1996年の映画
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できごと
編集世界
編集- 2月2日 - ジーン・ケリー死去。
- 2月4日 - 橋口亮輔監督『渚のシンドバッド』、第25回ロッテルダム国際映画祭グランプリ受賞[1]。
- 2月26日 - 第46回ベルリン国際映画祭で東陽一監督『絵の中のぼくの村』が銀熊賞(貢献賞)受賞[1][注 1]。
- 5月2日 - ハリウッド版『GODZILLA』の概要が発表される[1]。世界配給はトライスター ピクチャーズ、日本国内は東宝、監督はヤン・デ・ボンからローランド・エメリッヒに変更[1]。
- 8月3日 - ゴジラにロサンゼルス市から感謝状[1]。
- 9月13日 - 韓国初の本格的国際映画祭、第1回釜山国際映画祭開催[1]。
- 12月19日 - 伊俳優マルチェロ・マストロヤンニ死去[2]。
日本
編集- 2月
- 3月
- 4月
- 4月1日 - ヘラルド・エースが「エースピクチャーズ」と改称[1]。
- 4月4日 - 松竹が邦画メジャーとして初のインターネットホームページ(HP)開設[1]。
- 4月20日 - 米第2位の興行会社AMCエンターテインメントが福岡市にAMCキャナルシティ13開場[1]。5大都市(近郊)に外資系シネコンが進出を開始[1]。
- 5月
- 5月8日 - 松竹がシネコン展開を目的とした松竹マルチプレックスシアターズ設立[1]。
- 5月31日 - フランス映画社、『愛のめぐりあい』(ミケランジェロ・アントニオーニ監督)に対する映倫のヘア修正要求を不服として、映倫設立以来初の再審査請求[1]。7月12日、映倫、無修正での上映を容認[1]。
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 12月7日 - 『インデペンデンス・デイ』(ローランド・エメリッヒ監督)公開、当時の国内洋画配収歴代第3位となる大ヒット[2]。
- 12月11日 - 外国映画輸入配給協会(外配協)主催、第1回「トーキョー・シネマ・ショー」開催[2]。
日本の映画興行
編集配給会社 | 配給本数 | 年間配給収入 | 概要 |
---|---|---|---|
前年対比 | |||
松竹 | 20 | 48億2910万円 | 松竹の1996年最高稼動番組は『男はつらいよ 寅次郎紅の花』/『サラリーマン専科』(11.6億円)。『学校II』(6億円)や『釣りバカ日誌8』(5億円)も手堅く稼いだ。 |
117.4% | |||
東宝 | 18 | 106億7251万円 | 12年連続の年間配給収入100億円突破。『ゴジラvsデストロイア』(20億円)、『Shall we ダンス?』(16億円)、『ドラえもん のび太と銀河超特急』(16億円)、『学校の怪談2』(16億円)、『スーパーの女』(15億円)が10億円の大台を突破した。 |
93.8% | |||
東映 | 21 | 47億4639万円 | 配給収入10億円以上の番組がなかった。アニメ番組も伸び悩み、前売り大量動員映画の『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』も6億円止まりだった。 |
74.1% |
各国ランキング
編集日本配給収入ランキング
編集順位 | 題名 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|
1 | ゴジラvsデストロイア | 東宝 | 20.0億円 |
2 | Shall we ダンス? | 東宝 | 16.0億円 |
2 | ドラえもん のび太と銀河超特急 ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!? |
東宝 | 16.0億円 |
2 | 学校の怪談2 | 東宝 | 16.0億円 |
5 | スーパーの女 | 東宝 | 15.0億円 |
6 | 男はつらいよ 寅次郎紅の花 サラリーマン専科 |
松竹 | 11.6億円 |
7 | ガメラ2 レギオン襲来 | 東宝 | 7.0億円 |
8 | クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 | 東宝 | 6.5億円 |
9 | 7月7日、晴れ | 東宝 | 6.0億円 |
9 | スレイヤーズRETURN X-エックス- |
東映 | 6.0億円 |
9 | 学校II | 松竹 | 6.0億円 |
9 | 八つ墓村 | 東宝 | 6.0億円 |
9 | わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語 | 東映 | 6.0億円 |
9 | スワロウテイル | 日本ヘラルド映画 エースピクチャーズ |
6.0億円 |
9 | 美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡 あずきちゃん ホワイト・バレンタイン 恋のチャンスがやってきた!! |
東映 | 6.0億円 |
9 | ドラゴンボール 最強への道 ご近所物語 |
東映 | 6.0億円 |
9 | ゲゲゲの鬼太郎 大海獣 (超)劇場版!地獄先生ぬ〜べ〜 |
東映 | 6.0億円 |
- #1 - #6の出典:1996年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- 上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、554頁。ISBN 978-4873767550。
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | ミッション:インポッシブル | UIP | 36.0億円 | |
2 | セブン | ギャガ | 26.5億円 | |
3 | ツイスター | UIP | 23.0億円 | |
6 | ゴジラvsデストロイア | 東宝 | 20.0億円 | |
5 | イレイザー | ワーナー・ブラザース | 17.0億円 | |
6 | Shall we ダンス? | 東宝 | 16.0億円 | |
6 | ドラえもん のび太と銀河超特急 | 東宝 | 16.0億円 | |
6 | 学校の怪談2 | 東宝 | 16.0億円 | |
9 | スーパーの女 | 東宝 | 15.0億円 | |
10 | ザ・ロック | ブエナ・ビスタ | 14.0億円 |
全世界興行収入ランキング
編集順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1 | インデペンデンス・デイ | 20世紀フォックス | $817,400,891 |
2 | ツイスター | ワーナー・ブラザース | $494,471,524 |
3 | ミッション:インポッシブル | パラマウント映画 | $457,696,359 |
4 | ザ・ロック | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $335,062,621 |
5 | ノートルダムの鐘 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $325,338,851 |
6 | 101 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $320,689,294 |
7 | 身代金 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $309,492,681 |
8 | ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合 | ユニバーサル・スタジオ | $273,961,019 |
9 | ザ・エージェント | コロンビア ピクチャーズ | $273,552,592 |
10 | イレイザー | ワーナー・ブラザース | $242,295,562 |
- 出典:“1996 Worldwide Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月18日閲覧。
北米興行収入ランキング
編集順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1. | インデペンデンス・デイ | 20世紀FOX | $306,169,268 |
2. | ツイスター | ワーナー・ブラザース/ユニバーサル | $241,721,524 |
3. | ミッション:インポッシブル | パラマウント | $180,981,856 |
4. | ザ・エージェント | トライスター | $153,952,592 |
5. | 身代金 | タッチストーン | $136,492,681 |
6. | 101 | ディズニー | $136,189,294 |
7. | ザ・ロック | ハリウッド・ピクチャーズ | $134,069,511 |
8. | ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合 | ユニバーサル | $128,814,019 |
9. | バードケージ | MGM/UA | $124,060,553 |
10. | 評決のとき | ワーナー・ブラザース | $108,766,007 |
- 出典: “1996 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月25日閲覧。
フランス観客動員数ランキング
編集- ノートルダムの鐘
- インデペンデンス・デイ
- セブン
- ペダル・ドゥース
- ミッション:インポッシブル
- 八日目
- Microcosmos : Le Peuple de l'herbe
- トイ・ストーリー
- ツイスター
- Un air de famille
- 出典:“FRANCE 1996 - BOX OFFICE STORY”. boxofficestory. 2016年1月20日閲覧。
日本公開映画
編集受賞
編集- 第69回アカデミー賞
- 作品賞 - 『イングリッシュ・ペイシェント』
- 監督賞 - アンソニー・ミンゲラ(『イングリッシュ・ペイシェント』)
- 主演男優賞 - ジェフリー・ラッシュ(『シャイン』)
- 主演女優賞 - フランシス・マクドーマンド(『ファーゴ』)
- 第54回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - 『イングリッシュ・ペイシェント』
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - ブレンダ・ブレッシン(『秘密と嘘』)
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - ジェフリー・ラッシュ(『シャイン』)
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『エビータ』
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - マドンナ(『エビータ』)
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - トム・クルーズ(『ザ・エージェント』)
- 監督賞 - ミロス・フォアマン(『ラリー・フリント』)
- 第53回ヴェネツィア国際映画祭
- 第20回日本アカデミー賞
- 最優秀作品賞 - 『Shall we ダンス?』(周防正行)
- 最優秀主演男優賞 - 役所広司(『Shall we ダンス?』)
- 最優秀主演女優賞 - 草刈民代(『Shall we ダンス?』)
- 第70回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『イル・ポスティーノ』
- 日本映画第1位 - 『Shall we ダンス?』
- 第51回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『Shall we ダンス?』
誕生
編集1月
編集2月
編集4月
編集5月
編集6月
編集7月
編集8月
編集9月
編集10月
編集11月
編集12月
編集死去
編集日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 7日 | ウィリアム・H・クローシア | 92 | 撮影監督 | |
21日 | 横山やすし | 51 | タレント・漫才師 | ||
2月 | 2日 | ジーン・ケリー | 83 | 俳優・ダンサー | |
5日 | 小国英雄 | 91 | 脚本家 | ||
13日 | マーティン・バルサム | 76 | 俳優 | ||
20日 | 武満徹 | 65 | 作曲家 | ||
25日 | ハイン・S・ニョール | 55 | 俳優 | ||
3月 | 2日 | 鈴木孝俊 | 83 | 美術監督 | |
9日 | ジョージ・バーンズ | 100 | 俳優・コメディアン | ||
13日 | クシシュトフ・キェシロフスキ | 54 | 映画監督 | ||
17日 | ルネ・クレマン | 82 | 映画監督 | ||
30日 | 藤岡豊 | 68 | 元・東京ムービー代表取締役社長 | ||
4月 | 6日 | グリア・ガースン | 91 | 女優 | |
26日 | スターリング・シリファント | 78 | 脚本家 | ||
5月 | 19日 | 高橋悦史 | 60 | 俳優 | |
20日 | ジョン・パートウィー | 76 | 俳優 | ||
23日 | 野長瀬三摩地 | 72 | TVディレクター | ||
6月 | 6日 | 小林重四郎 | 87 | 俳優 | |
10日 | フランキー堺 | 67 | 俳優 | ||
11日 | ブリギッテ・ヘルム | 88 | 女優 | ||
28日 | 山形勲 | 80 | 俳優 | ||
7月 | 2日 | マーゴ・ヘミングウェイ | 41 | 女優 | |
30日 | 長谷有洋 | 31 | 声優 | ||
クローデット・コルベール | 92 | 女優 | |||
8月 | 4日 | 渥美清 | 68 | 俳優 | |
27日 | 小林昭二 | 65 | 俳優 | ||
グレッグ・モリス | 62 | 俳優 | |||
9月 | 10日 | ジョアン・ドルー | 74 | 女優 | |
13日 | 2パック | 25 | ミュージシャン・俳優 | ||
18日 | アナベラ | 81 | 女優 | ||
22日 | ドロシー・ラムーア | 89 | 女優 | ||
23日 | 藤子・F・不二雄 | 62 | 漫画家 | ||
30日 | 内田朝雄 | 76 | 俳優 | ||
10月 | 1日 | 塚本信夫 | 63 | 俳優 | |
4日 | 小林正樹 | 80 | 映画監督 | ||
8日 | ウィリアム・プリンス | 83 | 俳優 | ||
14日 | ローラ・ラ・プラント | 91 | 女優 | ||
28日 | 岸田九一郎 | 89 | 照明技師 | ||
31日 | マルセル・カルネ | 90 | 映画監督 | ||
11月 | 14日 | ヴァージニア・チェリル | 88 | 女優 | |
12月 | 19日 | マルチェロ・マストロヤンニ | 72 | 俳優 | |
30日 | リュー・エアーズ | 80 | 俳優 | ||
ジャック・ナンス | 53 | 俳優 |
脚注
編集注釈
編集- ^ 〔引用者註〕東宝の資料では「銀熊賞(審査員特別賞)」になっていた。
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao 東宝 2010b, p. 249.
- ^ a b c d e f g 東宝 2010b, p. 250.
- ^ “会社概要”. ムービーチャンネル. 2022年10月3日閲覧。
- ^ アニメージュ1996年9月号より
- ^ 斉藤 2009, pp. 119.
- ^ “第48作 男はつらいよ 寅次郎紅の花”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ a b “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
- ^ 「日本映画業界決算」『キネマ旬報』1997年(平成9年)2月下旬号、キネマ旬報社、1997年、157頁。
参考文献
編集- 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。