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Raw Air

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Raw Air
会場所在地 オスロ
リレハンメル
トロンハイム
ヴィケルスン
初回開催 2017年3月10日
主催 国際スキー連盟

Raw Air は、FISスキージャンプ・ワールドカップの一部として、2017年から10日間の日程でノルウェーで行われているスキージャンプスキーフライングのトーナメントである。 アルネ・オーブローテン (Arne Åbråten)によって創設された。2019年より女子部門も創設された。

男子はノルウェーの4つのスキージャンプ競技場 (オスロリレハンメルトロンハイムヴィケルスン) で開催される。10日間休みなしで最大で個人戦4戦12回(各予選1回、本選2回)、団体戦2戦4回の計16回飛ぶことになる。トーナメントの総合成績は予選の成績も含まれる。賞金総額は100,000ユーロで優勝者に60,000ユーロ、2位が30,000ユーロ、3位が10,000ユーロである[1]

女子はオスロ、リレハンメル、トロンハイムの3つのジャンプ台で最大で個人戦3戦9回(各予選1回、本選2回)の成績で競う。賞金総額は55,000ユーロで優勝者に35,000ユーロ、2位が15,000ユーロ、3位が5,000ユーロである[2]

2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため、トロンハイムの本選以降が中止となり、トロンハイムの予選までの成績(男子9回、女子7回)が採用された[3]。2021年も終息しなかったため全日程がキャンセルされた[4]。2022年はトロンハイムとヴィケルスンでの開催はなく、男女とも2会場での開催となった[注 1]。2023年から女子もヴィケルスンで開催された(2023年はFISカップ、2024年はワールドカップ)。

競技形式

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男子 

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予選 (プロローグ) 、個人戦、団体戦のすべての跳躍が総合成績となる。

順位は以下のすべてを含んで決定する(最大16回)。

  • すべての予選 (4×1=4、プロローグ)
  • 個人戦の4戦計8回の跳躍 (4×2=8)
  • 団体戦の2戦における個人成績 (2×2=4)

女子 

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女子は2022年現在、男子と違い団体戦は行わない。また2021-22シーズンまでフライングヒルのヴィケルスンでは試合がなかったが、2022-23シーズンはワールドカップではないものの3月19日にFIS主催試合として日程が組まれ、2024年はワールドカップでの開催となった。2024年のヴィケルスンはワールドカップ上位15人とトロンハイム終了時点のRaw Air総合15位の中で最大5選手に絞られる。

順位は以下のすべてを含んで決定する(最大9回)。

  • すべての予選 (3×1=3、プロローグ)
  • 個人戦の3戦計6回の跳躍 (3×2=6)

開催地

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地図

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ヒルレコード

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# 画像 競技場 所在地 ヒルレコード
1 ホルメンコーレンジャンプ競技場 オスロ 男子144.0m
ノルウェーの旗 ロベルト・ヨハンソン
女子137.5m
日本の旗 高梨沙羅
2 Lysgårdsbakken リレハンメル 男子146.0m
スイスの旗 シモン・アマン
女子141.5m
ノルウェーの旗 マーレン・ルンビ
3 Granåsen トロンハイム 男子146.0m
ポーランドの旗 カミル・ストッフ
女子137.5m
ドイツの旗ユリアーネ・ザイファルトドイツ語版
4 ヴィケルスンジャンプ競技場 ヴィケルスン 253.5m
オーストリアの旗 シュテファン・クラフト

成績

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男子

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No. 優勝 準優勝 3位
1 2017年3月10日 - 19日 オーストリアの旗 シュテファン・クラフト ポーランドの旗 カミル・ストッフ ドイツの旗 アンドレアス・ヴェリンガー
2 2018年3月9日 - 18日 ポーランドの旗 カミル・ストッフ ノルウェーの旗 ロベルト・ヨハンソン ノルウェーの旗 アンドレアス・スティエルネン
3 2019年3月8日 - 17日 日本の旗 小林陵侑 オーストリアの旗 シュテファン・クラフト ノルウェーの旗 ロベルト・ヨハンソン
4 2020年3月6日 - 11日[3] ポーランドの旗 カミル・ストッフ 日本の旗 小林陵侑 ノルウェーの旗 マリウス・リンヴィークノルウェー語版
- 2021年3月12日 - 21日(予定)[4] 新型コロナウイルス感染症によるノルウェー政府の旅行・イベント開催制限によりキャンセル
5 2022年3月2日 - 6日 オーストリアの旗 シュテファン・クラフト ドイツの旗 カール・ガイガー 日本の旗 小林陵侑
6 2023年3月11日 - 19日 ノルウェーの旗 ハルヴォル・アイネル・グラネル オーストリアの旗 シュテファン・クラフト スロベニアの旗 Anže Lanišek
7 2024年3月8日 - 17日 オーストリアの旗 シュテファン・クラフト スロベニアの旗 ペテル・プレヴツ オーストリアの旗 ダニエル・フーバー英語版

女子

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No. 優勝 準優勝 3位
1 2019年3月9日 - 14日 ノルウェーの旗 マーレン・ルンビ ドイツの旗 カタリナ・アルトハウス ドイツの旗 ユリアーネ・ザイファルト
2 2020年3月6日 - 11日[3] ノルウェーの旗 マーレン・ルンビ ノルウェーの旗 シリェ・オプセットノルウェー語版 オーストリアの旗 エヴァ・ピンケルニッヒ
- 2021年3月12日 - 21日(予定)[4] 新型コロナウイルス感染症によるノルウェー政府の旅行・イベント開催制限によりキャンセル
3 2022年3月2日 - 6日 スロベニアの旗 ニカ・クリジュナル 日本の旗 高梨沙羅 スロベニアの旗 ウルシャ・ボガタイ英語版
4 2023年3月11日 - 19日 スロベニアの旗 Ema Klinec ドイツの旗 カタリナ・アルトハウス ドイツの旗 Selina Freitag
5 2024年3月8日 - 17日 ノルウェーの旗 エイリン=マリア・クバンダル英語版 ノルウェーの旗 シリェ・オプセット オーストリアの旗 エヴァ・ピンケルニッヒ

出典

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  1. ^ RAW AIR: 10 days Ski Jumping on the edge” (英語). FIS. 2016年9月29日閲覧。
  2. ^ RAW AIR: Extra prize money also for the ladies” (英語). FIS. 2020年3月20日閲覧。
  3. ^ a b c FIS Ski Jumping World Cup competitions in Norway and Russia Cancelled” (英語). FIS. 2020年3月20日閲覧。
  4. ^ a b c All Remaining FIS World Cups in Norway Cancelled” (英語). FIS. 2021年2月13日閲覧。
  1. ^ ヴィケルスンはスキーフライング世界選手権として開催されている。

外部リンク

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