TOKYOナンパストリート
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ジャンル | ナンパ系ADV |
---|---|
対応機種 | PC-88、FM-7、X1、MSX |
発売元 | エニックス |
発売日 | 1985年4月 |
レイティング | なし(発売当時) |
キャラクター名設定 | 進行により可 |
エンディング数 | 55 |
セーブファイル数 | なし |
画面サイズ | 640x200、他 |
BGMフォーマット | PC内蔵音源 |
キャラクターボイス | なし |
CGモード | なし |
音楽モード | なし |
回想モード | なし |
メッセージスキップ | なし |
オートモード | なし |
『TOKYOナンパストリート』(トウキョウナンパストリート、TOKYO NAMPA STREET)は、1985年にエニックス(後のスクウェア・エニックス)から発売されたコンピュータゲーム。
エニックスによる「第3回ゲーム・ホビープログラムコンテスト」優秀プログラム賞受賞作で、作者は漫画家の関野ひかる[1]。恋愛シミュレーションゲームの元祖とされる[2]。
内容
[編集]いわゆるナンパゲームで、女の子を口説いていくゲーム。
55人のナンパ相手が登録されており、ナンパ成功後は、テンキーによるコマンド入力で会話を進めていく。会話が進むとお色気シーンとなり、目的達成という趣向で、会話が上手く進まないと女の子が帰ってしまう。また、レイプ扱いになって刑務所に送られたり、ナンパした相手が補導員だったり、オカマだったりというバッドエンドも用意されている。
システム
[編集]X1への移植を担当した川俣晶によると、後発のX1版の方が不具合が少なく、また川俣自身が開発したMINI-DOSという簡易なDOSがPC88版とX1版の起動に際して用いられている[3]。
反響
[編集]友人であるさくまあきらによると、この作品が大当たりしたせいで、当時同じENIXで開発を行っていた堀井雄二(関野と同じ早稲田漫研)が、当時急成長していたファミコンに移ったのに対し、関野はパソコン向けゲームの開発継続を余儀なくされたという[4]。
評価
[編集]ライターの佐々木 潤は、ニュースサイト「Akiba PC Hotline」に寄せた80年代中期のアダルトゲームの記事の中で、本作は後にナンパゲームや一般向けも含めた恋愛ゲームの基礎を作ったと述べている[1]。
脚注
[編集]- ^ a b 株式会社インプレス (2022年5月18日). “80年代中期のアダルトソフト事情 その1 ~永久保存版 レジェンドパソコンゲーム80年代記~”. AKIBA PC Hotline!. 2022年5月18日閲覧。
- ^ 作者である関野が代表を務めるアートラクトのホームページで、『「元祖エロゲー」と呼ばれることにかなり抵抗があり「恋愛シミュレーションゲームの元祖」と呼んでほしい』とし、日経クリック臨時増刊号の特集記事「恋愛シミュレーション全カタログ」内で、育成シミュレーションや恋愛アドベンチャーが登場する前の「先駆者たち」の筆頭に挙げられたことを紹介している。
- ^ WikiPediaのTOKYOナンパストリートびっくり記述・X1にはDOSがあった! 【▲→川俣晶の縁側→ソフトウェア→技術雑記】
- ^ さくまあきらホームページ:仕事人裏日記