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ニクムビラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ニクムビラー: निकुम्भिला, Nikumbhilā)は、インド叙事詩ラーマーヤナ』に登場する羅刹女(ラークシャシー)。ランカー島の守護女神とされる[1]

かつてニクムビラーはブラフマー神から「汝が猿の手に敗北するとき、ランカー島に災厄が訪れる」と予言されていた。後にハヌマーンが海を越えてランカー島に忍び込んだときニクムビラーはランカーの城門の前にいて、やって来てハヌマーンに何者であるかを問いただした。しかしハヌマーンが正体を明かそうとせず、執拗にランカーの都を見たがった。このためニクムビラーは怒ってハヌマーンを打ったが、逆に殴り返されて倒された。ニクムビラーはブラフマー神の予言の成就する時が来たことを悟り、ハヌマーンに城門を越えることを許したという[2]

脚注

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  1. ^ 『インド神話伝説辞典』p.248。
  2. ^ 阿部知二訳、p.251-252。

参考文献

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  • 『ラーマーヤナ 世界文学全集III-2』阿部知二訳、講談社、1966年。 
  • 菅沼晃 編『インド神話伝説辞典』東京堂出版、1985年3月。ISBN 4-490-10191-0 
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