コンテンツにスキップ

アグリニオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アグリニオ
Αγρίνιο
市街のパノラマ
市街のパノラマ
所在地
アグリニオの位置(ギリシャ内)
アグリニオ
アグリニオ
座標 北緯38度37分 東経21度24分 / 北緯38.617度 東経21.400度 / 38.617; 21.400座標: 北緯38度37分 東経21度24分 / 北緯38.617度 東経21.400度 / 38.617; 21.400
域内の位置
行政
国: ギリシャの旗 ギリシャ
地方: 西ギリシャ
: エトリア=アカルナニア県
人口統計 (2011年)
ディモス
 - 人口: 94,181 人
 - 面積: 1,246.7 km2
 - 人口密度: 76 人/km2
旧自治体
 - 人口: 59,329 人
 - 面積: 16.27 km2
 - 人口密度: 3,647 人/km2
キノティタ
 - 人口: 48,645 人
その他
標準時: EET/EEST (UTC+2/3)
標高: 91 m
郵便番号: 301 00
市外局番: 26410
自動車ナンバー: ΑΙ
公式サイト
www.agrinio.gr

アグリニオギリシア語: Αγρίνιο / Agrinioまたは アグリニオンカサレヴサ: Αγρίνιον / Agrinion)は、ギリシャ共和国西ギリシャ地方エトリア=アカルナニア県の都市で、その周辺地域を含む基礎自治体ディモス)。県の中心都市で、市域には県全土の4分の1にあたる約10万人(都市としてのアグリニオには約5万人)が暮らしている。

名称

[編集]

ラテン語名はアグリニウム

中世から1925年まではヴラチョリ(Βραχώρι)として知られていた。

地理

[編集]

街の歴史は古代にまでさかのぼる。古代の市街は現在の3km北東にあり、これまでに城壁や遺物が発見されている。

歴史

[編集]

神話によると、アグリニオはアイトーロスの孫、ポルテウスの息子に当たるアグリオスが築いた[1]が、紀元前314年にカッサンドロスの手に堕ちた。

オスマン帝国時代には住民の大多数をトルコ系が占めた。1585年にテオドロス・ミガスの乱が起こると街は廃墟と化した。18世紀初頭に現在のエトリア=アカルナニアの中心地となった。ギリシャ革命に参加し、1821年6月11日に一時的にオスマン帝国の支配から脱した。1832年7月9日にコンスタンティノープル条約 (enによりギリシャ領となり、地名もアグリニオンに戻された。

希土戦争中、現在のトルコ西部から多くの人々がアグリニオに移ってきた。また、エピルスやエヴリタニアからハギオス・コンスタンティノスに移住する人々もいた。

1930年には道路が舗装され、給水塔も設備された。まだ古代の面影が残る街に電気も通った。クレマスタとカストラキの2箇所に建設された水力発電ダムから、経済発展の恩恵を享受した。

中心街の南東にあるトリコニス湖ではたびたび大地震が発生し、その都度アグリニオも被害を蒙ってきた。2007年6月7日には豪雨が街を襲い、数軒の家が浸水した。

社会

[編集]

経済・産業

[編集]

19世紀の終わりから20世紀初頭にかけ、住民の大多数はパパストラトスやパパゴプルー、パパペトルーなどのタバコ企業のもとタバコ栽培を行っていた。現在はアグリニオ・オリーブの生産で知られる。

人口

[編集]
年度 町としての人口 自治体としての人口Treaty of Constantinople (1832)
1981年 35,773 -
1991年 39,638 52,081
2001年 42,390 54,523

交通

[編集]

国道5号や欧州ルート55号が通るほか、東のカルペニシラミアとは国道38号や欧州ルート862号でつながっている。リオン=アンティリオン橋梁の北西、メソロンギの北、アスタコスの北東、レフカダプレヴェサの東南東、アルタイオアニナの南、カルペニシやラミアの西南西にそれぞれ位置する。

行政

[編集]

都市の紋章には、ヘラクレスが河の神アケローオスと闘うギリシャ神話の一シーンが描かれている。

地区

[編集]
  • アギオス・イオアニス・リガナス(Agios Ioannis Riganas)
  • アクロポタモス(Akropotamos)
  • ブシ(Bouzi)
  • ギアヌシ(Giannouzi)
  • ディアマンティカ(Diamanteika)
  • エレフテリア(Eleftheria)
  • レフカ(Lefka)
  • リアグキカ(Liagkeika)
  • ピルギ(Pyrgi)
  • スキノス(Schinos)
  • ストロンギリカ(Strongyleika、Strongileika)

観光スポット

[編集]
  • アグリニオ考古学博物館
  • 20世紀初頭の巨大なタバコ貯蔵庫
  • パパストラティオ公園
  • ディモクラティアス広場
  • トリコニス湖とリシマキア湖
  • アグリニオ空港(IATA:AGQ、ICAO:LGAG)

スポーツ

[編集]

第二部でプレイするパネトリコスFCが本拠地としている。

ゆかりの人物

[編集]
  • ストラトス・アポストラキス - サッカー選手
  • ゲラシモス・アフゲロプロス - 民族人民解放軍(ELAS)指導者
  • パナギオティス・ダングリス - 軍人・政治家
  • フィリポス・ダルラス - サッカー選手
  • ペトロス・フィスン - 俳優
  • クリストス・カプラロス - アーティスト
  • ミカリス・クシス - マラソン選手
  • アリスティディス・モスコス - ミュージシャン
  • ピタゴラス・パパスタマティウ - 作家
  • テオドロス・パパディミトリウ - 彫刻家
  • クリストス・ガルファリス - 作家
  • エヴァンゲロス・パパストラトス - ビジネスマン
  • ルキア・ピスティオラ - 俳優
  • ヤニス・イファンティス - 詩人

脚注

[編集]
  1. ^ ゲラシモス・パパトレアス“アグリニオの歴史”アグリニオ自治体 1991年

外部リンク

[編集]
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy