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鶴居村営軌道

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鶴居村営軌道
自走客車(2009年8月、郷土資料館保存時代)
自走客車(2009年8月、郷土資料館保存時代)
自走客車(2009年8月、郷土資料館保存時代)
軌間762 mm
STRq BHFq eABZq+r
根室本線
uexKBHFa exSTR
0.0 新富士
exSTR+l uexmKRZ exSTRr
平面交差[1]
exSTR uexBHF
1.3 鳥取
exSTR uexABZg2
旧線 -1962頃
exABZg+4 uexSTR+c1 uexSTR+4
雄別鉄道釧路方面
exHST uexSTR uexSTR
雄鉄昭和
uexmKRWl+lo uexmKRWro+r uexSTR
*
uexSTR exSTR uexSTR
uexBHF exSTR uexBHF
? 昭和地区 位置不詳
uexSTR exHST uexSTR
鶴野
uexSTR2
uexmKRWro+r
*
uexSTRc1 uexABZg+4 exSTR
uexBHF exSTR
5.9 鶴野
uexSTR exSTRl
uexBHF
9.2 丸松
uexBHF
? 三号
uexBHF
14.5 温根内
uexBHF
16.2 坂の上
uexBHF
? 南4線
uexBHF
19.3
0.0*
下幌呂
uexKRWgl uexKRW+r
uexBHF uexSTR
21.8 下雪裡
uexBHF uexSTR
? 北6線
uexBHF uexSTR
24.6 北8線
uexBHF uexSTR
? 北11線
uexKBHFe uexSTR
28.7 中雪裡
uexSTR
雪裡線
uexSTR
幌呂線
uexBHF
? ブロック工場入口
uexBHF
4.4* 製粉場前
uexBHF
6.8* 中幌呂
uexBHF
9.4* 茂幌呂入口
uexBHF
? 支幌呂
uexBHF
14.0* 旧駅逓
uexBHF
15.5* 上幌呂
uexBHF
? 新幌呂下
uexKBHFe
19.3* 新幌呂

*: 立体交差、新旧どちらも当軌道が上

釧路湿原脇の軌道敷は遊歩道になっている(2007年)

鶴居村営軌道(つるいそんえいきどう)は、かつて北海道釧路市鶴居村にあった簡易軌道

鶴居村では1921年(大正10年)から開拓団体の移住が開始されていたが、主に関東大震災の救済を目的とした内務省北海道庁による許可移民事業の指定入植が1924年(大正13年)から始まると、交通機関の整備が急務となった。

このため北海道庁は、輸送手段として殖民軌道の敷設を決定すると、根室本線新富士駅から分岐する路線を着工し、1927年(昭和2年)に開業した[2][3]。当初は馬力でトロッコをけん引する荷物専用軌道だった[2]。しかし、距離が長大なこともあり、バスを改造した木炭ガス動力の気動車が導入された。

戦後は、旅客以外にも牛乳の出荷に使われたり、道路未整備のため郵便の輸送も行っていた。1950年代後半からは輸送量増加に対応するため、自走客車[4]ディーゼル機関車を導入した。しかし、沿線の道路整備が進み、路線バスも走るようになったため、1968年(昭和43年)に全線を廃止した[2][3]

なお、鶴居村では2021年度から村営軌道の記録を残すための取り組みを開始した[3]

路線データ

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路線延長が最長だった時のデータを示す。

  • 路線距離:
    • 雪裡線:新富士 - 中雪裡間 28.8 km
    • 幌呂線:下幌呂 - 新幌呂間 19.3 km
  • 軌間:762 mm
1966年の釧路支庁地図
1966年の釧路支庁地図

沿革

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駅一覧

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中雪裡線
新富士 - 鳥取 - 昭和地区 - 鶴野 - 温根内 - 坂の上 - 南4線 - 下幌呂 - 北6線 - 北8線 - 北11線 - 中雪裡
幌呂線
下幌呂 - ブロック工場入口 - 製粉場前 - 中幌呂 - 茂幌呂入口 - 支幌呂 - 旧駅逓 - 上幌呂 - 新幌呂下 - 新幌呂

保存車両

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自走客車(泰和車輌1964年製)・8tディーゼル機関車(泰和車輌1960年製)
鶴居村ふるさと情報館「みなくる」(鶴居東5丁目)で静態保存。長く村立鶴居小学校隣接の旧郷土資料館に露天の状態で置かれていたが、2014年に退職者などの意見をもとに塗色変更・整備を行い、「みなくる」敷地内に設けた上屋付きの保存場所に移転した。「みなくる」館内にも村営軌道の歴史を紹介する展示パネルが整備されている。
釧路新富士郵便局にて2017年(平成29年)2月10日から使用開始となった風景印の図柄に鶴居村営軌道の自走客車が描かれている[6]
6tディーゼル機関車(運輸工業1959年製)
オホーツク管内紋別郡遠軽町が運営する「丸瀬布森林公園いこいの森」で運行(動態保存)。地元の旧森林鉄道路盤を転用するなどして1980年に供用開始した全長約2 kmの園内軌道において、2列車運行を行うイベント時などで雨宮21号蒸気機関車とともに列車牽引に使用している。村営軌道廃止後、新宮商行釧路防腐工場(釧路市)が構内軌道用として使用し、1989年に故障廃車後、1995年丸瀬布町(当時)が購入し、札幌交通機械で再整備したもの。

脚注

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  1. ^ 小熊 (1962) に異種乗越菱形轍叉の写真が見える
  2. ^ a b c d e 授業で使える当館所蔵地図 岐阜県立図書館、2021年4月9日閲覧。
  3. ^ a b c d 旧鶴居村営軌道の記録後世に 村が動画撮影や資料収集へ 北海道新聞、2021年4月9日閲覧。
  4. ^ 気動車北海道開発局における公式名称
  5. ^ 歌登村営軌道とともに簡易軌道では初の北海道開発局による自走客車導入であったが、この時導入された自走客車はディーゼルエンジン搭載ではあるものの、戦後の新製にもかかわらず当軌道・歌登村営軌道とも単端式気動車であった。その後の増備車からは両運転台となった。殖民軌道#車両も参照。
  6. ^ 釧路新富士郵便局の風景印 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2020年9月3日閲覧。

参考文献

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  • 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』 1 北海道、新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-790019-7 
  • 小熊米雄「雄別鉄道」『鉄道ピクトリアル』通巻128号臨時増刊 私鉄車両めぐり第2分冊、1962年3月、pp. 15-22。 (再録:『私鉄車両めぐり特輯』 1巻、鉄道図書刊行会、1977年。 
  • 清水一史、飯塚卓治「失われた鉄道・軌道をたずねて〔58〕鶴居村営軌道」『鉄道ピクトリアル』通巻470号、1986年10月、pp. 58-67。 

外部リンク

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  • ウィキメディア・コモンズには、鶴居村営軌道に関するカテゴリがあります。
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