Sophia (アルバム)
『Sophia』 | ||||
---|---|---|---|---|
山下久美子 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
アメリカ合衆国 The Power Station | |||
ジャンル | ロック | |||
レーベル | 日本コロムビア/BLOW UP | |||
プロデュース |
福岡智彦 三野明洋 Hugh McCracken (コ・プロデューサー) | |||
チャート最高順位 | ||||
山下久美子 アルバム 年表 | ||||
| ||||
『Sophia』収録のシングル | ||||
|
『Sophia』(ソフィア)は、山下久美子の6thスタジオ・アルバムで、1983年7月21日にシングル「こっちをお向きよソフィア」と同時に、日本コロムビア/BLOW UPから発売された。
概要
[編集]キャッチコピーは「こっちを向いてくんなけりゃ、イヤッ。」。
前作から約8か月ぶりとなるスタジオ・アルバムで、コ・プロデューサーにヒュー・マクラッケンを起用し、レコーディングはアメリカニューヨークにあるレコーディングスタジオ『ザ・パワー・ステーション』で行われた[1]。
制作
[編集]1982年に発売された「赤道小町ドキッ」の様なテクノ色強めな方向性も一段落した頃に、日本コロムビアの宣伝担当(当時)だった渡部洋二郎が「次のアルバムはやっぱりニューヨーク録音でしょう」という提案で、製作が進められた。
ただ、山下のディレクターだった福岡智彦は、「単に海外がイヤ」「自信がない」という理由で海外でのレコーディングは反対を貫いていた。その間に、渡部がコーディネーターを探し、ほとんどの段取りをセットアップ[注 1]してしまった挙句、音楽プロデューサーをヒュー・マクラッケンに依頼したこともいつのまにか決まっていたという[1]。また、福岡は当時、ヒュー・マクラッケンのことを全く知らなかったと語っている[1]。
レコーディング
[編集]レコーディングは、アメリカニューヨークにあるレコーディングスタジオ『ザ・パワー・ステーション』で行われ[2]、レコーディング・エンジニアに、ラリー・アレクサンダー、参加ミュージシャンに、リック・マロッタ(ドラム)、トニー・レヴィン(ベース)、ドン・グロルニック(キーボード)が参加した。セッションは、夜の8時に開始され、終わるのは夜中過ぎだったという[2]。
福岡は、自分の希望を伝えて修正をお願いしようとするものの、英語では上手く伝えることができず、通訳として同行した折重静子と一緒に会話を交わすものの、折重にとって初めてのレコーディングの仕事だったため、専門用語をうまく福岡に伝えることができなかったという[2]。
収録曲
[編集]SIDE A
[編集]全編曲: Hugh McCracken[注 2]。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「ちょいまちBabyなごりのキスが」 | 銀色夏生 | 大沢誉志幸 | |
2. | 「LOVERステッカー」 | 銀色夏生 | 亀井登志夫 | |
3. | 「恋する乙女」 | Kumiko | Kumiko | |
4. | 「今夜もBad Trip」 | 銀色夏生 | 大沢誉志幸 | |
5. | 「気持ちいいじゃないTonight」 | Kumiko | 岡本一生 | |
合計時間: |
SIDE B
[編集]全編曲: Hugh McCracken[注 2]。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「こっちをお向きよソフィア」 | 康珍化 | 大沢誉志幸 | |
2. | 「I Know, You Know」 | 下田逸郎 | 後藤次利 | |
3. | 「Please Don't Go」 | Kumiko | NOBODY | |
4. | 「Darlin' Darlin'」 | 竹花一子 | NOBODY | |
5. | 「秋ラメきれないNight Movie」 | 銀色夏生 | 筒美京平 | |
合計時間: |
楽曲解説
[編集]SIDE A
[編集]- ちょいまちBabyなごりのキスが
- LOVERステッカー
- 恋する乙女
- 今夜もBad Trip
- 気持ちいいじゃないTonight
SIDE B
[編集]- こっちをお向きよソフィア
- アルバムと同時発売されたシングル。
- I Know, You Know
- Please Don't Go
- Darlin' Darlin'
- 秋ラメきれないNight Movie
- シングル「こっちをお向きよソフィア」のB面曲。
参加ミュージシャン
[編集]- Guitar:Hugh McCracken
- Drums:Rick Marotta
- Bass:Tony Levin
- Keyboards:Don Grolnick
- Synth. & Synth. Programming:Billy Alessi (Qwest Records)
- Chorus:Carly Simon (W.E.A Records), Susan Collins, Rachele Cappelli, Angela Cappelli, Billy Alessi, Bobby Alessi (Qwest Records), 大沢誉志幸 (Epic Sony Records)
Special Thanks
[編集]- Carly Simon
- Melissa Williams
- Billy Joel
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “プロデュースはヒュー・マクラッケン、山下久美子のNYレコーディング”. Re:minder (2017年10月23日). 2020年8月29日閲覧。
- ^ a b c “スタジオはパワー・ステーション、山下久美子のNYレコーディング”. Re:minder (2017年11月5日). 2020年8月29日閲覧。
- ^ a b “Kumiko Yamashita - Sophia”. Discogs. 2020年8月29日閲覧。
- ^ “山下久美子 & 大澤誉志幸『& Friends』”. CONTINENTAL STAR. 2020年8月29日閲覧。
- ^ a b c “スタジオに来てくれたビリー・ジョエル、山下久美子のNYレコーディング”. Re:minder (2017年11月20日). 2020年8月29日閲覧。
- ^ “山下久美子 & 大澤誉志幸『& Friends II』”. CONTINENTAL STAR. 2020年8月29日閲覧。