歌う白骨』(うたうはっこつ、 The Singing Bone )は、1912年に発表されたオースティン・フリーマンによる短編小説集。前半で殺人犯の犯行が描かれ、後半で名探偵による事件の推理がなされる「倒叙」推理小説の最初の作品とされる[1]

歌う白骨
The Singing Bone
著者 オースティン・フリーマン
発行日 1912年
ジャンル 推理小説
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

主な登場人物

編集

収録作品

編集
  1. The Case of Oscar Brodski 「オスカー・ブロズキー事件」[2]
  2. A Case of Premeditation 「計画殺人事件」
  3. The Echo of a Mutiny 「歌う白骨(反抗のこだま[3])」
  4. A Wastrel's Roamnce 「おちぶれた紳士のロマンス」
  5. The Old Lag 「老いたる前科者」 - 本作のみ「倒叙」の作品ではない。

備考

編集
  • 「オスカー・ブロズキー事件」が「倒叙」推理小説の最初の作品といわれる。[4]
  • 殺人犯が逃亡したり、未遂に終わる、被害者側が許すなど、犯人が罰せられない作品もあるのが本作品集の特徴で、のちの「刑事コロンボ」や「倒叙」三大長編と異なる[5]

日本語訳書

編集

脚注

編集
  1. ^ 厳密にはエドガー・アラン・ポーの短編『黒猫』や『告げ口心臓』のような類型作品がある。
  2. ^ 邦題は、東京創元社のもの。ほかに「ブロドスキー事件」などの表記もあり。
  3. ^ 短編の原題は「反抗のこだま」であり、第2章(解決編)の「歌う白骨」が、全体の短編集タイトルにもなっている。
  4. ^ エラリー・クイーン 「クイーンの定員 Queen's Quorum」(1951年)など。
  5. ^ 殺意」、「伯母殺人事件」は殺人犯の惨敗に終わる。
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy