朴セリ

朴セリ
各種表記
ハングル：	박세리
漢字：	朴세리
発音：	パク・セリ
ローマ字：	Pak Seri
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朴セリ
Se-ri PAK
基本情報
名前	朴セリ
生年月日	1977年9月28日（47歳）
身長	167 cm (5 ft 6 in)
国籍	大韓民国
出身地	大田広域市
経歴
プロ転向	1996年
優勝数
LPGAツアー	25（内、メジャー5）
韓国LPGA	7（他にアマチュアとして4勝）
LPGAメジャー選手権最高成績; (優勝: 5)
ANA	T4（2014）
全米女子プロ	優勝（1998,2002,2006）
全米女子OP	優勝（1998）
全英女子OP	優勝（2001）
エビアン	T4（2013）
成績
賞金ランク最高位	韓国女子：1位（1996年）; 米国女子：2位（2002年、2003年）
世界ゴルフ殿堂殿堂表彰者
選出年	2007年
選出部門	LPGA
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朴セリ^[1]（パク・セリ、ハングル：박 세리、英語：Se-ri Pak、1977年 9月28日 - ）は、大韓民国出身の女子プロゴルファー。名前のセリ（세리）は、ハングルによる表記のみで本来は漢字表記がない^[2]^{[注 1]}。中国語の文章では「世莉」の字が宛てられており^[3]、日本でも、これがセリの漢字表記だとして紹介されることがある。

人物・来歴

13歳の時からゴルフを始める。

1995年韓国女子プロゴルフ協会（KLPGA）ツアー開幕戦「トムボーイ女子オープンゴルフ選手権」でアマチュアとして優勝^[4]、同年はこの優勝を含め4勝をアマチュアとしてあげる^[5]。

1996年KLPGAに入会しプロ転向^[2]、同年KLPGAツアー4勝をあげ年間獲得賞金ランキング（賞金ランク）1位となる^[6]。

1997年KLPGAツアー2勝^[7]。同年全米女子プロゴルフ協会（LPGA）のファイナルクォリファイングトーナメントを通過し翌シーズンからのツアーカードを得た^[8]。

1998年5月LPGAツアーメジャー大会「マクドナルドLPGA選手権」（全米女子プロゴルフ選手権）で初日から首位を譲らない完全優勝で同ツアー初優勝と同時にメジャー大会初出場初優勝、ルーキーイヤーでのメジャー大会優勝はリサロッテ・ノイマン（スウェーデン）以来となった^[8]。同年7月「全米女子オープン」で20歳9ヵ月の大会史上最年少優勝を果たす、選手権とオープンの年間2冠は史上6人目、この優勝は20ホールに及ぶプレーオフで決着しており、本大会72ホールと合わせた92ホールの試合は女子プロゴルフ史上最長記録となった^[8]。同年は最終的にLPGAツアー4勝^[8]。

1999年LPGAツアー4勝^[8]、この年は日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）ツアー「グンゼカップワールドレディスゴルフトーナメント」で日本の大会に初出場し6位タイとなった^[9]。

2001年、この年からLPGAツアーメジャー大会に昇格した「全英女子オープン」で優勝、この優勝を含め同年はLPGAツアー5勝^[8]。

2002年「マクドナルドLPGA選手権」を4年ぶり2度目の優勝でメジャー4勝目、この優勝を含め同年はLPGAツアー5勝^[8]。

2003年は5月にKLPGAツアーで1勝^[10]、LPGAツアーで3勝、2004年同ツアー1勝^[8]。

2005年は首や肩の故障に苦しみ^[8]、「マクドナルドLPGA選手権」で予選落ちしたことから^[11]、メジャー大会での連続予選通過記録が「28」で止まった^[12]^{[注 2]}。

2006年「マクドナルドLPGA選手権」ではカリー・ウェブとのプレーオフを制し4年ぶり3度目の優勝でメジャー5勝目、同大会では1打差の3位に宮里藍が入っている^[13]。

2007年6月の「マクドナルドLPGA選手権」初日を終えた時点で殿堂入りに必要な10シーズン出場を達成、すでに必要なポイントは取得していたため、同年11月韓国人選手初となる世界ゴルフ殿堂にLPGA部門で入会^[8]。さらに同年KLPGA殿堂に具玉姬に次ぐ2人目の入会を果たす^[14]。同年はLPGAツアーで1勝^[8]。

2010年5月、悪天候の影響により、急遽54ホールに短縮された「ベルマイクロLPGAクラシック」でスーザン・ペターセン（ノルウェー）、ブリタニー・リンシコム（アメリカ合衆国）とのプレーオフを制し優勝^[15]。LPGAツアー通算25勝目をあげた^[8]。

朴の活躍に刺激されて韓国ではゴルフブームが巻き起こり、韓国人プロゴルファーが世界的に活躍するきっかけになったとされる^[16]。朴に影響されてゴルフを始めた選手も多く、特にイ・ボミ、キム・ハヌル、申智愛、朴仁妃など、1988年生まれの女子プロゴルファーは「朴セリ・キッズ」と呼ばれる^[1]。

2016年3月18日、同年限りでの引退を表明した^[17]。

競技引退後はオリンピックゴルフ競技の韓国代表女子チームリーダーを務めるなど後進の指導に力を注いでいる^[18]。

2021年4月、新型コロナウイルスに感染していたことが分かった。

2024年、自ら理事長を務める「朴セリ希望財団」が、朴の父親を私文書偽造で告訴。以前から父親に起因する債務問題が続いていたことを明かした^[19]。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

^ 日本人の仮名表記の名前のようなものである。
^ メジャー初出場の1998年マクドナルドLPGA選手権から2005年クラフトナビスコ選手権までの28大会

出典

^ ^a ^b “朴セリプロフィール”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2019年10月27日閲覧。
^ ^a ^b “박세리” (朝鮮語). KLPGA. 2019年10月27日閲覧。
^ “朴世莉 Se Ri Pak” (中国語). PBE 高尔夫. 2019年10月27日閲覧。
^ “제4회 톰보이여자오픈골프선수권대회” (朝鮮語). KLPGA (1995年4月29日). 2019年10月27日閲覧。
^ 박세리｜KLPGA（朝鮮語）の1995년参照
^ 박세리｜KLPGA（朝鮮語）の1996년参照
^ 박세리｜KLPGA（朝鮮語）の1997년参照
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l “Bio | SE RI PAK” (英語). LPGA. 2019年10月27日閲覧。
^ “1999年グンゼカップワールドレディスゴルフトーナメント”. ゴルフダイジェスト・オンライン (1999年5月9日). 2019年10月27日閲覧。
^ “제1회 MBCㆍXcanvas 여자오픈골프대회” (朝鮮語). KLPGA (2003年5月18日). 2019年10月27日閲覧。
^ “Results2005 | SE RI PAK”. LPGA. 2019年10月27日閲覧。
^ SE RI PAK｜RESULT（英語）の各年度参照
^ “朴セリが2年ぶりの優勝でメジャー5勝目”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2006年6月12日). 2019年10月27日閲覧。
^ 시상식 내역｜KLPGA（朝鮮語）の명예의 전당参照
^ “パク・セリ3年ぶりV”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2010年5月17日). 2019年10月27日閲覧。
^ “【スポーツ異聞】韓国勢躍進した全米女子オープンテレビ視聴率は前年比40%減「歴史的低さ」のワケ”. 産経ニュース. 産経デジタル (2017年7月30日). 2019年8月6日閲覧。
^ “朴セリが今季限りでの引退表明”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2016年3月18日). 2019年10月27日閲覧。
^ “韓国朴セリ氏が五輪で渋野警戒”. 日刊スポーツ (2019年8月16日). 2019年10月27日閲覧。
^ “「父親告訴」の記者会見中に涙を流す朴セリ”. 朝鮮日報 (2024年6月18日). 2024年6月19日閲覧。

外部リンク

朴セリ - 全米女子プロゴルフ協会のプロフィール（英語）
朴セリ（パク・セリ）プロフィール|選手情報|ゴルフ情報ALBA.Net

[3] 日本人の仮名表記の名前のようなものである。

[14] メジャー初出場の1998年マクドナルドLPGA選手権から2005年クラフトナビスコ選手権までの28大会

[:0-1] “朴セリプロフィール”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2019年10月27日閲覧。

[:1-2] “박세리” (朝鮮語). KLPGA. 2019年10月27日閲覧。

[4] “朴世莉 Se Ri Pak” (中国語). PBE 高尔夫. 2019年10月27日閲覧。

[5] “제4회 톰보이여자오픈골프선수권대회” (朝鮮語). KLPGA (1995年4月29日). 2019年10月27日閲覧。

[6] 박세리｜KLPGA（朝鮮語）の1995년参照

[7] 박세리｜KLPGA（朝鮮語）の1996년参照

[8] 박세리｜KLPGA（朝鮮語）の1997년参照

[:2-9] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l “Bio | SE RI PAK” (英語). LPGA. 2019年10月27日閲覧。

[10] “1999年グンゼカップワールドレディスゴルフトーナメント”. ゴルフダイジェスト・オンライン (1999年5月9日). 2019年10月27日閲覧。

[11] “제1회 MBCㆍXcanvas 여자오픈골프대회” (朝鮮語). KLPGA (2003年5月18日). 2019年10月27日閲覧。

[12] “Results2005 | SE RI PAK”. LPGA. 2019年10月27日閲覧。

[13] SE RI PAK｜RESULT（英語）の各年度参照

[15] “朴セリが2年ぶりの優勝でメジャー5勝目”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2006年6月12日). 2019年10月27日閲覧。

[16] 시상식 내역｜KLPGA（朝鮮語）の명예의 전당参照

[17] “パク・セリ3年ぶりV”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2010年5月17日). 2019年10月27日閲覧。

[18] “【スポーツ異聞】韓国勢躍進した全米女子オープンテレビ視聴率は前年比40%減「歴史的低さ」のワケ”. 産経ニュース. 産経デジタル (2017年7月30日). 2019年8月6日閲覧。

[19] “朴セリが今季限りでの引退表明”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2016年3月18日). 2019年10月27日閲覧。

[20] “韓国朴セリ氏が五輪で渋野警戒”. 日刊スポーツ (2019年8月16日). 2019年10月27日閲覧。

[21] “「父親告訴」の記者会見中に涙を流す朴セリ”. 朝鮮日報 (2024年6月18日). 2024年6月19日閲覧。

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表話編歴韓国女子ゴルフ歴代賞金女王
1980年代	82 具玉姫 83 姜春子 84 裵成順 85 鄭吉子 86 鄭吉子 87 姜春子 88 鄭吉子 89 高又順
1990年代	90 高又順 91 高又順 92 高又順 93 李五順 94 李五順 95 李五順 96 朴セリ 97 金美賢 98 金美賢 99 鄭一美
2000年代	00 鄭一美 01 姜秀衍 02 李美娜 03 金珠美 04 宋ボベ 05 裵慶恩 06 申智愛 07 申智愛 08 申智愛 09 徐希炅
2010年代	10 イ・ボミ 11 キム・ハヌル 12 キム・ハヌル 13 張ハナ 14 金孝周 15 田仁智 16 朴城炫 17 李晶恩 18 李晶恩 19 崔慧珍
2020年代	20 金孝周

表話編歴全米女子プロゴルフ選手権優勝者
1950年代	55 ビバリー・ハンソン‡ 56 マリーン・ヘギー† 57 ルイーズ・サグス 58 ミッキー・ライト‡ 59 ベッツィー・ロールズ
1960年代	60 ミッキー・ライト 61 ミッキー・ライト‡ 62 ジュディ・キンボール（英語版）‡ 63 ミッキー・ライト 64 メアリー・ミルズ 65 サンドラ・ヘイニー 66 グロリア・エーレット 67 キャシー・ウィットワース‡ 68 サンドラ・ポスト†‡ 69 ベッツィー・ロールズ
1970年代	70 シャーリー・エングルホーン† 71 キャシー・ウィットワース 72 キャシー・アハーン 73 メアリー・ミルズ 74 サンドラ・ヘイニー 75 キャシー・ウィットワース 76 ベッツィー・バーフェインド 77 樋口久子 78 ナンシー・ロペス 79 ドナ・カポニ
1980年代	80 サリー・リトル 81 ドナ・カポニ 82 ジャン・スティーブンソン‡ 83 パティ・シーハン 84 パティ・シーハン 85 ナンシー・ロペス‡ 86 パット・ブラッドリー 87 ジェーン・ゲディス 88 シェリー・ターナー 89 ナンシー・ロペス
1990年代	90 ベス・ダニエル 91 メグ・マローン 92 ベッツィ・キング‡ 93 パティ・シーハン 94 ローラ・デービース 95 ケリー・ロビンズ（英語版） 96 ローラ・デービース 97 クリスタ・ジョンソン（英語版）† 98 朴セリ‡ 99 ジュリ・インクスター
2000年代	00 ジュリ・インクスター† 01 カリー・ウェブ 02 朴セリ 03 アニカ・ソレンスタム† 04 アニカ・ソレンスタム 05 アニカ・ソレンスタム 06 朴セリ† 07 スーザン・ペターセン（英語版） 08 ヤニ・ツェン† 09 アンナ・ノルドクビスト（英語版）
2010年代	10 クリスティ・カー‡ 11 ヤニ・ツェン‡ 12 馮珊珊 13 朴仁妃† 14 朴仁妃† 15 朴仁妃 16 ブルック・ヘンダーソン（英語版）† 17 ダニエル・カン（英語版） 18 朴城炫† 19 ハンナ・グリーン（英語版）‡
2020年代	20 金世煐（英語版） 21 ネリー・コルダ 22 田仁智‡ 23 殷若寧
† プレーオフによる決着、 ‡ 初日から最終日まで首位をキープしての優勝。

表話編歴全英女子オープン優勝者
1990年代	94 リサロッテ・ノイマン（英語版） 95 カリー・ウェブ 96 エイミー・クライン（英語版） 97 カリー・ウェブ 98 シェリー・スタインハウアー 99 シェリー・スタインハウアー
2000年代	00 ソフィー・グスタフソン（英語版） 01 朴セリ 02 カリー・ウェブ 03 アニカ・ソレンスタム 04 カレン・スタップルズ（英語版） 05 張晶（英語版） 06 シェリー・スタインハウアー 07 ロレーナ・オチョア 08 申ジエ 09 カトリーナ・マシュー（英語版）
2010年代	10 ヤニ・ツェン 11 ヤニ・ツェン 12 申ジエ 13 ステイシー・ルイス 14 モー・マーティン（英語版） 15 朴仁妃 16 アリヤ・ジュタヌガーン 17 キム・インキョン（英語版） 18 ジョージア・ホール 19 渋野日向子
2020年代	20 ソフィア・ポポフ（英語版） 21 アンナ・ノルドクビスト（英語版）
※2001年からメジャーに昇格

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人物・来歴

脚注

注釈

出典

外部リンク

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