金三純
表示
金 三純(キム・サムスン、朝鮮語: 김삼순、1909年2月3日 - 2001年12月11日)は、大韓民国の生物学者。
経歴
[編集]大韓帝国全羅南道潭陽郡昌平面生まれ。1929年、京畿高等女学校卒業。1933年3月、東京女子高等師範学校理科選科修了。のち東京女子高等師範学校研究科を経て、1941年4月、北海道帝国大学理学部植物学科入学。糸状菌における亜硝酸塩の吸収に関する研究で卒業論文を提出、1943年9月、北海道帝国大学理学部植物学科卒業(理学士)。同年12月21日、北海道帝国大学大学院(応用菌学専攻)に入学、農学部農芸化学科教授半澤洵のもとで応用菌学を専攻した。その後菌学者となり、1966年九州大学で農学博士号を取得した[1]。
1968年-1974年、ソウル女子大学校教授。1972年-1976年、韓国菌学会会長。1976年、韓国菌学会名誉会長。1976年-1981年、韓国学術院会員。1981年、韓国学術院名誉会員[2]。
甥に政治家の李会昌がいる。夫の姜世馨[3]と3人の兄弟(金洪鏞、金汶鏞、金星鏞)は、いずれも国会議員を務めた[4][5]。
論文
[編集]- 富田義一, 金三純「蛋白質系におけるエネルギー移動(生体物理)」『秋の分科会予稿集』昭和38 (1963.1)セッションID: 13p-K-10、日本物理学会、1963年、600頁、doi:10.11316/jpsgaiyok.1963.1.0_600、NAID 110004576076。
- 金三純「タカアミラーゼAの光不活性化」『日本農芸化学会誌』第39巻第1号、日本農芸化学会、1965年、10-17頁、doi:10.1271/nogeikagaku1924.39.10、ISSN 0002-1407、NAID 130001230092。
- 金三純「Photoinactivation of Taka-amylase A / タカアミラーゼAの光不活性化反応」九州大学 博士論文(農学)乙第362号、1966年7月、doi:10.5109/22742、NAID 500000444152。
- 金三純「紫外線によるタカアミラーゼAの不活性化反応」『日本農芸化学会誌』第40巻第2号、日本農芸化学会、1966年、67-72頁、doi:10.1271/nogeikagaku1924.40.67、ISSN 0002-1407、NAID 130001222358。
- 金三純「リボフラビンによるタカアミラーゼAの光増感不活性化反応」『日本農芸化学会誌』第40巻第2号、日本農芸化学会、1966年、73-79頁、doi:10.1271/nogeikagaku1924.40.73、ISSN 0002-1407、NAID 130001222359。
脚注
[編集]- ^ 博士論文.
- ^ 山本美穂子「北海道帝国大学へ進学した東京女子高等師範学校卒業生たち」『北海道大学大学文書館年報』第6巻、北海道大学大学文書館、2011年3月、53-70頁、ISSN 18809421、NAID 120002911979。
- ^ “발명위인! 발명품! - 김삼순”. IP Information 발명위인!발명품! 지역을 따라보는 선조들의 발명품과 발명유적지. pp. 82-86 (2008年7月). 2023年9月8日閲覧。
- ^ “[부음]김삼순 박사 별세” (朝鮮語). 경향신문 (2001年12月11日). 2023年9月8日閲覧。
- ^ “의회정치 60년, 선량들이 낳은 진기록|신동아” (朝鮮語). 신동아 (2008年8月4日). 2023年9月8日閲覧。