奇妙な出来事
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『奇妙な出来事』(きみょうなできごと)は、フジテレビ・共同テレビ制作のフジテレビの深夜帯であるJOCX-TV2で放送された深夜ドラマ。フジテレビのみでの放送(関東地区)を目的に制作されたが、番組販売の形式で放送した地方局もあった。
概要
[編集]1989年10月、深夜ドラマとして日常に潜む恐怖をテーマに製作された。ストーリーテラーに斉木しげるを迎え、毎回1話完結で放送した。すぐさま若者の間で人気となり、一躍、フジテレビ深夜番組黄金期を代表する番組となった。
関東ローカルの深夜番組という事もあって予算も少なく、ドラマを撮ったことの無い若いスタッフを採用し、その中には星護や落合正幸、飯田譲治などが含まれていた。脚本に関しても、大学のミステリー研究会や全くの素人のアイデアを使用することもあったとされる。
タイトルバックの振り返る男のシルエットは大高洋夫が演じていた事を『深夜は踊る』というフジテレビの深夜番組の歴史を紹介する番組で大高自らが語っていた[出典無効]。
その後、木曜8時より放送を予定していたドラマが放映中止となり代案が必要になったため、この作品をゴールデンタイムに放映する事が決定。ストーリーテラーをタモリに変更し、毎回3話のオムニバス形式を採用するなどして放送されたのが『世にも奇妙な物語』である。
1990年3月に放送が終了した後ビデオが発売されたが、ビデオには全20話のうち15話しか収録されていない。
「閉ざされた空間」「笑いの天才」「午前3時のノック」「危険な賭」は、後に『世にも奇妙な物語』でリメイクされている。ただし、「危険な賭」は、放送予定だった『世にも奇妙な物語 雨の特別編』が2022年現在、未放送のままになっている。
ストーリーテラー
[編集]サブタイトル・各回出演者
[編集]- 一億の夢(1989年10月9日)
- 出会い(1989年10月16日)
- 電話のある風景(「オーム返し」「長電話」「キャッチホン」の3話オムニバス)(1989年10月23日)
- 一心同体(1989年10月30日)
- 閉ざされた空間(1989年11月6日)
- DODAデューダどうだ!?(1989年11月13日)
- 不幸のコンタクト(1989年11月20日)
- 危険な賭(1989年11月27日)
- リップスティック奇譚(1989年12月11日)
- 待合室(1990年1月8日)
- 恐怖のデイ・ドリーム(1990年1月15日)
- 恐怖のデイ・ドリームII ~もう一度~
- BE MY BABY(1990年1月29日)
- 誰かが見ている(1990年2月5日)
- アップルパイ・ラプソディー(1990年2月12日)
- 誰かが誰かを愛してる(1990年2月19日)
- 笑いの天才(1990年2月26日)
- 或る演劇青年の悪夢(1990年3月5日)
- 午前3時のノック(1990年3月19日)
- 夫婦円満(1990年3月26日)
スタッフ
[編集]VHS
[編集]- 奇妙な出来事 SFの巻 (収録作品「DODAデューダどうだ!?」「一億の夢」「笑いの天才」)
- 奇妙な出来事 恐怖の巻(収録作品「閉ざされた空間」「リップスティック奇談」「危険な賭」)
- 奇妙な出来事 サスペンスの巻(収録作品「待合室」「アップルパイ・ラプソディー」「誰かが誰かを愛してる」)
- 奇妙な出来事 摩訶不思議の巻 (収録作品「電話のある風景」「恐怖のデイ・ドリーム」「恐怖のデイ・ドリームII ~もう一度~」)
- 奇妙な出来事 悪夢の巻 (収録作品「不幸のコンタクト」「誰かが見ている」「或る演劇青年の悪夢」)
関連項目
[編集]- フローズンナイト〜凍てつく真夏の夜〜 - 本作の前身とされる