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イソペンタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イソペンタン
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識別情報
CAS登録番号 78-78-4 チェック
ChemSpider 6308 チェック
UNII ZH67814I0O チェック
RTECS番号 EK4430000
特性
化学式 C5H12
モル質量 72.15 g/mol
示性式 CH3CH2CH(CH3)2
外観 無色の液体
密度 0.616 g/ml, (液体)[1]
融点

−159.9 °C (113.3 K)[1]

沸点

27.7 °C (300.9 K)[1]

への溶解度 混合しない
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −179 kJ/mol
標準燃焼熱 ΔcHo −3504 kJ/mol
標準モルエントロピー So 260.7 J·K−1·mol−1
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1153
EU分類 非常に強い可燃性(F+)
有害(Xn)
環境への危険性(N)
NFPA 704
4
1
0
Rフレーズ R12, R51/53, R65,
R66, R67
Sフレーズ (S2), S9, S16, S29,
S33, S61, S62
引火点 <−51°C
発火点 420 °C
爆発限界 1.4–7.6%
関連する物質
関連するアルカン イソブタン
ネオペンタン
2-メチルペンタン
関連物質 ペンタン
シクロペンタン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

イソペンタン: Isopentane)は、炭素数5の分岐鎖アルカンで、ペンタン構造異性体にあたる。これはIUPAC許容慣用名であり、系統名では2-メチルブタン (2-methylbutane)となる。ペンタンの構造異性体は他にネオペンタンがある。

化学的性質

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常温常圧では無色の液体だが、非常に揮発性が高く、また沸点が28°Cと室温に非常に近いため取り扱いに注意を要する。引火しやすく(引火点-51°C)、日本では消防法に定める第4類危険物の特殊引火物に該当する。

用途

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沸点が常温から体温の範囲にあることから、遅効性の発泡剤として、たとえばシェービングフォームや発泡式冷却スプレーなどに利用されている。

2007年に発売されたライオン製「氷殺ジェット」は、イソペンタン噴霧による冷却効果を殺虫スプレーとして製品化したものだが、殺虫スプレーという特性から噴霧時間が長くなり、引火事故を引き起こして販売中止となった。

実験室では液体窒素プロパンと混ぜて寒剤を構成するのに使われる。こうした寒剤は液体窒素を単独で用いるよりも熱伝導の点で優れている。

出典

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  1. ^ a b c James Wei (1999), Molecular Symmetry, Rotational Entropy, and Elevated Melting Points. Ind. Eng. Chem. Res., volume 38 issue 12, pp. 5019–5027 {{doi:10.1021/ie990588m}}

外部リンク

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