カート・ラッセル
カート・ラッセル Kurt Russell | |||||
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2016年 | |||||
本名 | Kurt Vogel Russell | ||||
生年月日 | 1951年3月17日(73歳) | ||||
出生地 |
アメリカ合衆国 マサチューセッツ州スプリングフィールド | ||||
身長 | 180cm | ||||
職業 | 俳優 | ||||
ジャンル | 映画、テレビ | ||||
活動期間 | 1962年 - | ||||
配偶者 |
シーズン・ヒューブリー(1979年 - 1983年) ゴールディ・ホーン(1983年 - 現在) | ||||
著名な家族 |
ワイアット・ラッセル(息子) マット・フランコ(甥) | ||||
主な作品 | |||||
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カート・ラッセル(Kurt Vogel Russell、1951年3月17日 - )は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州スプリングフィールド出身の俳優。
『ニューヨーク1997』や『バックドラフト』、『エグゼクティブ・デシジョン』などでアクション俳優の地位を確立するが、社会派映画からコメディ映画まで出演する演技派俳優でもあり、全米で幅広い年齢層に人気を持つ実力派俳優としても有名である。身長180cm。
来歴
[編集]マサチューセッツ州スプリングフィールド出身。ドイツ系、イングランド系、スコットランド系、アイルランド系の血を引く。母親のルイーズ・ジュリアはダンサー、父親はニューヨーク・ヤンキースに所属した野球選手で俳優でもある、ビング・ラッセル[1](ただし、カートはボストン・レッドソックスの大ファンである[要出典])。
1963年、テレビシリーズ『ジェミーの冒険旅行』、映画『ヤング・ヤング・パレード』で芸能界デビューし、子役として『テニス靴をはいたコンピューター』など10本近いディズニー映画に出演。
1970年代には野球選手に転向しマイナーリーグで活躍したが、肩の怪我が原因で俳優業に戻った。1979年、ジョン・カーペンター監督が演出を担当したテレビ映画『ザ・シンガー』でのエルビス・プレスリー役がエミー賞主演男優賞候補となり、以後本格的に俳優活動を再開。
1983年の映画『シルクウッド』でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされた。
ジョン・カーペンター監督作品に多数出演し、アクション俳優の地位を確立するが、社会派映画からコメディー映画まで幅広く出演する演技派。全米で幅広い年齢層に人気を持つ実力派俳優として有名。
人物
[編集]1979年に女優シーズン・ヒューブリーと結婚し1980年に息子ボストンが生まれるが、1983年に離婚。1983年から『スイング・シフト』で共演した女優ゴールディ・ホーンと暮らし、1986年息子ワイアットをもうける。ワイアットは後にアイスホッケー選手として活動後、俳優に転向している[2]。
元メジャーリーガーで、2006年まで千葉ロッテマリーンズに在籍したマット・フランコは甥にあたる[3]。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 吹き替え |
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1963 | ヤング・ヤング・パレード It Happened at the World's Fair |
クレジットなし | ||
1964 | マードックの拳銃 Guns of Diablo |
ジェイミー | 野沢雅子 | |
1966 | 歌声は青空高く Follow Me, Boys! |
ホワイティ | ||
1967 | ファミリー・バンド The One and Only, Genuine, Original Family Band |
シドニー | ||
1969 | テニス靴をはいたコンピューター The Computer Wore Tennis Shoes |
デクスター・ライリー | 塩沢兼人 | |
1971 | ハダシの重役 The Barefoot Executive |
スティーヴン・ポスト | ||
愚者の行進 Fools' Parade |
ジョニー | |||
1972 | そら見えたぞ、見えないぞ! Now You See Him, Now You Don't |
デクスター・ライリー | ||
1975 | 世界最強の男 The Strongest Man in the World |
デクスター・ライリー | ||
パニック・イン・テキサスタワー The Deadly Tower |
チャールズ・ジョセフ・ホイットマン | テレビ映画 | 野島昭生 | |
1979 | ザ・シンガー Elvis |
エルヴィス・プレスリー | テレビ映画 | |
1980 | ユーズド・カー Used Cars |
ルディ・ルッソ | 羽佐間道夫 | |
1981 | ニューヨーク1997 Escape from New York |
スネーク・プリスキン | 青野武 | |
1982 | 遊星からの物体X The Thing |
R.J. マクレディ | 津嘉山正種 | |
1983 | シルクウッド Silkwood |
ドルー・スティーブンス | 高岡健二(NHK版) 野島昭生(読売テレビ版) | |
1984 | スイング・シフト Swing Shift |
マイク・ロックハート(ラッキー) | ||
1985 | 殺しの季節 The Mean Season |
マルコム・アンダーソン | テレビ邦題『マイアミ殺人事件』 | 野沢那智 |
1986 | タッチ・ダウン'90 The Best of Times |
レノ・ハイタワー | ||
ゴーストハンターズ Big Trouble in Little China |
ジャック・バートン | 安原義人 | ||
1987 | 潮風のいたずら Overboard |
ディーン | 江原正士(TBS版) 屋良有作(機内上映版) | |
1988 | テキーラ・サンライズ Tequila Sunrise |
ニック・フレシア捜査官 | 田中秀幸(ソフト版) 江原正士(フジテレビ版) | |
1989 | ウィンターピープル Winter People |
ウェイランド・ジャクソン | ||
デッドフォール Tango & Cash |
ガブリエル・キャッシュ | 安原義人(ソフト版・テレビ朝日版) | ||
1991 | バックドラフト Backdraft |
スティーヴン・マカフレイ | 石丸博也(ソフト版) 谷口節(フジテレビ版) 山路和弘(テレビ朝日版) 原康義(機内上映版) | |
1992 | 不法侵入 Unlawful Entry |
マイケル・カー | 富山敬(ソフト版) 原康義(テレビ朝日版) 大塚明夫(機内上映版) | |
キャプテン・ロン Captain Ron |
キャプテン・ロン | 大塚明夫 | ||
1993 | トゥームストーン Tombstone |
ワイアット・アープ | 津嘉山正種 | |
1994 | スターゲイト Stargate |
ジャック・オニール大佐 | 池田秀一(ソフト版) 江原正士(フジテレビ版) | |
1996 | エグゼクティブ・デシジョン Executive Decision |
デヴィッド・グラント博士 | 佐古正人(ソフト版) 原康義(テレビ朝日版) | |
エスケープ・フロム・L.A. Escape from L.A. |
スネーク・プリスキン | 兼脚本・製作 | 山路和弘(ソフト版) 江原正士(フジテレビ版) | |
1997 | ブレーキ・ダウン Breakdown |
ジェフリー・テイラー | 大塚芳忠(ソフト版) 原康義(日本テレビ版) | |
1998 | ソルジャー Soldier |
トッド3465 | 谷口節(ソフト版) 石塚運昇(フジテレビ版) | |
2001 | スコーピオン 3000 Miles to Graceland |
マイケル・ゼーン | 山路和弘 | |
バニラ・スカイ Vanilla Sky |
マッケイブ | 堀勝之祐 | ||
2002 | アメージング・ハイウェイ60 Interstate 60: Episodes of the Road |
アイヴス | 新垣樽助 | |
ダーク・スティール Dark Blue |
エルドン・ペリー | 安原義人 | ||
2004 | ミラクル Miracle |
ハーブ・ブルック | 原康義 | |
2005 | スカイ・ハイ Sky High |
スティーヴ・ストロングホールド(ザ・コマンダー) | 大塚芳忠 | |
夢駆ける馬ドリーマー Dreamer: Inspired by a True Story |
ベン・クレーン | 山路和弘 | ||
2006 | ポセイドン Poseidon |
ロバート・ラムジー | 堀勝之祐 | |
2007 | デス・プルーフ in グラインドハウス Death Proof |
スタントマン・マイク | 菅生隆之 | |
2013 | エージェント・スティール The Art of the Steal |
クランチ・カルフーン | 相沢まさき | |
2014 | バタード・バスタード・ベースボール The Battered Bastards of Baseball |
本人 | ||
2015 | ワイルド・スピード SKY MISSION Fast & Furious 7[4][5] |
ミスター・ノーバディ | 大塚芳忠 | |
トマホーク ガンマンvs食人族 Bone Tomahawk |
フランクリン・ハント保安官 | 菊池康弘 | ||
ヘイトフル・エイト The Hateful Eight |
ジョン・ルース | 菅生隆之 | ||
2016 | バーニング・オーシャン Deepwater Horizon |
ジミー・ハレル | 田中正彦 | |
2017 | ワイルド・スピード ICE BREAK The Fate of the Furious |
ミスター・ノーバディ | 大塚芳忠 | |
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス Guardians of the Galaxy Vol. 2 |
エゴ | 金尾哲夫 | ||
2018 | クリスマス・クロニクル The Christmas Chronicles |
サンタクロース | ||
2019 | ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド Once Upon a Time in Hollywood |
ランディ・ミラー/ナレーター | 安原義人 | |
2020 | クリスマス・クロニクル PART2 The Christmas Chronicles 2 |
サンタクロース | 金尾哲夫 | |
2021 | ワイルド・スピード/ジェットブレイク F9 |
ミスター・ノーバディ | 大塚芳忠 |
テレビシリーズ
[編集]放映年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 | 吹き替え |
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1963–1964 | ジェミーの冒険旅行 The Travels of Jaimie Mcpheeters |
ジェミー | 26エピソード | 野中繁雄 |
1964 | 0011ナポレオン・ソロ The Man from U.N.C.L.E. |
クリストファー・ラーソン | 1エピソード | |
1964、1966 | 逃亡者 The Fugiteve |
エディ・ジェラード | 2エピソード | |
1964、1974 | ガンスモーク Gunsmoke |
バック・ヘンリー | 2エピソード | |
1966 | 宇宙家族ロビンソン Lost In Space |
クアノ | 1エピソード | 小宮山清 |
FBIアメリカ連邦警察 The F.B.I. |
ダン・ウィンスロウ | 1エピソード | ||
1969 | さすらいのライダー Then Came Bronson |
ウィリアム・P・ラヴァーリング | 「速射砲投手ウイリー」 / 「スピットボール・キッド」 | |
1967–1981 | ディズニーランド Disneyland |
リッチ・エヴァンズ | 22エピソード | |
1970 | ハイシャパラル The High Chaparral |
ダン・ランドー | 1エピソード | |
1974,1975 | ポリススト-リー Police Story[6][7] |
J・D・クロフォード | 2エピソード | |
1977 | ハワイ5-0 Hawii Five-0 |
ピーター・ヴァルチェック | 第10シーズン第8話 | |
2021-2023 | ホワット・イフ...? What If...? |
エゴ | 声の出演 | 金尾哲夫 |
2023-2024 | モナーク: レガシー・オブ・モンスターズ Monarch: Legacy of Monsters |
リー・ショー(老年期) | 安原義人 |
日本語吹き替え
[編集]特に専属の声優はいないものの、安原義人が最も多く吹き替えている。
このほかにも、原康義、大塚芳忠、江原正士、金尾哲夫、菅生隆之、津嘉山正種、堀勝之祐、山路和弘、大塚明夫なども複数回、声を当てている。
出典
[編集]- ^ “Kirk Russell Film Reference bio”. Filmreference.com. 2010年8月15日閲覧。
- ^ “リンクレイター新作に若手俳優集結、リー・トンプソンの娘やカート・ラッセルの息子も”. 映画ナタリー. (2016年9月20日) 2016年9月21日閲覧。
- ^ “SI Vault Sports Beat”. Sportsillustrated.cnn.com (2002年9月2日). 2010年8月15日閲覧。
- ^ “Which BIG Star Was Just Seen on the "Fast & Furious 7" Set?”. TooFab (2013年9月25日). 2013年9月27日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2013年8月30日). “Kurt Russell Eyes Part in ‘Fast 7′ (EXCLUSIVE)”. Variety. 2013年8月31日閲覧。
- ^ The Empty Weapon 2019年11月27日閲覧。
- ^ Country Boy 2019年11月27日閲覧。
参考文献
[編集]- ジョン・ウォルシュ『ニューヨーク1997 ジョン・カーペンター映画術』富永晶子訳、2021年12月、DU BOOKS