バイオハザード RE:2
ジャンル | サバイバルホラー |
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対応機種 |
Microsoft Windows PlayStation 4 Xbox One PlayStation 5 Xbox Series X/S Nintendo Switch(クラウド版) |
開発元 | カプコン |
発売元 | カプコン |
シリーズ | バイオハザードシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | ディスク/ダウンロード |
発売日 | 2019年1月25日 |
対象年齢 |
[通常版]CERO:D(17才以上対象) [Z Version]CERO:Z(18才以上のみ対象) PEGI:18 ESRB:M(17歳以上) USK:18(18歳未満提供禁止) |
コンテンツアイコン | CERO:暴力 |
エンジン | REエンジン |
売上本数 | 1,390万本(2024年3月時点)[1] |
動作環境 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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『バイオハザード RE:2』(BIOHAZARD RE:2, 英語版タイトル:RESIDENT EVIL 2)は、2019年1月25日にカプコンから発売されたサバイバルホラーゲーム。『バイオハザード2』のリメイク作品でもある。
概要
[編集]フルリメイクにあたって様々な要素が再構築されている。ゲームシステムは『バイオハザード4』で登場した主人公の肩越しの三人称視点が採用された。ストーリー面では、オリジナル版でレオン編とクレア編にそれぞれ存在した表シナリオと裏シナリオが、本作でもそれぞれに1stシナリオと2ndシナリオという形で存在する。ただし、1stシナリオと2ndシナリオのストーリー展開は、オリジナル版ほど違いはなく、オリジナル版にあったザッピングシステムも存在しない。なお、続編の『バイオハザード RE:4』において、レオンの初期装備のコンバットナイフが「警察官時代に先輩から譲り受けたもの」と説明されているため、本作のシナリオはレオンがマービンからコンバットナイフを受け取る「レオン編1stシナリオ」と、その裏編にあたる「クレア編2ndシナリオ」が正史になる。
『2』に収録されていた「The 4th Survivor」や「The 豆腐 Survivor」も、それぞれ『RE:2』のシステムで再構築されている[3]。
歴史あるゲームアワード「Golden Joystick Awards」の場において「Best Audio」を受賞して、同時に2019年の「Ultimate Game of the Year(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)」にも選ばれるなど高い評価を得ている。
製作
[編集]背景
[編集]2002年の時点ではゲームキューブ版『2』がリメイクという位置づけになる予定だったが、当時開発中だった『バイオハザード4』の作業に支障が出るおそれがあるとして、シリーズ総括の三上真司から却下された[4]。
2008年、シリーズの武器デザインなどを担当していた当時『バイオハザード5』のプロデューサーを務めていた竹内潤は、「『1』のように、いつか本作のリメイクをしたい」と話していた[5][6][7]。
『2』のリメイクの要望はかねてよりカプコンに多く寄せられており、2014年1月にはイタリアにてUnityを用いた非公式リメイク作品『Resident Evil 2 Reborn』の開発が開始された[8]が、カプコンとの話し合いを経て2015年8月には開発が中止された[9][注 1]。それと同時期に、カプコンは『2』のリメイク計画が進行中である旨を公表した[11]。
2018年6月には、『BIOHAZARD RE:2』のタイトルで2019年に発売予定であることがE3にて明らかにされた[12]。
2018年7月3日には、『Game Critics Awards: Best of E3 2018』の「Best of Show」を受賞した[13]。
開発
[編集]開発は2015年8月に開始され、完成まで3年が費やされた。カメラシステムには『バイオハザード4』でナンバリングタイトルとして最初に採用された「肩ごしの3人称視点」を取り入れ、エンジンには『 バイオハザード7 レジデント イービル』で初採用された「REエンジン」を採用している[14]。これについて、『RE:2』のプロデューサーである神田剛は、『7』のような1人称視点も検討したが、「レオンとクレアという人気の高いキャラクターを大事に表現すること」、「とにかく怖いゾンビを表現すること」という理由から、3人称視点を取り入れたと語っている[15][16]。
開発チームは2つのシナリオに集中してもらいたいと考え、『RE:2』をレオンとクレアの2人のシナリオとして作り上げた[17]。それと同時に、『2』のザッピングシステムのように、2人のシナリオを通じて全貌が見えてくる仕掛けも取り入れた[18]。
登場人物などは『2』とほぼ同じだが、ドラマ性を強化するため、仕掛けや演出などが変更された[19][15][16]。たとえばマービンの場合、『2』ではレオンとクレアに出会った時点でロッカーの前に座り込んだまま動けないほど弱っていたが、本作ではまだそこまで弱っておらず、彼らに協力する[19][15][16]。また、『2』におけるエイダはスパイとしての要素がぼかされていたのに対し、『RE:2』ではプロ意識とレオンへの配慮の間で葛藤するキャラクターとして描かれた[20]。さらに、アイアンズも『2』より出番が増えており、『2』では署長室で初登場したが、本作では地下駐車場で初登場する[21]。
キャラクターのモデリングには『7』でも採用されたフォトスキャンが用いられた。たとえばレオンの服装の場合、映画の衣装デザイナーらの協力を得て実際の服を作成し、その服からデータを取得するという手法がとられた[15][16]。『2』におけるシェリーのデザインは設定年齢より幼く服装もシンプルなセーラー服だったが、『RE:2』では年相応のデザインに変更され、服装も1990年代後半の制服らしさを出したものに変更された[21][22][19]。『RE:2』のゲームディレクターである門井一憲は、2018年12月の合同インタビューの中で、シェリーを子どもという記号ではなく、ちゃんと人格を持った人間として描きたかったため、あえて大人っぽい容姿にしたと述べている[19]。また、『RE:2』においてアイアンズやクレアに「Shit」や「FUCK」といった汚い言葉を使わせた意図について、開発スタッフはシェリーの危機を伝える演出として使わせたと、2018年12月の合同インタビューの中で述べており、ゲームで描かれている状況はネイティブスピーカーが使ってもおかしくないと話している[19]。クレアのデザインは一発で決まったのに対し、エイダのデザインの決定までには時間を要した[20]。チームディレクターの安保康弘はファミ通とのインタビューの中で「みんなが持っている“エイダ像”に仕上げるのがすごくたいへんでしたね。」と振り返っている[20]。
プレイヤーキャラクターの肩ごしの3人称視点でゲームが進むことから、ビジュアル面も強化された[22]。ビジュアル面においては「ウェットアンドダークネス」というコンセプトが掲げられ、水の表現が強化された[19]。門井は2018年12月の合同インタビューの中で濡れている様子が不潔感や不快感につながると述べており、同席していた『RE:2』のチームディレクターである安保康弘も「濡れているほうが生物の"ナマ感"を上手く表現できるんですよね。皮膚もカサカサしているよりも濡れてるほうがナマっぽいんです。」と述べている[19]。一方で、グラフィックの向上によりアイテムと背景の区別がつきにくくなってきたことから、『biohazard HD REMASTER』で採用したマップ上にアイテムの有無を示す手法がとられた[17]。『2』ではカメラのカットを利用して「先に進む恐怖」を演出していたのに対し、『RE:2』では曲がり角や全体の明度を落とすといった演出がとられた[21][22]。
怖いゾンビを表現することには特に力が入れられており、ゾンビの歩きモーションの多様化や倒れ込んだ後に再び起き上がるといった表現が取り入れられ[17][21][22]、同様の理由から倒した後に部屋へ戻ると姿を消すという演出が取り入れられたほか[21][23]、レオン編でエイダを操作するパートではレオンのアイテムを引き継げないようにし、エイダが使用できるアイテムもハンドガンに限定した[20]。素早くて恐ろしい敵はゾンビである必要が無いことから、開発スタッフはゾンビを走らせないようにした[23]。
さらに、『2』では完全に倒したことが周囲に広がる血の表現でわかりやすかったのに対し、『RE:2』ではあえてその表現を入れず、完全に倒したかどうかをわかりにくくした[24]。一方で、ゾンビは建物に侵入する存在として設定されており、木の板で窓を塞ぐことで侵入率を下げられるようにした[19]。
タイラントはテキスト上の設定を元に再構成された結果、帽子をかぶったデザインへと変化した[18]。それと同時に、帽子を撃ち落とすことにより、『2』のような姿が見える演出も付け加えられた[18]。また、プレイヤーの恐怖感を演出するため、タイラントが立てる物音が聞こえやすくなったほか、タイラントが来たときに音楽が変わる仕掛けも施された[23]。G生物の第1形態については「腕の目を狙いたい」というプレイヤー心理に応えるべくその部分を弱点に据えた一方、見た目は『2』のままにした[21]。
恐怖の演出には難しさも重要であるという門井の考えから、『RE:2』の難易度はシリーズ過去作と同じ何度でも難しく感じるように設定された[20]。プレイヤーキャラクターの移動速度は、マップの広さや敵の性能などを加味したうえで、あえて遅く設定された[19]。また、プレイヤーにどのアイテムの取捨選択を試行錯誤してもらうために、アイテムを持てる量もあえて少なくした[19]。アイテムのうち、ナイフは性能を強化させた一方で強度を下げ、それに伴い入手率が上げられた[19]。開発中は、「STANDARD」よりも低い難度の「ASSISTED」の難度も高めだったが、安保の要望を受け、最終的には難易度が下げられた[20]。
2017年1月、英語版『RE:2』の声優には『2』の声優を起用しないことが発表され[25]、英語版の配役は一新されている。なお、『2』でレオンを演じていたポール・ハダドは2020年4月15日に死去しており、本作でレオンを演じたニック・アポストリデスが「あなた(ポール)が真のレオンだ」と涙ながらに語るビデオメッセージを公開している[26]。
日本語版声優は、レオン、クレア、エイダ、ハンク、ウィリアムは『OR』以降に発売された作品で吹き替えを担当した声優が続投している。一方、シェリーは『OR』で吹き替えを担当した金元寿子が休業中だったため、新たに佐々木りおが起用されている。
広報
[編集]2015年8月13日、『2』のリメイク版の開発が発表され[27]、2018年6月12日に開催されたE3のSIEカンファレンスにて『バイオハザード RE:2』のタイトルと発売日が発表され、後に2019年1月25日に発売された[28][29]。対応機種は、PlayStation 4、Xbox One、Windows[14]。また、4K画質および60毎秒フレームを誇るPlayStation 4 ProとXbox One Xにも対応した[30]。
国内での製品は、CEROのレイティング区分がCERO:D(17才以上対象)に準拠した通常版『バイオハザード RE:2』と、CERO:Z(18才以上のみ対象)に準拠した『バイオハザード RE:2 Z Version』の2ラインナップで行うことが発表された[31][注 2]。また、日本語音声も収録されることが決定した[32]。
2019年1月11日から31日までの間、本作の体験版『バイオハザード RE:2 "1-Shot" Demo』が配信された。30分で遊べるこの体験版は世界観を体験して貰うために配信されており、あえて製品版とは若干の差異を持たせてある[17]。
DLC
[編集]『RE2』では複数のDLCが配信される予定である。このうち、「Extra DLC pack」は、『2』のBGMに切り替えられる機能に加え、没キャラクターであるエルザをモチーフにしたコスチュームなどが収録されている[33]。このDLCは、「COLLECTOR'S EDITION」および「DELUXE EDITION」の特典の1つとして収録されているほか、2019年1月25日には本編と同時に発売された[33]。
2019年2月15日には、無料DLC「THE GHOST SURVIVORS」が配信された[34]。
製品展開
[編集]- バイオハザード RE:2
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- パッケージ版(PS4、Xbox One)
- ダウンロード版(PS4、Xbox One、Steam)
- デラックスエディション(DELUXE EDITION)(PS4、Xbox One、Steam)
- COLLECTOR'S EDITION(PS4)
- ラクーンシティエディション (RACCOON CITY EDITION) (PS4, Xbox One, Steam)
- バイオハザード RE:2 Z Version
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- パッケージ版(PS4、Xbox One)
- ダウンロード版(PS4、Xbox One、Steam)
- デラックスエディション(DELUXE EDITION)(PS4、Xbox One、Steam)
- COLLECTOR'S EDITION(PS4)
- Best Price(PS4)
- ラクーンシティエディション (RACCOON CITY EDITION) (PS4, Xbox One, Steam)
難易度
[編集]難易度は簡単な順に「ASSISTED」、「STANDARD」、「HARDCORE」の3つがある。
- 「ASSISTED」の特徴
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- 心電図が「DANGER」の状態になった時、「CAUTION」の状態まで体力が自動回復する
- 銃の照準操作のアシスト(自動照準)がある
- 敵の攻撃力と耐久力が低くなり、敵に与えられるダメージ量が大きくなる
- 隠し要素の開放がほとんどできないという制約がある
- 「STANDARD」の特徴
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- 上記「ASSISTED」のサポート機能がない
- クリアランクにより、隠し要素を開放できる
- ゲームオーバーになった時、任意で難易度を「ASSISTED」に下げることが可能(ただし、一度難易度を下げたら元の「STANDARD」に戻すことはできない)
- 「HARDCORE」の特徴
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- セーブにインクリボンが必要(インクリボンはマップ上に配置されているものを拾って入手するため、入手数〈=セーブ回数〉には限りがある)
- クリアランクにより、すべての隠し要素を開放できる
- オートセーブが操作キャラクター変更時のみに限定される
- 敵の攻撃力と耐久力が高くなり、敵に与えられるダメージ量が小さくなる
- 入手できるサイドパックの数が6つから3つに減少する
- コンバットナイフを緊急回避で使用した場合のみ、耐久値を大幅に消耗する
登場人物
[編集]登場人物の詳細については、「バイオハザードシリーズの登場人物」を参照。
主人公とパートナー
[編集]- レオン・S・ケネディ (Leon Scott Kennedy)
- 英語音声 - Nick Apostolides / 日本語音声 - 森川智之
- 本作の男主人公。ラクーン市警「R.P.D.」に配属された21歳の新人警察官。
- 赴任日直前になって突然、自宅待機を命じられ、その後警察署との連絡が取れないため不審に思い、ラクーンシティへ向かうこととなった。本作では着任前であることを加味し、警察署に辿り着くまでの服装はジャケットにジーンズ、靴はスニーカーというラフな私服姿である(設定次第ではエンディングまでこの格好にすることも可能)。
- 正義感が強く、窮地を脱するサバイバル能力に優れる。
- クレア・レッドフィールド (Claire Redfield)
- 英語音声 - Stephanie Panisello / 日本語音声 - 甲斐田裕子
- 本作の女主人公。19歳の大学生。
- 『1』の主人公クリス・レッドフィールドの妹で、連絡の途絶えたクリスの安否を確認するためラクーンシティを訪れる。
- クリスに戦闘術を仕込まれており、身体能力は高く、ナイフから大型の銃まで扱える。
- エイダ・ウォン (Ada Wong)
- 英語音声 - Jolene Andersen / 日本語音声 - 皆川純子
- レオン編のパートナーの準主人公。謎めいた東洋系の美女。
- FBI捜査官を自称するが、その正体はアンブレラ社のライバル組織「H.C.F.」の産業スパイ。
- オリジナル版とは異なり、最初はトレンチコートにサングラスという服装で登場し、物語中盤からオリジナル版に準拠した服装になる。
- シェリー・バーキン (Sherry Birkin)
- 英語音声 - Eliza Pryor / 日本語音声 - 佐々木りお
- クレア編のパートナーキャラクター。
- ウィリアムとアネットの娘。12歳。
- 母から貰った大きなペンダントを身に着けている。
アンブレラ社
[編集]G-ウイルス開発者
[編集]- ウィリアム・バーキン (William Birkin)
- 英語音声 - Terence J. Rotolo / 日本語音声 - 関俊彦
- アンブレラのエリート研究員。アネットの夫で、シェリーの父。36歳。
- G-ウィルスを研究・開発していたが、そのG-ウィルスを巡ってアンブレラ側と対立してしまう。幹部が送り込んだU.S.S.の隊員に重傷を負わされウィルスを奪われたが、自らに投与したG-ウイルスによりG生物化を果たし、次第に進化しながら子孫を残そうとシェリーを狙うようになる。
- なお、第1形態・第2形態・第3形態は全シナリオで戦い、第4形態はクレア編でのみ、第5形態は2ndシナリオでのみ戦う。
- アネット・バーキン (Annette Birkin)
- 英語音声 - Karen Strassman / 日本語音声 - 林真里花
- アンブレラの女性研究員。シェリーの母で、ウィリアムの妻。G生物と化したウィリアムとG-ウィルスの漏洩を止めるべく奔走する。
- オリジナルとは違い、レオンやクレアのことをスパイと疑うことはないが、エイダに対してはG-ウィルスを狙う産業スパイであることを見抜いており、命を奪おうと罠に嵌めたりしている。
- また、レオンやクレアに今回の事件の発端となった片棒を半ば担っていたと言う点と、そのことで一人娘のシェリーを一人きりにした点で責められはしているものの、上記のようにG-ウィルスの危険性を認識して排除しようとするほか、その際に「あの子(シェリー)のいる世界にG-ウィルスを放つわけには行かない」と発言するなど、オリジナルと違って比較的人間味や良心、母性や愛情のある人物として描かれている。
- ボツ案としてだが、アネットもウィリアム同様にG生物化する案が存在していた。
U.S.S.隊員
[編集]- ハンク (HUNK)
- 英語音声 - キース・シルバースタイン / 日本語音声 - てらそままさき
- アンブレラ特殊工作部隊「U.S.S.」アルファチームの隊長。
- どのような過酷な任務でも必ずただ一人生還し、それ以外の人物は全員死亡していることから、部隊内では「死神」と呼ばれている。
- レオン編かクレア編の2ndをクリアすると解放される「The 4th Survivor」で操作できるようになる。
- 素顔は普通の30代の白人男性である。
- ナイトホーク (NIGHT HAWK)
- 英語音声 - / 日本語音声 - 高橋大輔
- 「U.S.S.」のヘリコプターパイロット。
- アルファチームの回収を担当しているが、 戦闘能力も生存力もハンクに引けをとらないほど高い。
- 仲間からはローンウルフ(一匹狼)と呼ばれているが、その真意はナイトホークにしか分からないらしい。
- ハンクのことは皮肉交じりに死神と呼ぶ。また、豆腐とも無線で会話しているが、豆腐は言いたいことを言うばかりで混沌とした会話となっている。
- ゴースト (GHOST)/J・マルチネス (J. Martinez)
- 英語音声 - / 日本語音声 - 吉田健司
- ハンクと共にウィルス確保に赴いた隊員。DLC『The Ghost Survivors』の登場人物の一人。
- ウィリアムを連行する予定だったが、拳銃を自分たちに向けた彼を反射的に機関銃で撃ち、致命傷を負わせた。
- ハンクらと共にG-ウィルスとT-ウィルスの回収には成功したものの、後にGと化したウィリアムにNEST内で殺されている。
- 『The Ghost Survivors』ではGに殺されることなく、エイダが落としたG-ウィルスの回収に成功する[35]。
- なお、本編終盤で手に入るビデオの撮影者であり、ある意味ラクーンシティ崩壊を招いた元凶でもある。今回がU.S.S.での初任務だった模様。
- A・カークパトリック (A. Kirkpatrick)
- 英語音声 - / 日本語音声 - 綿貫竜之介
- ハンクと共にウィルス確保に赴いた隊員。
- アメリカ人で白人男性。コードネームは不明。
- ハンクらと共にG-ウイルスとT-ウィルスの回収には成功したものの、下水道でもう1人の隊員と共にGに殺されている。
- その際にT-ウィルスのバイアルをGが破壊し、ネズミを介して下水へT-ウィルスが流出、ウィルスが街に蔓延してバイオハザードが起こる原因となった。
- また、目の前で仲間が襲われている際に、瀕死の状態ながらもウィリアムに助命を乞う声がビデオに残されているなど、特殊隊員らしからぬ仲間想いな性格であったことがうかがえる。
警察関係者
[編集]- ブライアン・アイアンズ (Brian Irons)
- 英語音声 - Sid Carton / 日本語音声 - 広瀬彰勇
- 「R.P.D.」の署長。
- 本作では、警察署の近所に存在する孤児院の院長も兼任している。
- 表向きは好人物として知られている。しかし作中では剥製にする目的で市長の娘を殺したうえに、地下駐車場でクレアと遭遇後にシェリーを拉致し、孤児院の一室に監禁するなど、裏での悪辣な振る舞いが強調されている。さらに、シェリーを連れ去るのを阻止しようとしたクレアの顔を殴打した際には、彼女に痛罵されている。その後、探索中のクレアに電話をかけ、シェリーの落としたペンダントを持ってくるよう要求する。
- クレア編のシェリーを操作する場面では、人間でありながら敵キャラクターとして立ち塞がる存在である。シェリーは非力ゆえ、アイアンズに接触された時点で捕まってゲームオーバーとなってしまうので、一定の場所まで逃げ続けなければならない。最後はG第1形態に襲われ、植え付けられた胚によって腹部を内側から食い破られ死亡する。
- マービン・ブラナー (Marvin Branagh)
- 英語音声 - Christopher Mychael Watson / 日本語音声 - 小松史法
- 「R.P.D.」の黒人の警部補。
- 本作ではメインホールでゾンビに襲われた主人公のもとへ駆けつけて救出し、その後もメインホールから献身的にサポートするなど、警官としての職務への誇りを保ち続ける一面が強調されている。登場した時点で既に腹部に重傷を負っており、常にその部分を手で抑えている。自身の体がもう持たないことを悟っており、主人公に隠し通路の捜索を任せて、持っていたコンバットナイフを託す[注 3]。その後は病院へ行くことをあきらめメインホールで待機するが、最終的にゾンビ化してしまう。2ndシナリオでは、最初からゾンビ化した状態で登場する。
- 重傷を負う経緯は『RE:3』で明かされる。
- エリオット・エドワード (Elliot Edward)
- 英語音声 - / 日本語音声 - 高橋研二
- 「R.P.D.」の白人の警察官。
- マービンやデビッドらと共に最後の生き残りとして署内で奮戦していた男。単独で脱出方法を模索していたところ、駆けつけた主人公に救出される途中で下半身をゾンビに喰われて死亡し、後にゾンビ化する(国内版ではCERO D版だと五体満足の姿で這いずり状態に、Z版だと普通に起き上がってくるが、北米版の場合、上半身と下半身が真っ二つになって死亡するため、上半身のみで動いてくる)。マービンと同様、2ndシナリオでは既にゾンビ化した状態で登場する。本来ならば、マービンやリタ、ジョージら6人と共にレオン直属の先輩となるはずだった。
- ダニエル・コルティーニ (Daniel Cortini)
- 英語音声 - / 日本語音声 - 露崎亘
- アークレイ郡保安局所属の保安官。
- 主人公が最初に訪れる郊外のガソリンスタンドにてゾンビに襲われて死亡し、直後にゾンビ化して扉を叩きながら主人公達に襲い掛かろうとする(ただし扉は敵味方問わず、開閉不可能の為に実際は襲われることはない)。
- 『The Ghost Survivors』の「No Way Out」では、多数のゾンビを排除した末に生還を果たす[35]。
民間人
[編集]- ベン・ベルトリッチ (Ben Bertolucci)
- 英語音声 - Rod Wilson / 日本語音声 - 伊丸岡篤
- ラクーンシティへ取材に来たジャーナリスト。
- オリジナル版とは異なり、眼鏡を掛けており喫煙者である。加えて、キャサリンの恋人という設定も追加されている。
- レオン編にのみ登場。警察署の地下留置所に勾留されていた為、生存していた。持っていた駐車場のカードキーと引き換えに自分を留置所から出すようレオンに取引を持ちかけるも、その直後に壁を貫通してきたタイラントの手で頭部を握り潰され、殺害された。
- ロバート・ケンド (Robert Kendo)
- 英語音声 - Ken Lally / 日本語音声 - 田中英樹
- 「ケンド銃砲店」店主。レオン編の警察署脱出後の中盤にて登場。
- ゾンビ化の症状が現れている娘を殺した後、自らも命を絶つ。
- 『The Ghost Survivors』では、自殺の直前に友人からの無線を聞き、自殺を思いとどまってラクーンシティから脱出する[35]。
- エマ・ケンド (Emma Kendo)
- 英語音声 - / 日本語音声 - 平田真菜
- ロバート・ケンドの娘。父同様レオン編にのみ登場。
- 『RE:2』オリジナルキャラクター。
- レオンらと出会った時には感染してからかなりの時間が経過しており、意識朦朧としてゾンビ化寸前であった。
- キャサリン・ウォーレン (Katherine Warren)
- ラクーンシティ市長であるマイケル・ウォーレンの娘。22歳。
- 彼女を剥製にしようとしたアイアンズに殺害されてしまう。なお、「剥製の製作記録」では「豚、メス、22歳」と書かれている。
- 『2』『DC』にも登場し、名前は不明だったが、本作で明らかになった。
- 『The Ghost Survivors』ではプレイヤーキャラクターの1人であり、アイアンズに殺されかけるが、逆に返り討ちにして殺害し、恋人であるベンのもとへと向かう[35]。
- トラックの運転手 (Truck Driver)
- 英語音声 - / 日本語音声 - 蓮岳大
- 郊外でトラックを運転中に女性のゾンビと衝突してしまい、停めた車から降りて動揺している間に襲われ感染。
- その後、意識を失いかけながらも市内へと運転し続け、最終的に衝突事故を起こし、自身のタンカートラックを横転させ爆死している。その事故が原因でレオンとクレアは分断され、別行動をとらざるを得なくなった。
- ジェリー (Jerry)
- ラクーンシティ郊外にあるガソリンスタンドの従業員。
- 首を噛まれたのか大量に出血して床に座り込んでいる。主人公と出会った時には既に感染しており、ダニエル保安官が死んだ後はゾンビとなって主人公に襲い掛かる。
The 豆腐 Survivor
[編集]- 豆腐 (to-fu)
- 声:唐津麻勝俊[18][20]
- その名の示す通り、豆腐の姿をしている。
- 旧作では単なるデバッグ用キャラクターを用いたおまけ要素であったが、本作ではリアルさを追求し、実際の木綿豆腐を3Dスキャンしたものが採用されている[36]。使用武器は『2』と同じくナイフを使用しているが、耐久値が半減した状態のナイフを16本所持している。
- ういろう (Uirō-Mochi)
- 声:?
- 使用武器は破片手榴弾のみで、36個所持しているが、回復アイテムは所持していない。
- こんにゃく (Konjac)
- 声:?
- 使用武器は化学燃料火炎放射器とGM79と破片手榴弾。
- 杏仁豆腐 (Annin Tofu)
- 声:?
- 使用武器はM19とクイックドロウ・アーミーとナイフを1本所持している。
- プリン (Flan)
- 声:?
- 使用武器はミニガンと対戦車ロケットとスパークショットと閃光手榴弾を2個所持しているが、回復アイテムは所持していない。
その他:SHUNICHI MINE、YUKI SHINZATO、JANET HSU、PETER FABIANO
登場クリーチャー
[編集]オリジナル版より登場クリーチャーが絞られており、クロウ、大クモ、モス・ジャイアント、毒イビーが未登場。また、イビーの設定が大きく変更されている。ラージ・ローチは登場こそしているが、プレイヤーには一切攻撃してこないうえ倒せないので、実質的には背景と同じである。
二次感染で誕生した生物
[編集]- ゾンビ(Zombie)
- 製薬会社アンブレラの開発した「T-ウィルス」の感染により変異した人間。
- 知能は完全に失われており、飢餓感から生者を見ると襲ってくる。
- 一度に画面上に登場する人数が増えたほか、容姿や動きのバリエーションも増えている。また、頭を撃っても1発では倒せず、何度も起き上がって主人公に襲い掛かるなど、過去作に比べ強い存在として描かれている。さらに、オリジナル版にあった、完全に死んだ時に周囲に血が広がる表現がなくなったため、ゾンビが倒れても完全に死んだかは判断しづらくなっている。下半身を破壊しても上半身だけで這いずる場合もあるが、この状態で掴まると足に噛みついてくる。オリジナル版と違い、通常の噛みつきと同様、振りほどく仕様になったため、わざと足に噛みつかれて頭部を破壊して倒す戦法が使えなくなっている。扉を開けて進入してくるので部屋に逃げ込んでもセーブルームなどの一部の部屋を除いて追い掛けて来る。
- 通常のゾンビに加え、エリオットら一部の登場人物のゾンビも登場する。
- リッカー(Licker)
- ゾンビがさらに変異した存在。
- 視力がなく聴覚が発達しているという生態がより強調されている。その為、音を立てずに移動すれば気付かれずに回避できる場合もある。扉を開けて部屋に入ることはできない為、部屋を移動するなどすれば振り切ることができる。また、オリジナルと比べ、歯が牙のように鋭く尖った形へと変化している。なお、特典として収録されているコンセプトアートの中にある没クリーチャーの設定画では、ゾンビからリッカーへの変異中の形態とおぼしき没クリーチャーの姿が見られる。
- ゾンビ犬(Zombie Dog)
- 警察犬として「R.P.D.」で飼育されていたドーベルマンがT-ウィルスに感染したもの。
- 敏捷さや獰猛さはゾンビ化した人間以上の脅威。檻に入れられたまま感染した個体もいるので、そこから出ないうちに倒しておくこともできる。
- ラージ・ローチ(Large Roach)
- T-ウイルスにより変異したゴキブリ。
- オリジナルと違ってプレイヤーに一切攻撃してこないため、背景同然の存在。
- アリゲーター(Giant Alligator)
- 下水道に捨てられたワニがT-ウイルスによって変異した存在。レオン編でのみ登場。
- 猛スピードでレオンに食いついて即死させにかかる。ある場所まで逃げ切ればガス管を咥えるため、それを撃つことで爆発に巻き込んで倒すことができる。
実験体
[編集]- プラント43(Plant 43)
- 地下研究所「NEST」の温室でアンブレラが研究していた巨大怪植物。
- 自身の種子を散布するために人間に種子を植え付け、イビーに変える。
- イビー(Ivy)
- プラント43に捕らえられ、種子を植え付けられた研究所の職員たち[37]。見た目は植物人間だが、縦に開く口を持ち、全開にすると顔が2つに割れたようになる。
- イビーには「移動する果実」の役割を与えられており、この種子を内包する果実が身体に複数点在している。この果実が弱点となっており、果実をすべて破壊することで一時的に活動を停止させることができる。しかし、すべての果実を破壊しても種子が残っているため、時間経過で果実が再生して何度でも蘇る。完全に倒すには、果実内の種子まで炎で焼き尽くす必要がある。
- レオン編では化学燃料火炎放射器、クレア編ではGM79の焼夷弾が有効な武器になる。
- ゾンビ同様に組み付いてから噛み付き攻撃をしてくるが、リメイク前と異なり即死攻撃となっているため注意が必要。動きがゾンビ以上に不規則で、果実が狙いにくい。
生物兵器 (B.O.W.)
[編集]- タイラント(Tyrant)
- アンブレラの開発したB.O.W.。隠密行動用という設定が重視されて帽子を被っているほか、『2』より小型化されている[38]。
- オリジナル版と違い、今作ではアンブレラの脅威となり得るラクーンシティー内の生存者を追い詰めて抹殺する目的で動いており、特にアンブレラの情報を嗅ぎ回ったベンを優先対象としている。そのためか1stと2ndの両シナリオで登場し、オリジナル版以上に執拗に追跡してくる。
- 1stでは地下から警察署に戻ってヘリの消火を終えたタイミングで初登場。2ndは警察署に到着して直ぐにメインホールにあるパソコンを調べてしまうといきなり出現するが、調べないで放置するとしばらくは未登場のまま探索をすることができる。隣の部屋に逃げても足音が聞こえ、扉を開けて入ってくる。但し、セーブルームなどの一部の部屋には入ってこれない。主人公に接近してくると足音が聞こえ、かつBGMが切り替わる。通路と部屋を隔てている壁を突き破ってくる場合もある。攻撃はパンチや体当たり、掴み掛かるなどの肉弾戦で武器は使用して来ない。ゾンビなどの他のクリーチャーと競合しても主人公を最優先に攻撃する。顔を掴みそのまま握り潰す即死攻撃を持つ。なお、完全に倒すことは不可能である(ある程度攻撃すると膝をついて一時的に動かなくなるが、しばらくすると復活する)ため、遭遇したら必ず逃げなくてはならない。帽子に銃撃を当てると帽子が飛び、ゲームのプラットフォームの実績(またはトロフィー)が獲得できる。クレア編ではクレアとシェリーを追跡中にG第1形態に殺害され、以後は登場しなくなる。
- スーパータイラント(Super Tyrant)
- 施設の爆発による炎に巻き込まれたことで生命の危機に瀕して、リミッターが外れてスーパー化したタイラント。
- オリジナル版は両腕に爪が生え、上半身は岩の様に固くなっていたが、こちらは左手には爪が生えていないという『1』及び『biohazard』に登場した「T‐002 タイラント」や『CODE:Veronica』のタイラント(T-078)、映画版の『III』のタイラントに近いデザインで、施設の爆発による火炎に巻き込まれた為か顔の右下が欠けており、右目が露出している。またオリジナル版は全身が燃えていたが、こちらは右腕のみが燃えている。
- レオン編(1stと2nd両シナリオ)でのみ登場し、1stシナリオではラスボス。通常の攻撃ではほとんどダメージを与えられないほどの強靭な肉体を誇る。攻撃方法は爪による引っ掻きや腕の振り回し。また、力を溜めた直後に即死攻撃を放ってくる。最後はロケットランチャーの1発(「HARDCORE」モードでは2発)で倒される。
G-ウィルス系統
[編集]- G成体(G-Adult)
- G細胞の拒絶反応により誕生したクリーチャー。
- G細胞の強引な模擬複製により、宿主の身体を突き破るように新たな肉体が発生しているが、右側の腕と足に宿主となった犠牲者の原形が残っている。
- オリジナル版ではボスクラスのクリーチャーだったが、本作では通常の敵として下水道に複数体登場する。水中に潜んでいることが多く、大きく発達した左腕で主人公を捕まえようとする。また、オリジナル版と違って毒を持っており、口から吐き出す消化液を食らうと毒状態になる。弱点である目玉を最初から露出させた個体や、その部分を肉で覆った個体がいる。
- G幼体(G-Young)
- G成体の口から吐き出される幼体。
- G生物/G-バーキン
- G-ウイルスの開発者であるウィリアム・バーキンが、自らにG-ウィルスを投与し変異した存在。全部で5形態登場するが、第4形態を除いて基本的にはオリジナルに準じた姿をしている。全形態共通で、基本的な弱点は巨大な眼球。
- G第1形態(G 1st stage)
- 第1形態は、右肩や腕・右上半身を中心に体格が肥大化し、左半身はまだウィリアムの姿を残している状態。普段はウィリアムの自我がうわ言を呟きながらゆっくりと徘徊する状態となっており、この状態では右肩の眼球は瞼が閉じられているため、代わりに頭部が弱点となっている。その頭部を攻撃すると「痛い」などと叫んで大きく怯んだ後、G生物の本能に切り替わり、右手に持つ鉄パイプを振り回しながら早足で主人公を追跡するようになる。この状態では右肩の眼が開いて大ダメージを与えられるほか、ダメージが蓄積されると眼球が徐々に赤く変化していく。暫くすると、またウィリアムの自我が戻り、上記の状態に戻る。一定のダメージを与えると、よろめきながら地下に転落していく。
- とある場面では、シェリーを捕まえようとしていたアイアンズを襲って胚を植え付け、その後にシェリーにも胚を植え付ける。また、その後の別の場面では、クレアとシェリーに迫ったタイラントを背後から襲い、彼の胴体を強烈な爪による一撃で引き裂き、その過程で下記の第2形態に進化を遂げている。
- 全シナリオ共通で、警察署の地下施設で戦う。
- G第2形態(G 2nd stage)
- 右半身を中心にさらに体格や右腕やその爪が肥大化、新たなG生物の頭部が形成され始め、ウィリアムの頭部が押し退けられる、腹部脇腹辺りから新たな腕が形成され始めるなど、G生物独自の器官の生育が進行した状態。また、新たなG生物の頭部が形成されたことにより、かつての頭部は機能を喪失してウィリアムの自我も消失した。
- 第1形態よりも発達した右腕の爪による攻撃が主な武器となっている。普段は緩慢な動きしかしないが、上半身を仰け反らせた後に突進しつつ、大きく振りかぶって爪を振り下ろす攻撃を行う。
- 第1形態と違い、ただ攻撃でダメージを与えるだけでは膝をつくだけで倒すことができず、クレーンを機械で操作し、吊り下げられたコンテナをぶつけることで倒すことができる。また、1度目は壁に爪を突き刺して張り付き、復帰してくるため、2回ぶつける必要がある。ただし、コンテナをぶつける際に十分なダメージが蓄積されていれば1回ぶつけるだけで落とすことができる。
- 下記の第3形態との戦闘前のイベントムービーでも再登場し、クレアやレオンに迫るが、何れのルートでもアネットの攻撃により一度は倒れる。しかし、そのダメージから回復する際に第3形態に進化を遂げた。
- 全シナリオ共通で、下水道中層の浄水施設建設予定地で戦う。
- G第3形態(G 3rd stage)
- 第2形態で形成され始めた頭部が完成、左腕の下で形成され始めていた腕も完成と同時に右肩に移動、それに伴い、元あった巨大な右腕が背中に移動した後、背中から新たな巨大な左腕が発達、形成されるなど、G生物としての進化がさらに進行した状態。それとは逆にウィリアムの頭部はさらに退化して体の一部に取り込まれており、顔の形がわずかに露見するだけとなった。
- 第2形態よりも発達した右腕に加え、新たに形成された左腕を駆使して3度交互に振り回した後、右腕を床に叩き付ける攻撃や、巨大な両腕で自身よりも大きな物体を持ち上げて投げ付けるなど、格段に攻撃手段が増えている。
- 右の巨大な腕、左大腿部、背中の合計3か所に目玉があり、すべて破壊すると一時的に行動不能となり、胸が開いて多数の目玉で構成された核が露出、そこが弱点となっている。一定時間が経過すると核を隠し、3か所の目玉が復活し、再び活動を始める。ある程度ダメージを与えると、常に核が露出したままになる。第1形態と同じくダメージが蓄積されると眼球が徐々に赤く変化していく。
- なお、オリジナルでは元々あった両腕が翼のような巨大な腕と化し、副腕が元々の腕の大きさへ変化していたが、『RE:2』では右側のみオリジナルと同様で、左側は元々の腕は巨大化せず、背中に巨大な腕がいきなり生えてきている。倒すと胸部の核から黄色い体液を流しつつ倒れる。
- 全シナリオ共通で、NESTの生体培養槽で戦う。
- G第4形態(G 4th stage)
- オリジナルと違い六足歩行をする獣型ではなく、第3形態がたび重なるダメージからの回復を計るため、体躯がさらに肥大化して4本の腕が2本に統合され、巨大な口腔が形成された直立歩行を行う人型の姿となっている。腕や足には取り込んだ者の腕が露出している。また、腕や足が半ば骨から肉が剥離し、触手に変化しつつあるような形状になっており、隙間が多くなっている。
- 普段は二足歩行で、突進攻撃時と弱った時のみ四足歩行になる。弱点となる眼球が巨大になった口腔内に無数に存在しており、代わりに右肩にあった眼球と左大腿部、背中の眼球などが消滅している。
- 攻撃手段としては、第3形態と同じく両腕を振り回す攻撃と壁にへばりついて登った後に直上落下して体当たりをする攻撃、四足歩行の姿勢になった後に突進攻撃を仕掛ける。
- 目玉以外を攻撃してもダメージは与えられない。一定の数の目玉を破壊することで倒せる。倒すと左腕がもげた後、口腔内を数回破裂させて倒れる。
- クレア編(1stと2nd両シナリオ)でのみ、NESTの列車ターンテーブルで戦う。1stシナリオではラスボス。
- G第5形態(G 5th stage)
- 第4形態で受けたダメージを回復させようと周囲の死体を取り込みながらさらに肉体を肥大化させ続けた結果、以前の原形すら留めない巨大な肉塊のような形状に変化した状態。腕や脚は触手に変化したため、肥大化した体を直接床に這わせて移動を行うようになる。列車を侵食させながら体を引きずって近づき、一定距離まで来ると口から弱点の巨大な目玉を露出させる。巨大な口で捕食行動を取る即死攻撃のみを仕掛けてくる以外は特に攻撃をしてこない。
- レオン編・クレア編共に2ndシナリオでのみ、NEST脱出後の列車内で戦う。本作の真のラスボス。
DLC『The Ghost Survivors』での追加クリーチャー
[編集]- ゾンビ(P-Zガス)(P-Z Gas Zombie)
- アンブレラが開発した神経ガスである「P-Zガス」を取り込んだことで変異した紫色のゾンビで、口から紫色のガスを出している。
- これに噛まれると毒状態になるほか、倒した際に周囲に毒のガスをばら撒き、これに触れることでも毒状態になる。『No Way Out』ではA装備を装着したP-Zガスゾンビが登場する。
- アーマーゾンビ(A-gear Zombie)
- 対人用防弾プロテクタ(A装備)を着用したゾンビ。
- 頭、胴体、腕、足などの様々な部位にA装備を着用しており、背中以外のA装備装着部位への銃撃を無効化する。ただし、電撃・火炎・酸・爆発によるダメージは有効。
- ゾンビ(ガスボンベ)(Gas Bomb Zombie)
- ガスボンベを背負ったゾンビ。
- 背負ったガスボンベへの銃撃で大爆発を起こし、周囲の敵を巻き込んでダメージを与えることが可能。また、ガスボンベに攻撃を与えずにゾンビのみを倒すことでガスボンベがマップ上に落ち、任意のタイミングで銃撃して爆発させることが可能となる。
- ボーナスゾンビ
- 物資が入ったリュックサックを背負ったゾンビ。
- ペイルヘッド(Pale Head)
- 突然変異で高い再生能力を身に着けた実験体で、体色が白色で目がないのが特徴。
- 名前の「pale」には病気などで人や顔が『蒼白』や物の色が『白っぽい』という意味があり、直訳で「白っぽい頭」という見た目から来た名前となる。
- 通常のゾンビに比べて動きが早いが、体力が低くなると動きが遅くなる。ダメージを受けても時間経過で体力を回復させてしまうため、威力の低い武器では倒すことが難しい。高威力の武器や断続的にダメージを与えられる火炎放射器などが有効となる。
舞台
[編集]- ガソリンスタンド(Mizoil Gas Station)
- 1stシナリオで主人公が最初に訪れる、市郊外のアークレイ郡にあるエリア。レオンとクレアが出会う場所で、基本操作のチュートリアルを行う。
- ラクーン警察署(Raccoon Police Station)
- ラクーンシティ中心部に位置する唯一の警察署。 基本的にマップはオリジナル版に準拠しているが、より自然なマップに変更された。また、3階や地下施設など、新たに拡充されたマップも存在する。
- 元は美術館として利用されていたため、現代では珍しい時計台や玄関ホールの女神像がかつての面影を見せている。
- 地下施設(Underground Facility)
- 警察署の地下にある秘密の地下施設。警察署ホールの女神像の下に入口があり、女神像の台座に3つのメダルをはめ込むことで入口が開く。地下駐車場のマンホールに繋がっており、下水道へと通じるエレベーターもある。
- 警察署裏通り(Behind R.P.D.)
- 警察署の裏手にある通りで、地下駐車場から地上に出た先にある。通りにはケンド銃砲店があり、レオン編でのみ訪れる。クレア編では、銃砲店の隣の抜け道を通って孤児院へ向かう。
- ケンド銃砲店(Gun Shop Kendo)
- 警察署の裏通りにある鉄砲店。レオン編でのみ、警察署脱出後に訪れる。
- 孤児院(Raccoon City Orphanage)
- 警察署の裏通りの先にある、孤児の養育施設。アンブレラ社をはじめとする企業と地元市民の寄付で運営されており、警察署長のアイアンズがこの施設の院長を兼任している。ステンドグラスがシンボルで、国外からも見学者が来るほど有名である。
- しかし、裏ではアンブレラ社が孤児をウイルスの被験体として利用しており、被験対象に選ばれた孤児を研究所に連れ出していた。他の子供たちには「養子になる」とごまかしていたが、電話や外出が一切禁止されていたこともあり、子供たちの間では「養子に貰われていくのではなくブギーマンに食べられている」という噂も立っていた。研究所から逃げ出した少年が戻って来て集団感染のおそれが生じたため、表向きは改築にともなう一時移住という名目で子供たちは「処理」され、ゲームの時点では無住となっている。
- クレア編でのみ訪れる。地下室があり、そこから下水道に通じる通路がある。アイアンズが警察署でシェリーを連れ去り、一室にシェリーを監禁する。そのため、操作キャラがシェリーに切り替わり、彼女を操作して孤児院からの脱出を図ることになる。途中、脱走に気づいたアイアンズが追いかけてくるが、アイアンズに捕まったり隠れている所を見つかると即ゲームオーバーになるため、アイアンズから逃げ続けなければならない。
- 下水道(Raccoon City Sewers)
- ラクーンシティの地下を通る下水道。マップがオリジナル版から大幅に変更・拡充されており、上層・中層・下層の3階層になっている。アンブレラ社の各施設ともつながっており、研究員が秘密の移動経路として用いていた。
- レオン編では、操作キャラが一時的にエイダに切り替わる。
- NEST
- ラクーンシティにあるアンブレラ社の地下研究所。オリジナル版の研究所よりもさらに近代的な内装にアレンジされており、新たに職員の生活スペースである食堂や仮眠室が追加されたほか、オリジナル版の工場にあった列車のターンテーブルも追加された。
- メインシャフトがオリジナル版よりかなり広くなったほか、中央部のメインヒューズを設置するブレーカーが無くなった代わりに非常用のエレベーターが設置されており、そこからプラットフォームに行くようになっている。
- 扉の解錠には、鍵ではなく「リストタグ」を使用する。リストタグには所有者の権限に応じて「ビジター」「一般職員」「上級職員」「マスター」の4種類のチップがついており、それぞれのチップで出入り可能な部屋の範囲が異なる。主人公が入手した時は一番権限が低い「ビジター」のチップなので、探索を進めるにはより高い権限のチップを入手していく必要がある。
評価・受賞歴
[編集]週刊ファミ通1572号のクロスレビューでは、乱舞吉田が9点、ジゴロ☆芦田が9点、くしだナム子が10点、卵を守る雨宮が9点をつけ、合計40点満点中37点でプラチナ殿堂入りを果たした[39]。
海外のレビュー情報を多く収集しているMetacriticでは、100点中91点のメタスコアを記録し、マストプレイに認定されている[40]。
受賞
[編集]- Game Critics Awards Best of E3 2018 - Best of Show
- 日本ゲーム大賞2018 - フューチャー部門
- CEDEC AWARDS 2019 - ビジュアルアーツ部門 優秀賞
- 日本ゲーム大賞2019 - 年間作品部門 優秀賞
- 2019 Golden Joystick Awards
- Ultimate Game of the Year
- Best Audio
- PlayStation Game Music大賞2019 - アルバムランキング 『バイオハザード RE:2 オリジナル・サウンドトラック』 第5位
- PlayStation Awards 2019 - Gold Prize
- National Academy of Video Game Trade Reviewers Awards 2019 - Game, Classic Revival
関連商品
[編集]書籍
[編集]- バイオハザード RE:2公式コンプリートガイド
エアソフトガン
[編集]パチスロ
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ その後、同作品の開発チームは新規タイトルとして2020年に『デイメア: 1998』を発表している[10]。この作品には、語り手「クリーナー」役で『2』のレオン役だったポール・ハダドが出演している。
- ^ 人体損壊描写の一部緩和が行われており、リッカーに切り裂かれた警官のムービーなどで北米版と同等の映像が使用されている。それ以外の人体破壊表現は通常版と同じとなっており、海外版と合わせて3ラインナップが存在している。
- ^ このコンバットナイフは本作の後もレオンの愛用品となり、続編のバイオハザード RE:4にもレオンの初期装備として登場する。そのため、本作はレオン編の1stシナリオとクレア編の2ndシナリオが正史となる。
出典
[編集]- ^ “ミリオンセールスタイトル”. www.capcom.co.jp (2023年12月31日). 2024年5月7日閲覧。
- ^ “【Steam】動作環境はどのようになっていますか? (バイオハザード RE:2)”. www.capcom.co.jp. 2024年5月7日閲覧。
- ^ “リメイク版「バイオハザード2」ハンク&豆腐モードを収録!”. シネマトゥデイ (2019年1月15日). 2019年1月19日閲覧。
- ^ “三並達也×三上真司 独占対談”. ハイパーカプコンスペシャル (Sony Magazines Inc.). (June 11, 2002).
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- ^ “イタリアのファンが『バイオハザード2』の非公式HDリメイクを開発中、2014年冬にも無料で公開予定”. Game*Spark. イード (2014年1月28日). 2019年1月26日閲覧。
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- ^ “怖さで寒気が止まらない!イタリア発の「バイオハザード」フォロワー「デイメア:1998」プレイレポート”. GAME Watch (インプレス). (2020年2月19日) 2020年2月19日閲覧。
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- ^ a b c d “【ネタバレ注意】『バイオハザード RE:2』の「if」ストーリーが成立していたらどうなっていたのか?DLC「THE GHOST SURVIVORS」から見る4つの物語の考察”. IGN (2019年2月18日). 2019年3月2日閲覧。
- ^ “『バイオハザード RE:2』に登場する豆腐は、“実際の豆腐”をスキャンして作られた。その正体は木綿”. AUTOMATON (アクティブゲーミングメディア). (2019年1月22日) 2019年12月14日閲覧。
- ^ 『バイオハザードRE:2 公式コンプリートガイド』(204P)の解説、及び『RE:2』で取得できるファイル《誰かが残したメモ》《ウェイン・リー宛てのメール》より
- ^ “シリーズ最新作にして再:新作の「バイオハザード RE:2」ではゾンビに襲われる恐怖を再構築。開発の中核を担うキーマン3人に話を聞いた”. 4Gamer.net. Aetas (2018年12月5日). 2019年1月25日閲覧。
- ^ バイオハザード RE:2のレビュー・評価・感想 ファミ通.com 2020年6月7日閲覧。
- ^ Resident Evil 2 for PlayStation 4 Reviews - Metacritic Metacritic 2023年3月23日閲覧。
- ^ “『バイオハザード RE:2』レオンの「ライトニングホーク」がエアソフトガンに!あの「木箱」に入った完全限定品で、6インチ・10インチバレルに換装可能”. 電撃ホビーウェブ (2019年2月22日). 2019年2月22日閲覧。
- ^ “パチスロ バイオハザード RE:2の機種概要”. 一撃 (2022年9月12日). 2022年9月27日閲覧。
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