K3リーグ
K3リーグ | |
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加盟国 | 韓国 |
大陸連盟 | AFC |
創立 | 2020 |
参加クラブ | 16 |
リーグレベル | 第3部 |
下位リーグ | K4リーグ |
国内大会 | 韓国FAカップ |
最新優勝クラブ | 始興シティFC (2024) |
2025 |
K3リーグ(朝: K3리그)は、大韓民国のセミプロサッカーリーグである。韓国サッカーのリーグ構成では3部に相当する。プロサッカーリーグのKリーグ(Kリーグ1とKリーグ2)は韓国プロサッカー連盟によって運営が行われるが、K3リーグとK4リーグは大韓サッカー協会 (KFA) によって運営される。なお、Kリーグ2とK3リーグの間での昇降格は行われていないが、2024年3月28日に大韓サッカー協会と韓国プロサッカー連盟が2026年シーズンから昇降格を導入することで合意したことが発表されている[1][2][3]。
概要
[編集]1964年に全国実業サッカー連盟戦が発足し、2003年にセミプロリーグのナショナルリーグ(Nリーグ)に改組された。2007年にはNリーグの下にアマチュアリーグとしてK3リーグを創設したが、2013年にKリーグが2部構成になり、Nリーグが3部相当、K3リーグが4部相当となった。
2016年から大韓サッカー協会はNリーグ及びK3リーグの再編に着手し[4]、2017年にK3リーグがアドバンスとベーシックの2部構成(4部相当および5部相当)になって昇降格制度を導入された。さらに2019年シーズン終了後にリブランディングが行われ、それまでのNリーグとK3リーグアドバンスが廃止されて、新たに3部相当のセミプロリーグとなる新K3リーグが創設された。また、K3リーグベーシックも4部相当のセミプロリーグとなるK4リーグに置き換えられた。新K3リーグは2017年から2019年までのK3リーグアドバンスとK3リーグベーシックと同様に、K3リーグとK4リーグの間で昇降格が行われる。
大会形式
[編集]16チームが2回総当たり(ホームアンドアウェー)で対戦してリーグ戦を争い、下位2チームがK4リーグに自動降格し、14位のチームがK4リーグの昇格プレーオフ勝者との入れ替え戦に臨む。ただし、クラブの解散やKリーグ入会などで降格条件が変わったり15チームで争うシーズンがいくつも生じている。
2020年
[編集]旧Nリーグの8チーム、旧K3リーグアドバンスの6チーム、旧K3リーグベーシックの2チームが新K3リーグに参入し、最初のシーズンが開催された。2020年シーズンはCOVID-19パンデミックの影響もあって試合数が少なくなり、16チームが1回総当たりで対戦(1-15節、どちらかのホームで1試合)した後、上位8チームと下位8チームの2グループに分かれて1回総当たりで対戦する形式になった(16-22節、どちらかのホームで1試合)。リーグの上位4チームは優勝プレーオフに進み、1回戦で3位と4位のチームが対戦、その勝者が2回戦で2位のチームと対戦、さらにその勝者が決勝戦で1位のチームと対戦する。一方、リーグの下位2チームはK4リーグに自動降格し、14位のチームはK4リーグの昇格プレーオフ勝者と入れ替え戦に臨むことになった。
2021年
[編集]2021年シーズンは慶州市民FCの活動停止により15チームによってリーグ戦が行われることになった。前シーズンに行われていたリーグのスプリットシステムは廃止され、15チームが2回総当たりで対戦する形式に改められた(1-28節、ホームアンドアウェー)。上位4チームによって優勝プレーオフが行われた結果、Kリーグ入会が決まった金浦FCが優勝し、K3王者のタイトルを提げて翌年のKリーグ2に臨むことになった。一方、自動降格は最下位のチームのみとなり、さらに金浦FCのKリーグ入会により14位のチームは入れ替え戦を戦うことなく残留となった。この結果、給与未払い問題で勝ち点20の剥奪処分を受けた平沢シチズンFCが最下位となってK4リーグ降格が決定した[5]。
2022年
[編集]再び16チームによってリーグ戦が行われることになった。このシーズンから優勝プレーオフが廃止されることになり、2回総当たり形式で行われるリーグ戦のみで順位が決定するシステムになった[6]。前年に続いてリーグ10位の天安シティFCとリーグ14位の清州FCがKリーグ入会の承認を受けて翌年のKリーグ2参入が決まったため、最下位のチームのみが自動降格となる。
2023年
[編集]K4リーグからの昇格が2チーム、K4リーグへの降格が1チームとなり、さらに2チームがKリーグ2に参入した結果、2023年シーズンは1チーム少ない15チームで争われることになった。そのため、最下位のチームが自動降格し、14位のチームはK4リーグの昇格プレーオフ勝者との入れ替え戦に臨むことになった。
2024年
[編集]16チームで争われた。大邱FC BがKリーグクラブのリザーブチームとして初めてK3リーグ昇格を果たしたが、最下位に沈んで1年でK4リーグへ逆戻りする結果となった。なお、K4リーグで大田ハナシチズンBが2位に食い込んだものの2024年シーズン限りで解散を決めたため、自動降格は1チームのみとなり、K3リーグの15位はK4リーグの昇格プレーオフ勝者との入れ替え戦を戦うことになった。
2025年
[編集]華城FCがKリーグ2に参入するため、1チーム少ない15チームで争われる。
出場選手登録枠
[編集]国籍問わず外国人を最大3人、加えてAFC加盟国の選手を1人登録可能である。
参加クラブ
[編集]- 2025シーズン。斜体はK4リーグに所属経験のあるクラブ。
クラブ名 | ホームタウン | スタジアム | 創立年 |
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釜山交通公社FC | 釜山広域市 | 九徳総合運動場 | 2006年 |
昌原FC | 慶尚南道昌原市 | 昌原サッカーセンター 昌原総合運動場 |
2005年 |
春川FC | 江原特別自治道春川市 | 春川松岩スポーツタウン | 2009年 |
大田コレイル | 大田広域市 | 大田ワールドカップ競技場補助競技場 | 1943年 |
江陵市庁FC | 江原特別自治道江陵市 | 江陵総合競技場 | 1999年 |
金海市民FC | 慶尚南道金海市 | 金海運動場 | 2007年 |
慶州韓国水力原子力FC | 慶尚北道慶州市 | 慶州市民運動場 | 1945年 |
全北現代モータースB | 全北特別自治道全州市 | 完州郡公設運動場 | 2022年 |
FC木浦 | 全羅南道木浦市 | 木浦国際サッカーセンター | 2009年 |
坡州市民FC | 京畿道坡州市 | 坡州スタジアム | 2012年 |
抱川市民FC | 京畿道抱川市 | 抱川総合運動場 | 2017年 |
始興シティFC | 京畿道始興市 | 始興希望公園運動場 | 2015年 |
蔚山市民FC | 蔚山広域市 | 蔚山総合運動場 | 2019年 |
楊平FC | 京畿道楊平郡 | 楊平総合運動場 | 2015年 |
驪州FC | 京畿道驪州市 | 驪州総合運動場 | 2017年 |
歴代優勝クラブ
[編集]年 | 優勝クラブ | 準優勝クラブ |
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2020 | 金海市庁FC | 慶州韓国水力原子力FC |
2021 | 金浦FC | 天安シティFC |
2022 | 昌原FC | 坡州市民FC |
2023 | 華城FC | FC木浦 |
2024 | 始興シティFC | 華城FC |
出典
[編集]- ^ Paul Neat (2024年3月28日). “News: Korean football pyramid to open up fully from 2026”. K League United. 2024年12月14日閲覧。
- ^ ミン・ジュング (2024年3月28日). “プロとセミプロ、アマチュアを合わせた大韓民国成人サッカーの昇降制が本格的に施行される。”. 毎日経済新聞. 2024年12月14日閲覧。
- ^ “韓国サッカー界が大幅改革へ!2027年より“プロ・セミプロ”間の昇格・降格制度などを実施”. スポーツソウル日本版 (2024年3月28日). 2024年12月14日閲覧。
- ^ “아마추어리그, 디비전 시스템 추진...2020년까지 4부 리그 확대” (朝鮮語). ネイバースポーツ (2015年12月23日). 2021年9月1日閲覧。
- ^ “포천시민축구단 K4리그 우승…2위 시흥과 K3리그 승격”. 毎日経済新聞 (2021年11月6日). 2021年11月15日閲覧。
- ^ “K3·K4리그 26일 개막...프로구단 B팀도 K4에 4팀 참가” (韓国語). 大韓サッカー協会 (2022年2月25日). 2024年12月16日閲覧。