鮎川麻弥
鮎川 麻弥 あゆかわ まみ | |
---|---|
出生名 | 加藤 雅弥 |
別名 | M&M |
生誕 | 1961年3月29日(63歳) |
出身地 | 日本・東京都新宿区 |
ジャンル | J-POP・アニメソング |
職業 | 歌手 |
活動期間 | 1984年 - |
レーベル | キングレコード・東芝EMI |
公式サイト | 鮎川麻弥公式ホームページ |
鮎川 麻弥(あゆかわ まみ、1961年〈昭和36年〉3月29日[1] - )は、日本のシンガーソングライター。本名、加藤 雅弥(かとう まさみ)[1]。
東京都新宿区出身[1]。取得ライセンスは国際自動車連盟四輪国内A級、スクーバダイビング、華道草月流師範。
人物・来歴
[編集]東京都立広尾高等学校[2]を経て、武蔵野女子大学短期大学部英文科卒業[1][2]。
3歳より音楽の英才教育を受け、母の薦めで声楽を学んでいた[2]が、高校時代にロックやポップスに触れて転向。ガールズロックバンド「ジェミニー」を結成してボーカルを担当[2]。演奏していた音楽は、ザ・ランナウェイズに憧れてハードロックであった[2]。17歳の時、文化放送主催のアイドル発掘番組『君こそスターだ!』[要出典]のオーディションで決勝大会に出場するも、シンガーソングライターを目指す為に辞退。
短大[2]時代は日大芸術学部の仲間等とポップ・ロックバンド「サマーブリーズ」を結成して活動をし[2]、卒業後は広告代理店で事務のアルバイトをしながら、ソロ活動を始める。新宿のライブハウス「ルイード」にて、定期的に「神崎マミ」の芸名で出演[1]。かたわら、劇団四季「キャッツ」初の一般オーディションに合格。「シラバブ役」のアンダースタディとなるも、1984年7月にキングレコードよりソロ歌手としてデビュー。芸名の「麻」の字は「麻のような自然体」を目指して付けたという。本名にも付いている「弥」の字は3月(弥生)生まれであることに由来している[2]。
デビュー曲は、所属レコード会社のキングレコードの意向により、TVアニメ『重戦機エルガイム』後期オープニング『風のノー・リプライ』(第9回FM東京ライオン・リスナーズグランプリ「8月の新人賞」受賞)。その後もTVアニメ『機動戦士Ζガンダム』前期オープニング『Ζ・刻をこえて』等同じ時間枠のサンライズアニメに4年で3回、主題歌に使用される。
アニメ主題歌以外では、シングル『キャンディ・ゲーム CANDY BAR』など洋楽カバー曲をシングル、アルバムにて数多く披露。競作が多かった『愛はロマネスク YOU'RE MY HEART, YOU'RE MY SOUL』はCMとのタイアップ効果もあり、自身の一番のヒットを記録する。またシンガーソングライターとして自作曲を発表する他、1987年の中山美穂のシングル『50/50』のC/W曲『斜めな愛を許して』をはじめ、90年代にかけて他のミュージシャンやアイドルに詞曲を提供するようになる。この時期から、スタジオ・ミュージシャンとしての活動が多くなり様々なレコーディングやコンサートに参加。CMで使われるサウンドロゴも多数手がけ、その数は200作品を越える。
音楽活動の傍ら自動車の国内A級ライセンスを保有し、東名レーシングチームやイージーライダーズレーシングチームに所属。1980年代後半を中心に富士フレッシュマンレース、筑波サーキット9時間耐久レース、VW Golf ポカールレース等数々の自動車レースにて優勝及び入賞。日本のモータースポーツの発展に貢献したことで1987年『ASEA AWARD』を受賞。
1990年、東芝EMIにレコード会社を移籍し、エリオット・シャイナー(スティーリー・ダンのアルバムを担当した事などで知られるレコーディング・エンジニア)参加のもとでニューヨーク仕上げのアルバム『101番目の恋』をリリース。シングルも継続的に発表。
1993年、当時所属していた所属事務所がアーティストマネージメントから撤退。同年からフリーランス歌手として、ソングライター、バックコーラス、CM歌唱など地道な活動をする。2002年からソロ活動も開始。2003年には谷村新司のバックコーラスなどとして活動。もともとコーラスに興味があったことから2000年頃よりコーラスグループJIVEに参加。JIVEとはデビュー時から所属事務所が同じであり、彼女のアルバム制作にゲスト参加していた仲だった。JIVE名義で2001年にアルバム『a cappella』をリリース。
近年のアニソンブームの到来により、2009年、ポートメッセなごやで行われた「生誕30周年祭 in NAGOYA ガンダム」、「スーパーアニソン魂」などのアニソンイベントへの出演も精力的に行っている。また後進を育てるため、ヴォーカル・トレーナーとして指導にもあたっている。
2018年からナレーションにも挑戦している。2018年は住宅関係企業のアニメーション・ショートフィルム[3]2019年はパイロットコーポレーション レビCM PILOT企業広告名前篇(30秒、60秒編有り)[4]。
2019年10月、SANKYOのパチンコ「フィーバー機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」搭載曲を「Zガンダム」オープニングコンビの森口博子との連名で発表、両A面シングル発売[5]。
ディスコグラフィー
[編集]シングル
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 最高位 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 1984年7月25日 | 17位 | デビュー曲。 アニメ『重戦機エルガイム』主題歌・挿入歌 | |
2 | ドリーム The Dream
|
1984年11月21日 | ||
3 | 1985年2月21日 | 15位 | アニメ『機動戦士Ζガンダム』前期オープニングテーマ。 | |
4 | 星空のBELIEVE
|
1985年3月21日 | アニメ『機動戦士Ζガンダム』エンディングテーマ。 | |
5 | キャンディー・ゲーム Candy Bar |
1985年5月21日 | ||
6 | 愛はロマネスク You're My Heart, You're My Soul
|
1985年7月21日 | ドイツのデュオ・モダン・トーキングのカバー曲。 ヘレンカーチス「ナチュレーヌ」CMソング | |
7 | 1986年6月21日 | |||
8 | 1987年1月21日 | アニメ『機甲戦記ドラグナー』前期主題歌 | ||
9 | ハイヌーン・ボディー
|
1987年4月5日 | 東洋紡1987年夏「ハイヌーン・ボディー」CMソング | |
10 | 1987年11月21日 | |||
11 | 1990年10月24日 | ハウス食品「スープファーム」CMソング | ||
12 | 風を追いかけて |
1992年8月15日 | 旭化成せんいCMソング | |
13 | 愛しいあなたはここにいる * 愛しいあなたはここにいる
|
2007年9月12日 | 旭化成せんいCMソング | |
14 | 追憶シンフォニア/果てない宇宙へ
|
2019年10月23日 | 11位 | SANKYO
「フィーバー機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」搭載曲 森口博子×鮎川麻弥 |
アルバム
[編集]- 走Do愛(1984年10月5日)
- キャンディ・ゲーム(1985年5月21日)
- Fifty Fifty(1985年11月21日)
- FACE(1986年6月21日)
- Chase(1986年12月21日)
- MELTING POINT(1987年4月5日) - MAMI SELECTIONと題して、本人選曲によるベストアルバム
- 新視界(1987年11月21日)
- SMILE(1988年10月21日)
- RESTLESS HEARTS(1989年9月5日)
- VERY BEST(1990年10月21日)
- 101番目の恋(1990年11月7日) - 2022年10月26日に限定盤を再リリース
- 刻をこえて〜VERY BEST2(1991年9月5日)
- CM・主題歌集〜VERY・BEST1(1991年11月21日)
- 鮎川麻弥全曲集〜メロディ(1993年9月22日)
- MAMI AYUKAWA COLLECTION(1999年11月26日)
- ビューティー・パワースーパー・セレクション 鮎川麻弥ベスト(2003年9月26日)
- ガンダム!ヒストリー・ヒット・ソング(2007年5月2日)
- Reply〜Mami Ayukawa 25th Anniversary Best Album(2009年11月26日)
- KING パーフェクト・ベスト・シリーズ! Mami Ayukawa Perfect Best(2010年7月7日)
- 1984(2014年7月23日)
- 35th Anniversary Best 〜刻をこえて〜(2019年7月24日)
- Mami Ayukawa MamiSelf 40th Anniversary Self Cover Album #citypop idol(2024年12月24日) - 中山美穂、酒井法子、森口博子らに提供した楽曲をセルフカバー
楽曲提供
[編集]- 中山美穂
- 浅香唯
- 亜里香
- 「君のハートビート」作詞 - シングル「天使たちの密林」(1991年5月25日、パイオニアLDC)カップリング
- 「視線のシンパシー」作詞・作曲 - アルバム収録曲
- 酒井法子
- シングル「笑顔が忘れられない」作詞・作曲(1993年11月21日、ビクターエンタテインメント) ※M&M名義
- 「素顔の私を」 - アルバム「10 SONGS」(1994年7月21日、ビクターエンタテインメント)作詞・作曲収録曲 ※M&M名義
- 「恋が愛に変わる瞬間」作詞・作曲 ※M&M名義
- 「ひとりなんて似合わない」作詞 ※M&M名義
- 酒井美紀
- 「夢を映す瞳のままで」作詞・作曲 - アルバム「雪解け」(1994年2月23日、ビクターエンタテインメント)収録曲 ※M&M名義
- 「どんなに遠くても・・・」作詞・作曲 ※M&M名義で
- Joi
- 「クロモリット」作詞
- 辻本祐樹
- 「風が僕を追い越してく」作詞・作曲 - シングル「Let me go!! 〜あの日の子供達に笑われてボクは行く〜」(2002年10月30日、キングレコード)カップリング
- B-Wish
- シングル「星空へのメッセージ」(1995年5月17日、ファンハウス)作曲
- 「ピーマン」作曲 - アルバム「POWER OF LOVE」(1995年7月26日、ファンハウス)収録曲
- 松本梨香
- シングル「明日へのFree Way」(1995年5月24日)作詞
- 「Brand-New Heart」作詞・作曲 - アルバム「Destiny」(1995年7月12日、パイオニアLDC)収録曲
- 藤田朋子
- 「星のイニシャル」作詞・作曲 - シングル「冬の予感」(1991年11月21日、ポニーキャニオン)カップリング
- 森口博子
- 「北海道へ行こうよ」作曲 - アルバム「あした元気になあれ」(1993年12月12日、キングレコード)収録 ※M&M名義
- 村田和美
- シングル「やっぱやめとく・・・」(1996年8月21日、ビクターエンタテイメント)M&M名義で作曲
CM サウンドロゴ
[編集]- 日本リーバ
- ポンズ ダブルホワイト
- ガスト
- 花王
- バイク王
- グリコ
- カフェオーレ
- 旭化成
- ジップロック
- ロッテリア
- 第一三共ヘルスケア
- ニューギン
- docomo
- Together
- 三幸製菓
- 丸大豆せんべい
出演
[編集]テレビ
[編集]- ザ・ベストテン(1984年8月30日、TBS)※「今週のスポットライト」コーナーに出演
- ザ・トップテン(日本テレビ放送網)
- ポッパーズMTV(TBS) - 司会[1]
- CAR SELECT INN(テレビ埼玉)司会
- スクランブルロック(テレビ東京) - 司会
- BS永遠の音楽大全集 アニメ大全集(2007年5月26日、NHK-BS2)
ラジオ
[編集]- ファルケン・ウィンディーズキッズ(FM横浜・FM802) - DJ
- 伊勢丹サウンドギャラリー(TOKYO FM) - DJ[1]
- TOYOBOメモリーポップス(TBSラジオ) - DJ[1]
- Welcome to MUSIC(FM愛知) - DJ
- イージーライダーズ・サウンドフリーウェイ(FM仙台) - DJ
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 『DJ名鑑 1987』三才ブックス、1987年2月15日、20頁。
- ^ a b c d e f g h 月刊ラジオマガジン 1984年11月号、p.126 - 127、本人記事。
- ^ ayukawamami. “鮎川麻弥公式ブログ『mami's talking』”. 鮎川麻弥公式ブログ『mami's talking』. 2023年6月6日閲覧。
- ^ ayukawamami. “鮎川麻弥公式ブログ『mami's talking』”. 鮎川麻弥公式ブログ『mami's talking』. 2023年6月6日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “「Zガンダム」OPコンビの森口博子と鮎川麻弥、「逆襲のシャア」モチーフの新曲発売(動画あり / コメントあり)”. 音楽ナタリー. 2023年6月6日閲覧。
- ^ 2017年9月に行われた自身のライブ内で紹介された
外部リンク
[編集]- 鮎川麻弥公式ホームページ
- 所属グループ JIVE ホームページ
- 鮎川麻弥公式ブログ『mami's talking』
- 鮎川麻弥 (@mamiayukawa) - X(旧Twitter)
- mami ayukawa channel - YouTubeチャンネル