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熊本市交通局

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熊本市交通局
Kumamoto City Transportation Bureau
熊本市交通局大江庁舎と超低床電車0800型
熊本市交通局大江庁舎と超低床電車0800型
種類 地方公営企業
略称 熊本市電、市電、
熊本市営バス(市営バス、市バス)は2015年3月31日付けで廃止。
本社所在地 日本の旗 日本
862-0971
熊本県熊本市中央区大江五丁目1番40号
設立 1921年11月16日
業種 陸運業
事業内容 路面電車
外部リンク http://www.kotsu-kumamoto.jp/
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熊本市交通局(くまもとし こうつうきょく)は、日本熊本県熊本市公共交通事業を行う熊本市の地方公営企業の一つで、熊本市電路面電車)を運営している。交通局庁舎は熊本市中央区大江5丁目に所在する。

かつては熊本市営バス(くまもとしえいバス)として公営バス乗合バス事業)も運営していたが、2015年平成27年)3月31日をもって廃止され[1]熊本都市バスに移管された。

熊本市電についても2025年度に上下分離方式を導入することを決定しており、2024年度に熊本市交通局を廃止し、2025年(令和7年)4月から熊本市に車両や軌道の管理を担う部署を新設することになっている[2]。熊本市電の運行は熊本市が出資する一般財団法人に移行する[2]。2024年7月にその一般財団法人熊本市公共交通公社が設立された[3]

歴史

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1956年頃の熊本市電・バス路線図。徳王-大窪間は北部村を通過する

熊本市内の交通機関としては、明治末期より大日本軌道が運行されていたが、蒸気軌道のため評判はよくなかった。市民から電車化の要望が出てくるようになり、市当局では1917年(大正6年)に「電車期成会」を結成し、翌年には同じ九州で当時既に電車が運行されていた福岡長崎久留米鹿児島の各都市へ視察団を派遣した。こうした結果を踏まえ、熊本市では大日本軌道と電車化についての交渉をすることとなった。大日本軌道側も電車化を受け入れたが、結局実現はみることはなかった。そこで熊本市では審議の結果、電気会社(電力会社)の熊本電気に対し、軌道事業の兼営を提案することになった[4]。交渉の結果、熊本電気も条件付きで受け入れることになり、1920年(大正9年)仮契約を結ぶことになった。しかし、この年の不況により計画は中断してしまう。

その後、熊本電気は新会社を設立して軌道事業を経営するという提案をした。熊本市もこれを了承し、1921年(大正10年)11月に軌道敷設特許状が下付されるのを待って、熊本電車株式会社が設立された。ところがこの頃から、市民の間からは電車市営の要望が出されるようになる。1922年(大正11年)には新市長が誕生したことにより、市営化の方針となり、軌道特許敷設権は熊本市へ譲渡されることとなった[5]

熊本市では第一期工事として、幹線水前寺線を選定した。その建設費は起債によることとして、1923年(大正12年)3月に許可を得た。そして5月から用地買収に取り掛かった。幹線は熊本駅前を起点とする市の中心部を貫通する道路であるが、道幅は狭く、幅員を10ないし12間に拡張することになった。幸い家屋移転は順調に進み、10月には起工式を挙げ、1924年(大正13年)8月1日に開通した。

第二期工事(春竹線上熊本線黒髪線〈子飼橋線〉)については、1926年(大正15年)6月16日に市議会において可決され、工事施工及び起債発行の申請が1927年(昭和2年)4月及び7月に認可となったため、1928年(昭和3年)より用地買収と工事にかかり、1928年(昭和3年)12月に黒髪線が開通。1929年(昭和4年)6月に春竹線辛島町 - 春竹間および上熊本線辛島町 - 段山町間が開通した。上熊本線段山町 - 上熊本駅前間は藤崎台にある陸軍練兵場の堀鑿や井芹川の改修工事、耕地整理事業の関係で着工が遅れていた。市では1935年(昭和10年)3月の熊本大博覧会の開催までには開通するべく昼夜工事を敢行し、博覧会開催の前日の1935年(昭和10年)3月24日に開通することができた。

熊本市内には熊本市のほか、熊本電気軌道が運営する路面電車路線もあったが、1945年に熊本市は熊本電気軌道を買収した。

上下分離方式の導入

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2023年(令和5年)3月7日、熊本市議会都市整備委員会で市交通局は「上下分離方式」の導入に伴い、2024年度に交通局を廃止する方針を示した[2]。上下分離方式の導入に伴い、市電の運行は熊本市が出資する一般財団法人に移行し、熊本市は2025年4月に車両や軌道の管理を担う部署を新設することになっている[2]

熊本市交通局の運転士ら111人については熊本市が出資する一般財団法人の正規職員として採用する方針で、事務職や技工職の正規職員84人は熊本市から法人への出向という形を取る[2]

2024年7月17日、熊本市は同月1日に一般財団法人熊本市公共交通公社を設立したことを発表した[3]

年表

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20世紀前半

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大正期の熊本駅前と熊本市電
軌道緑化された通町筋電停の市電と熊本城
1954年頃のトレーラーバス

20世紀後半

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2000年代

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2010年代

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2020年代

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  • 2020年(令和2年)
    • 4月25日 - 土曜ダイヤと日祝ダイヤを統合。平日ダイヤにおける深夜運行の減便・区間変更により日付越えの運行は消滅[17]。これまで日本でもっとも遅い時間まで運行されていた路面電車であったが、同日付で豊橋鉄道(本社所在地・愛知県豊橋市)にこの座を譲った。
    • 9月14日 - 女性専用車両を試験導入(12月28日までの予定)[18]
  • 2021年(令和3年)
    • 3月 - 2021年度から2028年度までの8年間の経営計画を策定[19]。経営形態の見直し検討、運賃・支払方法の検討、朝夕ラッシュ時の急行ダイヤの導入検討、多両編成車両の導入、乗務員をはじめとした職員の雇用環境の改善(正規職員化)、車両基地の移設検討等を内容とする[19]
    • 11月 - 朝のラッシュ時に健軍町発の電車が満員状態になり、積み残しが発生する対策として神水交差点、新水前寺駅前発の電車を試験的に設定。翌年4月11日のダイヤ改正から正式設定[20]
  • 2022年(令和4年)7月7日 - 日本の路面電車初のVisaのタッチ決済の実証実験を全43編成中16編成で開始。2023年3月31日までの実験。乗車時のタッチ不要。降車時のタッチは専用読み取り機。乗り継ぎ割引は適用されず、辛島町での乗り換え割引も運転士やトラムガイドに申し出る必要がある[21]
  • 2023年(令和5年)
    • 1月28日 - この日より熊本県内でのMaaSのサービス開始に伴い、トヨタファイナンシャルサービスの「my route」アプリ上で市電1日乗車券とわくわく1dayパス(区間指定1・2)の発売を開始[22]
    • 4月1日 - 市電運賃のタッチ決済を本格導入。対応車両を24日までに全車両に順次拡大。25日から対応ブランド追加[23]
    • 4月25日 - 市電運賃支払いにQRコード決済を導入[23]
    • 6月1日 - 市電の運賃を180円に値上げ[24]。同時に、レシップの「QUICK RIDE」でモバイル回数券を、トヨタファイナンシャルサービスの「my route」及びジョルダンの「乗換案内」でモバイル24時間乗車券を発売開始[25]
    • 11月1日 - 乗務員不足などを理由に、一部減便を伴うダイヤ改正を実施[26]
    • 12月20日 - 定期券の代わりとなる顔認証システムの実証実験を開始[27]。翌年までに、システムの導入・運営コスト、利用者の抵抗感などから断念された[28]
  • 2024年(令和6年)
    • 1月 - 新型車両導入に備え、一部電停においてホーム延長工事が始まる[29]
    • 2月から10月 - 走行中の電車のドアが開く事案が複数発生[30][31][32]、軌道敷内に侵入した歩行者や自動車と電車が接触する事案が複数発生[33][34]、故障した電車の救援中に連結棒が外れて逸走する事案[35]、「バス・電車100円ウィーク」の実証実験中に運賃を多く徴収する事案[36]、さらに信号を見落として走行する事案が3件発生。熊本市は第三者委員会を立ち上げて再発防止を議論した[37][38]
    • 5月28日 - 熊本市が2025年度末で市電運賃の交通系ICカード決済を廃止する方針を表明[39]。前日には九州産交バスなど熊本県内のバス5社が2024年内をめどに廃止すると発表。
    • 6月20日 - 人員不足、車両不足に対応する目的で、過去最大規模の減便(平日は433本から369本へ15%減)、最終電車の繰り上げ(最大42分前倒し)などを盛り込むダイヤ改正を発表。同月29日より実施[40][41]
    • 7月10日 - 12日にかけて九州運輸局が立ち入り検査(保安監査)を実施[42]。その結果、運転士に必要な教育や資格チェックが行われず、技能や視力が基準に達していないケースが明らかになったほか、就業前後の杜撰な点呼記録、軌道の間隔が基準値の超過しているケースが指摘された[43]
    • 7月26日 - 田崎橋電停 - 二本木口電停間のポイント付近を走行中の電車が脱線する事故が発生。運転士が脱線した電車を安全確認をしないままバックして復旧させたことも問題となった[44][45]。同年7月28日まで、田崎線が運休となった[46]
    • 9月30日 - 国交省の通達に基づき緊急点検を実施した結果、外部の事業者が行っていた車両6両の車輪・車軸の取り付け作業が、基準値を下回る圧力で行われていたことが発覚。ただし、安全性には問題はないとした[47]

熊本市電

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熊本市電の路線図
緑化された線路を走る市電(二本木口電停付近)

現有路線

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路線数は5本、運転系統は2系統ある。洗馬橋 - 新町間のみが専用軌道であり、他は全路線併用軌道となっている。また、熊本駅前から田崎橋にかけてはサイドリザベーション化されている。軌間は全線1435mm標準軌。廃止路線も1067mmの百貫線以外同じ)。田崎橋電停付近と健軍町電停の乗車ホーム部分を除くほぼ全線が複線で、電化方式は直流600V。車庫は上熊本にあるが、以前車庫があった大江の交通局横にも留置線が少し残されており、交通局前停留場味噌天神前電停側に引き込み線がある。

電線地中化・電柱撤去への対応としては、道幅の関係でセンターポール方式は採用せず、照明柱添加方式を採用しており[注 1][48][49]、対象区間では道路端に建植された道路照明柱にスパンワイヤーを取り付けて架線を吊架している[50]

随所に設けたトロリーコンタクターにより電車の位置を検出し、運行を集中的に管理する運行管理システムを導入しており、車両無線も活用して運行間隔の適正化や異常時の迅速な対応を図っている[51]

路線
運転系統

A系統・B系統それぞれ全線通しての運転が主であるが、熊本駅前発着や交通局前発着の便もある(ただし、交通局前発便のうち健軍町方面に向かう便は、大江車庫からの出庫時に乗車取り扱いができないため、交通局前発ではなく次の味噌天神前発となる)。そのほか、便数は少ないが健軍交番前発、神水交差点発着、辛島町発着および新水前寺駅前行きなども設定されている。ただし、これらの停留場などで途中折り返しが可能な停留場が終点となる便はA系統の熊本駅前行きを除いてすべて「臨」で運行される。ラインカラーは黄色。あくまでも「増発」 による「臨時」ではなく、途中で終点となることを意味している。

JR九州線とは熊本駅前で九州新幹線鹿児島本線豊肥本線、上熊本で鹿児島本線、新水前寺駅前で豊肥本線と乗り換えが可能。上熊本では熊本電気鉄道とも乗り換え可能。

2011年(平成23年)3月1日に、運転系統名や電停名などの改称など、以下の変更が実施された。

  • 現存する「2系統」と「3系統」の運転系統をそれぞれ「A系統」「B系統」へ改称し、A系統を赤、B系統を青とするラインカラーを制定する。
  • 電停のナンバリングを実施。
    • A系統(元の2系統)は、田崎橋を1番とし、26番の健軍町まで数字のみの番号を振る。
    • B系統(元の3系統)は、上熊本をB1番とし、B9番の西辛島町まで "B" を冠した番号とする。辛島町から健軍町まではA系統と同じ番号(8番から26番)。
  • 6か所の電停を改称。
    • 熊本城前 → 花畑町
    • 市役所前 → 熊本城・市役所前
    • 動植物園前 → 動植物園入口
    • 神水橋 → 神水・市民病院前
    • 水前寺駅通 → 新水前寺駅前
    • 本妙寺前 → 本妙寺入口

廃止路線

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路線
運転系統(運行区間は廃止時点のもの)
  • 1系統(田崎橋 - 熊本駅前 - 辛島町 - 水道町 - 子飼橋)
  • 4系統(上熊本駅前 - 藤崎宮前 - 水道町 - 体育館前
  • 5系統(交通局前 - 水道町 - 辛島町 - 南熊本駅前)
  • 6系統(交通局前 - 水道町 - 辛島町 - 南熊本駅前)
  • 7系統(辛島町 - 河原町 - 川尻町)

5系統廃止段階では、6系統は段山町 - 辛島町 - 南熊本駅前の路線であった。その後、上熊本駅前まで延伸された後、辛島町 - 南熊本駅前となり、最後は5系統と同じ路線となった。

未成線

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熊本市は以下の区間の特許も保有していたが1937年に失効している[9][52]

  • 東坪井町 - 池田町
  • 黒髪町 - 薬園町
  • 水道町 - 新鍛冶屋町

ほかにも、無軌条電車(トロリーバス)による路線が昭和初期に構想されていたものの、水害などで断念を余儀なくされている。

計画路線

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熊本市運輸局では、2002年(平成14年)1月に市電網拡大についての路線10案を発表した。この中には、熊本港熊本空港方面への延伸、熊本電鉄との接続が含まれていた。

また、2015年(平成27年)1月1日付の『熊本日日新聞』では、市電延伸検討を公約に掲げる大西一史の熊本市長就任を機に、田崎橋から西と、健軍町から東方面の延伸について、調査を再開すると報道されている[53]。また、2016年(平成28年)9月11日付の『熊本日日新聞』で、2つの方面の延伸が優先して整備されることが報じられている[54]

健軍町方面延伸案

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2004年(平成16年)1月の『熊本日日新聞』において、熊本市が策定中の江津湖観光活性化計画の一環として、市電の延伸を検討していると報じられた。この計画は2002年(平成14年)の路線10案には含まれていない。総事業費は約10億円。報道によれば、2007年度(平成19年度)の着工、2008年度(平成20年度)中の開業を考えているなど、最も実現性の高い計画であった。概要は以下のようなものである。

  • 健軍線動植物園入口電停から分岐し、熊本市東区庄口公園の東側に単線を敷設、動植物園正門まで800メートル延伸する。
  • 公園の南側と終点の動植物園正門前の2箇所に交換設備つき電停を設置する。
  • 動植物園の第一駐車場(330台収容)はパークアンドライド駐車場として活用する。
  • 公園北側には現在の大江車両基地に代わる12両収容の車庫を設ける。

続いて同2008年9月には、路線10案の中にある健軍町から東部への延伸と自衛隊方面の新設の2案が追加された。こちらの事業費は60億から70億円と見込まれたが、市有地が少ないため、道路拡幅による用地取得が鍵となっている。しかし、庄口公園方面の延伸については、同年度の予算によって調査をした結果、採算性が見込めないことと、湖の水質に悪影響を与える可能性があることから、同年12月に計画の中止を発表した。また、益城方面への延伸については調査が開始された。

熊本電鉄接続案

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一方、熊本電気鉄道は2004年(平成16年)7月に藤崎宮前駅と市電の接続計画を発表した。電鉄全線を市電に合わせて改軌した上でLRT化、国道3号バスレーンに軌道を敷設して市電に接続、熊本駅方面へ直通させるもの。総事業費は100億円以上と見込まれ、電鉄では負担しきれないことから、公的支援を要請した。また、受け入れられない場合は2008年(平成20年)3月に鉄道事業を廃止するとして、自治体側を強く牽制していた。

電鉄は2005年(平成17年)10月に計画を市に譲り渡し、その後、熊本市は熊本県と合志市と共同で、電鉄案(電鉄から熊本市に譲渡した)のほかにも、市電を藤崎宮前まで延長して電鉄と同一ホーム乗り換えを行うという形も含めて検討することとし、委員会を設けて事業計画の策定を行うことを2007年(平成18年)3月に決定した。これを受けて熊本電鉄側では廃止案を撤回している。しかし、交通渋滞を引き起こす可能性があることや、採算性の問題などで、計画は一時凍結となった。その後、熊本県・熊本市・合志市は電鉄案のほか、市電の藤崎宮前までの延長と同一ホーム乗り換えという形も含め、都心結節計画検討委員会を設けて事業計画を策定し、2008年3月、鉄道を廃止して線路敷をバス専用道に転用し、連節バスガイドウェイバスを走らせる新バスシステム導入を軸に検討を進める方針を決めた。その後、同年6月に熊本電気鉄道が7か年での経営再建計画を発表し、LRT(超低床電車)などの新規投資ができる環境にないことから、8月に検討委員会は計画検討の凍結を決定した。

自衛隊・南熊本延伸案

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熊本市は、2016年(平成28年)9月9日までに、市電の延伸を検討しているいくつかの計画線のうち、自衛隊健軍駐屯地ルート健軍町電停から東区東町の第二空港線までの1.5km)と南熊本ルート(辛島町電停からJR南熊本駅までの1.7km、旧・春竹線)のどちらかを優先的に整備する方針を固めた。同年10月から詳細検討に入り、2017年度(平成29年度)には自衛隊ルート南熊本ルートに絞り込むとした[54]。そして、2017年6月16日、熊本市が「自衛隊ルート」を優先して整備する方針であることが報じられた。今後、地元住民にアンケートを行い、電停数などを決めていく方針[55]。2018年(平成30年)12月、熊本市は「自衛隊ルート」の整備方針について、仮に2019年(平成31年)中に設計に取りかかった場合、2022年に着工、2026年の開業というスケジュールを発表したと報じられた[56]。また、報道では他ルートについても計画は無くなったわけではなく、あくまで「自衛隊ルート」から進めるということになっているとも報じている。

2021年(令和3年)3月に策定された熊本市交通局の2028年度までの経営計画においても、自衛隊ルートの延伸計画が具体化され次第、経営計画に盛り込むものとしている[57]

2024年3月、熊本市は国に申請する軌道運送高度化実施計画案を公表し、自衛隊ルートの延伸区間の仮称を「東町線」と定めて、4箇所の停留場を区間に設置する予定を明らかにした[58]。市議会での実施計画関連議案の可決後に国に計画認定を申請して、認定後に設計経費を予算化する予定[58]

乗車人員

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熊本市電の停留場における、1日平均乗車人員数のトップ5の停留場は以下のとおりである(2015年度)[59]

順位 停留場名 乗車人員(人)
1 熊本駅前 4,073
2 通町筋 3,850
3 健軍町 3,542
4 新水前寺駅前 2,559
5 辛島町 2,556

車両

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現有車両

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型式 車両数(在籍車) 製造年 備考
1060型 1両 (1063) 1951年 全国唯一の廣瀬車輌製現存車
1080型 2両 (1081, 1085) 1954年
1090型 7両 (1091-1097) 1955年1957年
1200型 6両 (1201, 1203-1205, 1207, 1210) 1958年 日本初の冷房付路面電車車両があった。8500型に機器を提供し廃車された車両がある。
1350型 6両 (1351-1356) 1960年
5000型 1編成 (5014AB) 1957年 西日本鉄道1000形、連接車。
8200型 2両 (8201, 8202) 1982年 営業用鉄道車両として、日本で初めてVVVFインバータ制御を採用。8201号は「しらかわ」、8202号は「火の国」の愛称がある。
8500型 4両 (8501-8504) 1985年1986年 1200型の車体更新車。
8800型 3両 (8801, 8802, 101) 1988年1993年 8801号は「サンアントニオ号」、8802号は「桂林号」(熊本市の友好都市である米国・サンアントニオ市、中国・桂林市にちなむ)、101号はレトロ調電車。
9200型 5両 (9201-9205) 1992年1994年 9201号は「ハイデルベルク号」(熊本市の友好都市であるドイツ・ハイデルベルク市にちなむ)。
9700型 5編成 (9701AB-9705AB) 1997年1999年2001年 日本初の超低床電車、連接車。2025年3月31日までに9702と9703の2編成が廃車解体予定。[60]
0800型 3編成 (0801AB-0803AB) 2009年2014年 超低床電車、連接車。0803編成は水戸岡鋭治デザインの「COCORO」。
2400型 2編成(予定)(2401ABC-2402ABC) 2024年 アルナ車両製リトルダンサータイプL。3車体超低床電車・連接車。
九州の路面電車では最大のサイズ。2024年内に2編成導入予定。

合計45両

過去の形式

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型式 備考
10型 廃車後に23号車が市内の仁愛幼稚園で倉庫として使用されていたが[61]、1997年に解体された[62]
50型(初代)
50型(2代) 1050型から改造された花電車用電動貨車
60型
70型
80型
120型
130型
170型 廃車後に長崎電気軌道へ譲渡され、長崎電気軌道600形として運用されている。
380型 もと大阪市電901形
390型 もと大阪市電901形。
400型 もと大阪市電901形。
1000型 もと大阪市電901形、ワンマンカー。
1050型 旧150型、ワンマンカー。

日本初

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運賃

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市電全線、おとな180円、こども90円の均一運賃(2023年6月1日改定)[24]

2007年(平成19年)10月12日より、それまでの距離制運賃(改定前日時点では130円から200円まで)から、利用者増加策の一環として分かりやすい運賃体系への統一や長距離利用者に対する値下げ、整理券の廃止による経費削減を狙って、均一制運賃に改められた[67]。これに伴い、整理券が廃止されたため、乗車口に設置されていた整理券発行機とTO熊カードの乗車位置記録用のカードライターが撤去された。

上述のように運賃均一化により整理券は廃止されたが、ICカードを利用する場合は、乗車時に乗車口のICカードリーダーにタッチするようになっている。

乗り換え

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辛島町停留場でA系統とB系統とを乗り換える際は乗換券が発行される。運転士がボールペンで書き込むもので、降車時から20分以内に乗り継ぐ必要がある。ただし、大人用ICカードで大人1名が乗車する場合は乗換券を発行しない(乗り換え後の電車で同じICカードを利用すれば運賃は差し引かれない)[68]。また、nimoca利用の場合はどの電停で下車しても60分以内に次の電車に乗り継げば20円引きとなる(nimoca以外のICカードでは適用されない)[68]

しかしながら、車両によって時刻整合ミスで「乗り換えた乗車時間が過去」という現象が起きた場合は、乗り換えた車両の降車時にも課金されることがある。カードの利用記録をプリントアウトとしたものを交通局に持ち込むと当該額が現金で返金され、帰路の市電の無料乗車券が渡される。辛島町電停がスクランブル交差点を挟んだ位置に再配置されてからは、乗り換えに要する時間が長くなったため、結果として発生し難くなった。

乗車券・乗車カードなど

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  • でんでんnimoca - IC乗車カード。2014年(平成26年)3月28日導入。西日本鉄道などで導入されている「nimoca」のシステムに独自の名称を付けたもの。「nimoca」のほか、全国相互利用サービス対象ICカード(KitacaSuicaPASMOTOICAmanacaICOCAPiTaPaSUGOCAはやかけん)も利用できる。なお、2017年(平成29年)4月頃より、他のnimocaに設定されている障がい者用nimocaを発売開始した[69]
  • 市電1日乗車券(500円) - モバイル版(乗換案内・my route)あり。
  • 動植物園入園券付回数乗車券 - 市電乗車券2枚と熊本市動植物園入園券1枚のセット。2016年(平成28年)1月31日で販売終了。ただし、入園券、乗車券(150円券)双方とも販売終了後も使用可能であるが、翌日の2月1日より運賃が170円に改定されたため、利用する際には差額分(20円)が必要になる。
  • わくわく1dayパス - 1日乗車券。適用範囲によって販売価格が異なる。「my route」を使用したモバイル版もある(区間指定1・2のみ発売)。市電全線のほか、適用範囲により熊本電気鉄道の電車・バス、熊本都市バス九州産交バス、産交バスも利用できる(市電以外の利用可能区間は前記の通り発売金額で異なる適用範囲により、また熊本バスは全路線使用できない)。当日のチケット及び画面提示により施設利用の割引が受けられ、内容としては旅行者向けとなっている。2024年4月の価格改定と共に「my route」版は一日乗車券から24時間券に変更された。
  • モバイル回数券 - 2023年6月1日から発売開始[25]。レシップの「QUICK RIDE」でのみ発売。
  • モバイル24時間乗車券(600円) - 2023年6月1日から発売開始[25]。トヨタファイナンシャルサービスの「my route」及びジョルダンの「乗換案内」でのみ発売。有効にしてから24時間有効。

ほかに、九州旅客鉄道が発行する旅名人の九州満喫きっぷが全線で利用できる。

熊本県内のバス事業者5社は2015年(平成27年)4月1日にICカード「熊本地域振興ICカード」(くまモンのIC CARD)を導入したが、市電でも同年8月7日より利用可能になった[70]

2024年度を以って、熊本県内のバス事業者5社における全国相互利用サービス対象の交通系ICカードの片利用を終了することが2024年5月27日に発表されたが[71][72]、その翌28日には熊本市電においてもその2年後の2026年4月を目途にでんでんnimocaの廃止ならびに全国相互利用サービス対象の交通系ICカードの相互利用を終了することを明らかにした。バスなどより使用割合が高い全国交通系ICカードを廃止する理由として、熊本市側は運賃の支払い手段を統一することや、将来にわたって機器の更新にかかる費用負担などを考慮したとしている[39][73]。廃止後は「熊本地域振興ICカード」(くまモンのIC CARD)対応機器に切り替え、ICカードは同カードのみ引き続き使用できるほか、その他の運賃支払方法は変更がないとしている。

全線廃止計画

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熊本市電は、2014年(平成26年)時点で5路線2系統が存続しているが、かつては全線を廃止する計画があった。熊本市電は1960年代(昭和35年 - 44年)頃から他都市の路面電車と同じく採算悪化に悩まされ、5路線2系統を残して廃止された。

さらに残る5路線2系統についても1980年(昭和55年)前後をめどに廃止し、代替としてモノレールを建設する構想もあったが、市民から存続を求める声が上がったことや、オイルショックによる車社会依存の見直し等により、熊本市議会により存続が決議された。

車体広告

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広告電車は、昭和30年代(1955年 - 1964年)には小型広告を、また、昭和40年代(1965年 - 1974年)には全面広告を取り付た車両が走りだした。登場した背景には赤字に悩む熊本市電の経営安定化がある。1988年(昭和63年)9月7日には、熊本県は観光都市・熊本のイメージアップのため、屋外広告物条例とその施行規則を改正し、交通局は1989年(平成元年)4月1日から外部の全面広告及び小型広告を自主的に全廃した。しかし、広告廃止から10年ほどが経過した交通局の経営状態は決して良くはなく、独立採算性や経営安定化という点からも市電の車体広告を復活するべきであるとして、1999年(平成11年)4月1日から広告電車が復活した。広告はかつての小型広告ではなく、ラッピングによるフル広告となり、民間企業の広告では8503号不二家ミルキー を皮切りに、現在も約20車両程が広告車両となっている。

トラムガイド

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熊本市電において、自動両替機がまだ無かった昭和40年代初め(1960年代前半)までは、運転士と車掌役の男性2名体制での運行であった。1966年(昭和41年)から自動両替機や整理券発行機の導入でワンマン運行体制となり、車掌の居た位置に整理券発行機が設置された。しかし、2007年(平成19年)の再度の運賃定額化により、整理券発行機は撤去された。1997年(平成9年)の超低床連接車である9700型の導入にあたり、男性もしくは女性車掌が採用され(2011年〈平成23年〉から「トラムガイド」と呼称)、後部ドア側の業務及び車内案内などを行っている。

鉄道むすめ

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トミーテックの「鉄道むすめ 〜鉄道制服コレクション〜」では、2013年に トラムガイド「辛島みく」が設定され、車内等の掲示物(交通局の人材募集など)にも用いられている。イラストは伊能津

姓の「辛島」は辛島町電停、名前の「みく」は、上熊本駅前(か みく まもとえきまえ)電停から来ている。

背丈は小柄、笑顔は人一倍。明るく元気なムードメーカー。熊本城の歴史を覚えるうち歴史全般が好きに。全国の名城巡りを計画中。ちょっと小顔のせいか制帽がズレやすく、常に気にしている[74]

バス事業

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熊本市内各地に路線を持つ路線バスのみの運営を基本としていたが、熊本競輪場への無料バスを運行しているため、貸切免許も保有していた。また、過去には熊本市に合併以前の旧・北部町や(かすめる程度であるが)旧・富合町にも運行していた。

1927年(昭和2年)に運行を開始し、最盛期の1969年(昭和44年)には34路線で約3906万人の輸送人員に達した[1]

しかし、2003年(平成15年)には29路線で約1536万人に落ち込んだ上、同年に九州産業交通(現:九州産業交通ホールディングス)産業再生機構の支援を受けたことから、民間のバス事業者各社の慢性的な赤字解消を兼ねて事業の集約を進めることになった[1]

それを受けて、2004年(平成16年)から2008年(平成20年)にかけての約4年間で、民間のバス事業者3社に路線の移管を進めた[1]

その後、2009年(平成21年)以降は民間3社が共同出資して設立した熊本都市バス株式会社への移管を進め、2015年(平成27年)4月1日付の最後の路線を含めて23路線が移管されることになった[1]

2015年3月31日で最後の1路線の運行を終了すると共に、同路線を運営していた小峯営業所の営業も終えることになり、88年間走った熊本市営バスの幕を下ろした[1]。なお、バス事業に従事する職員は他部門に転配している[1]

廃止された営業所

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SUNQパス

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熊本市営バスの路線では、SUNQパスが当初は利用できなかったものの2006年(平成18)10月1日から利用できるようになった[注 3]。また、同日から熊本城周遊バスの運行が九州産交バスへ移管された(さらに2011年〈平成23年〉10月1日から熊本都市バスに再移管)。

車両概説

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メーカーは国内大型4メーカー全社を使用している。1995年(平成7年)までは西日本車体工業製車体を架装した車両を中心に導入していたが、その後は車両の低床化ワンステップバスノンステップバス)により、純正車体での購入の割合が増えた。日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)のノンステップバスのみ西日本車体工業製の車体を架装した車両を一部導入している。

1994年(平成6年)に車椅子乗降用リフト付きバスを1台、翌1995年に大型ワンステップバスを1台導入したのち、1997年(平成9年)10月からノンステップバスを投入している。九州では大分バスに次ぎ2番目のノンステップバス導入事業者となっている。

また、ノンステップバスの購入開始と同時に、並行して都営バスから中古車を購入したのを皮切りに、その後、全国各社から中古車を購入し、特に大型車の代替としていた。主な譲受先は、東京都交通局京浜急行バス西武バス川崎鶴見臨港バス江ノ電バス船橋新京成バスである。熊本都市バスへの移管を控えた2008年度(平成20年度)以降は新車の導入が無くなった。

塗装はツーステップ車(リフト付きバスを含む)は緑色と白色のツートンカラー。ノンステップバスは黄緑色・白色・橙色の3色で前面窓下に赤帯を加えた塗装である。ワンステップバスはこれに赤帯を加えた塗装を施していた。その後、ワンステップバス・リフト付きバスはすべて熊本都市バスに譲渡されたため、この塗装の車両は消滅した。

1993年(平成5年)、市電のレトロ調電車導入と同時期にレトロ調バスを1台導入している。シャーシはこの種のファンタスティックバスに多く使用されている日野自動車の特装車シャーシ (U-CG3KSAU) で、車体は地元のイズミ車体製作所製。この車両は熊本都市バスへ移籍することなく除籍された。

運賃表示器交通電業社製、整理券発行機と運賃箱小田原機器製(整理券発行機はSAN-V型、運賃箱はRX-SB型)が導入されている。

路線

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2008年(平成20年)4月1日時点での路線名に基づいて記す。ただし、系統番号は1996年(平成8年)以降は熊本都市圏に乗り入れている他社と共通の「漢字1文字」と「アラビア数字」を組み合わせた番号を用いている、数字のみの番号は実質的には使われていない。かつては、番号を表示せず、各路線ごとに異なる動物のイラストを描いた路線番号板を車両前面に掲出していたが、1996年4月1日に系統番号の使用が開始されたため中止した[要出典]

熊本市営バス路線一覧
2015年4月1日までにすべて廃止または民間移譲
旧番号 路線名 イラスト 備考 担当営業所
(臨時増発等のぞく)
1 (第1環状線) ゾウ 2009年4月に都市バスへ譲渡 本山
2 (第2環状線) ウシ 八王寺環状線と子飼渡瀬線に分割され廃止 小峯
3 (池田大窪線) ツバメ 2005年4月に大窪方面の系統を産交バスへ移譲。残った系統(池田京町線)も2011年4月に都市バスへ譲渡 上熊本
4 小峯京塚線 ライオン 2015年3月をもって運行を終了。2015年4月に都市バスへ譲渡。 小峯
5 (川尻帯山線) ハト 2004年6月に川尻町方面の系統を産交バス・熊本バスへ移譲。残った系統(帯山線)も2012年4月に都市バスへ譲渡 小峯・本山
6 (島崎保田窪線) シカ 2012年4月に都市バスへ譲渡 小峯・上熊本
7 (子飼長嶺線) イヌ 2006年1月に廃止 小峯・上熊本
8 (楠城西線) ワニ 2008年4月に蓮台寺・熊本駅交通センター - 竜田口駅楠団地武蔵塚駅の系統を産交バス・電鉄バスへ移譲。営業所からの出庫ダイヤであった上熊本駅→竜田口駅・楠団地・武蔵塚駅の系統は廃止。残った城西校 - 交通センターの系統は大江城西線へ、2010年4月に大江城西線も都市バスへ譲渡 上熊本・本山
9 (流通団地線) ウマ 2009年4月に都市バスへ譲渡 本山
10 (秋津健軍線) パンダ 旧・野口健軍線。2005年4月に春日校経由のアクアドーム系統を産交バスへ譲渡、2009年4月熊本駅・島団地経由のアクアドーム系統も都市バスへ譲渡、2013年4月残りの全線を都市バスへ譲渡 小峯・本山
11 (御幸木部線) ワシ 御幸木部町系統は2007年4月に熊本バスへ譲渡、川尻町系統は廃止 本山
12 (花園柿原線) タヌキ 2011年4月に都市バスへ譲渡 上熊本
13 (川尻(国道)線) サル 2005年4月に産交バスへ移譲 本山
14 (画図線) トラ 2008年4月に熊本バスへ移譲 小峯
15 (池田健軍線) カンガルー 2011年4月に都市バスへ譲渡 小峯
16 (健軍長嶺線) リス 2013年4月に都市バスへ譲渡 小峯
17 (川尻土河原線) インコ 廃止 本山
18 (東町団地線) クジラ 2013年4月都市バスへ譲渡 小峯
19 (中央環状線) キリン 2009年4月に都市バスへ譲渡 本山
20 (昭和町線) ダチョウ 2011年4月に都市バスへ譲渡 小峯・上熊本
21 (高平団地線) ネズミ 2007年7月に電鉄バスへ移譲 上熊本
22 (熊本駅県庁線) ネコ 2012年4月に都市バスへ譲渡 小峯(本山担当は先に廃止)
23 (上熊本線) ペンギン 2011年4月に都市バスへ譲渡 小峯・上熊本
24 (長溝団地線) ウサギ 2009年4月に都市バスへ譲渡 本山
25 (上熊本車庫線) ニワトリ 共同運行時にはイラストなしになっていた。2010年4月に都市バスとの共同運行を開始し、2011年4月に全便移管 上熊本
26 (川尻県庁線) ミミズク 廃止 本山
27 (本山車庫線) (なし) イラストなし。2009年4月に都市バスへ譲渡 本山
28 (八王寺環状線) サイ 2009年4月に都市バスへ譲渡 本山・上熊本
29 (子飼渡瀬線) ハクチョウ 2010年4月に都市バスへ譲渡。営業所から出入庫の交通センター - 小峯営業所の系統は廃止 小峯
30 熊本城周遊バス (なし) 2006年10月に民間移譲 上熊本・本山
31 (熊本駅長嶺線) イノシシ 2012年4月に都市バスへ譲渡 小峯
32 (渡鹿長嶺線) カメ 2014年4月に都市バスへ譲渡 小峯
(33) (大江城西線) (ワニ) 2010年4月に都市バスへ譲渡 上熊本

参考文献

[編集]
書籍、ムック
  • 池田光雅 編著『鉄道総合年表 : 1972-93』中央書院、1993年8月。 ISBN 4-924420-82-4ISBN 978-4-924420-82-3OCLC 674367635
  • 鉄道省 編『全国乗合自動車総覧』鉄道公論社出版部、1934年。 doi:10.11501/1234531 1682頁
  • 森口誠之 編著『鉄道未成線を歩く─夢破れて消えた鉄道計画線実地踏査 私鉄編』JTB〈JTBキャンブックス 鉄道〉、2001年9月、175頁。 ISBN 4-533-03922-7ISBN 978-4-533-03922-5OCLC 675693807
  • 鉄道ピクトリアル編集部 編『私鉄車両めぐり特輯 第1輯』鉄道図書刊行会〈私鉄車両めぐり特輯〉、1977年。 全国書誌番号:22576129
    • 中村弘之「熊本市交通局」
雑誌
  • 鉄道ファン1998年8月号(通巻448号)、交友社、1998年、111頁。 
  • 『鉄道ファン』1998年10月号(通巻450号)、交友社、1998年、115頁。 
  • 鉄道ピクトリアル』1989年3月臨時増刊号「特集 九州・四国・北海道地方のローカル私鉄」 (No.509)、鉄道図書刊行会、1989年、131頁。 
  • 『鉄道ピクトリアル』1992年3月臨時増刊号「特集 九州の鉄道」 (No.557)、鉄道図書刊行会、1992年、174頁。 
  • 『鉄道ピクトリアル』1994年7月臨時増刊号「特集 路面電車」 (No.593)、鉄道図書刊行会、1994年、201頁。 
  • 『鉄道ピクトリアル』2000年7月臨時増刊号 (No.688)、鉄道図書刊行会、2000年、182頁。 
  • 『鉄道ピクトリアル』2011年8月臨時増刊号 (No.852)、鉄道図書刊行会、2011年、187, 220頁。 
  • 大蔵省印刷局(編)「軌道特許状下付」『官報』1921年11月17日(第2789号)、日本マイクロ写真、1921年11月17日、392-393頁。 doi:10.11501/2954905
  • 大蔵省印刷局(編)「軌道特許敷設権譲渡」『官報』1923年3月28日(第3195号)、日本マイクロ写真、3月26日許可、714-715頁。 doi:10.11501/2955317
  • 大蔵省印刷局(編)「軌道特許失効」『官報』1937年2月9日(第3029号)、日本マイクロ写真、1937年2月9日、250-251頁。 doi:10.11501/2959511

関連文献

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脚注

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注釈

[編集]
  1. ^ センターポール方式を採用するには軌道敷の拡幅が必要となる。
  2. ^ 「日本鉄道賞表彰選考委員会 路面電車活性化賞」(平成23年10月14日)選考理由[63]の中で、『道路中央にある軌道を歩道側に寄せる「軌道のサイドリザベーション化」を全国で初めて本格的に実施』と触れられているが、サイドリザベーションそのものを全国初としているわけではない。道路端に併用軌道を確保することは古くから例があり、名鉄美濃町線上芥見 - 白金 - 小屋名間の一部の併用軌道[64]に同様な例が見られたほか、富山地方鉄道富山港線富山駅北 - インテック本社前間の一部もサイドリザベーションとなっている[65]。また、工事に伴う一時的な道路端への軌道移設は、岡山電気軌道清輝橋線でも行われたことがある[66]
  3. ^ 2015年3月31日バス事業廃止と同時にSUNQパス運営委員会から脱退。
  4. ^ 最終運行日まで使用されたが、熊本都市バスには継承されなかった。廃車後に熊本市南区御幸西にある自動車販売店の事務所として置かれ2023年時点でも使われている(googleストリートビュー)。
  5. ^ 都市バスには継承されず。

出典

[編集]
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  6. ^ 官報 1921年11月17日, p. 392-393.
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関連項目

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外部リンク

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