c 『2023年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2022年12月16日。オリジナルの2022年12月16日時点におけるアーカイブ 。2022年12月16日閲覧。
- ^ a b 『平成28年度事業運営の最重点事項』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年3月28日、6頁。オリジナルの2020年2月5日時点におけるアーカイブ 。2020年2月5日閲覧。
- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ 。2017年12月10日閲覧。
- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ 。2018年8月19日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
参考文献
編集- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
関連項目
編集外部リンク
編集- 細岡|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company