尾上町 (横浜市)

横浜市中区の町

尾上町(おのえちょう)は、神奈川県横浜市中区の町名。横浜市の中心街の関内地区に位置する。現行行政地名は尾上町。「丁目」として1丁目から6丁目までが存在し、住居表示は未実施[5]

尾上町
町丁
横浜市営地下鉄 関内駅 7番出口(2019年4月)
地図北緯35度26分46秒 東経139度38分06秒 / 北緯35.446172度 東経139.635119度 / 35.446172; 139.635119
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県の旗 神奈川
市町村 横浜市
行政区 中区
人口情報2024年(令和6年)3月31日現在[1]
 人口 269 人
 世帯数 151 世帯
面積[2]
  0.052 km²
人口密度 5173.08 人/km²
設置日 1889年明治22年)4月1日
郵便番号 231-0015[3]
市外局番 045(横浜MA[4]
ナンバープレート 横浜
ウィキポータル 日本の町・字
神奈川県の旗 ウィキポータル 神奈川県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
テンプレートを表示

地理

編集

横浜の関内地区に位置し、尾上町通りに沿い南東 - 北西に細長い形をしている。南東が1丁目、北西が6丁目となっている。北東(海側)の常盤町、関内駅側の真砂町1~4丁目・港町5~6丁目に挟まれ、南東は横浜公園、北西は大岡川を挟んで桜木町に接し、大江橋で結ばれている。横浜公園との境はみなと大通りが通り、各丁目の境には、1・2丁目の境から順にベイスターズ通り・関内桜通り・関内大通り・馬車道・博物館通りが横断する。尾上町通りと関内大通りのうち、桜木町方面から尾上町交差点を経て羽衣町方面への区間は国道16号となっている。3~4丁目の尾上町通りの地下には横浜市営地下鉄関内駅があり(JR関内駅と離れているため計画時の仮称は「尾上町駅」だった[6])、JR根岸線の関内駅とはマリナード地下街で結ばれている。5丁目には丸井馬車道館が撤退した跡に高層マンションが建てられ、2024年3月31日現在145世帯258名が暮らす。他の丁目はほぼオフィス街となっており、人口はゼロまたはごくわずかである[1]。町名は、謡曲『高砂』に出てくる尾上の松に因む[7]。縁起を祝って付けられた、瑞祥地名である。

歴史

編集

沿革

編集

1871年明治4年)、太田屋新田の埋立地に尾上町を新設。1873年3月の大火により一帯が焼失。新浜町・若松町・緑町・高砂町・小松町・小船町・駒形町を廃し相生町・尾上町・住吉町常盤町真砂町港町を北西-南東に走る通り沿いに設置した。1889年(明治22年)4月1日横浜市制施行により横浜市尾上町となる[8]

治安・風紀の維持

編集

2022年令和4年)11月1日より、尾上町1丁目から6丁目は神奈川県暴力団排除条例に基づき暴力団排除特別強化地域に指定されることとなった。地域内では飲食店などの特定営業者と暴力団員との間でみかじめ料のやりとりや用心棒などの役務提供・依頼などが禁止され、違反者は金銭の支払いや役務を依頼した側であっても懲役1年以下または罰金50万円以下の罰則が科される[9]

世帯数と人口

編集

2024年(令和6年)3月31日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである。秘匿の地域は合算で表記する[1]

町丁 世帯 人口
尾上町1丁目 0世帯 0人
尾上町2丁目 0世帯 0人
尾上町3丁目 6世帯 11人
尾上町4丁目
尾上町5丁目 145世帯 258人
尾上町6丁目 0世帯 0人
151世帯 269人

人口の変遷

編集

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[10]
18
2000年(平成12年)[11]
12
2005年(平成17年)[12]
250
2010年(平成22年)[13]
284
2015年(平成27年)[14]
292
2020年(令和2年)[15]
310

世帯数の変遷

編集

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[10]
13
2000年(平成12年)[11]
8
2005年(平成17年)[12]
138
2010年(平成22年)[13]
149
2015年(平成27年)[14]
172
2020年(令和2年)[15]
176

学区

編集

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2021年8月時点)[16]

丁目 番地 小学校 中学校
尾上町1丁目 全域 横浜市立本町小学校 横浜市立横浜吉田中学校
尾上町2丁目 全域
尾上町3丁目 全域
尾上町4丁目 全域
尾上町5丁目 全域
尾上町6丁目 全域

事業所

編集

2021年現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[17]

丁目 事業所数 従業員数
尾上町1丁目 55事業所 1,632人
尾上町2丁目 33事業所 903人
尾上町3丁目 154事業所 1,789人
尾上町4丁目 52事業所 725人
尾上町5丁目 141事業所 2,076人
尾上町6丁目 90事業所 1,522人
525事業所 8,647人

事業者数の変遷

編集

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[18]
448
2021年(令和3年)[17]
525

従業員数の変遷

編集

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[18]
6,470
2021年(令和3年)[17]
8,647

施設

編集

その他

編集

日本郵便

編集

また、事業所等によっては専用番号が付与されているところがある。

警察

編集

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[20]

丁目 番・番地等 警察署 交番・駐在所
尾上町1丁目 全域 加賀町警察署 尾上町交番
尾上町2丁目 全域
尾上町3丁目 全域
尾上町4丁目 全域
尾上町5丁目 全域
尾上町6丁目 全域

関連項目

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c 令和6(2024)年 町丁別人口(住民基本台帳による)町丁別人口_令和6年3月” (XLSX). 横浜市 (2024年4月5日). 2024年4月26日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 横浜市町区域要覧”. 横浜市 (2018年7月9日). 2021年8月11日閲覧。
  3. ^ a b 尾上町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 住居表示実施町名一覧 (令和2年10月19日現在)”. 横浜市 (2020年10月29日). 2021年8月28日閲覧。
  6. ^ 調査季報28号 特集 六大事業の経過と今後の方向 2.地下鉄建設の計画と実際 1971年3月発行
  7. ^ 横浜市市民局総務部住居表示課『横浜の町名』1996年12月、63-64頁。 
  8. ^ 『横浜の町名』1996年12月、横浜市市民局総務部住居表示課発行
  9. ^ 神奈川県暴力団排除条例(平成22年神奈川県条例第75号) 令和4年改正 令和4年11月1日施行”. 神奈川県 (2022年). 2022年9月19日閲覧。
  10. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  14. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  15. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年4月27日閲覧。
  16. ^ 小・中学校等の通学区域一覧(通学規則 別表)”. 横浜市 (2021年8月5日). 2021年8月8日閲覧。
  17. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  18. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  19. ^ 郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年5月3日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)
  20. ^ 交番案内/加賀町警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2024年5月6日閲覧。

参考資料

編集
  • 『県別マップル 神奈川県広域・詳細道路地図』昭文社、2006年(4刷)。ISBN 978-4398626998

外部リンク

編集
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy