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石原まき子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いしはら まきこ
石原 まき子
石原 まき子
『危険な関係』(1957年)より
別名義 北原三枝
生年月日 (1933-07-23) 1933年7月23日(91歳)
出生地 日本の旗 日本東京都目黒区[1]
職業 芸能プロモーター女優
配偶者 石原裕次郎(1960年 - 1987年)※死別
著名な家族 新井(荒井)玉青(姪、元女優)
主な作品
狂った果実』(1956年)
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石原 まき子(いしはら まきこ、1933年7月23日 - )は、日本芸能プロモーター石原裕次郎未亡人で、石原プロモーション代表取締役会長・石原裕次郎記念館元館長。

旧姓は荒井、愛称は「マコ」。結婚前は北原 三枝(きたはら みえ)の芸名で女優として活動したスターであった。

来歴・人物

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1954年
1955年、小林晃撮影
北原三枝、石原裕次郎(1958年頃)

東京都目黒区出身。目黒区立第二中学校卒業後、NDT(日劇ダンシングチーム)に5期生として入団。1952年に退団後、松竹のニューフェイスに合格して入社。『カルメン純情す』で本格的なデビューを果たす。

1954年に、活動を再開した日活に引き抜かれる形で移籍。女優陣のエースとして活躍する。『狂った果実』(1956年)で後に結婚する一歳年下の石原裕次郎と初共演後、日活のドル箱コンビとして23作もの共演作が製作された。

1960年に裕次郎と共演した『闘牛に賭ける男』への出演を最後に裕次郎と結婚し、女優業を引退した。スター同士の結婚は日活の強い反対を受けたと言われる。引退後は妻である「石原まき子」として内助の功に徹し、石原プロの経営に関わる。裕次郎の死後は「代表取締役」の肩書で石原プロと2代目社長の渡哲也を支え続けてきた。

2011年3月28日、石原プロの経営陣総入れ替えにおいて正式に「代表取締役会長」の肩書になる。この時に渡が2代目社長を退任し社長の座が空いたが、社長就任は固辞した[2]

その後も渡らと共に石原プロを経営していたが、自身の高齢により実務が困難になってきたことから、所属俳優・スタッフと相談し石原プロの閉鎖を決断。2020年7月17日に、「2021年1月16日をもって、株式会社石原プロモーションの商号を石原裕次郎の仏前に返還する」との名目で芸能事務所としての業務を終了することを、公式サイトなどで発表した[3]。その報告でまき子は、裕次郎の遺言が「俺が死んだら即会社をたたみなさい」だったこと、一方で所属俳優・スタッフの会社に対する愛情の強さを感じたことで、その遺言を言い出せずに今日まで来たことを明かしている。 

石原プロの閉鎖後は、裕次郎の遺品管理を行う新組織「一般社団法人ISHIHARA」および、作品の版権を管理する「石原音楽出版社」の名誉会長に就任する[4]。また、自身の甥である邦彦と養子縁組し、石原邦彦として代表に就任させた[5][6][7]

受賞歴

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主な出演作

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映画

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『求婚三人娘』(1954年)
狂った果実』(1956年)
  • お茶漬の味(1952年、松竹) - 女給
  • カルメン純情す(1952年、松竹) - 細井レイ子 役
  • 流れの旅路(1952年、松竹) - 孫娘おしげ 役[9]
  • 君の名は 第二部(1953年、松竹) - アイヌの娘 ユミ 役
  • 東京マダムと大阪夫人(1953年、松竹) - 星島百々子 役[10]
  • 新東京行進曲(1953年、松竹) - 桶昭子 役[11]
  • 家族あわせ(1953年、松竹) - 千鶴子 役[12]
  • 大学の龍虎(1953年、松竹) - 娘京子 役[13]
  • 初恋おぼこ娘(1953年、松竹) - 春江 役[14]
  • シミ抜き人生(1953年、松竹) - 竹村きく子 役[15]
  • 旅路(1953年、松竹) - 初子 役[16]
  • 求婚三人娘(1954年2月、松竹) - 滝井万里子 役[17]
  • 若き日の誘惑(1954年2月、松竹) - 祝水幸子 役[18]
  • 腰抜け狂騒曲(1954年5月、松竹) - 景子 役[19]
  • 青春ロマンスシート 青草に坐す(1954年6月、松竹) - 芳賀弘子 役[20]
  • 若旦那と踊子(1954年8月、松竹) - 踊子江美 役[21]
  • えくぼ人生(1954年9月、松竹) - 藤村マチ子 役[22]
  • 女人の館(1954年11月、日活) - 主演・丹野万津子 役[23]
  • 月は上りぬ(1955年、日活) - 三女・浅井節子 役[24]
  • 次郎長外伝 秋葉の火祭り(1955年、日活) - お美代 役[24]
  • 生きとし生けるもの(1955年、日活) - 八代恵美 役[24]
  • 愛のお荷物(1955年、日活) - 五代冴子 役[24]
  • 銀座の女(1955年、日活) - ブンちゃん 役[24]
  • 青春怪談(1955年、日活) - 主演・奥村千春 役
  • 次郎長遊侠伝 天城鴉(1955年、日活) - おせん、お美代(二役) 役[24]
  • 緑はるかに(1955年、日活) - 踊る人(特別出演) 役[24]
  • うちのおばあちゃん(1955年、日活) - 岡本正子、岡本槇子(二役) 役[24]
  • おしゅん捕物帖 謎の尼御殿(1955年、日活) - 琴姫、縫之助(二役) 役[24]
  • 銀座二十四帖(1955年、日活) - 仲町雪乃 役[25]
  • 自分の穴の中で(1955年、日活) - 志賀多美子 役[25]
  • 幼きものは訴える(1955年、日活) - 修道女(特別出演) 役[25]
  • ジャズ・オン・パレード 1956年 裏町のお転婆娘(1956年、日活) - (特別出演)[26]
  • 朝やけ血戦場(1956年、日活) - 魚住お次 役[26]
  • 風船(1956年、日活) - 三木原ミキ子 役[26]
  • 色ざんげ(1956年、日活) - 西条つゆ子 役[26]
  • ドラムと恋と夢(1956年、日活) - 眼医者(特別出演) 役[26]
  • 火の鳥(1956年、日活) - (特別出演)[27]
  • 流離の岸(1956年、日活) - 主演・寺岡千穂 役[26]
  • 狂った果実(1956年、日活) - 恵梨 役
  • 逆光線(1956年、日活) - 主演・芳田玲子 役[26]
  • 夏の嵐(1956年1、日活) - 主演・浅井陵子 役
  • 感傷夫人(1956年、日活) - 立松正子 役[26]
  • 若の花物語 土俵の鬼(1956年、日活) - 勝治の妻・香代子 役[28] 
  • お転婆三人姉妹 踊る太陽(1957年、日活) - (特別出演) 役[29]
  • 危険な関係(1957年、日活) - 山代三枝 役[29]
  • 勝利者(1957年、日活) - 白木マリ 役[29]
  • 今日のいのち(1957年、日活) - 主演・南方理子 役[29]
  • 俺は待ってるぜ(1957年、日活) - 早枝子 役[29]
  • 嵐を呼ぶ男(1957年、日活) - 福島美弥子 役
  • 錆びたナイフ(1958年、日活) - 西田啓子 役
  • 陽のあたる坂道(1958年、日活) - 倉本たか子 役
  • 明日は明日の風が吹く(1958年、日活) - 江島啓子 役[30]
  • 素晴しき男性(1958年、日活) - 旗陽子 役[30]
  • 風速40米(1958年、日活) - 滝今日子 役[30]
  • 赤い波止場(1958年、日活) - 杉田圭子 役
  • 嵐の中を突っ走れ(1958年、日活) - 上月節子 役[30]
  • 若い川の流れ(1959年、日活) - 北岡みさ子 役
  • 今日に生きる(1959年、日活) - 矢代ユミ子 役
  • 男が爆発する(1959年、日活) - 宇津蕗子 役[31]
  • 山と谷と雲(1959年、日活) - 有馬寿々子 役[31]
  • 風のある道(1959年、日活) - 竹島恵子 役[31]
  • 清水の暴れん坊(1959年、日活) - 児島美紀 役[31]
  • 天と地を駈ける男(1959年、日活) - 尾関慧子 役[31]
  • 鉄火場の風(1960年、日活) - 相良那美 役[32]
  • 白銀城の対決(1960年、日活) - 三谷佳子 役[32]
  • 青年の樹(1960年、日活) - 山形香世 役[32]
  • 天下を取る(1960年、日活) - 尾山沢子 役[32]
  • やくざ先生(1960年、日活) - 三浦道子 役[32]
  • 闘牛に賭ける男(1960年、日活) - 佐倉冴子 役[32]

テレビドラマ

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ドキュメンタリー

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  • 石原裕次郎生誕80年記念番組 まき子夫人わが心の裕さん〜裕次郎こころの居場所〜(2014年3月7日、BS-TBS)

著書

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  • 『裕さん、抱きしめたい』(1988年、主婦と生活社)
  • 『死をみるとき 裕さんが書き遺したもの』(2013年、青志社)

演じた女優

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出典

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  1. ^ 北原三枝”. KINENOTE. 2019年7月17日閲覧。
  2. ^ 渡哲也「健康と年齢」理由に石原プロ社長勇退 スポニチアネックス・2011年5月12日
  3. ^ 石原プロモーションよりご報告”. 株式会社石原プロモーション (2020年7月17日). 2021年1月23日閲覧。
  4. ^ 石原まき子さん「ただただ残念でなりません」石原慎太郎さん悼む”. 日刊スポーツ (2022年2月1日). 2022年2月1日閲覧。
  5. ^ 解散「石原プロ」25億円の行方 裕次郎夫人が養子縁組した「甥っ子」の存在が…
  6. ^ 「石原プロ」解散で養子が受け継ぐ裕次郎の遺産 数億円ベンツに、成城の豪邸…
  7. ^ 荒井家の系譜であり、石原家とは血縁関係はない。
  8. ^ 第44回 日本アカデミー賞 優秀賞決定!、日本アカデミー賞公式サイト、2021年2月17日閲覧。
  9. ^ 流れの旅路”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月10日閲覧。
  10. ^ 東京マダムと大阪夫人”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月10日閲覧。
  11. ^ 新東京行進曲”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月11日閲覧。
  12. ^ 家族あわせ”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月12日閲覧。
  13. ^ 大学の龍虎”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月12日閲覧。
  14. ^ 初恋おぼこ娘”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月13日閲覧。
  15. ^ シミ抜き人生”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月13日閲覧。
  16. ^ 旅路(1953)”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月13日閲覧。
  17. ^ 求婚三人娘”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月14日閲覧。
  18. ^ 若き日の誘惑”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月14日閲覧。
  19. ^ 腰抜け狂騒曲”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月13日閲覧。
  20. ^ 青春ロマンスシート 青草に坐す”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月13日閲覧。
  21. ^ 若旦那と踊子”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月13日閲覧。
  22. ^ えくぼ人生”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月13日閲覧。
  23. ^ 女人の館”. 日活公式サイト. 日活. 2020年3月13日閲覧。
  24. ^ a b c d e f g h i 北原三枝1955年page1”. 日活公式サイト. 日活. 2020年3月14日閲覧。
  25. ^ a b c 北原三枝1955年page2”. 日活公式サイト. 日活. 2020年3月14日閲覧。
  26. ^ a b c d e f g h 北原三枝1956年page1”. 日活公式サイト. 日活. 2020年3月14日閲覧。
  27. ^ 火の鳥(1956)”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年3月13日閲覧。
  28. ^ 北原三枝1956年page2”. 日活公式サイト. 日活. 2020年3月14日閲覧。
  29. ^ a b c d e 北原三枝1957年page1”. 日活公式サイト. 日活. 2020年3月15日閲覧。
  30. ^ a b c d 北原三枝1958年page1”. 日活公式サイト. 日活. 2020年3月15日閲覧。
  31. ^ a b c d e 北原三枝1959年page1”. 日活公式サイト. 日活. 2020年3月15日閲覧。
  32. ^ a b c d e f 北原三枝1960年page1”. 日活公式サイト. 日活. 2020年3月15日閲覧。

外部リンク

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