ファンタジアなごや号
ファンタジアなごや号(ファンタジアなごやごう)とは、千葉県船橋市・浦安市および東京都江東区・神奈川県横浜市と愛知県名古屋市中村区・東区・千種区を結ぶ、座席指定制の路線バス(夜行高速バス)である。
本項では、2025年1月16日に統合予定である『ドリーム知多号(ドリームちたごう)』並びにその派生元である『知多シーガル号(ちたシーガルごう)』についても解説していく。
運行会社
[編集]- 現在の運行会社
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- 京成バス
- 2003年10月1日 - 2012年12月22日:船橋高速貸切センター
- 2012年12月23日 - 現在:新習志野高速営業所
- ジェイアール東海バス
- 2002年2月8日 - 現在:名古屋支店 ※乗務員は静岡支店所属
- 京成バス
- 過去の運行会社
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- 京成電鉄自動車本部
- 2002年2月8日 - 2003年9月30日:船橋高速貸切センター
- 京成電鉄自動車本部
路線概要
[編集]2002年2月8日、ジェイアール東海バスと京成電鉄船橋高速貸切センター(現・京成バス新習志野高速営業所)との共同運行にてファンタジアなごや号の運行開始。1日1往復の夜行バスで各社0.5往復の交互運行となっている。両社ともにワンマン運行で車両は3列独立シートの車両が充当されている。
2025年1月16日より、ドリーム知多号を吸収合併し、新たにJRバス関東を加えた3社共同運行となる予定である[1]。また、それに伴い起終点を『西船橋駅』から『東京ディズニーランド』に変更し、『西船橋駅』と『東京テレポート駅』を廃止し、代わりに『東京駅』経由となった。
運行経路
[編集]- 西船橋駅 - 東京ディズニーシー(TDS)[a] - 東京ディズニーランド(TDL)[a] - お台場(東京テレポート駅) - (首都高速道路) - 横浜駅(YCAT) - (保土ヶ谷バイパス) - (東名高速道路、京成バスは新東名高速道路・東名高速道路) - 名古屋インター - 星ヶ丘 - 本山 - 千種駅前(下り降車のみ) - 栄(オアシス21) - 名古屋駅(新幹線口)
- 名古屋駅行は名古屋IC - 愛知県道60号名古屋長久手線(東山通・広小路通) - 千種駅前 - (名古屋市道) - 錦通 - 名駅通 - (名古屋市道) - 名古屋駅(新幹線口)を経由する。なお名古屋駅発は、名古屋駅(新幹線口) - (名古屋市道) - 太閤通(愛知県道68号名古屋津島線) - 広小路通 - 江川線 - 錦通 - (以下名古屋駅行の逆順)を経由する。
運行回数
[編集]1日1往復(各社0.5往復)
路線沿革
[編集]- 2002年(平成14年)2月8日 - 京成電鉄とJR東海バスが共同で『ファンタジアなごや号』(西船橋駅 - 名古屋駅)の運行開始。
- 2003年(平成15年)10月1日 - 京成バスが京成電鉄からバス事業を譲り受け営業開始。本路線も京成バスの運行となる。
- 2006年(平成18年)7月20日 - 西船橋行が『本山』から乗車、名古屋行が『星ヶ丘』で降車できるようになる。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)6月6日 - 『横浜駅(YCAT)』バス停を追加。
- 2009年(平成21年)4月1日 - 『名古屋インター』バス停を追加。
- 2016年(平成28年)8月1日 - 上り便(西船橋行)が『千種駅前』から乗車できるようになる。
- 2018年(平成30年)12月25日 - 京成バスがプラネタリウム付きスーパーハイデッカー車である『K・スターライナー』での運行開始。
- 2019年(令和元年)11月1日 - 『東京ディズニーランド』バス停がイーストからウエストに、『東京ディズニーシー』バス停がノースからサウスにそれぞれ変更となる。
- 2025年(令和7年)1月16日 - 『ドリーム知多号』を吸収合併し、『ファンタジアなごや号』に統一。新たにジェイアールバス関東が共同運行に加わる。『東京テレポート駅』及び『西船橋駅』バス停を廃止し、『東京駅』バス停を追加[1]。
車両
[編集]- 独立3列シート、28 - 29席、化粧室(トイレ)付き車両で運行、車内禁煙。ワンマン運転であり、途中での乗務員交代は無い。
知多シーガル号
[編集]東京駅・知多半田線、愛称「知多シーガル号」(ちたシーガルごう)は、首都圏(東京駅・東名江田)と愛知県の知多半島(半田市・東浦町)や西三河地域(刈谷市・知立市)とを結ぶ直行便(特定日運行)の高速乗合バス(路線バス)である。
運行会社
[編集]- ジェイアールバス関東(特定日のみ)
下り(1号)は金曜・土曜・休日、上り(2号)は土曜・日曜・月曜および祝日の翌日のみ運行。
路線沿革
[編集]- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 6月 - 4列楽座シート車両からスーパーハイデッカー独立3列シート車両に変更。
- 11月1日 - 昼行便下り1号を東京駅17:40発に繰り下げ。早期購入割引運賃を「早売1」に変更。高速バスネットで座席選択可能になった。
- 2009年(平成21年)12月1日 - 夜行便(3号・4号)を独立3列シートのダブルデッカー車両に変更(4号は翌2日から)。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)11月21日 - 車両をハイデッカーで3列Gシートと4列楽座シートを搭載した「プレミアムコーチ」車両に変更。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 2018年(平成30年)12月21日 - 夜行便(3号・4号)が東京ディズニーランドに延伸。新木場駅バス停を廃止[6]。
- 2019年(令和元年)
- 2020年(令和2年)
ドリーム知多号
[編集]「ドリーム知多号」(ドリームちたごう)は2019年6月1日にジェイアールバス関東とジェイアール東海バスが共同運行で運行を開始した高速路線バスである。2025年1月15日にファンタジアなごや号と統合し、路線廃止予定。
運行経路
[編集]- 東京ディズニーランド - 新木場駅 - 東京駅(出発は八重洲南口・到着は日本橋口) - 霞が関(上り便のみ) - 東名江田 - 新安城駅 - 知立駅北(リリオホール前) - 刈谷駅南口 - イオン東浦店前 - 緒川駅 - 太田川駅 - 金山駅(南口) - 八田駅
途中休憩は3回(下り1号は足柄SA・静岡SA・美合PA、上り2号は赤塚PA・静岡SA・足柄SA)。
直行便のため、東名ハイウェイバスのように途中バス停に停車しての乗降扱いはしない。また、首都圏内のみや愛知県内のみの利用はできない。
乗客が車外に出られる途中の休憩(開放休憩)の時間は1回10 - 20分間程、遅延や混雑で休憩箇所の変更もある。夜行便はこれとは別に時間調整・乗務員休憩として停車する(その間、乗客は外出不可)。
上り便(2号)は首都高速渋滞時に乗務員の判断で用賀パーキングエリアに停車して降車扱いがある。
運行会社
[編集]- 現在の運行会社
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- ジェイアールバス関東
- ジェイアール東海バス
- 2019年6月1日 - 2025年1月15日:名古屋支店 ※乗務員は静岡支店所属、東名静岡にて乗務員交代
- 運行回数
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- ジェイアールバス関東(1日0.5往復)
- ジェイアール東海バス(1日0.5往復)
路線沿革
[編集]車両
[編集]JRバス関東・JR東海バス共にトイレ付き40席仕様のハイデッカー車両が充当されているが、JRバス関東は往路復路共にドリーム知多号の運用となるのに対し、JR東海バスは上り便でドリーム知多号に充当された車両は、東京に到着後は東名ハイウェイバスで名古屋支店に戻る運用になっている。また下り便も同様に、東名ハイウェイバスとして東京に到着した車両がドリーム知多号として名古屋支店に戻る運用が組まれていた。2024年2月以降は、両社ともに東名ハイウェイバスとのセット運用に変更されている[16]。
ギャラリー
[編集]-
京成バスの旧ファンタジアなごや専用塗装車(H621号車)
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2008年5月頃まで知多シーガル号で使用していた4列楽座シート38席車
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2010年まで知多シーガル号で使用していた独立3列スーパーハイデッカー
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知多シーガル号で使用していたプレミアムコーチ車両
外部リンク
[編集]関連項目
[編集]- ドリーム号 (高速バス) - JRバスが運行している東京駅と名古屋駅を結ぶ夜行高速バス。
- 東名ハイウェイバス - JRバスが運行している東京駅と名古屋駅を結ぶ昼行高速バス。
- 中央ライナー (高速バス) - かつてJRバスが東京駅と名古屋県を中央自動車道経由で運行していた高速バス。
- 東京バス - バスターミナル東京八重洲と名古屋駅を結ぶ東名特急ニュースター号を名古屋バスと共同運行。
出典
[編集]- ^ a b “【夜行高速バス】「ファンタジアなごや号」におけるダイヤ改正及び変動運賃制の導入について【1/16~】”. 京成バス (2024年12月13日). 2024年12月17日閲覧。
- ^ “夜行高速バスバス女性優先席の設定について”. ジェイアールバス関東 (2012年11月21日). 2013年10月5日閲覧。
- ^ “女性優先予約席の設定について” (PDF). ジェイアールバス関東. 2024年12月25日閲覧。
- ^ “「Gシート」の廃止について”. ジェイアールバス関東. 2013年10月5日閲覧。
- ^ “「知多シーガル号」運転日の変更について”. ジェイアールバス関東 (2013年8月30日). 2013年10月5日閲覧。
- ^ “【東京ディズニーランド®】乗り入れ路線の拡大について”. ジェイアールバス関東 (2018年11月24日). 2018年12月24日閲覧。
- ^ “消費税率変更に伴う高速バスの運賃について”. ジェイアールバス関東 (2019年9月2日). 2019年10月5日閲覧。
- ^ “消費税率変更に伴う運賃改定について”. ジェイアール東海バス (2019年8月29日). 2019年10月5日閲覧。
- ^ “運休便” (PDF). ジェイアールバス関東. 2020年4月26日閲覧。
- ^ “京成高速バス 運行情報” (PDF). 京成バス (2020年4月). 2023年11月8日閲覧。
- ^ “運休便” (PDF). ジェイアールバス関東. 2024年12月17日閲覧。
- ^ 『運行再開(予約再開)・運行状況一覧 (PDF)』(プレスリリース)、株式会社工房、2020年9月21日。2020年9月23日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2023年11月8日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルスの影響に伴う運行状況一覧” (PDF). ジェイアール東海バス (2021年1月7日). 2021年1月9日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “2021年1月31日(日)までの運行計画” (PDF). ジェイアールバス関東 (2021年1月7日). 2021年1月9日閲覧。
- ^ “名古屋市内~東京間の高速バスのダイヤ改正のお知らせ”. ジェイアール東海バス (2022年8月19日). 2022年9月30日閲覧。
- ^ “【夜行バス】八田・金山・太田川・刈谷・知立・新安城⇔東京・「東京ディズニーランドランド®️」(2024年2月1日現在)” (PDF). ジェイアール東海バス (2024年2月1日). 2025年1月10日閲覧。