コンテンツにスキップ

OpenAFS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

OpenAFSは、分散ファイルシステム Andrew File System (AFS) のオープンソース実装の1つ。AFSはカーネギーメロン大学で開発されたもので、商用版はトランザークが開発した(同社は後にIBMに買収された)。2000年8月15日LinuxWorld誌で、IBMは商用AFS製品をIBM Public Licenseでリリースする計画であることを発表した[1]。これが OpenAFS となった。その後活発な開発が行われ、多数のオペレーティングシステムに移植された(AIXmacOSDarwinHP-UXIRIXSolarisLinuxWindowsFreeBSDNetBSDOpenBSD など)。

プロジェクト運営

[編集]

運営は、今後の戦略的方向性を考える委員会と、ソースリポジトリの管理部門とに分かれている。実際には、ソースリポジトリ管理者は全て委員会のメンバーである。

ライセンス

[編集]

OpenAFS のソースコードを所有する法的実体は存在しないが、多くのファイルにはIBMのコピーライトが記述されている。ソースの多くはIPLでカバーされるが、一部のファイルは元の大学のライセンスなどに従う。適用される全てのライセンスはソースリポジトリ内のopenafs/doc/LICENSEというファイルにある。

開発

[編集]

オープンソース化後、開発には多数のコントリビュータ[2]が参加して多大な改良が行われ[3]、従来版との相互運用性を保ちつつ AFS3 プロトコルも実装された。また、大掛かりな移植プロジェクトも行われ(64ビット版Windowsサポート、Windows Vistaサポート、Mac OS X v10.4/v10.5サポート)、デマンドアタッチ型ファイルサーバの開発プロジェクトも行われている[4]

他にも様々な開発プロジェクトが進行している。以下はその一部である。

配布

[編集]

現存のユーザーベースには、単一サーバセルから大規模な国際的学究システム、各種研究所、政府機関、企業など様々な組織が含まれる。運用されているAFSセルのごく一部のスナップショットとして、OpenAFSのパッケージに含まれているCellServDBファイルがある。

商用サポート

[編集]

OpenAFSの商用サポートや開発を請け負う企業としてSine Nomine AssociatesSecure Endpoints Inc.などがある。

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy