「朝松健」の版間の差分
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'''朝松 健'''(あさまつ けん、[[1956年]][[4月10日]] - )は、[[北海道]][[札幌市]][[南区 (札幌市)|南区]]出身の[[小説家]] |
'''朝松 健'''(あさまつ けん、本名:'''松井 克弘'''<ref>『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.440</ref>。[[1956年]][[4月10日]] - )は、[[北海道]]・[[札幌市]][[南区 (札幌市)|南区]]出身の[[小説家]]。 |
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ペンネームの由来は作家[[アーサー・マッケン]]から<ref name="kusaka">{{Cite book|和書|title=金閣寺の首|author1=朝松健|author2=日下三蔵|authorlink2=日下三蔵|chapter=解説|publisher=[[河出書房新社]]|date=2016-05|isbn=978-4309024677}}</ref>。妻は[[魔女]]思想家の[[松尾未来]]。 |
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[[密教]][[立川流 (密教)|立川流]]と[[室町時代]]をベースにした小説を精力的に発表している。また[[クトゥルフ神話]]についての[[アンソロジー]]編纂についても内外から高い評価を得ている。 |
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[[オカルト]]・[[怪奇小説]]、[[伝奇小説]]を中心に幅広く執筆し、近年はいわゆる[[「彼の法」集団|「立川流」]]{{Refnest|group="注釈"|近年の研究で[[仁寛]]が創始した[[真言宗]]の一法流が髑髏本尊を崇拝する邪淫教だったという長く信じられてきた通説は否定されつつあり、この問題にこだわりを持って情報発信をし続けている宗教学者の[[彌永信美]]は髑髏本尊儀礼で知られる立川流を本当の立川流と区別して「いわゆる」付きの「立川流」と呼んでいる<ref>{{cite journal|和書|author=彌永信美 |authorlink=彌永信美 |journal=智山学報 |volume=67 |issue=81 |pages=1–44 |title=いわゆる「立川流」ならびに髑髏本尊儀礼をめぐって |url=https://www.academia.edu/36746311/ |publisher=智山勧学会 |date=2018-03-31}}</ref>。ここでも彌永に従っていわゆる「立川流」と表記する。}}と[[室町時代]]をベースにした小説も精力的に発表している。また[[クトゥルフ神話]]についての[[アンソロジー]]編纂についても内外から高い評価を得ている。 |
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== 来歴 == |
== 来歴 == |
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14歳の時、台風の夜に[[ハワード・フィリップス・ラヴクラフト|H・P・ラヴクラフト]]の『[[チャールズ・ウォードの奇怪な事件|チャールズ・デクスター・ウォード事件]]』を読み、熱狂的なラヴクラフティアンになる<ref name="higashi">{{Cite|和書|author=東雅夫|authorlink=東雅夫|title=クトゥルー神話事典|publisher=学習研究社|series=学研M文庫|edition=第三|date=2007-01|isbn=978-4059004608|pages=399-401}}</ref>。 |
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[[北海道札幌月寒高等学校]]、[[東洋大学]][[文学部]]仏教学科卒業。 |
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[[北海道札幌月寒高等学校]]在学中の[[1972年]]、幻想怪奇小説の[[同人]]「黒魔団」を結成<ref name="kusaka" />。[[1981年]]、[[東洋大学]]文学部仏教学科卒業。 |
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[[1972年]]、幻想怪奇小説の[[同人]]「黒魔団」を結成。[[1981年]]に[[国書刊行会]]に入社し、怪奇小説の翻訳出版に従事しながら、西洋[[魔術]]関係の記事・著作を多数発表する。西洋魔術についての知識を日本に体系的に紹介したのは、朝松をもって嚆矢とする。1980年代以降の小説やゲームで頻出する魔術関係の単語には、朝松が原典を訳出する際に考案した訳語や造語が広まったものがある(例えば[[召喚魔術]]の「召喚」など)。 |
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[[国書刊行会]]に入社し、編集者として『真ク・リトル・リトル神話大系』『定本ラヴクラフト全集』『[[アーカム・ハウス叢書]]』などの企画編集に従事<ref name="higashi" />。 |
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[[1986年]]、『魔教の幻影』([[ソノラマ文庫]])で小説家としてデビューする。 |
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その傍ら、西洋[[魔術]]関係の記事・著作を多数発表。西洋魔術についての知識を日本に体系的に紹介したのは、朝松をもって嚆矢とする。1980年代以降の小説やゲームで頻出する魔術関係の単語には、朝松が原典を訳出する際に考案した訳語や造語が広まったものがある(例えば[[召喚魔術]]の「召喚」など)。<ref>アトリエサード『[[邪神帝国]] 完全版』解説([[井上雅彦]])367頁。[[ハヤカワ文庫]]版にも収録。</ref> |
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[[1985年]]、初の著書となるノンフィクション『変身力をよび起こす西洋魔術の本』(はまの出版)を刊行。この年、国書刊行会を退社<ref name="kusaka" />。翌[[1986年]]、『魔教の幻影』([[ソノラマ文庫]])で小説家としてデビューする。 |
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[[1995年]]、[[脳膿瘍]]で緊急入院し、一時は生死の境を彷徨うも、1996年に奇跡的な復帰をとげて執筆を再開する。 |
[[1995年]]、[[脳膿瘍]]で緊急入院し、一時は生死の境を彷徨うも、1996年に奇跡的な復帰をとげて執筆を再開する。 |
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[[1999年]] |
[[1999年]]、自身の恐怖体験を[[JET (漫画家)|JET]]が漫画化した『KEN & JETの魔界召喚』([[朝日ソノラマ]]コミック)が刊行される。 |
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[[2005年]]、室町物の短編『[[東山殿御庭]]』(『[[異形コレクション]]29 黒い遊園地』。また2006年には[[講談社]]から同名の短編集が刊行されている)が第58回[[日本推理作家協会賞]]短篇部門の候補に選ばれる<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.mystery.or.jp/prize/detail/10581|title=2005年 第58回 日本推理作家協会賞 短編部門|publisher=日本推理作家協会|accessdate=2022-03-01}}</ref>。この『東山殿御庭』を含む「一休シリーズ」や『血と炎の京 私本・応仁の乱』(2020年、[[文春文庫]])など、近年は[[室町時代]]に材を取った時代伝奇小説でその異能ぶりを発揮している{{Refnest|group="注釈"|当人は2019年に行われたインタビューで「20年もよく書いたと思いますよ。従来室町時代はエンターテインメントに向かないというのが定説で、僕の前には山田風太郎先生の諸作があるくらいでした。室町ものを書き出した当初は、ホラーファンや同業者から「時代ものに逃げた」といわれましたね。(略)それでも諦めずに書き続けていたら、ここにきて空前の室町ブーム。書き出すのが20年早すぎました。」<ref>{{Cite web|和書|author=朝宮運河|url=https://book.asahi.com/article/12139595|title=室町ブームの今こそ読みたい“百鬼夜行”の時代ホラー 朝松健さん「一休シリーズ」|date=2019-02-16|website=好書好日|accessdate=2022-03-15}}</ref>と語っている。}}。 |
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[[2006年]]、室町物の短編『[[東山殿御庭]]』が第58回[[日本推理作家協会賞]]短篇部門の候補に選ばれた。 |
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なお、[[高橋葉介]]の『[[ |
なお、[[高橋葉介]]の『[[KUROKO-黒衣-]]』の作中に「[[オカルト]]作家 荒松健太郎」として登場している。 |
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== 作品リスト == |
== 作品リスト == |
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●は[[アンソロジー]]『[[異形コレクション]]』に掲載された作品。 |
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=== 逆宇宙シリーズ === |
=== 逆宇宙シリーズ === |
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[[ソノラマ文庫]]から、1986年から1990年にかけて刊行された。 |
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* 逆宇宙ハンターズ |
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* 逆宇宙ハンターズ 全6巻:魔教の幻影、魔霊の剣、黄金鬼の城、虚空聖山、暗黒の夜明け、ベルバランの鬼火 |
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** 魔教の幻影 |
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* 逆宇宙レイザース 全6巻:赫い妖霊星、白の照魔宮、青き怪魔洞、黄泉の摩天楼、黒衣の妖巫王、玆き炎の仮面 |
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** 魔霊の剣 |
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** 黄金鬼の城 |
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単巻。1992年にソノラマ文庫から刊行され、加筆修正版が1999年に[[ハルキ文庫]]から刊行。 |
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** 虚空聖山 |
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* 逆宇宙ハンター 比良坂ファイル 幻の女(ファム・ファタル) |
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** 暗黒の夜明け |
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** ベルバランの鬼火 |
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単巻。2005年にソノラマ文庫から刊行。 |
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* 逆宇宙レイザース |
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** 赫い妖霊星 |
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** 白の照魔宮 |
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** 青き怪魔洞 |
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** 黄泉の摩天楼 |
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** 黒衣の妖巫王 |
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** 玆き炎の仮面 |
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* 比良坂ファイル 幻の女(ファム・ファタル) |
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* 修羅鏡 白凰坊伝綺帖 |
* 修羅鏡 白凰坊伝綺帖 |
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=== 魔術戦士(マジカル・ウォーリアー) === |
=== 魔術戦士(マジカル・ウォーリアー) === |
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5巻まで刊行後に出版社の倒産で中断。その後、版元を替えて完結。 |
5巻まで刊行後に出版社の倒産で中断。その後、版元を替えて完結。 |
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[[大陸ノベルス]]は6巻で中断。[[スーパークエスト文庫]]は3巻で中断。ハルキ文庫全7巻。 |
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* 蛇神召喚 |
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1989年から1992年にかけて6巻が刊行され、2000年にハルキ文庫で最終7巻が刊行されて完結した。 |
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* 妖蛆召喚 |
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* 蛇神召喚、妖蛆召喚、牧神召喚、星辰召喚、白魔召喚、冥府召喚、魔王召喚 |
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* 牧神召喚 |
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* 星辰召喚 |
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* 白魔召喚 |
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* 冥府召喚 |
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* 魔王召喚 |
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=== 私闘学園 === |
=== 私闘学園 === |
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[[ソノラマ文庫]]から1987年から1993年にかけて刊行された。SF・ファンタジー小説誌『[[獅子王 (雑誌)|獅子王]]』での連載もあった。 |
全9巻。[[ソノラマ文庫]]から1987年から1993年にかけて刊行された。SF・ファンタジー小説誌『[[獅子王 (雑誌)|獅子王]]』での連載もあった。表紙および挿絵は[[島本和彦]]。 |
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表紙および挿絵は[[島本和彦]]。 |
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;概要 |
;概要 |
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:北関東のS県先負市の誠新学園に通う、5人の高校生達が結成した「格闘技同好会」とその顧問を主人公にしたドタバタ熱血青春格闘技小説。 |
:北関東のS県先負市の誠新学園に通う、5人の高校生達が結成した「格闘技同好会」とその顧問を主人公にしたドタバタ熱血青春格闘技小説。 |
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:* 帰ってきた私闘学園 |
:* 帰ってきた私闘学園 |
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:* 哀愁の私闘学園 |
:* 哀愁の私闘学園 |
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:* 私闘学園[完結篇?] |
:* 私闘学園[完結篇?] |
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:* その後の私闘学園 |
:* その後の私闘学園 |
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* 妖夢街(ブリガドーン)の影男 |
* 妖夢街(ブリガドーン)の影男 |
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=== 旋風伝 |
=== 旋風伝 === |
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ソノラマノベルスから『ノーザン・トレイル』2冊が刊行された後に中断していたが、改題して完結。後に[[GA文庫]]から3分冊版が刊行。 |
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* |
* ノーザン・トレイル:犬街道、神々の砦 |
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* 旋風伝 |
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* 神々(カムイ・ウタラ)の砦 |
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「武死道」のタイトルで[[ヒロモト森一]]によって漫画化。 |
「武死道」のタイトルで[[ヒロモト森一]]によって漫画化。 |
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[[一休宗純]]が登場する伝奇シリーズ。 |
[[一休宗純]]が登場する伝奇シリーズ。 |
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* 一休暗夜行 |
* 一休暗夜行 |
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* 一休闇物語(短編集 |
* 一休闇物語(短編集):紅紫の契、泥中蓮●、うたかたに還る、けふ鳥、舟自帰●、画霊、影わに |
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** 収録作 |
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*** 紅紫の契 - 『[[小説CLUB]]』1999年2月号 |
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*** 泥中蓮 - 『異形コレクション トロピカル』 |
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*** うたかたに還る - 『[[小説宝石]]』2000年6月号 |
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*** けふ鳥 - 『小説宝石』2000年11月号 |
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*** 舟自帰 - 『異形コレクション 幽霊船』 |
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*** 画霊 - 『小説宝石』2001年9月号 |
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*** 影わに - 書き下ろし |
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* 一休虚月行 |
* 一休虚月行 |
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* 一休破軍行 |
* 一休破軍行 |
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* 一休魔仏行 |
* 一休魔仏行 |
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* 暁けの蛍 |
* 暁けの蛍 |
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* [[東山殿御庭]]●:尊氏膏●、邪笑う闇●<ref group="注釈">異形コレクション収録時は「邪笑ふ闇」</ref>、甤(ずい)●、應仁黄泉圖●<ref group="注釈">異形コレクション収録時は「応仁黄泉圖」</ref>、東山殿御庭● |
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* [[東山殿御庭]] |
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*:なお、2018年には上記5編に書き下ろしの新作「朽木の花」を加えた『朽木の花〜新編・東山殿御庭』が刊行されている。 |
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*:[[アンソロジー]]「[[異形コレクション]]」シリーズのために書き下ろされた作品を集めた短編集。 |
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* ぬばたま一休●:木曾の褥●、ひとつ目さうし●、赤い歯型●、緋衣●、邪曲回廊●、一休髑髏 |
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** 収録作 |
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*** 尊氏膏 - 『蒐集家(コレクター)』収録 |
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この他、短編集『棘の闇』や『金閣寺の首』にも一休ものが収録されている<ref group="注釈">具体的には『棘の首』収録の「異の葉狩り」「屍舞図 「醜い空」、『金閣寺の首』収録の「侘びの時空」「筆置くも夢のうちなるしるしかな」「生きてゐる風」が一休もの。</ref>。 |
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*** 邪笑う闇 - 『獣人』収録(収録時は「邪笑ふ闇」) |
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*** 甤(ずい) - 『アジアン怪綺(ゴシック)』収録 |
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*** 應仁黄泉圖 - 『魔地図』収録(収録時は「応仁黄泉圖」) |
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*** 東山殿御庭 - 『黒い遊園地』収録 |
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* ぬばたま一休 |
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*:アンソロジー「異形コレクション」シリーズのために書き下ろされた作品を集めた短編集。書き下ろし1編を含む。 |
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** 収録作 |
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*** 木曾の褥 - 『妖女』収録 |
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*** ひとつ目さうし - 『幻想探偵』収録 |
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*** 赤い歯型 - 『心霊理論』収録 |
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*** 緋衣 - 『伯爵の血族 ―紅ノ章―』収録 |
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*** 邪曲回廊 - 『オバケヤシキ』収録 |
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*** 一休髑髏 - 書き下ろし |
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=== 室町伝奇集 === |
=== 室町伝奇集 === |
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* 百怪祭●:魔蟲傳、水虎論●、小面曾我放下敵討●、豊国祭の鐘●、かいちご●、飛鏡の蠱●、「俊寛」抄―世阿弥という名の獄―● |
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* 百怪祭 |
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* 百怪祭2-闇絢爛●:血膏はさみ、妖霊星●、恐怖燈●、[[夜刀浦領異聞|「夜刀浦領」異聞]]、夜の耳の王、荒墟● |
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** 魔蟲傳 - 書き下ろし |
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** 水虎論 - 『異形コレクション 水妖』 |
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** 小面曾我放下敵討 - 『異形コレクション 俳優』 |
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** 豊国祭の鐘 - 『異形コレクション 屍者の行進』 |
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** かいちご - 『異形コレクション チャイルド』 |
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** 飛鏡の蠱 - 『異形コレクション 月の物語』 |
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** 「俊寛」抄―世阿弥という名の獄― - 『異形コレクション 時間怪談』 |
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* 百怪祭2-闇絢爛 |
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** 血膏はさみ - 書き下ろし |
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** 妖霊星 - 『異形コレクション 夢魔』 |
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** 恐怖燈 - 『異形コレクション キネマ・キネマ』 |
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** 「夜刀浦領」異聞 - 『秘神 ~闇の祝祭者たち~』([[アスペクト (企業)|アスペクト]]ノベルス) |
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** 夜の耳の王 - 書き下ろし |
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** 荒墟 - 『異形コレクション 恐怖症』 |
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=== 真田十勇士シリーズ === |
=== 真田十勇士シリーズ === |
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155行目: | 116行目: | ||
=== 大菩薩峠の要塞 === |
=== 大菩薩峠の要塞 === |
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未完。[[富士見ファンタジア文庫]]で1991年から1992年にかけて刊行された。 |
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未完。 |
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* 大菩薩峠の要塞 一の巻 江戸砲撃篇 |
* 大菩薩峠の要塞 一の巻 【攻】江戸砲撃篇 |
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* 大菩薩峠の要塞 二の巻 甲州封鎖篇 |
* 大菩薩峠の要塞 二の巻 【守】甲州封鎖篇 |
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=== 大冒険 === |
=== 大冒険 === |
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170行目: | 131行目: | ||
=== マジカル・シティ・ナイト === |
=== マジカル・シティ・ナイト === |
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全10巻<ref group="注釈" name="MaCity">電子書籍化に伴い、改題して連番化。</ref>。 |
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* マジカル・シティ・ナイト(1) |
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* (1) |
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* マジカル・シティ・ナイト(2) 旧支配者の足音 |
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* (2) 旧支配者の足音 |
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* マジカル・シティ・ナイト(3) 魔法庁ウォーズ |
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* (3) 魔法庁ウォーズ |
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* マジカル・シティ・ナイト(4) 天空の敵 |
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* (4) 天空の敵 |
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* マジカル・シティ・ナイト(5) ベンを探せ! |
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* (5) ベンを探せ! |
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* マジカル・シティ・ナイトII(1) 凍殺のステルス |
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* II(1)<ref group="注釈" name="MaCity" /> 凍殺のステルス |
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* マジカル・シティ・ナイトII(2) 青龍仕掛けのアリア |
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* II(2)<ref group="注釈" name="MaCity" /> 青龍仕掛けのアリア |
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* 暗黒は我を蔽う マジカル・シティ・ナイトFINAL |
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* 暗黒は我を蔽う |
* 暗黒は我を蔽う マジカル・シティ・ナイトFINAL<ref group="注釈" name="MaCity" /> |
||
* 暗黒は我を蔽う |
* 暗黒は我を蔽う 鏡影都市<ref group="注釈" name="MaCity" /> |
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* 暗黒は我を蔽う 夜の騎士 KNIGHT AT THE NIGHT<ref group="注釈" name="MaCity" /> |
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=== クトゥルフ物 === |
=== クトゥルフ物 === |
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* 崑央 |
* [[崑央の女王]] |
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* 小説 |
* [[小説ネクロノミコン]]:海魔荘の召喚、冷鬼の恋、幻覚の陥穽、ラヴクラフト・レター |
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** 海魔荘の召喚 |
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** 冷鬼の恋 |
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** 幻覚の陥穽 |
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* [[肝盗村鬼譚]] |
* [[肝盗村鬼譚]] |
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* [[邪神帝国]]:"伍長"の自画像、ヨス=トラゴンの仮面、狂気大陸、1889年4月20日、夜の子の宴、ギガントマキア1945、怒りの日 |
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* 邪神帝国([[ナチス・ドイツ]]とクトゥルフ神話を関連させた短編集) |
|||
* [[秘神黙示ネクロノーム]] 全3巻 |
|||
** "伍長"の自画像 - 『[[小説CLUB]]』1994年8月号 |
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* [[弧の増殖|弧の増殖 夜刀浦鬼譚]] |
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** ヨス=トラゴンの仮面 - 『[[SFマガジン]]』1994年6月号 |
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* チャールズウォードの系譜 |
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** 狂気大陸 - 『SFマガジン』1995年9月 |
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* [[魔道コンフィデンシャル]] |
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** 1889年4月20日 - 『SFマガジン』1997年3月号 |
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* アシッド・ヴォイド:星の乱れる夜、[[闇に輝くもの]]、[[ゾスの足音]]、[[十死街]]、[[空のメデューサ]]、[[球面三角]]、[[Acid Void in New Fungi City]] |
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** 夜の子の宴 - 『SFマガジン』1997年11月号 |
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* Faceless City |
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** ギガントマキア1945 - 『SFマガジン』1998年9月号 |
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** 怒りの日 - 書き下ろし |
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* The Cthulhu Mythos Files3 邪神帝国(加筆完全補完版) |
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* The Cthulhu Mythos Files4 崑央(クン・ヤン)の女王(加筆完全補完版) |
|||
* The Cthulhu Mythos Files6 チャールズウォードの系譜 |
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=== 秘神黙示ネクロノーム === |
|||
* [[秘神黙示ネクロノーム]](1) |
|||
* 秘神黙示ネクロノーム(2) |
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* 秘神黙示ネクロノーム(3) |
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=== 黒衣伝説 === |
=== 黒衣伝説 === |
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210行目: | 160行目: | ||
=== その他の小説 === |
=== その他の小説 === |
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* 魔障(短編集) |
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** 魔障 - 書き下ろし |
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** 忌の血族 - 『[[獅子王]]』1987年9月号 |
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** 追ってくる - 『[[小説コットン]]』1991年8月号 |
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* こわがらないで… |
* こわがらないで… |
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* マジカル・ハイスクール |
* マジカル・ハイスクール <ref group="注釈">マジカル・ハイスクール |
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: {{ISBN2|4-8291-2382-6|link=no}} |
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: [[富士見ファンタジア文庫]] |
|||
: [[1990年|平成2年]]11月20日 初版発行 |
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; あらすじ |
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: オカルト好きの高校生であるシンゴ、ホンエン、シュウの3人組は、オカルト雑誌に書かれていた悪魔の呼び出し方を試して成功するが、そのまま逃げられてしまう。悪魔が引き起こす騒ぎの中、美少女委員長マサミに誘われて自宅を訪ねると、彼女の父親は本物の魔術師だった。3人は魔術師の指導を受けて、最後には悪魔を追い返すことに成功する。 |
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; 目次 |
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: {| class="wikitable mw-collapsible mw-collapsed" style="white-space:nowrap;" |
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|+style="text-align:left; font-weight:unset;"|目次 |
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!colspan="2"|章節 |
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!頁 |
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|colspan="2"|プロローグ・{{ruby|小悪魔|しょうあくま}}の{{ruby|喚起|かんき}}||7 |
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|colspan="2"|第一章 {{ruby|儀式場|テンプル}}の設定||32 |
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|1、教生の名は、キタナイ||32 |
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|2、美少女の名は、マサミ||41 |
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|3、学園は、いきなり、ホラー||51 |
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|4、体育館だって、ホラー||65 |
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|- |
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|5、でも、放課後は、マジカル||71 |
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|- |
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|colspan="2"|第二章 {{ruby|儀式|ぎしき}}の開始||83 |
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|- |
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|rowspan="4"| |
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|1、{{ruby|魔術師|マジシャン}}? {{ruby|魔法使い|ウィザード}}? {{ruby|妖術師|ソーサラー}}?||83 |
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|- |
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|2、{{ruby|豪華|ごうか}}{{ruby|本|ぼん}}? 洋書? 新書判?||91 |
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|3、{{ruby|白魔術|ホワイト・マジック}}? {{ruby|黒魔術|ブラック・マジック}}? パワー{{ruby|魔術|マジック}}?||100 |
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|- |
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|4、{{ruby|悪魔|あくま}}? {{ruby|魔術|まじゅつ}}? ホノリウスの書?||109 |
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|- |
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|colspan="2"|第三章 {{ruby|周行|しゅうこう}}||117 |
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|1、教生{{ruby|魔術師|まじゅつし}}の{{ruby|呪|のろ}}い||117 |
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|2、{{ruby|小悪魔|しょうあくま}}の午後||126 |
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|- |
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|3、{{ruby|超常|ちょうじょう}}学園の息子たち娘たち||135 |
|||
|- |
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|4、{{ruby|悪魔|あくま}}が来りて{{ruby|爪|つめ}}を{{ruby|研|と}}ぐ||143 |
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|- |
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|5、{{ruby|小悪魔|しょうあくま}}VS.シュウ/息づまる戦い||151 |
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|- |
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|colspan="2"|第四章 {{ruby|幻視|げんし}}と{{ruby|変容|へんよう}}||163 |
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|- |
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|rowspan="5"| |
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|1、{{ruby|小悪魔|しょうあくま}}の{{ruby|復活|ふっかつ}}||163 |
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|- |
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|2、血の{{ruby|祝祭日|しゅくさいじつ}}は三十日のさんりんぼう||170 |
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|- |
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|3、パトカーはヤなことが起こる{{ruby|前兆|ぜんちょう}}だと思う||181 |
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|- |
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|4、学園は{{ruby|狙|ねら}}われている||189 |
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|- |
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|5、ホラーでスプラッタな術?||200 |
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|- |
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|colspan="2"|第五章 退去||211 |
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|- |
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|rowspan="5"| |
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|1、{{ruby|追儺|ついな}}と{{ruby|祓|はら}}い||211 |
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* 幻獣戦記 ユニコーン作戦 |
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* 背徳の召喚歌(短編集) |
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** 黄玉の牙 |
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* 夜の果ての街 |
* 夜の果ての街 |
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* 魔障(短編集) |
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** 魔障 - 書き下ろし |
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** 彷徨える狸御殿 - 『[[月刊小説]]』1992年5月号 |
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** 忌の血族 - 『[[獅子王]]』1987年9月号 |
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** [[追ってくる]] - 『[[小説コットン]]』1991年8月号 |
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* 踊る狸御殿(短編集)<ref group="注釈">[[月刊小説]]1992年5月号から1993年7月号にかけて掲載された作品を収録。</ref>:彷徨える狸御殿、ギターを抱いた狸御殿、狸御殿流し、聖夜の狸御殿、狸御殿心中、夢見る狸御殿、狸御殿は永遠に |
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** 聖夜の狸御殿 - 『月刊小説』1993年1月号 |
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* 棘の闇(短編集)●:異の葉狩り●、この島にて●、屍舞図●、醜い空●、輝風 戻る能はず● |
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** 狸御殿心中 - 『月刊小説』1993年3月号 |
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* 金閣寺の首(短編集)●:若狭殿耳始末●、「西の京」戀幻戯●、侘びの時空●、筆置くも夢のうちなるしるしかな●、生きてゐる風●、首狂言天守投合●、立華・白椿●、ぬっへっほふ● |
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** 夢見る狸御殿 - 『月刊小説』1993年5月号 |
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* 血と炎の京 私本・応仁の乱 |
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** 狸御殿は永遠に - 『月刊小説』1993年7月号 |
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* 大地母神の贄(電子版のみ) |
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** 異の葉狩り - 『異形コレクション 夏のグランドホテル』 |
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** この島にて - 『異形コレクション 進化論』 |
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** 屍舞図 - 『異形コレクション Fの肖像―フランケンシュタインの幻想たち―』 |
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** 醜い空 - 『異形コレクション 怪物團』 |
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** 輝風 戻る能はず - 『異形コレクション アート偏愛』 |
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* 弧の増殖 |
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=== アンソロジー収録短篇 === |
=== アンソロジー収録短篇 === |
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* 秘神界 歴史編 |
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* 秘神界 現代編 |
* 秘神界 現代編 |
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== その他 == |
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* [[ドラえもん]] 小学館コロコロ文庫版 8巻(1997年) - 解説を執筆(テーマ別編集のシリーズで8巻は「恐怖編」) |
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== 英訳 == |
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* Lairs of the Hidden Gods series #1 Night Voices, Night Journeys, Kurodahan Press([[黒田藩プレス]]), 2005 『秘神界』2巻の英訳4分冊 |
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* Lairs of the Hidden Gods series #2 Inverted Kingdom, Kurodahan Press, 2005 |
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* Lairs of the Hidden Gods series #3 Straight to Darkness, Kurodahan Press, 2006 |
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* Lairs of the Hidden Gods series #4 The Dreaming God, Kurodahan Press, 2006 |
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* Queen of K’n-Yan, Kurodahan Press, 2008 『崑央の女王』の英訳 |
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== 脚注 == |
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== 関連項目 == |
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== 外部リンク == |
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*[http://uncle-dagon.g.dgdg.jp/ UNCLE DAGON TEMPL(朝松健公式サイト)] |
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2024年9月18日 (水) 10:27時点における最新版
朝松 健(あさまつ けん、本名:松井 克弘[1]。1956年4月10日 - )は、北海道・札幌市南区出身の小説家。
ペンネームの由来は作家アーサー・マッケンから[2]。妻は魔女思想家の松尾未来。
オカルト・怪奇小説、伝奇小説を中心に幅広く執筆し、近年はいわゆる「立川流」[注釈 1]と室町時代をベースにした小説も精力的に発表している。またクトゥルフ神話についてのアンソロジー編纂についても内外から高い評価を得ている。
来歴
[編集]14歳の時、台風の夜にH・P・ラヴクラフトの『チャールズ・デクスター・ウォード事件』を読み、熱狂的なラヴクラフティアンになる[4]。
北海道札幌月寒高等学校在学中の1972年、幻想怪奇小説の同人「黒魔団」を結成[2]。1981年、東洋大学文学部仏教学科卒業。
国書刊行会に入社し、編集者として『真ク・リトル・リトル神話大系』『定本ラヴクラフト全集』『アーカム・ハウス叢書』などの企画編集に従事[4]。
その傍ら、西洋魔術関係の記事・著作を多数発表。西洋魔術についての知識を日本に体系的に紹介したのは、朝松をもって嚆矢とする。1980年代以降の小説やゲームで頻出する魔術関係の単語には、朝松が原典を訳出する際に考案した訳語や造語が広まったものがある(例えば召喚魔術の「召喚」など)。[5]
1985年、初の著書となるノンフィクション『変身力をよび起こす西洋魔術の本』(はまの出版)を刊行。この年、国書刊行会を退社[2]。翌1986年、『魔教の幻影』(ソノラマ文庫)で小説家としてデビューする。
1995年、脳膿瘍で緊急入院し、一時は生死の境を彷徨うも、1996年に奇跡的な復帰をとげて執筆を再開する。
1999年、自身の恐怖体験をJETが漫画化した『KEN & JETの魔界召喚』(朝日ソノラマコミック)が刊行される。
2005年、室町物の短編『東山殿御庭』(『異形コレクション29 黒い遊園地』。また2006年には講談社から同名の短編集が刊行されている)が第58回日本推理作家協会賞短篇部門の候補に選ばれる[6]。この『東山殿御庭』を含む「一休シリーズ」や『血と炎の京 私本・応仁の乱』(2020年、文春文庫)など、近年は室町時代に材を取った時代伝奇小説でその異能ぶりを発揮している[注釈 2]。
なお、高橋葉介の『KUROKO-黒衣-』の作中に「オカルト作家 荒松健太郎」として登場している。
作品リスト
[編集]逆宇宙シリーズ
[編集]ソノラマ文庫から、1986年から1990年にかけて刊行された。
- 逆宇宙ハンターズ 全6巻:魔教の幻影、魔霊の剣、黄金鬼の城、虚空聖山、暗黒の夜明け、ベルバランの鬼火
- 逆宇宙レイザース 全6巻:赫い妖霊星、白の照魔宮、青き怪魔洞、黄泉の摩天楼、黒衣の妖巫王、玆き炎の仮面
単巻。1992年にソノラマ文庫から刊行され、加筆修正版が1999年にハルキ文庫から刊行。
- 逆宇宙ハンター 比良坂ファイル 幻の女(ファム・ファタル)
単巻。2005年にソノラマ文庫から刊行。
- 修羅鏡 白凰坊伝綺帖
魔術戦士(マジカル・ウォーリアー)
[編集]5巻まで刊行後に出版社の倒産で中断。その後、版元を替えて完結。 大陸ノベルスは6巻で中断。スーパークエスト文庫は3巻で中断。ハルキ文庫全7巻。 1989年から1992年にかけて6巻が刊行され、2000年にハルキ文庫で最終7巻が刊行されて完結した。
- 蛇神召喚、妖蛆召喚、牧神召喚、星辰召喚、白魔召喚、冥府召喚、魔王召喚
私闘学園
[編集]全9巻。ソノラマ文庫から1987年から1993年にかけて刊行された。SF・ファンタジー小説誌『獅子王』での連載もあった。表紙および挿絵は島本和彦。
- 概要
- 北関東のS県先負市の誠新学園に通う、5人の高校生達が結成した「格闘技同好会」とその顧問を主人公にしたドタバタ熱血青春格闘技小説。
- 各巻タイトル
-
- 私闘学園
- 続・私闘学園
- 新・私闘学園
- 私闘学園の逆襲
- 私闘学園V(サンク)
- 帰ってきた私闘学園
- 哀愁の私闘学園
- 私闘学園[完結篇?]
- その後の私闘学園
民遺監シリーズ
[編集]陸上自衛隊「民族遺産監理室」の暗躍とそれを追うジャーナリストを描く。
- 凶獣幻野
- 天外魔艦
- 屍食回廊
瀬田寒シリーズ
[編集]- 魔犬召喚
- 碧い眼の封印(「神蝕地帯」に改題)
虹のマジカル・レッド
[編集]- 白仮面(ペールフェイス)と赤い魔女
- 妖夢街(ブリガドーン)の影男
旋風伝
[編集]ソノラマノベルスから『ノーザン・トレイル』2冊が刊行された後に中断していたが、改題して完結。後にGA文庫から3分冊版が刊行。
- ノーザン・トレイル:犬街道、神々の砦
- 旋風伝
「武死道」のタイトルでヒロモト森一によって漫画化。
元禄霊異伝
[編集]- 元禄霊異伝
- 元禄百足盗
- 妖臣蔵
一休シリーズ
[編集]一休宗純が登場する伝奇シリーズ。
- 一休暗夜行
- 一休闇物語(短編集):紅紫の契、泥中蓮●、うたかたに還る、けふ鳥、舟自帰●、画霊、影わに
- 一休虚月行
- 一休破軍行
- 一休魔仏行
- 暁けの蛍
- 東山殿御庭●:尊氏膏●、邪笑う闇●[注釈 3]、甤(ずい)●、應仁黄泉圖●[注釈 4]、東山殿御庭●
- なお、2018年には上記5編に書き下ろしの新作「朽木の花」を加えた『朽木の花〜新編・東山殿御庭』が刊行されている。
- ぬばたま一休●:木曾の褥●、ひとつ目さうし●、赤い歯型●、緋衣●、邪曲回廊●、一休髑髏
この他、短編集『棘の闇』や『金閣寺の首』にも一休ものが収録されている[注釈 5]。
室町伝奇集
[編集]- 百怪祭●:魔蟲傳、水虎論●、小面曾我放下敵討●、豊国祭の鐘●、かいちご●、飛鏡の蠱●、「俊寛」抄―世阿弥という名の獄―●
- 百怪祭2-闇絢爛●:血膏はさみ、妖霊星●、恐怖燈●、「夜刀浦領」異聞、夜の耳の王、荒墟●
真田十勇士シリーズ
[編集]- 妖戦十勇士(1) 真田秘戦記
- 妖戦十勇士(2) 諏訪流妖術vs大食流妖術
未完。改題・再構成したものが下記3部作。
- 真田三妖伝
- 忍・真田幻妖伝
- 闘・真田神妖伝
歌舞伎ファンタジー
[編集]- 妖術先代萩
- 妖術太閤殺し →改題・文庫化 「五右衛門妖戦記」
大菩薩峠の要塞
[編集]未完。富士見ファンタジア文庫で1991年から1992年にかけて刊行された。
- 大菩薩峠の要塞 一の巻 【攻】江戸砲撃篇
- 大菩薩峠の要塞 二の巻 【守】甲州封鎖篇
大冒険
[編集]- 大冒険(上) 香港・澳門激発篇
- 大冒険(下) ボロブドゥール決戦篇
- 妖変! 箱館拳銃無宿
逸ちゃんウォーズ
[編集]- 屍美女軍団
- 宇宙からの性服者
マジカル・シティ・ナイト
[編集]全10巻[注釈 6]。
- (1)
- (2) 旧支配者の足音
- (3) 魔法庁ウォーズ
- (4) 天空の敵
- (5) ベンを探せ!
- II(1)[注釈 6] 凍殺のステルス
- II(2)[注釈 6] 青龍仕掛けのアリア
- 暗黒は我を蔽う マジカル・シティ・ナイトFINAL[注釈 6]
- 暗黒は我を蔽う 鏡影都市[注釈 6]
- 暗黒は我を蔽う 夜の騎士 KNIGHT AT THE NIGHT[注釈 6]
クトゥルフ物
[編集]- 崑央の女王
- 小説ネクロノミコン:海魔荘の召喚、冷鬼の恋、幻覚の陥穽、ラヴクラフト・レター
- 肝盗村鬼譚
- 邪神帝国:"伍長"の自画像、ヨス=トラゴンの仮面、狂気大陸、1889年4月20日、夜の子の宴、ギガントマキア1945、怒りの日
- 秘神黙示ネクロノーム 全3巻
- 弧の増殖 夜刀浦鬼譚
- チャールズウォードの系譜
- 魔道コンフィデンシャル
- アシッド・ヴォイド:星の乱れる夜、闇に輝くもの、ゾスの足音、十死街、空のメデューサ、球面三角、Acid Void in New Fungi City
- Faceless City
黒衣伝説
[編集]- 謀略追跡者 黒衣伝説
- [完本]黒衣伝説
その他の小説
[編集]- こわがらないで…
- マジカル・ハイスクール [注釈 7]
- マジカル・ハイスクール【完全版】[注釈 8]
- 幻獣戦記 ユニコーン作戦
- 背徳の召喚歌(短編集)
- 金剛石の微笑
- トルコ玉のヤヌス
- 青玉座の惨劇
- アメジストの扉
- 黒い紅玉
- 黄玉の牙
- 夜の果ての街
- 魔障(短編集)
- 踊る狸御殿(短編集)[注釈 9]:彷徨える狸御殿、ギターを抱いた狸御殿、狸御殿流し、聖夜の狸御殿、狸御殿心中、夢見る狸御殿、狸御殿は永遠に
- 棘の闇(短編集)●:異の葉狩り●、この島にて●、屍舞図●、醜い空●、輝風 戻る能はず●
- 金閣寺の首(短編集)●:若狭殿耳始末●、「西の京」戀幻戯●、侘びの時空●、筆置くも夢のうちなるしるしかな●、生きてゐる風●、首狂言天守投合●、立華・白椿●、ぬっへっほふ●
- 血と炎の京 私本・応仁の乱
- 大地母神の贄(電子版のみ)
アンソロジー収録短篇
[編集]- 地下のマドンナ - 『異形コレクション ラヴ・フリーク』収録(1998年1月)
ちゃらぽこ
[編集]- 真っ暗町の妖怪長屋
- 仇討ち妖怪皿屋敷
およもん
[編集]- かごめかごめの神隠し
ノヴェライズ
[編集]漫画原作
[編集]- マジガルブルー(1)(2)(作画:桜水樹)
ノンフィクション
[編集]- 変身力をよび起こす西洋魔術の本
- 高等魔術実践マニュアル
アンソロジー編纂
[編集]- 秘神 闇の祝祭者たち
- 秘神界 歴史編
- 秘神界 現代編
- 伝奇城(えとう乱星と共編)
その他
[編集]- ドラえもん 小学館コロコロ文庫版 8巻(1997年) - 解説を執筆(テーマ別編集のシリーズで8巻は「恐怖編」)
英訳
[編集]- Lairs of the Hidden Gods series #1 Night Voices, Night Journeys, Kurodahan Press(黒田藩プレス), 2005 『秘神界』2巻の英訳4分冊
- Lairs of the Hidden Gods series #2 Inverted Kingdom, Kurodahan Press, 2005
- Lairs of the Hidden Gods series #3 Straight to Darkness, Kurodahan Press, 2006
- Lairs of the Hidden Gods series #4 The Dreaming God, Kurodahan Press, 2006
- Queen of K’n-Yan, Kurodahan Press, 2008 『崑央の女王』の英訳
- 球面三角
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 近年の研究で仁寛が創始した真言宗の一法流が髑髏本尊を崇拝する邪淫教だったという長く信じられてきた通説は否定されつつあり、この問題にこだわりを持って情報発信をし続けている宗教学者の彌永信美は髑髏本尊儀礼で知られる立川流を本当の立川流と区別して「いわゆる」付きの「立川流」と呼んでいる[3]。ここでも彌永に従っていわゆる「立川流」と表記する。
- ^ 当人は2019年に行われたインタビューで「20年もよく書いたと思いますよ。従来室町時代はエンターテインメントに向かないというのが定説で、僕の前には山田風太郎先生の諸作があるくらいでした。室町ものを書き出した当初は、ホラーファンや同業者から「時代ものに逃げた」といわれましたね。(略)それでも諦めずに書き続けていたら、ここにきて空前の室町ブーム。書き出すのが20年早すぎました。」[7]と語っている。
- ^ 異形コレクション収録時は「邪笑ふ闇」
- ^ 異形コレクション収録時は「応仁黄泉圖」
- ^ 具体的には『棘の首』収録の「異の葉狩り」「屍舞図 「醜い空」、『金閣寺の首』収録の「侘びの時空」「筆置くも夢のうちなるしるしかな」「生きてゐる風」が一休もの。
- ^ a b c d e f 電子書籍化に伴い、改題して連番化。
- ^ マジカル・ハイスクール
- ISBN 4-8291-2382-6
- 富士見ファンタジア文庫
- 平成2年11月20日 初版発行
- あらすじ
- オカルト好きの高校生であるシンゴ、ホンエン、シュウの3人組は、オカルト雑誌に書かれていた悪魔の呼び出し方を試して成功するが、そのまま逃げられてしまう。悪魔が引き起こす騒ぎの中、美少女委員長マサミに誘われて自宅を訪ねると、彼女の父親は本物の魔術師だった。3人は魔術師の指導を受けて、最後には悪魔を追い返すことに成功する。
- 目次
目次 章節 頁 プロローグ・ 小悪魔 の喚起 7 第一章 儀式場 の設定32 1、教生の名は、キタナイ 32 2、美少女の名は、マサミ 41 3、学園は、いきなり、ホラー 51 4、体育館だって、ホラー 65 5、でも、放課後は、マジカル 71 第二章 儀式 の開始83 1、 魔術師 ?魔法使い ?妖術師 ?83 2、 豪華 本 ? 洋書? 新書判?91 3、 白魔術 ?黒魔術 ? パワー魔術 ?100 4、 悪魔 ?魔術 ? ホノリウスの書?109 第三章 周行 117 1、教生 魔術師 の呪 い117 2、 小悪魔 の午後126 3、 超常 学園の息子たち娘たち135 4、 悪魔 が来りて爪 を研 ぐ143 5、 小悪魔 VS.シュウ/息づまる戦い151 第四章 幻視 と変容 163 1、 小悪魔 の復活 163 2、血の 祝祭日 は三十日のさんりんぼう170 3、パトカーはヤなことが起こる 前兆 だと思う181 4、学園は 狙 われている189 5、ホラーでスプラッタな術? 200 第五章 退去 211 1、 追儺 と祓 い211 2、おれが 〈火〉 で、お前が〈風〉 で220 3、 秘儀参入 ただし略式231 4、 悪魔 のいる日常240 5、 悪魔 もキタナイも、いらないっ‼246 エピローグ・ 祭儀場 の掃除262 あとがき 264 節名の冒頭の数字の後ろが「、」(読点)であるのは原文ママ。 ルビは原文ママ。
イラスト頁: 17, 29, 63, 101, 115, 131, 159, 179, 229, 243
- ^ マジカル・ハイスクール【完全版】
- ASIN B0D6G13PQX
- 二〇二四年六月七日 第一版発行
- 初出
初出 この作品は、1990年11月に富士見書房より刊行された『マジカル・ハイスクール』および、「月刊ドラゴンマガジン」1992年10~11月号に掲載された『マジカル・ハイスクール2』(前・後編)を改題の上、再編集したものです。—奥付
- ^ 月刊小説1992年5月号から1993年7月号にかけて掲載された作品を収録。
出典
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.440
- ^ a b c 朝松健、日下三蔵「解説」『金閣寺の首』河出書房新社、2016年5月。ISBN 978-4309024677。
- ^ 彌永信美「いわゆる「立川流」ならびに髑髏本尊儀礼をめぐって」『智山学報』第67巻第81号、智山勧学会、2018年3月31日、1–44頁。
- ^ a b 東雅夫『クトゥルー神話事典』(第三)学習研究社〈学研M文庫〉、2007年1月、399-401頁。ISBN 978-4059004608。
- ^ アトリエサード『邪神帝国 完全版』解説(井上雅彦)367頁。ハヤカワ文庫版にも収録。
- ^ “2005年 第58回 日本推理作家協会賞 短編部門”. 日本推理作家協会. 2022年3月1日閲覧。
- ^ 朝宮運河 (2019年2月16日). “室町ブームの今こそ読みたい“百鬼夜行”の時代ホラー 朝松健さん「一休シリーズ」”. 好書好日. 2022年3月15日閲覧。