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ジャスティン・ウィルソン (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャスティン・ウィルソン
Justin Wilson
シンシナティ・レッズ
ニューヨーク・メッツ時代
(2019年3月2日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州アナハイム
生年月日 (1987-08-18) 1987年8月18日(37歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト5巡目
初出場 2012年8月20日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジャスティン・ジェームズ・ウィルソンJustin James Wilson, 1987年8月18日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム出身のプロ野球選手投手)。左投左打。MLBシンシナティ・レッズ所属。愛称はJウィリー[1]

経歴

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プロ入り前

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2005年MLBドラフト37巡目(全体1126位)でロサンゼルス・ドジャースから指名されたが、契約せずにカリフォルニア州立大学フレズノ校へ進学した。大学時代は3年時の2008年にエースとして大学全米一を経験し、決勝戦では勝利投手となった[2]。この時のチームメイトにジャスティン・ミラーがいる。

プロ入りとパイレーツ時代

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ピッツバーグ・パイレーツ時代
(2014年7月30日)

2008年のMLBドラフト5巡目(全体144位)でピッツバーグ・パイレーツから指名を受けてプロ入り。2009年にA-級リンチバーグ・ヒルキャッツでプロデビューした。

マイナーでは先発投手として起用され、2010年はAA級アルトゥーナ・カーブで11勝、2011年はAAA級インディアナポリス・インディアンスで10勝、2012年はAAA級インディアナポリスで9勝を挙げた。

2012年8月20日のサンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビュー。同年パイレーツでは6試合全てリリーフで登板して勝敗なしの防御率1.93だった。

2013年からは左の中継ぎとして完全にメジャーに定着し、同年は58試合に登板して6勝1敗、防御率2.08、15ホールドの好成績で、チームの21年ぶりのシーズン勝ち越し及びポストシーズン進出に貢献した。

ヤンキース時代

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ニューヨーク・ヤンキース時代
(2015年8月6日)

2014年11月12日にフランシスコ・セルベーリとのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[3]

2015年は、2年連続70試合以上・チームトップタイとなる74試合でマウンドに登り、無敗で5勝を挙げて防御率3.09・WHIP1.13という好成績を記録、大きく躍進するとともにチームのプレーオフ進出にも多大な貢献を示した。

タイガース時代

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デトロイト・タイガース時代
(2016年5月21日)

2015年12月9日にチャド・グリーンルイス・セッサとのトレードで、デトロイト・タイガースへ移籍した[4]

2016年は、66試合に登板したが、防御率4.14、6被本塁打、WHIP1.33とやや打ち込まれた。なお同年、メジャー初セーブを記録した。

2017年フランシスコ・ロドリゲスの不調に伴い、シーズン途中からクローザーを任され、42試合で3勝4敗13セーブ、防御率2.68を記録した。

カブス時代

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2017年7月31日にジェイマー・キャンデラリオアイザック・パレデス後日発表選手とのトレードで、アレックス・アビラと共にシカゴ・カブスへ移籍した[5]。移籍後は調子を崩し、23試合で1勝0敗、防御率5.09、WHIP2.09を記録した。

2018年は71試合に登板して4勝5敗、防御率3.41、69奪三振を記録した。オフの10月29日にFAとなった[6]

メッツ時代

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2019年1月28日にニューヨーク・メッツと2年総額1000万ドルの契約を結んだ[7]

2020年オフの10月28日にFAとなった[8]

ヤンキース復帰

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2021年2月23日に古巣のヤンキースと285万ドルの単年契約を結んだ[9]。2023年は230万ドルのプレイヤーオプションとなり、ウィルソンがこれを破棄した場合は球団側が715万ドルのオプションを行使するか、115万ドルを支払いバイアウトするかを選択することができる。

レッズ時代

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2021年7月27日に後日発表選手とのトレードで、ルイス・セッサと共にシンシナティ・レッズへ移籍した[10]

2022年オフの11月6日にFAとなった[11]

ブルワーズ時代

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2023年2月18日にミルウォーキー・ブルワーズと1年契約を結んだ[12]。オフの11月3日に契約延長オプションを破棄して、FAとなった[13]

レッズ復帰

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2024年3月15日にレッズと150万ドルの単年契約を結び、1年ぶりに同チームに復帰した[14]

投球スタイル

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投球の約8割を最速100.4mph[15](約161.6km/h)の速球が占めるパワーピッチャー。2015年シーズン終了時の左右別被打率は左打者.235、右打者.209と右も苦にしない[16][17]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2012 PIT 8 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 26 4.2 10 0 3 0 0 7 1 0 1 1 1.93 2.79
2013 58 0 0 0 0 6 1 0 15 .857 295 73.2 50 4 28 1 3 59 5 0 17 17 2.08 1.06
2014 70 0 0 0 0 3 4 0 16 .429 256 60.0 49 4 30 5 3 61 4 0 30 28 4.20 1.32
2015 NYY 74 0 0 0 0 5 0 0 29 1.000 244 61.0 49 3 20 0 2 66 4 0 21 21 3.10 1.13
2016 DET 66 0 0 0 0 4 5 1 25 .444 251 58.2 61 6 17 2 1 65 4 0 29 27 4.14 1.33
2017 42 0 0 0 0 3 4 13 8 .429 157 40.1 22 5 16 0 0 55 3 0 12 12 2.68 0.94
CHC 23 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 91 17.2 18 0 19 1 1 25 1 0 11 10 5.09 2.09
'17計 65 0 0 0 0 4 4 13 9 .500 248 58.0 40 5 35 1 1 80 4 0 23 22 3.41 1.29
2018 71 0 0 0 0 4 5 0 16 .444 236 54.2 45 5 33 1 0 69 4 1 22 21 3.46 1.43
2019 NYM 45 0 0 0 0 4 2 4 9 .667 166 39.0 33 4 19 1 2 44 4 1 12 11 2.54 1.33
2020 23 0 0 0 0 2 1 0 10 .667 86 19.2 18 1 9 1 1 23 3 0 10 8 3.66 1.37
2021 NYY 21 0 0 0 0 1 1 0 2 .500 83 18.0 18 5 9 0 1 15 1 0 17 15 7.50 1.50
CIN 21 0 0 0 0 0 0 0 2 ---- 66 16.0 14 1 7 0 0 14 1 0 5 5 2.81 1.31
'21計 42 0 0 0 0 1 1 0 4 .500 149 34.0 32 6 16 0 1 29 2 0 22 20 5.29 1.41
2022 5 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 13 3.2 3 0 0 0 0 7 0 0 1 1 2.45 0.82
MLB:11年 527 0 0 0 0 33 24 18 133 .579 1970 467.0 390 38 210 12 14 510 35 2 188 177 3.41 1.28
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2012 PIT 8 0 1 0 0 1.000
2013 58 5 10 0 0 1.000
2014 70 1 3 1 0 .800
2015 NYY 74 1 4 1 1 .833
2016 DET 66 1 4 0 0 1.000
2017 42 1 4 0 0 1.000
CHC 23 1 0 0 0 1.000
'17計 65 2 4 0 0 1.000
2018 71 2 1 0 0 1.000
2019 NYM 45 2 5 0 0 1.000
2020 23 2 2 1 0 .800
2021 NYY 21 0 0 0 0 ----
CIN 21 1 0 0 0 1.000
'21計 42 1 0 0 0 1.000
2022 5 1 0 0 0 1.000
MLB 527 18 34 3 1 .945
  • 2022年度シーズン終了時

背番号

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  • 61(2012年)
  • 37(2013年 - 2014年、2017年8月1日 - 2018年)
  • 41(2015年)
  • 38(2016年 - 2017年7月30日、2019年 - 2020年)
  • 34(2021年 - 2022年)

脚注

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  1. ^ Explaining Cubs Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月29日閲覧
  2. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、352頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  3. ^ "Yankees acquire left-handed pitcher Justin Wilson" (Press release) (英語). MLB.com (New York Yankees). 13 November 2014. 2015年12月11日閲覧
  4. ^ Jason Beck (2015年12月10日). “Bullpen need filled as Tigers land Wilson” (英語). MLB.com. 2015年12月11日閲覧。
  5. ^ Carrie Muskat (2017年7月31日). “Cubs add LHP Wilson, C Avila from Tigers” (英語). MLB.com. 2017年8月3日閲覧。
  6. ^ MLB公式プロフィール参照。2019年3月15日閲覧。
  7. ^ Mets officially sign Wilson, designate Cecchini” (英語). MLB.com (2019年1月28日). 2019年3月15日閲覧。
  8. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月16日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月18日閲覧。
  9. ^ Yankees Sign Justin Wilson” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月23日閲覧。
  10. ^ Reds Acquire Luis Cessa, Justin Wilson From Yankees” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月28日閲覧。
  11. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). November 14, 2022閲覧。
  12. ^ Brewers sign LHP Justin Wilson to one-year contract”. Bally Sports (2023年2月19日). 2023年3月23日閲覧。
  13. ^ 39 Additional Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 6, 2023). November 10, 2023閲覧。
  14. ^ Reds Sign To Justin Wilson To Major League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2024年3月17日閲覧。
  15. ^ 2013年6月15日 ドジャース戦で計測
  16. ^ 「デトロイト・タイガース」『2016MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 38頁
  17. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、168頁。ISBN 978-4-331-52002-4 

関連項目

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外部リンク

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